寺地はるなのレビュー一覧

  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    北澤平祐さんのイラストの表紙がとてもかわいい。
    ですが、内容はなかなかヘビーでした。

    主人公の羽猫山吹は、頭の中で飼っている架空の犬を撫でることで辛い現実をやり過ごしています。
    羽猫家には山吹の姉の紅曰く「まともな大人がひとりもいない」状況です。
    祖父は色々な事業に手を出しては失敗し、父親は家業の工務店の仕事を放り出してフラフラしているし、祖母は骨董品屋を経営し家事はほとんどしない(でも、家族の中では一番マシ)、母親は次男の死を受け入れられず心を病み家族への関心を失っています。
    子どもって、本当に不自由で無力な存在だなぁと思います。生活の全てを親に依存しているので親に従わざるを得ない…。

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    2026年03月26日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    とても温かく未来の明るさを感じるお話だった。

    読んでいて、悩みがある時にそこから逃げるべきなのか、留まって乗り越えるべきなのか、抱えて生きていくべきなのか、判断って難しいよなと思った。

    また、碧のように自分のいるべき場所を見つけたいと思った。
    自分のいるべき場所というのは、そこで生きていけるように行動しないと作れないが、行動しても作れない場合もある(碧がはじめに勤めていた会社でストレスを溜めていたように)のが、難しいとも思った。
    人生は行動あるのみなのかもしれない。

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    2026年03月25日
  • やわらかい砂のうえ

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    読みやすくて、すぐに読み終わりました。
    主人公の万智子と自分の性格が重なることが多く、共感もあり、自分も魅力的な登場人物から学ぶことが多かったです。
    万智子は正しい、正しくないという自分のものさしで他人を判断して、許す許さないと他人の問題に首を突っ込んでしまいがちな点も、自分に突き刺さりました。
    人と関係を持つと言うことは、良い面も悪い面も受けとめ、自分がその相手にしてあげたい行動や、かけたい言葉をかけていくことなのかなと考えました。
    私も了さんたちのように、年齢も職業も異なって自分のよくない点を指摘してくれるような友達がほしいし、私も自分のこと好きなまま、そんな自分のこと好きになってくれる人

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    2026年03月24日
  • リボンちゃん

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    とても読みやすくてさくさく読み進めることができました。
    リボンちゃんの人ととの関わり方、言葉の選び方、考え方が素敵だなと思いました。

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    2026年03月24日
  • ほたるいしマジカルランド

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    何も劇的な事が起きない物語だったが、遊園地で働く従業員達の心の変化・日常を覗き見る事が出来た。皆が皆仕事が好きで働いている訳じゃない事を改めて感じつつも前向きにさせてくれるそんなお仕事小説でした。よし、私も負けずに毎日頑張るぞ!

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    2026年03月24日
  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    最近はお見舞いに行きたくても距離や仕事など様々な事情で行けない家族が増えている。お見舞い代行とは面白い着想だと感じた。病床にあって、医療者が提供しがたいもの。そして、患者さんが希求するもの。それは人間的ななんでもない、温かい交流である。
    少数派、個性派の雨音の感性から紡がれる等身大の心情の数々は、言い得て妙である。寺地さんは、みんなが当たり前にできることができない、その代わりにみんなができないことを難なくできてしまう、などという登場人物の世界線を描くのが、ピカイチ上手だと感じる作家さんである。

    少数派だからこそ得た葛藤と、その中に散りばめられた愛しい要素を拾い上げた小説だった。

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    2026年03月23日
  • 正しい愛と理想の息子

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    ネタバレ

    ハセと沖は女を騙してお金を稼ぐ詐欺師だ。悪いヤツに違いないけど憎めない。騙されても仕方ない女たちなら許せるくらいだ。応援したくなってしまう。後半の老人を騙すのはさすがに賛成できないけれど。極悪人でない二人は結局いい人を騙すことはできないだろう、、
    ハセの生い立ち、境遇には同情するけどハセが思ってるようにどうしたらよかったのかと問われると答えられない。確かに生きていくだけで精一杯だったと思う。
    沖の生い立ちにも複雑な心境となる。両親が教師、よくあるかもしれないけど勉強が嫌い、こちらも辛い幼少時代だったと想像できる。長い間絶縁状態だった母親と再会するも認知症となっていた、、感情が揺れるのは当たり前

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    2026年03月22日
  • 水を縫う

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    これまた寺地はるなさんファンになった作品。
    大きなスケールの作品ではないが(毎回)、家族の感じや出て来る人がいい味出てるな〜

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    2026年03月21日
  • いつか月夜

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    もやもやを遠ざけるため、ひたすら歩きたくなる気持ちわかります。
    夜になんとなく集って歩くことになった5人。
    それぞれが譲れないこと、日常には抱えるものがあり、歩いて話して心通わせ、人に話せば心が軽くなるのだと伝わります。語らいのなかで、現状に向かっていきます。相手に踏み込んでいかない関係性が良かった。
    言葉のやり取りが、優しいのに、ずきっと胸にきます。みけねこ洋菓子店が出てきたところでほっとしました。
    塩田さんの存在は貴重で、ありがたい出会いです。
    どうかしてもらおうとかでなく、自分をみつけてくれる、それだけでよかった、すごくわかる。
    もっちゃんのエピソードもう少しほしかった。
    大きな出来事で

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    2026年03月20日
  • ほたるいしマジカルランド

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    どこか不器用な登場人物たちに感情移入しやすく、それぞれが抱えている悩みもリアルで身近に感じられた。大きな出来事ではなく、日々のちょっとした出来事や気づきが何かを変えるきっかけに。目の前にあることをとりあえず今は頑張ってみようと前向きな気持ちになれる一冊。

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    2026年03月20日
  • カレーの時間

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    カレーは好きだが甘口は嫌いです。
    カレーのどんな話かと読み始めたけれど、小山田義景をはじめ登場人物が全て愛おしく不器用。
    桐矢が「いいな、葉月さんっていいな」と思うように桐矢はいいな。
    弱そうで強く優しい。
    生まれた日にお祖父ちゃんが念じた通り。
    キャベツとツナのカレー、作ってみよう。

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    2026年03月18日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    とつとつと、心に迫るものがある。このお話たちに、出会えてよかった。少しあの日に帰ったような感覚に陥った。

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    2026年03月15日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    私の祖父は、桐矢の祖父と違い、「みんなそれぞれ考え方があって受け入れる性格まるっこいじいちゃん」だったので、最初読んでて桐矢の祖父の横暴さや「典型的なステレオタイプの昭和の頑固迷惑爺」がしんどかったし、そんな祖父と生活しなきゃいけなくなった桐矢に同情しかなかった。そんな正直鼻つまみ者な祖父と祖父が若かりし頃営業を頑張ってたレトルトカレーでちょっとずつ距離が近づいていくところをみて「人情は多少あるんだけどね…」って感じだった。
    桐矢の祖父は家族の愛情を知らずに育って食べ物にも苦労したから、家族を持つことに戸惑いもあったし、食べ物の恩のこともあって必死だったこと。そういう面を知ると仕方ない部分もあ

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    2026年03月15日
  • 声の在りか

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    最近息子が生まれたので、成長するにつれて悩むことがでてくるのかな、夫との関係性が変わってしまったらどうしよう、ママ友付き合い大変そうだなと想像が膨らんだ。また数年後に読んだら感じ方が変わるのだろうな。

    結局言葉にしないと伝わらないけど、なんでも言葉にすればいいわけではない、人生の課題だなと思う。

    岡野さんママの「勉強はチケット」という言葉、いつか私も息子に伝えたいのでメモ。

    -たくさん勉強をした人はたくさんチケットを手に入れて、遠い場所でも近い場所でも、自分の好きな場所に行ける-

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    2026年03月14日
  • 水を縫う

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    寺地はるな、『水を縫う』。
    寺地はるな作品初読み。

    松岡清澄、手芸好きな高校1年生。手芸好きをからかわれ、クラスでは浮いている。幼いころに父と母が離婚し、今は祖母・文枝、母・さつ子、姉・水青との3人で暮らしている。

    かわいいものが苦手な、結婚を控えた水青のために、清澄は、ウェディングドレスを手作りすることに。

    家族でありながら、自分たちの想いをなかなかうまく伝えられない松岡家。
    水青は、過去の忌まわしい記憶から、かわいいものが苦手であるが、それをうまく伝えられない…
    水青のためにウェディングドレスを作ろうとする清澄も水青の想いを汲み取れず、自分の想いを伝えられない…
    さつ子も手芸好きな清

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    2026年03月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地で働くことに迷いを抱えながらも、前向きになれる何かをつかんでいく登場人物たち。読んでいて温かい気持ちになり、自分も何だか励まされた。

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    2026年03月14日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんの作品はいくつか読んでいるが、
    エッセイは初!表紙もほんわかして可愛らしい!

    私と同世代なので、感覚が近い所がいくつもあり、何度も励まされたり、笑わせてもらった。
    そして、ふいに勇気づけられたり元気ももらえた。

    一つ一つのコラムから溢れるメッセージというより、まぁ同じ時代に生きとる者同士、ぼちぼちいきましょう〜という感覚の、肩の力をそっとほどいてくれるような作品だった。

    リヴァー・フェニックス、私も好きだったなぁ。
    久しぶりに当時の胸キュンを思い出させてくれた寺地さんに感謝。

    小説では分からない、寺地さんの心に少しだけ近づけた気がして、親近感がわいた。

    今後も作品を読ん

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    2026年03月11日
  • いつか月夜

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    久々の寺地はるな作品を読みました。
    闇夜のなかでくるひろげられる登場人物たちの各々の視点が誠実で、派手さは無いけど引き込まれた。

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    2026年03月08日
  • みちづれはいても、ひとり

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    たんたんと。時間は流れていくから、だからこそ、たんたんと、正解のない生き方だから、そのままでいいと思える作品。

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    2026年03月06日
  • ほたるいしマジカルランド

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    マジカルランドで働く従業員たちの葛藤や悩み、そして様々な人との関わりの中で生まれる成長が感じられる作品だった。
    悩みも視点や考え方を変えれば、こんなことで悩んでいたのかと思えた。

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    2026年03月05日