寺地はるなのレビュー一覧

  • こまどりたちが歌うなら

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    仕事がメインの寺地はるなさん作品読んだの、初めて。寺地さんの目線で書くと、こうなるよね。
    やさしい文章だし、お話もやさしいんだけど、かなり重ためのテーマもガッツリ差し込んでくる。寺地さんのそういうところが、現実っぽい。

    主人公が自分かと思ったという人、意外といて安心した。
    「傷ついたり迷ったりするのは弱い人間だけだとでも思っているのか」って、別の寺地作品のセリフを思い出すシーンが度々あった。
    自分の意見をはっきり言うの、少なくとも私は「自分の意見を聞いてくれる環境があったから」ではない。「その言葉に従っていたら自分が壊される」という確信があって、そんなことされない権利が自分にあると信じるため

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    2025年10月13日
  • わたしの良い子

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    妹の子である朔と2人で暮らす椿とその周りの人たちの物語。

    椿は空気を読めなかったり読まなかったりして、一見、確かに実際にいたら個性的に見えそう。でも色んな人とのやりとりの中で椿の考えることや迷いに共感できるところがたくさんあった。

    寺地さんのお話で好きなところは、人と違ったり当たり前のように言われている価値観だったり無意識のモノサシに疑問を持つこと、勝手に判断しないというか判断してしまったとしてそれを流さないところ、それっていいの?と主人公や登場人物が考えて考えさせてくれる。

    穂積や高雄、真弓さんもみんなそれぞれの魅力があって、椿との関係性もとてもよかった。

    同期の杉尾に椿が言った言葉

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    2025年10月12日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    あとがきにも書かれていた通り、寺地はるなさんの視点がフェアであることがとても好み

    女だから〜、男だから〜、というのは全く必要なくて、その人そのものをみて理解することが大切なんだと思う

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    2025年10月11日
  • 雨夜の星たち

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    これは哲学。
    最初の方は何が面白いのかわからず寝落ちしてしまうことも。100ページくらい読んでなんとなくエンジンがかかった。みんな気を使いすぎ。私も配慮を求める方なので読んでてハッとすることがたくさんあった。

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    2025年10月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんの本を読むのは2冊目。
    前回の「水を縫う」でも感じだけど、本作でも登場人物たちが誰も“善悪”で描かれていないことに感心した。
    誰かの生き方を絶賛するでもなく、誰かの価値観を否定するでもなく、「その人はそう生きている」という事実として丁寧に描かれている。

    最初は「嫌な人だな」と思う登場人物でも、読み進めるうちに「ああ、私の中にもこういう感情があるな」と気づかされる。
    そして、そんな自分の中の不器用で複雑な部分までやさしく掬い上げて、「それも人間らしさだよ」と受け止めてくれるような温かさがある。

    「違いがあるまま、そこにいる」ことの尊さを感じさせてくれる物語だった。

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    2025年10月10日
  • 雫

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    多分、こういう静けさを持つ物語が好きなので、一気に読んでしまった。
    最後はなぜか分からないけれど、ジーンときて読んで良かった、と思えた。

    こんな風な人達が同じ世界に生きてるかもしれない、と思うと暖かい気持ちになれる気がする

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    2025年10月06日
  • ガラスの海を渡る舟

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    道と羽衣子のやりとり、家族のやりとり
    リアルな描写が心地よくもあり
    息苦しくもあり、、、
    これといった展開はないけれども
    ふたりの兄弟の人物描写に
    たくさん共感しました。

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    2025年10月03日
  • 雨夜の星たち

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    人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
    自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
    生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。

    大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。

    「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」

    この言葉は本当に響きました。

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    2025年10月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    綺麗な話だな、と思った。
    が、当事者や家族ではなく第三者視点で見るから、「いい話」で終わるんだろうなと思った。

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    2025年09月30日
  • 雫

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    章ごとに時代を遡る組み立ては
    原因を探りに行くような感覚で心地よかった
    何度も読み返すことで、より愛着の湧く物語

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    2025年09月29日
  • ビオレタ

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    最初は婚約破棄されて〜からストーリーが始まり、恋愛本なのかな?と読み進めたところ、自分の心の清算をできる場所がある、って素敵だな。と思えました。

    オーナーの菫さん、口数は少ないけれど手を差し伸べてくれて、子供を持ちたいと思った理由も心にじーんときてきまってほろりと泣いてしまいました。

    あたたかいきもちになれました。
    素敵な本に出会えてよかったです。




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    2025年09月27日
  • 雫

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    じわじわ沁みてくるタイプの小説でわりとよかった。
    中年になり我が身の衰えを自覚したり、親の老いた姿に心がしんどくなっている今は特に響いた。

    「変えることって勇気がいるよね。
    でも生きてるって変わっていくってことなんやで」

    生きていけば、守られる側から守る側に変わり、歳をとったり病気になったりして変わっていくこともあるけど、それも全て生きているということ。
    ネガティブに思える変化さえも、生きている証として受け入れていけばいいのだという前向きなメッセージをもらえた。

    ジュエリーの知識はないけど、石留めの種類や、形の意味を知れておもしろい。
    雫の形はかわいくて元から好きだし、意味を知るとより好

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    2025年09月25日
  • いつか月夜

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    みんなみんな1人で、でも繋がっている。
    寺地はるな先生が紡ぐ夜は、
    ほんのりあたたかくて心地いい。
    夜っていいな、1人じゃないっていいな…
    じんわり染み入る、ひととひととの物語。

    實成冬至には、父が亡くなってから「モヤヤン」という何かにつきまとわれている。そいつから逃げるように、實成は夜を歩く。そこで出会う様々な人もみな、何かを抱えている。複雑な家庭環境だったり、上手く恋愛できなかったり…そんな何か引っかかる気持ちを、ただただ夜が、一緒に歩くメンバーたちが、軽く柔らかくしていく。
    最後にみんなが選ぶ未来や冬至が導く答えは、リアルで決してキレイなものじゃないかもしれない。それでもそのリアルさが

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    2025年09月24日
  • こまどりたちが歌うなら

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    和菓子が出てくるのでほっこりするところもあったが、けっこう考えさせられる重い内容だった。
    「大丈夫?」って声かけ、わりと日常で使ってしまっていて、違う言葉を使った方がいいのかなぁと思ってしまった。どんな言葉がいいんだろう…難しい
    茉子の母が、なんかいいなと思った。

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    2025年09月23日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ⭐️希望のゆくえ
     今回は寺地さんに人の心の奥底を見せつけられた。読んでいて自分が希望や誠望のようで苦しかった。希望がお菓子の箱を満たしていくことで、自分をも満たしていくように思えて救われる気がした。希望のゆくえは分からぬが、光があると思いたい。

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    2025年09月23日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    最初の始まりは、いじめられてて、明日が来なければ良いと思ってて、家族ともうまく行っていない、かなり暗い雰囲気で、大人になってもそれを引きずってるのかなと思った。でも、そうではなくて、小さいときの蜂蜜をめぐる出来事を糧に、強くしなやかな女性になっていて、大人のエピソードは、蜂蜜のせいかもしれないけど、黄色とかオレンジとか温かい空気があった。碧の考え方がすごく素敵で、色んなことを真剣に考えるのに、軽やかさもあるなぁと思ってときめいた。
    ご飯が大事、とか、色んな大切なことが含まれてる素敵なお話。

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    2025年09月20日
  • こまどりたちが歌うなら

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    タイトルがかわいいので読んでみた。
    読んだら季節ごとに相応しい和菓子を食べたくなった。

    実は比較的強い人目線からのお話だなと思った
    困ってる人に気をかけて、ズバズバものを言える茉子の気持ちもわかるし、伸吾や満智花みたいに自分だけ我慢してやり過ごしたり、何かを選べなかったりする気持ちも共感できた。茉子自身は自分が強いなんて思ってないし、迷いながら意思決定をしていた。強い人もたくさん悩むんだなと思った。
    人は場面や場所によって強い人にも弱い人にもなれるんだと思う。

    茉子が「私は人を一側面だけで見るのが得意だ…」みたいなことを考えてて、私もそうだなって思う。粗暴な態度な人、時間にルーズな人を見る

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    2025年09月20日
  • やわらかい砂のうえ

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    ネタバレ

    面倒くさい主人公と、カッコ良いけど、ダサい早田にイライラしたけど、
    まあ、ラストにほっこり。
    これ、ネタバレ?…一応、そうしとこう。

    菊ちゃんにも、むかっとした時あるけど、

    あとの登場人物は、好きな人たちばかりで、幸せな寺地はるなワールドだと思った‼️

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    2025年09月18日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    初めて寺地はるなさんの作品を読みました。書店で、表紙と帯のコメントに惹かれて手に取った一冊です。

    タイトルが、「いつか月夜」ですが、「いつか」月夜であって良いけど、「いつも」月夜であってはいけないという意味が込められていると感じました。
    月夜のように、何かに照らされて、その明かりを頼りに生きるときがたまにはあっても良いかもしれないけれど、その心地良さに甘んじてはいけない。何に照らされなくても、自分の意思で歩かなければいけないときもあるということです。

    話の内容としては、様々な事情を抱えた登場人物が、主人公と共に散歩会をするのですが、その抱えている事情や複雑な人間関係がだんだんと分かってきて

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    2025年09月15日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    お祖父ちゃん、生きたまま終わって、桐矢の人生をもう少し見ていて欲しかった。けど、本の通りの方が現実的なんだろなと思いました。
    ご都合主義な展開にならず、どれもそうだよなという受け止め方や流れになって、けど登場人物たちの考えや受け止め方は、どれもピリリと刺激されるものになっていて、最終盤のセリフは誰のどのものでも印象に残りました。
    新谷さんの、やりがいに関する話。桐矢の傷つく権利の話。守りたい、弱いから守るべきものと思うこと。みんな自分の芯があって、そこから必然に感じること、ちょっと危うくても変えることは出来なくて、でもそれがあるから何とか生きてけるんだよな、と思いました。

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    2025年09月14日