寺地はるなのレビュー一覧

  • 彼女が天使でなくなる日

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    天使って天の「使い」って書くのか、とはっとさせられた。
    同じ経験をしても見えるものは違うし、そもそも自分以外の人間の気持ちなんてわからない。しっかり言葉を交わして、気持ちを聞きたいし伝えたいな、と思う。

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    2023年06月01日
  • 彼女が天使でなくなる日

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     九州の北部に位置する小さな星母(ほしも)島で、託児所を併設した民宿「えとう」を営む千尋…彼女は一度島を出ているが、大阪で知り合った麦生とともに1年前に戻ってきていた。島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、悩みを抱えた人々が御利益を求めて訪れるようになっていた…。彼女の出自は複雑ではあったが、親戚筋にあたる政子さんが引き取り育てられ、島の子「モライゴ」として育てられた過去があり、「えとう」も政子さんから引き継いでいた…。星母島の「えとう」で繰り広げられる、家族の物語…。

     千尋の周りには本当にいい人ばかりで、本当に救われました!千尋だってちょっと間違えたら今の生活は送れてないんじゃないかな…

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    2023年05月20日
  • ビオレタ

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    あらすじに、婚約者に振られた主人公、って書いてたけど、読んだら、すぐ彼氏できてるやん!ってなった。
    誰にでも優しくて一緒にいると癒される安心する存在、でも「誰にでも」だから、自分は特別じゃなくて嫌になる。けど、じゃあ、自分はその人になにかしてあげようとしてるのか。何か与えられているのか。

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    2023年05月16日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    p85「なにかの経験をした人が、その経験がない人に「あなたには私の気持ちが分からない」という行為、私は嫌いです。」
    「だって同じ経験をしても、見えるもの感じるものは違うはずですから。どんな経験があろうとなかろうと、そもそも自分以外の人間の気持ちなんか分かりません。」

    寺地はるなさんの本を読むことで、「人の気持ちはわからない。だからこそ尊重し、大切に扱おう」と思えます!!いつもありがとうございます。

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    2023年05月07日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    本屋にて、題名に惹かれ手に取った
    "子育て"について、疑問や不安を持つ機会が少なくはない
    子と親だけでない、登場人物一人ひとりの背景に色があり、それぞれの人生から、現実を優しく突き付けられたような感じ
    同時に、幸せになるヒントを沢山もらった。幸せにする方法も学んだ
    相手のことを想い、大切にすることはさほど難しくないのかもしれない

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    2023年04月12日
  • 月のぶどう

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    読むのに少し時間がかかりました。身近な人が逝ってしまって、喪失感が重なってしまって。スマートにはなかなかやれんし、意味なく落ち込むこともまだまだ、多々ですが、でも、回りに元気もらいながら、前に進みながら、、、だなー。

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    2023年04月09日
  • 正しい愛と理想の息子

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    寺地さんらしからぬ、ハードな描写もありドキドキしました。詐欺とか暴力とか。
    でも結局悪くなりきれない主人公たちが人間らしいです。大人向け、かな。

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    2023年03月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    人口三百人ほどの小さな島で託児所を併設した民宿を営む千尋。そこに育児や子どものことに悩んでる親がやってくる。こうしなきゃ、ああしなきゃ、という周りの声とのギャップ。みんなはとか普通はとかの枠に当てはめて言われること。無意識のうちに自分もそっち側にいるんじゃないかとハッとさせられる文章がたくさんある。人それぞれなはずが子育てには色々と簡単に同じを求められる。そんな苦しみに綺麗事ではなく、淡々と話す千尋に救われる人たち。それで全てが解決しなくてもそこにいてくれるということが何よりの救いになっている。当たり前とか普通とか言われていることに、そうじゃないと、悩むのはおかしいことじゃないと教えてくれるよ

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    2023年03月24日
  • 月のぶどう

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    素敵なお話でした。
    双子の光実と歩が亡き母のワイン作りの後を継ぎながら成長していくお話です。
    読みながら、光実の気持ちも歩の気持ちも
    本当に痛いほどわかる気がしました。
    兄弟や双子というと
    つい比べられたり、自分でも勝手に比べて落ち込んだり仲がいいんだけどどこか複雑な気持ちもあったリ…
    寺地さんの作品はどれも私の中にある誰にも見せていないような自分でも気づいていないような
    感情に出会えるそんな気持ちになります。

    ワイン作りの奥深さに感動しつつ、
    光実や歩の周りの人たちの厳しい中に温かく見守る姿や言葉がけが本当に素敵で私も頑張ろうと
    元気が出るお話でした。

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    2023年03月21日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    ネタバレ 購入済み

    主人公は強い。。

    主人公が強い人だなぁと思いつつ、逆境に立ち向かって行くとこがすごいです。
    ただ、ハッピーエンドが好きな方には向いていないお話かと思います。。

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    2023年03月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    『大人は泣かないと思っていた』で大好きになった寺地さん。

    本作もしみじみと良かった。

    「1 朝が明るいとはかぎらない」9篇、「2 昼の月」5篇、「3 夜が暗いとはかぎらない」
    全15篇が収録されている。

    この物語には大きな事件や事故は起こらない。

    自分のすぐ隣にいそうな人達ばかり。
    子育てに悩むお母さん、仕事にやりがいを見いだせない男性、自分に自信が持てない青年
    それでもみんな必死に生きている。

    家族間であっても「解る」なんて傲慢だ。
    「共感」だけで救われる。

    そっと寄り添って背中に手を添えてくれる様な優しさに包まれた物語。

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    2023年02月14日
  • みちづれはいても、ひとり

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    寺地はるな著書を読むのは2冊目。徹底的に等身大の人物を、大きなドラマを設定することなく描く人なんだろうな、と思う。

    アラフォー女性2人。
    弓子は小さいときから母親による衝動的な暴力を受けていたけど、「今は虫が悪いんだな」と冷静に捉える感性と忍耐力を持っていた。それが優しい夫のある行動を耐え忍ぶ事に繋がってしまう。ただ今別居中。そして夫、失踪中。

    楓は弓子と正反対の奔放な性格のようで、男は選んで付き合ってる。この前ヒラツカさんに振られた。同時に会社社長のセクハラがあまりにも酷くて会社も辞めた。その社長がストーカー行為を始めたので、弓子に「夫を探してけりをつける旅に出よう」と誘う。

    弓子も楓

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    2023年02月13日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    「大人は泣かないと思っていた」がよかったので、こちらも読んだ。「夜が暗いとはかぎらない」タイトルが好き。固定観念にとらわれないでというメッセージが伝わる題名。
    たくさんの登場人物が出てくるので、人物把握は少し大変。育児に悩む母親の話が結構あった。
    声の色→ひなぎくと続く浦上くんメインの話が好き。いつか好きな人と会えた時に、ちゃんと自分の翅で飛べています、と誇れるような自分でありたいというひかりちゃんの言葉にハッとさせられた。

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    2023年02月11日
  • 月のぶどう

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    曾祖父が興した会社「天瀬ワイナリー」の代表者であった母を突然失くした双子の姉弟、光実と歩。
    姉の光実はできのいい子で、18歳の頃からずっと家業を手伝っていて、弟の歩は特にやりたいこともなく、アルバイトで日々を過ごしている。
    性格も対照的な二人だけれど、歩は強引に光実に会社を手伝わされることになる。

    大阪の架空の町が舞台の物語である。
    ワインのもととなる葡萄の栽培、醸造、販売等々、人が一本のワインを購入し口にするまでにどれだけの時間と工程を経てつくられているか、家業を継ぐと一言でいうけれど、そうそう容易いことであるはずもなく、この物語を通してとても尊いものを見せられたような気がします。

    地味

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    2023年02月09日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    大阪近郊に位置する暁町にある「あかつきマーケット」が物語の舞台…様々な店舗が軒を連ねて営業していたが、時代の波に飲み込まれる形で閉店することとなる…。「あかつきマーケット」のマスコット的存在の「あかつきん」はイベント途中に失踪(!?)するも、その後町の至る所に出没し困った人を助けていた…さらに「あかつきん」のしっぽをお守りにする人も多数現れたが…。

    「あかつきん」だけにしぼったストーリーかと思いきや、実際は「あかつきマーケット」で働く人々やその近隣に住む住民やその家族など、様々な年代の人たちが主人公となる短編集でしたね…。日々の生活の中でどんな人とつながり、どんなことを思い、今後どう生きてい

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    2023年02月06日
  • ビオレタ

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    すごくよかった。しばらく浸っていたいような気持ち。

    失恋から始まる話で、ありきたりで淡々と、と思ってしまっていたが、登場人物がみんな素敵で終盤ははやる気持ちを抑えながら読んだ。

    妙、菫さん、千歳さん、蓮太郎くん。
    わたしも、人がどう思ってるか勝手に決めつけているようなところがあるので自分に言われてるかのようにも思いながら読んだ。

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    2023年01月28日
  • 正しい愛と理想の息子

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    ネタバレ

    小悪党の詐欺が失敗して、違う詐欺に取り掛かるブラックユーモア的な展開と思い読み進めていましたが、痴呆症にまつわる大変さ、親子のつながり、誰かに認めてもらいたい、複雑な想いの話に繋がっていきました。
    近い将来じぶんにも直面する状況かもしれないと思いじっくりと読まさせてもらいました。

    正しい愛の形はない。
    灰嶋さんも違った愛の形だったか、と思いたい。

    善一郎さんとの別れは悲しくもあったが、この先の未来が明るく感じ、最後のセリフもオシャレに聞こえ爽快でした。

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    2023年01月06日
  • 月のぶどう

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    ワインは無限に楽しめるお酒なので、
    この人の書く文章で、
    ワイン造りの工程まで楽しめて、
    ストーリーで余韻を味わう1冊でした。
    続きがまだ読みたいです。
    歩とあずみの今後も気になるし、
    希少な極甘ワインの出来るまでも
    知りたい。
    月のぶどうで造られた極甘ワイン。
    想像するだけで嬉しくなる。

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    2023年01月04日
  • ビオレタ

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    ネタバレ

    婚約破棄された主人公は自分は誰からも必要とされていないと思い込んで生きてきた。働く店のオーナーの菫さんのような『揺るぎなさ』を求めている。
    でも、菫さんは菫さんで暗い過去を背負っている…。
    誰もが何か重いものを持っていてお互いを知らぬ間に必要としているし助けていて皆で前を向いて歩いていけるようになる。
    読み心地の良い物語でした。

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    2022年12月26日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    星は4.8ぐらい。

    タイトルに惹かれ、また、なんともいえない愛嬌のある表紙のマスコットに心を癒やされる気持ちで読み始めたら、この表紙の「あかつきん」が重要でした。

    登場人物が多い、と書かれている方がいますが、一つ一つ独立した話としても十分で、私にとっては一冊でとても得した気分になれました。
    とはいえ読後、改めて登場人物の相関関係を図にしてしまいましたが。

    最初は子どもを持つ母親の気持ちに深く共感し、その後、父親の立場で書かれたものを読んで少し自分の態度を反省。

    寺地さんの本は2冊目ですが、立場の違う登場人物がとても丁寧に書かれていて、私は好きです。

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    2022年12月17日