寺地はるなのレビュー一覧

  • やわらかい砂のうえ

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    ネタバレ

    面倒くさい主人公と、カッコ良いけど、ダサい早田にイライラしたけど、
    まあ、ラストにほっこり。
    これ、ネタバレ?…一応、そうしとこう。

    菊ちゃんにも、むかっとした時あるけど、

    あとの登場人物は、好きな人たちばかりで、幸せな寺地はるなワールドだと思った‼️

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    2025年09月18日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    ネタバレ

    読み始めた時は、なんだかよく分からない話だなと正直思った。それが読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。
    私も思春期の頃は都会に憧れて、早く地元を離れたいと思っていた。だから天の気持ちも分かるし、特有のイタさにも共感できる。

    「他人の必死さを笑ったり、心配するふりして気持ちよくなったりする側より、笑われる側にいるほうがいい。」
    この言葉に背中を押された。

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    2025年09月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    SNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家.
    しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人.
    …が!このタイトル?この表紙?この作風??
    えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた.
    というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った.

    物語は静かで,日常の細やかな場面が中心.
    でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁みてくる.
    特に「好きな人に,いい枕で寝て欲しいと思っています」という一言には,ぐっときた.
    (どんな場面で出てくるセリフなのかは,ぜひ本編で確かめてみてほしい!)
    自分が何かをすることよりも,その人が穏やかに過ごしてくれていたらいい,という祈りのような感情.
    無償の愛って,きっとこういうことなんだろうな.

    誰かのために祈るって,実は自分のためでもある.
    そしてそれは,同情でも,理解でもなくて,
    立場や価値観を超えて「そばにいたい」と思える,ただそれだけの共感.
    でもそれが,たぶん,いちばん尊くてむずかしい.
    そうなりたいけど,でもどこか違う気もして…
    そのモヤモヤを抱えながら,最終話「対岸の叔父」に辿り着いたとき,
    “ぼく”の視線に,自分の気持ちが少しだけ重なった.

    思い出したのは,シルヴァスタインの『おおきな木』(これもきっと,読んでみてね)の最後の一言.
    「でも,それはほんとうかな?」
    優しさや共感が,もしも犠牲の上に成り立っていたとしたら,
    それはほんとうの優しさだろうか?

    再びその問いを,そっと胸に残してくれる一冊だった.

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    2025年09月13日
  • ほたるいしマジカルランド

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     隣の芝は青く見える。
     他者と自分を比べて自己嫌悪に陥る。はたまた、自分と違うところに目をつけて受け入れられないと拒絶する。
     憧れや嫉妬の対象である相手にも悩みや嫉妬心があることを忘れて、「自分だけが」と悲観的になるのは苦しいことだ。しかし、いつもポジティブでいることは難しい。
     少し視点を変えるだけで、見える世界は大きく変わる。道端の石ころが宝石に勝る輝きを有するときがあるように。

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    2025年09月07日
  • 月のぶどう

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    農作物を育てその原材料をもとにそれぞれの楽しみ方を提供できるワインを作る、地味で根気のいる仕事を通して、誰もが成長できるチャンスがある、ということを大阪南東部の葡萄畑を舞台に物語は進む。娘は式をあげなかったので祖父の言葉がやけに身に沁みました♪

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    2025年09月04日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺地先生の本だなー。心の奥の見て見ぬふりしてるところをぐいぐい攻めてくる。
    母親の描写が辛すぎた。

    事なかれ主義。見て見ぬふり。
    私もそれで、たくさんの人を傷つけてきたのかもしれない…

    文庫版で、ラストの章が追加されてたということで、この章を読めて、少し心が救われた。

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    2025年09月03日
  • みちづれはいても、ひとり

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    再読…
    寺地はるなさんの作品では一番好き!

    夫が突然失踪してしまった39歳の弓子
    ずっと性欲のピークが続いていて、短いスパンで彼氏が変わる41歳の楓
    たまたまアパートの隣同士ということから「ご近所付き合い的な関係」が始まる
    そしてなぜか二人は、弓子の失踪した夫の姿が目撃されたという島に旅をすることになるが…

    二人は正反対の性格だし、それぞれに抱えている問題も違う…
    時にはハメを外してしまうこともあるけど、互いに相手に寄りかかり過ぎない、いい距離感を保っている!
    「他人から際限なく引き出せるやさしさなんてないんだよ」
    でも相手のピンチにはちゃんと助け合う
    何なんだ?この二人は?と思うところもあるかもしれない…
    でも二人はちゃんと自分がつけるべき落とし前を自分でつける
    他の人に押しつけたりしない
    私がこの作品が好きなのは二人のこんなところなんだと思う…
    「なんかふたりでここに来たけどさ、けっこう別行動だったね、あたしたち…」
    夫婦だって、友だちだって、一緒にいるだけで『ふたり』という新たななにかになるわけではなくて、ただのひとりとひとりなのだ
    みちづれはいても、ひとり…

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    2025年08月19日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    読み進めるほど、心が締め付けられていく。登場人物の抱える課題が次々と浮き彫りになると同時に、その痛みや葛藤が自分自身にも突き刺さってくる。
    人間には誰しも、良い面と悪い面がある。本来は混ざり合っているはずなのに、それを二極化させてしまうこと自体が、苦しみを生んでいる。自分にはグレーを許せるのに、なぜか他人には理想像を押し付けてしまう。それも無意識に。

    芦田愛菜さんが、「その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっているのかな』と感じて〜(略)」と語っていたけれど、この小説はまさにそれを物語に落とし込んだようだ。

    相手に期待してしまうことは、結局自分自身の可能性まで狭めてしまうのかもしれない。
    この小説は、読む人によってまったく違う表情を見せると思う。そして、それぞれの感想の中に、その人の本質が隠れているように感じた。

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    2025年08月13日
  • 雨夜の星たち

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    面白かったですよ。特徴的な主人公がいます。
    激情的なことはないです。
    人の距離感とかがテーマかも。

    老人の病院送迎や、入院患者の見舞い代行という仕事をされてる人が主人公です。

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    2025年10月13日
  • 雨夜の星たち

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    自分も察することって苦手だなと思って本を読み始めたけど、主人公とは違うタイプかもと思った。私の場合、ただ勘が悪いだけだけど、主人公は深く考えた上で(無意識のうちに)そうなっている。もともとの性質であり、生きる術でもある感じがした。同じ苦手でも、そこに行き着く理由が違うのは、スポーツや絵だけでなく性格もなんだなーと思った。

    主人公と私は、察することをしない深度も違う。主人公は言われたことをやる、それ以外は(主人公のサービス精神が働くとき以外)やらない、ときっぱりしているところが、尊敬もありつつ、同じコミュニティにいたら上手くやれないのかもしれないと思った。自分は案外、暗黙の了解みたいなところをある程度は察しながら行きているのかもしれない。

    でも、主人公のこと嫌いじゃないなと思った。私とは違うところもあるけど、共感もする。優しくないわけじゃないし。あと、ひとりごとや考えてることが可愛かったりして、読んでて楽しかった。

    主人公をとおして周りの人に優しい人も嫌な人もいて、でも嫌なだけじゃない、逆にいつもわかってくれるわけでもない、みたいな状態を客観的に見れた。落ち着いた雰囲気で、読みやすい本!

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    2025年08月08日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドの社員、社長のお話。それぞれに闇を抱えている感じ。
    でも、いま、季節柄、退職代行サービスのニュースをよく見るけれども、サービスされてしまう企業の方にぜひ読んでほしいと思った。売店のおばちゃん上がりの(まるで某ホテルの会長のような)社長が社員を見ているからこそ言えたことば。(引用参照)
    大阪北部の蛍石市にある「ほたるいしマジカルランド」は、願いごとを叶えてくれるという噂のあるメリーゴーラウンドが人気の老舗遊園地だ。ここで働くのは、どこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフに花や植物の管理。お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、ふとしたきっかけで動き出し――。

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    2025年08月05日
  • わたしたちに翼はいらない

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    前に読んだこの著者の本と同じく不思議な雰囲気の話でした。最初は誰が誰なのかよく分からず、さほど多くもないのに登場人物の一覧を付けてくれよ思いながら読んでいました。復讐劇が始まってからは集中度が高まり、最初と最後の女の子3人組もその母親たちもちゃんと誰なのか分かりました。少し難しく、ストーリーや結末に納得出来ない点もありましたが途中からは一気読みでした。読後感はもやもやが残りあまり良いとは言えません。それほど目立つ子供ではありませんでしたが、私も中学生の頃が最も自分の未来を明るく感じていたと今思います。

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    2025年08月01日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    自分のことも身近な人のことも親しい人のことも本当ってなんだろう
    知る、分かる、なんて言葉では表せない

    誠実と希望の兄弟も互いのことが分からない
    弟が失踪した理由も分からないけど
    探して、分かろうと、知ろうとする
    それ自体が大事なことなのかな、と思う

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    2025年07月23日
  • わたしたちに翼はいらない

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    人生の選択や価値観について考えさせられる。
    学生時代、莉子側にも園田側にもなったことはないが、そういう人いたかな…と思わせる現実と隣り合わせの物語。
    最後の莉子と朱里のようなベタベタしない関係性が理想なのかな。

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    2025年07月14日
  • わたしたちに翼はいらない

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    お互いの心のうちを勝手に決めつけて、すれ違ったり困惑したりする、そういう小説が好きで、これもまたそういう話だった。
    時間をかけて読むには少々向いてなくて、もっと一気に読めばよかった。視点が結構切り替わり、関係性を把握したまま読むべきだった。
    ありきたりの美しい結末ではなくて、もっと醜くてもいいという決意。「友だち」という関係性だけではない、もっと異なる関係性。そういうものがしっかり描かれていた。

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    2025年07月08日
  • そういえば最近

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    どんな話って聞かれたらうまく答えられないような、なんとも言えない、独特なお話だった。それぞれ短編として面白かったし、読んでて現実と小説の境目が曖昧なような不思議な感じ。モチラのイラストが可愛らしい。
    そういえば最近、なんて何気ない話題を話すときの常套句だけど、そこからこんなに話が広がるのだなぁ。

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    2025年07月07日
  • 雨夜の星たち

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    変な終わり方をしなくてよかった。自分とは全く違う生活の主人公だが、こういう見方もあるんだ。
    続編出ないかなぁ

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    2025年07月06日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    田舎の閉鎖的な感じや中学生特有の感情がよく描かれている。
    登場人物それぞれの心情、成長が分かりやすく読みやすかった。

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    2025年07月05日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    千尋のようなしっかりとした『自分軸』を持った人になりたいと思う。媚びることなく同調するでもなく、「自分以外の人間の気持ちなんかわからない」と言いきりながらも相手の気持ちに寄り添うことが出来る。上部だけの優しさではななく、言うべきことをしっかり言える。カッコいい!そんな人になりたいけどたぶん一生なれない…

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    2025年07月03日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    あの人になれたらとか、ここじゃなければもっといいはずとか。自分にも身に覚えのある気持ちがギュッと詰まっていて刺さるところもあった。藤生はちょっとヤバすぎでしょ。私だったら友達としてもう信じられないかな。

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    2025年06月30日