寺地はるなのレビュー一覧

  • 月のぶどう

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    偉大な存在だった母が亡くなった。
    母の跡を継ぐよくできる姉、そして姉よりできないという思いがありつつ、戻ってきてワイン作りを手伝う弟。2人のそれぞれのありそうな生きづらさや、その中で重ねていく日々に思いを重ねながら読んだ。

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    2023年12月18日
  • 白ゆき紅ばら

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    これはダークサイドな寺地はるなさん。
    寺地さんのダークな本はあまり好んでいなかったけど、この本はこれまで読んだダークなものの中では一番良かったと思う。

    「君は何も出来ない」「出来ない君を守ってあげる」
    そういうことを言う男、虫唾が走りませんか?
    志道という男に支配された「のばらのいえ」。
    そこで育ち、召使いのように障害のある子どもの世話を押し付けられた祐希。なにもできない子と言われ続けた紘果。
    色々な方法で、色々なかたちでの束縛。愛のようで、身勝手なもの。

    この本の中で、祐希が紘果にナイフを持たせてキウイフルーツをカットさせる場面がある。
    なんてことない、多分半分に切っただけ。それをスプー

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    2023年12月01日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    連作短編集で、少しずつ物語が繋がっているのが面白かった。
    作品に出てくるどのキャラクターも心にモヤモヤを抱えてて、それが個性として立っているのが良かった。
    あとはこの作品の舞台である暁町がこんな場所あったらいいなと思うようなところで、ほんわかした。

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    2023年11月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    あかつきんちゃんという被り物キャラを軸とした人間関係のお話の短編集?というか、繋がっているんだけど1つ1つ独立したお話でありながら登場人物はスライドしていく。
    身につまされるエピソード多くて、ちょっと説教ぽくて
    苦しくなったりもしたけど
    根本に弱いものの味方だし
    最終的に救われる感じでまとめてくれてるから
    読みやすくて良かった
    気を張って義理の母の前でうっかり涙が出てしまう若い母の話とか、私もうっかり泣いちゃった
    今まで生きてきた中で、経験あるような細かなエピソード
    普通というけど普通の基準とは何?普通から外れたらとたんに大勢から非難されてみたり
    勝手な印象で人をカテゴリわけしてたり、されたり

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    2023年11月03日
  • 白ゆき紅ばら

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    引き取られ、のばらの家に暮らす祐希。6歳の時に同じ歳の紘果と出会う。
    自分達をグリム童話の『白ゆき紅ばら』姉妹になぞらえる。のばらの家に別な立場でしばられる2人だが、祐希は高校卒業間際に逃げ出した。

    始めはシェルターでの話かと思ったのだが、ドロドロとしたそれぞれの人の気持ちが入れ乱れ、読みながら気持ちが沈みかける。寺地はるなさん作品にしては少し重い。
    祐希を助けてくれる人々の深い想いと、⦅白ゆき紅ばら⦆二人の生きる希望が見えるラストに、いつもの安心感を取り戻すことができた。

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    2023年10月01日
  • 白ゆき紅ばら

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    のばらのいえというシェルターで生活している祐希と紘果と保。弱者に寄り添っているように見せかけて歪んだ実奈子と志道に色んなものを搾取され続けた幼少期から青年期。
    そこから逃げたした祐希が10年ぶりに戻ってきて紘果を取り戻す。
    寺地さんにしてはちよっとバイオレンス気味だった。英輔の存在が明るさや希望が持てた。

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    2023年09月30日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ジャケ買い(笑)
    すごい展開も心刺さる言葉もあるわけではないけれど、ずっと優しい気持ちて寄り添って読める本。
    今まで読んできた寺地さんの作品は
    おしいっ!めっちゃ響く本にあと少しっ!て感じてたけど、これはこれくらいがちょうどいい感じ。

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    2023年09月07日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」が結ぶ人と人とのつながりの物語。
    たくさん出てくる登場人物の関係性をしっかり確認したくてページを行きつ戻りつ読んでいたが、そんなことにとらわれなくても一つ一つの物語が心に沁みるエピソードばかりなので、それぞれ短編集として味わってもいいと思う。

    「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。」
    だから「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養」というじいちゃんの言葉が心に残った。

    誰もが自信を持って前向きに生きているわけではなく、何

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    2023年08月24日
  • ビオレタ

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    優しい本だったな。
    出てくる人たちがみんな不器用で何かを抱えながらもほんのりとそれぞれ思いやっているっていうのかな。
    続きをずっと読んでいたい、そんな本でした。

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    2023年08月17日
  • 月のぶどう

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    何やっても上手くいかない歩と出来のいい方の双子の姉光実。歩は姉に引け目を感じて実家から離れて生活をしてきたが、母親が亡くなり、家業のワイナリーを手伝うことになる。不器用ながら少しずつ葡萄づくりやワインづくりをしていく歩に好感が持てる。出来の悪い弟を助けようとしている光実は心の奥底では歩のことを蔑んでいるようなところがある。ワイナリーの職人(上司)は初心者の歩に対してちょっと冷淡かなって思える。
     少しづつ成長していく歩、人間的にも一番かなって思える。

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    2023年08月02日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    いろんな人がいて、いろんな人と出会っていろんな気持ちになる。もし、人から見た自分の人生が辛くて暗いものだったとしても気にしちゃダメだ!

    大切な人に言った一言で、その人の人生を救えることは少なくても、大切な人に大切だよ!大好きだよ!っていうことは大事なこと。

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    2023年07月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    誰かのためではなく、自分のための一歩
    天使である必要はない、もっと自分を大切に‥
    寺地さんの作品は読んだ後にいろんな感情を抱かせてくれる。

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    2023年07月07日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    天使になどならせてはいけない、誰ひとり

    この世の中を、地に足つけながら自分の足で生きていきたい、と思える本

    誰かの都合に振り回されないしなやかな心をもち続けられますように

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    2023年06月20日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    この作品もかなり心強い応援メッセージが込められているように思いました。

    物語の舞台は、九州北部の星母島。
    その島には子供についての願い事なら何でも叶えてくれるという母子岩があり、ちょっとしたパワースボットになっている。
    そして、そこで民宿兼託児所を営んでいる千尋という女性が主人公。

    子どものことを願いに様々な人が訪れます。
    本当に様々で、共感できる人もあれば、この人可怪しいんじゃない?と思える人も登場します。
    また、千尋の生い立ちからこれまでを文章にしたいと島にやって来たライターの女性。もう、本当に自分のことしか考えてなくて読んでいてムチャクチャ腹がたった。
    私自身が今、同じような人から身

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    2023年06月10日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ☆4

    寺地はるなさんらしい作品でした!

    今も子育てをしている真っ最中なのですが、子供が作中に出てくる陽太やひかるの年齢(1~2歳)の頃は、気持ちにも心にも全く余裕がなくなって、毎日が辛くて苦しかったことを思い出しました。
    そんな時に千尋の民宿(兼託児所)のような場所があったら、どんなに救われたことだろうと思えました。

    寺地さんの作品を読むといつも思うのですが、今作でも心に刺さる言葉がたくさん出てきました。
    またしんどくなった時、辛くなった時に読み返したいと思える作品です。

    政子さんがとっても素敵でした❁⃘*.゚

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    2023年06月05日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    初寺地はるなさん。なんてまた深いとこの心情をえぐり出すように書いてくれるんだろう。

    どこかニヒルなベビーシッター(保育士)千尋に、寄り添うようにして一緒にいる麦生の存在に救われる。高校生で赤ちゃんを産んだまつりはなんて幼稚なんだろう、と思ったけど、そういうことだったのかと腑に落ちた。それを見抜く麦生すごい。

    でもタイトルにもなってる「彼女が天使でなくなる日」の話。なかなか強烈だった。娘を天使に仕立てあげることが本当に残酷だった。「天使のままでいいんですか?!」と千尋が叫ぶほど、痛ましいものだった。

    完璧な娘ってなんだし。赤ちゃん産めばいいってのかおおおん????と小一時間問い詰めても無駄

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    2023年06月03日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    天使って天の「使い」って書くのか、とはっとさせられた。
    同じ経験をしても見えるものは違うし、そもそも自分以外の人間の気持ちなんてわからない。しっかり言葉を交わして、気持ちを聞きたいし伝えたいな、と思う。

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    2023年06月01日
  • 彼女が天使でなくなる日

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     九州の北部に位置する小さな星母(ほしも)島で、託児所を併設した民宿「えとう」を営む千尋…彼女は一度島を出ているが、大阪で知り合った麦生とともに1年前に戻ってきていた。島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、悩みを抱えた人々が御利益を求めて訪れるようになっていた…。彼女の出自は複雑ではあったが、親戚筋にあたる政子さんが引き取り育てられ、島の子「モライゴ」として育てられた過去があり、「えとう」も政子さんから引き継いでいた…。星母島の「えとう」で繰り広げられる、家族の物語…。

     千尋の周りには本当にいい人ばかりで、本当に救われました!千尋だってちょっと間違えたら今の生活は送れてないんじゃないかな…

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    2023年05月20日
  • ビオレタ

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    あらすじに、婚約者に振られた主人公、って書いてたけど、読んだら、すぐ彼氏できてるやん!ってなった。
    誰にでも優しくて一緒にいると癒される安心する存在、でも「誰にでも」だから、自分は特別じゃなくて嫌になる。けど、じゃあ、自分はその人になにかしてあげようとしてるのか。何か与えられているのか。

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    2023年05月16日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    p85「なにかの経験をした人が、その経験がない人に「あなたには私の気持ちが分からない」という行為、私は嫌いです。」
    「だって同じ経験をしても、見えるもの感じるものは違うはずですから。どんな経験があろうとなかろうと、そもそも自分以外の人間の気持ちなんか分かりません。」

    寺地はるなさんの本を読むことで、「人の気持ちはわからない。だからこそ尊重し、大切に扱おう」と思えます!!いつもありがとうございます。

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    2023年05月07日