寺地はるなのレビュー一覧

  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    暗いお話…
    失踪した弟を探す兄も暗いし、
    母親も嫌な感じ…
    登場人物もみんな変わってる感じ…

    だけど、わたしはこの小説嫌いじゃなかったな。

    不思議な主人公をめぐって、
    いろんな人出てきたけど、
    現実離れしてるような、かといって、失踪とか、意外とよくある話のような気もするし。

    だけど、わたしの周りでは起きませんように…

    0
    2024年12月05日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ

    妹の息子を育てる椿をめぐる物語。椿の恋人、妹の息子朔らとの関わりが、何かひっかかるところ、そんなに割り切れたらいいのにと思うところがあって、シンクロできない感が強い。それなのに、なぜかうらやましいと思ってしまう。普通とは、標準とは、そんなに型にはめることはできないんじゃないかと考えさせられる。

    0
    2024年12月02日
  • 声の在りか

    Posted by ブクログ

    自分が違和感を抱いたことや、考えたことに対して、あいまいに流さず、自分と向き合った上で言葉を紡ぐこと。

    波風を立てないことを優先して、いつの間にか自分の言葉を口にできないと気付く希和。
    彼女が働き始めた民間の学童保育で働く要とその姉の、自分の考えに真摯に向き合い、自然に言葉を紡いでいく姿に、少しずつ声をあげていけるようになる。
    自分の思いをしがらみなく言葉にして、相手に伝えることで、お互いの誤解が溶けることもある。
    人間同士である以上、100%お互いを理解することは難しいが、実直に言葉を重ねていきたい。それが、自分自身で腹落ちして生きていくことにもつながると思う。

    0
    2024年11月26日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ

    自分の妹の子供を育てる事になった姉のお話。
    丁寧に主人公の気持ちが書かれていて読んでいる時間は静かに進みます。
    自分の気持ちにその都度向き合う事をしている主人公に惹かれていきます。
    何か劇的な事が起こるわけでもないですが、主人公のような人が近くにいてくれたら自分は受け入れてもらえている安心感があるのだろうなと思えるような人柄に好感が持てました。

    0
    2024年11月18日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    同じ地方都市に生まれ育ち、それぞれに鬱屈した思いを抱えるアラサーの男女3人をめぐる小説。
    自分は子どもの頃にいじめられたりしていたわけではないが、学校の主流層からは外れたポジションにいたので、朱音や園田の思いや考えにはわかるところがあった。一方、莉子は、かわいそうなところはあるが、自己中心的思考に思えてあまり共感できなかった。また、莉子の夫でクラスの「王様」だった中原大樹はまったく関わり合いたくないタイプの人間だと感じた。地方都市に生きる20代~30代の人間を、そのどす黒い内面も含めて、よく描けていると思う。
    本書のタイトルにも表れているが、第三者からのいっけん前向きなアドバイスが本人にとって

    0
    2024年11月14日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    学生時代のカーストのことや陽キャ、陰キャの会話がすごくあるあるで共感できた。
    登場人物がそれぞれ個性があって、私は莉子がすごく好きでした。
    いい大人で母親なのにいつまでも少女のように何もかも自分中心な思考が見ていてある意味潔いし、あぁ自分にもこういう部分あるなぁと考えさせられました。
    ママ友が絡む話が好きな私はとても好きな作品でした。

    0
    2024年11月10日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。

    町田そのこ「六年目の弔い」
    哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
    というところ、が身にしみる。
    亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない

    0
    2024年11月06日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    自分として生きる苦しみや楽しみを教えてくれるような一冊でした。田舎特有の息のしづらさや、30代を迎えるまでに誰もが経験するであろう感情の揺れが丁寧に表現されていて、毒にも薬にもなるような不思議な本だと思いました。自分が自分であることに苦しみながら、どうにかこうにかみんな大人をやっているだけなのかもしれないと感じました。

    0
    2024年10月27日
  • みちづれはいても、ひとり

    Posted by ブクログ

    ポンコツ夫と別居中、職探し中の39歳弓子と独身、休職中の41歳楓が主人公。
    ひょんなことから、弓子の逃げた夫を探しに島へ渡る物語。
    人生観、普通とは何ぞやという価値観の描き方が寺地さんは絶妙。島にいたシズがサイコパスなのは初めからなんとなく分かっていたが、あそこまで暴挙に出るとは思わなかった。
    うまくいかず、行き場のない思いを抱える2人だが、最後にはやはり、前向きな気持ちになっている終わり方が素敵。

    0
    2024年10月26日
  • 雨夜の星たち

    Posted by ブクログ

    三葉の性格が羨ましくも感じた
    察しないのはラクやけど、
    ラクしすぎても、と思う
    結局人と人が付き合うのは難しい

    0
    2024年10月21日
  • 声の在りか

    Posted by ブクログ

    小学四年生の息子、晴基の母親の希和はPTAや保護者で作るLINEグループ、働き始めた学童でのこと、夫への不満をうまく言葉にできず悶々としている。その瞬間には言えず後になって言いたかったことを見つける。そうすると言えない自分がどんどん出来上がっていく。自分の中にも他人の中にも。なかなかうまくいかない毎日に寄り添ってくれるように本書がある。これでいいんだとか、こうじゃなくていいんだという気づきがたくさんある。何かが解決したわけではないけれど少しずつ声を思い出し、見つけていく希和の心情がラストの晴基とのシーンに表れている。

    0
    2024年10月21日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ


    普通ってなんだろう。良い子ってなんだろう。
    世の中溢れている普通という呪縛や偏りに向き合い続ける椿さんお茶したいと思った。

    投げ出したりせず自分なりの尺度で頑張れていればそれでいいと、周りに合わせずともいいのだと。

    ゆとりの私はものすごく共感した。

    0
    2024年10月20日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    母親の心の内がダダ漏れだった。と同時に私も子育て中で共感する事が多々あった。一度傷ついた心はずっとそのまま。忘れるか、逃げるか、向き合い捉え方を変えるかしかできない。自分の心も守りながら、相手を傷つけないよぅに接する難しさを感じた。

    0
    2024年10月03日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    田舎から都会へ出てきたマチコ。同郷の同級生、年上の人たちとの出会い。柔らかい砂の上を一歩ずつ進んで行く。

    0
    2024年09月29日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    寺地さんの作品を、何作か読んでいますが、初めて爆笑しながら読んだ。ほんとに寺地さんのだよね こんな面もあるんだーと、楽しくなりました。それから、勝手に騙されてしまった。ネタバレしちゃうので、詳しくは書きませんけど。

    0
    2024年09月28日
  • 声の在りか

    Posted by ブクログ

    最近は、言葉を発する前に考えることがおおいですよね。こんなこと言ったらどうなるかなって、想像してみたりしないとね。一方で、めんどくせーって思ってる自分もいる。そのひとつひとつを、言い当てられたようなお話でした。はぁーって、ため息でます。

    0
    2024年09月23日
  • 正しい愛と理想の息子

    Posted by ブクログ

    正しく愛せているか、愛せたか、これから愛せるか、って結構自分で不安になることが多いから、そこをまるっと肯定された気がして少しホッとした。

    原田ひ香さんのあとがきが、堅苦しすぎなくて、読者に寄り添った思いやりある文章で良いなあと思った。

    0
    2024年09月22日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    寺地さんの作品本当に好きだな〜。
    あかつき商店街とそこにいるひとたちの連作短編。
    仕事とかで疲れまくってて、集中力足りず入り込みきれなかったから途中誰が誰か分かんなくなったので星は4つ。

    0
    2024年09月14日
  • 声の在りか

    Posted by ブクログ

    自分が育った小さな町で小学四年の息子を育てる主人公希和。
    息子の学校の保護者達とはあまり上手く付き合えない。
    夫にも不満はあるのに声に出せない。
    自分の言いたい事が言えない。
    そんな中で民間の託児所で働くことになり、少し浮世離れした感じのオーナーの要と出会う。


    希和の真面目で正直な感じに好感が持てた。
    生きづらいだろうな、とも、
    潔くてカッコいいな、とも、思った。
    長いものに巻かれがちな保護者同士の関係に、巻かれることなく1人でいることは容易なことではないと思うから。
    思えば、子供達が小学生の時が1番大変だったような気がする。
    物理的な時間は全然ないし、子供達の変化も激しい、子供同士のいざ

    0
    2024年09月08日
  • いつか月夜

    Posted by ブクログ

    決して波瀾万丈でない大変静かな展開の中で登場人物達の心情が機微描かれ、善く生きるって何だろうねと問いかける賽成の様子が大変身近に感じられて好印象でした。
    印刷会社に勤める賽成冬至(みなりとうじ)。夜中の散歩中に、同じ会社に勤める塩田有希子(うきこ)さんが女の子と歩いているのに出会い、三人は一緒に散歩するようになります。さらに別れた彼女やマンション管理人さんなども巻き込みながら、その関係性の中で賽成が悩み考える物語りでした。
    星4つです。

    #美文

    0
    2026年01月21日