寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリ小説ならば真実は一つと言いたいところなのだが、これはミステリ小説にあらず。
だからキャラクターの数だけ真実が、正義が、価値観が、信条があり、それがキャラ同士でなかなか重なり合ってくれない。
例えそれが血族である祖父と孫の間でも、親子の間でさえ。
相手の背景を心情を知っても、その相手の真実を受け入れられるとは限らない。
押し付けがましいと突っぱねるも受け入れるも、それもまたその人の自由であり権利なので。
そんなことをつらつら思った作品だった。
「カレーが美味しいね」で済む話なら簡単でほっこりできる話だったんだけれども、そんなことは全くなく、何とも奥深い話だった。
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Posted by ブクログ
再読…
寺地はるなさんの作品では一番好き!
夫が突然失踪してしまった39歳の弓子
ずっと性欲のピークが続いていて、短いスパンで彼氏が変わる41歳の楓
たまたまアパートの隣同士ということから「ご近所付き合い的な関係」が始まる
そしてなぜか二人は、弓子の失踪した夫の姿が目撃されたという島に旅をすることになるが…
二人は正反対の性格だし、それぞれに抱えている問題も違う…
時にはハメを外してしまうこともあるけど、互いに相手に寄りかかり過ぎない、いい距離感を保っている!
「他人から際限なく引き出せるやさしさなんてないんだよ」
でも相手のピンチにはちゃんと助け合う
何なんだ?この二人は?と思うところ -
Posted by ブクログ
デリカシーのない発言を連発して悪びれない昭和の男の悪いとこを煮詰めたようなクソジジイの祖父と、「男らしさ」が苦手で潔癖症の孫がいっしょに暮らす物語です。
寺地さんの作品の好きなところは、許したくなかったら許さなくていい、嫌いなままでいい、他人の好意や想いを受け取らなくていい、と言ってくれるところです。
たとえ、相手の事情が分かったからといって、許せたり好きになれる訳じゃない。
他人には他人の物語があり、自分には自分の物語がある。
そして、家族だから分かり合えるなんて幻想だよねと教えてくれる。
誤解が解け憎しみ合っていた家族が最後に分かり合う…みたいな感動モノによくある大団円が訪れないことの