寺地はるなのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ飛鳥井千砂さんのもうすぐ十八歳【冠】
18歳で子供を持つという事
寺地はるなさんのありふれた特別【冠】
幼馴染のこどもと自らの成人式。予想外。
雪舟えまさんの二人という旅【婚】
宇宙ものはそもそも苦手なので、読み始めは理解できなかったが、途中から、どうなるのかなに変わった。読まず嫌いはいけない。
二人とはシガとナガノの『旅』についてだと思っていたが、シガの発した一言で『二人』が別のものだと気付いた。
「結婚生活も、人生そのものもー向き合うべきものを直視せずに時間だけ過ぎていくんじゃ、本質的には何も始まらないまま終わるってことさえ、あるのかもしれないね」
嶋津輝さんの漂泊の道【葬】
希和子 -
Posted by ブクログ
行き場のない母子が暮らす「のばらのいえ」。そこで育った祐希は未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出す。それから10年。のばらのいえに連れ戻された祐希は、ずっと心配だった幼馴染の紘果と再会を果たす。
性的虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、子どもたちを見下し搾取する大人たちがひたすら悍ましいが、祐希と紘果の優しい想いが僅かな救い。グリム童話の「しらゆきべにばら」が象徴的に引用される。
女性の幸せは男性から与えられるものではない。重苦しい話ですが、どうか祐希と紘果に自由な明るい未来が開けますように。いい子は天国に行ける、悪い子はどこにでも行ける。 -
Posted by ブクログ
忙しさを理由に伝えないことか積み重ならないように。
相手の感情は相手のもの、私の感情は私のもの。
それぞれの感情をどのように受け止めるのかはそれぞれのもの。
それぞれに伝えるしかない。
辛い時、心を遠くに飛ばす…など、傷つかないように蓋をしている感情やもやもやして表せなかったことを言葉にして寄り添ってもらえてる感覚にしてくれる作家さん。
下記は心に響いた箇所。
『自分の都合の良い素敵な人生の物語の展開を夢見るのは自由だけど、感情も事情もある他人に都合の良い役柄を押しつける人は、僕は大嫌いだな』
『多くの人は「友達」を良いものだと思いすぎなんじゃないでしょうか』
『励ましのつもりでそう -
Posted by ブクログ
これはダークサイドな寺地はるなさん。
寺地さんのダークな本はあまり好んでいなかったけど、この本はこれまで読んだダークなものの中では一番良かったと思う。
「君は何も出来ない」「出来ない君を守ってあげる」
そういうことを言う男、虫唾が走りませんか?
志道という男に支配された「のばらのいえ」。
そこで育ち、召使いのように障害のある子どもの世話を押し付けられた祐希。なにもできない子と言われ続けた紘果。
色々な方法で、色々なかたちでの束縛。愛のようで、身勝手なもの。
この本の中で、祐希が紘果にナイフを持たせてキウイフルーツをカットさせる場面がある。
なんてことない、多分半分に切っただけ。それをスプー -
Posted by ブクログ
あかつきんちゃんという被り物キャラを軸とした人間関係のお話の短編集?というか、繋がっているんだけど1つ1つ独立したお話でありながら登場人物はスライドしていく。
身につまされるエピソード多くて、ちょっと説教ぽくて
苦しくなったりもしたけど
根本に弱いものの味方だし
最終的に救われる感じでまとめてくれてるから
読みやすくて良かった
気を張って義理の母の前でうっかり涙が出てしまう若い母の話とか、私もうっかり泣いちゃった
今まで生きてきた中で、経験あるような細かなエピソード
普通というけど普通の基準とは何?普通から外れたらとたんに大勢から非難されてみたり
勝手な印象で人をカテゴリわけしてたり、されたり -
Posted by ブクログ
あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」が結ぶ人と人とのつながりの物語。
たくさん出てくる登場人物の関係性をしっかり確認したくてページを行きつ戻りつ読んでいたが、そんなことにとらわれなくても一つ一つの物語が心に沁みるエピソードばかりなので、それぞれ短編集として味わってもいいと思う。
「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。」
だから「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養」というじいちゃんの言葉が心に残った。
誰もが自信を持って前向きに生きているわけではなく、何 -
Posted by ブクログ
この作品もかなり心強い応援メッセージが込められているように思いました。
物語の舞台は、九州北部の星母島。
その島には子供についての願い事なら何でも叶えてくれるという母子岩があり、ちょっとしたパワースボットになっている。
そして、そこで民宿兼託児所を営んでいる千尋という女性が主人公。
子どものことを願いに様々な人が訪れます。
本当に様々で、共感できる人もあれば、この人可怪しいんじゃない?と思える人も登場します。
また、千尋の生い立ちからこれまでを文章にしたいと島にやって来たライターの女性。もう、本当に自分のことしか考えてなくて読んでいてムチャクチャ腹がたった。
私自身が今、同じような人から身