寺地はるなのレビュー一覧
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最後の晩餐をテーマにしたアンソロジー。初めて読む作家さんもいて、どれもよかったけど特に以下が好き。
『ラストサパーフォーエバー』金原ひとみ
友達とわいわいくだらない話をして、夜から誰かの家に集まって時間も気にせずダラダラと翌日も一緒にご飯を食べる。そんな光景がとても懐かしく、疎遠にしてしまっている友達に会いたくなった。
『最後の鰻』角田光代
こんな風にお別れできたらいいな。近所のお弁当屋さんで買ってきた鰻丼でも、お爺ちゃんを囲んで親族で食べた鰻丼とこの光景をきっと一生忘れない。一人で食べるごはんより、私も誰かとの人生で忘れられない食事を増やしたいと思った。
『小曽根幸子の送別会』寺司はるな
「専務は私のこと、かわいそうな女だと思っていたんでしょう」
自分の大事なものを知っている小曽根さんはとてもかっこよい人。
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"いつか見た月夜は、これこらも、人生に何度だってあらわれるのだろう"
Podcastを聴いてる加藤千恵さんの帯文を読んで購入
物語の説明をするのは難しいけど、
主人公だけでなく出てくる登場人物たちみんな、特別でなくそこにちゃんと存在していて、感情の動きが描かれていて、リアルな日常を描いてくれている
わたしにだってモヤヤンは現れるし、そんな時は實成同様にウォーキングしたり、音楽を聴いたり、本を読んだり、時にはモヤヤンと向き合ってみたり
そのときに、誰かと一緒にいることだけじゃなく、ひとりぼっちでも素晴らしいと心の底から思える自分でいたい
「いつも月夜なんてありえないけど、月夜じゃなくても歩けるんだよ。わたしもあなたも。他の人たちも、みんな」 -
Posted by ブクログ
⭐︎3.6
寺地はるなさんの今回の作品は、とある町の自治会とそれに属する子ども会の話。主人公の千緒は主婦で娘が1人いる。お人よしだが、冷静でもある。人の前に出るタイプではないが自分の意見をきちんと持っているタイプである。
人の話を見たり聞いたりするうちに、ちょっと厄介なことに巻き込まれがちで、その物事に奮闘している。
『ほんとうの自分は、たくさんのセロファンが重なったすえに生み出された色のようではないか』というセリフが印象に残っている。
いろんなコミュニティがあってそれぞれに見せる顔がある。その全てに自分を全て曝け出す必要はない。どの顔が本当ということもないのだろう。生きるのが少し楽になるような、人生のヒントになるような物語。 -
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ネタバレはん借り本 2026年9月は長雨、豪雨、降り過ぎ。「雨が降ったら傘をさせ、生きていたら雨の日だってある」 かっこつきこのまま何回か出てくる、深い意味を探りたくなるけど、当たり前のこと、そのままのことって切り返される
47歳女性3人と42歳男性とその母のあり得る風景を物語として短編でつないだ人たちは、どこか大阪下町や昭和風景。
生きづらさや喪失を抱かえた人が身近にふとできる誰かとの出会いから、笑顔が増えて生きていける、生きていかなきゃって言えるようになる世界は、傘屋さんもこの物語で感じた「しとしとと降る雨」が見られなくなっていくように
遠い世界のことにならないことを祈りたい -
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星3つ以上はつけたくないけれど、
3つ以下にもしたくない。
寺地さんの本はサラッと読めて、そこが好きなんですが、今回はサラリとし過ぎていて少し物足りなさがありました。
全体の人物を達を駒のように配置し、的確に動かすところは流石ですが、それぞれが駒過ぎて人物として感情移入がしにくかったです。
それぞれみなさんすごく良いキャラクター性をされているのに(なんならそれぞれで一本ずつお話書けるのでは?ってくらい)、もうこれで終わり?
と、あっけなさが残りました。
めっちゃ酷評してるようなことばかり書いてますが、それでもこれだけ引き込まれて読んでしまうのだから、そこがすごいなと思うんです。
面白い!ともちょっといわないですけど、苦なく読めますよ!