寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。最近はノンフィクションやエッセイを読んでいたので、久々の小説復帰。
全体的に、序盤は閉塞感があるが、終盤は開放感を得られる物語だった。マジョリティから少しはみ出た人たちの日常を描くのが上手い。
コードネームは保留、夢の女の二編が好みだった。現実逃避するために、自らにコードネームをつけて役を演じようとする女性、日常の憂いから逃れるために秘密のSF小説を書いていた男性。、生きるって奥深いな〜。
夢の女は、どことなく神様のビオトープに近しい雰囲気を感じることができた。
また、対岸の叔父では、『川のほとりに立つものは』に通じる表現が散りばめられていた。
小説復帰したが、何かを得ようと思 -
Posted by ブクログ
☆3.8
物語としてスッキリしていて読み易かった。
自分はどちらかというと朱音や園田の側だと思う。
この2人の心境に共感すると共に、莉子のような人たちの心境に触れることができたことは私にとって大きい。
地元に残った人たちがあの頃のままキラキラしているように見える時もあれば幼く見える理由もよくわかった。
人生のピークは人それぞれ違くて、人はそのピークに縋りたくなるのだろう。
学生時代を引き合いに出すのは幼稚と言いつつ、朱音も園田もそこに囚われている。
そこから断ち切ろうと思うのか埋もれてもいいと思うのかの違いが大人なのかなと思う。
読み始めた時は莉子みたいな女に嫌悪感を抱いていたが、最後には莉子 -
Posted by ブクログ
遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く老若男女を描いた連作短編集。
アトラクションのキャストをはじめ、清掃のスタッフ、園芸スタッフ等、様々な仕事をする人々が主人公となって描かれている。
読む前の時点で遊園地で働く人々を描いた作品だということは知っていたつもりだった。
けれど読み進めるうちに、自分はアトラクションのキャストのみをイメージしていて清掃や園芸のスタッフの物語を想定していなかったことに気づいた。
仕事内容だけでなく、働く人々の背景も様々であることが描かれている。
この作品で特徴的だと思ったのは、それぞれの背景や思いを他の登場人物に吐露するような場面が少なかったこと。
それぞれの思い -
Posted by ブクログ
誰かの日常が誰かの人生に繋がっていると感じる物語。ひとりひとりの抱えている課題や感情に何かしらの共感を抱く。人って自分のことしか見れていなくて、自分のフィルターでしか人を判断できなくて、それが″思い込み″という厄介な判断軸になってしまう。
個人的に、本書に出てくる小さな子どもが昔の自分みたいで微笑ましさと同時に目が潤む。他の子どもたちと同じように出来ない自分。幼いながらに自分は自分で悩んでいたけれど、同時に両親には心配をかけていたんだなぁ。
今の自分は不器用ながら何とか楽しく生きている。それは自分が誰かの日常と混ざり合いながら、少しずつ変化してきた証だと感じた。
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった!
めっちゃ好きな終わり方!
まずはそんな心の叫びで。
色々な人が登場します。
そしてゆるゆると繋がります。
このパターン、好物です。
そして安直な方向に行かないあたり、リアリティがありぐっときます。
ラストシーン、大好きです。
良い人ばかり出てくる訳ではありません。
うんざりするお母さんや夫に自分の身上を重ねる事もしばしば。
でも不思議とスッキリしました。
着ぐるみの「あかつきん」はずっと出てはくるものの、あかつきんが主役という訳ではなく、結局は各々が各々で主役なんだと思います。
ティッシュ配りの男の子のお姉さん、幸せになって欲しい。