寺地はるなのレビュー一覧

  • 彼女が天使でなくなる日

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    星母島で民宿兼託児所を営む千尋(ちひろ)が、来訪客や周囲の人たちとの関わりの中で、子供、育児、親子関係といった子供にまつわる様々について思考する物語だったと思います。私としては、他者に依存しない千尋の徹底した人間観と、それを理解しつつ彼女を取り巻く人々の関係性が、文章としてはそれほど語られずとも移ろいでいく様子が全体通じて表現されているように感じて好印象でした。星3つといたしました。

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    2026年05月10日
  • 声の在りか

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    子どもの親として共感できる部分がありました。自分の声というものが中々出てこず、届けられず、それでいて勘づかれていることもある。不思議と子どもは成長している。思ったより子どもは大人なんだと思います。

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    2026年05月09日
  • ぬすびと

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    ネタバレ

    必死で働きながらかつかつの暮らしをしている鳴海。穏やかだが嫌なことはしない主義で仕事が続かない夫の暖と2人暮らし。
    彼女が若い頃、子どもの世話をするために出入りしていた、菓子メーカーの創業家家族との別れと再会。

    最初からやる機会を奪われていた人間が自分の可能性を取り戻していく物語。

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    2026年05月08日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    初読み作家さんの短編集

    孤独を感じていたり、環境に馴染めなかったり、違和感を感じるままに日々を過ごす主人公たちが、ふとしたきっかけで前を向けたような気がする7篇

    読者自身も温かい気持ちになれます

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    2026年05月06日
  • ぬすびと

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    読みやすかった
    みんなそれぞれ身内のことで悩んでいるんだけど…
    やえこさんと鳴海 栄輝の関係性がイマイチ ぴんとこなかった
    暖の「知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」という言葉はとても合点がいった

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    2026年05月05日
  • ぬすびと

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    45歳の田原鳴海が、20年前に経験した菓子メーカーの子守の仕事。成長したその子供から鳴海に連絡があり、20年前の記憶が蘇る。
    鳴海さんの歯に衣着せぬ心の呟きが楽しい。めちゃくちゃなようでいて筋の通った鳴海、どういう性格なのかよくわからない鳴海の夫、現実にはあり得ないだろうという誇張された親子関係などなどキャラクターは盛り沢山だが、いまいち響かなかった。

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    2026年05月04日
  • こまどりたちが歌うなら

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    寺地はるなさん初めて読みました!
    読みやすい!すらすら読んでしまった
    とにかく和菓子が食べたくなります
    なにを学んだかって言われると、、、
    作中にも本を読むことでなにかを学ぼうとする方がおかしいと主人公のお母さんも言っていたので、学びません!
    みなさんの感想を読んで、働き方改革がテーマだったのか!と。たしかに、和菓子屋って昔からの根強い働き方や考え方がありそうなイメージ。前例がないのなら、誰かが前例にならねばならない。おかしいことをおかしいと言える人にならないと、世の中は良くなっていかない。言える人はおそらく嫌われ者にもなるでしょう。しかし、その勇気が希望につながれば、好かれる人にもなれる。そ

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    2026年05月04日
  • 雫

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    世の中と決して同じ目線、歩幅で生きていなくてもいいのだと思わせてくれる。
    どこかで時間は繋がるのかもしれない。

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    2026年05月03日
  • リボンちゃん

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    多様性やら同性愛やら盛り込んだ設定てんこ盛りだけど、深くは刺さらず、表面をなぞるよう。
    手作りの下着という着眼点は非常に好ましい。一人一人違うし、誰に見せると言うのではなく、自分のためにという気持ちに激しく同意。

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    2026年05月01日
  • わたしの良い子

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    できないことを責めたり恥じたりするより、どうやったらできるかを考える方がいいに違いない。って言葉、「朔」って名前、椿さんの考え方、いろんな良さがあった。

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    2026年04月30日
  • ぬすびと

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    鳴海と彌栄子という二人の女性の、年齢や立場を超えた二十年越しのシスターフッドにやさしさと勇気をもらえるような読後感だった。真珠は年を取ってからのほうが似合う。

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    2026年04月30日
  • 川のほとりに立つ者は

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    表紙の美しさから手に取ってみた。
    「相手を理解しているつもり」になってしまう人間の危うさを静かに描いている。大きな事件が起こるわけではないけど登場人物たちの心の揺れや距離感が丁寧に描かれていて、読後には深い余韻が残った。他人の見えない部分に思いを巡らせることの大切さを考えさせられる一冊。

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    2026年05月20日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    オーディブルにて。
    タイトルから中身が想像できなくて気になって読んだ。頭の中の架空の犬を愛でる主人公の8歳の男の子。5年毎に成長する姿を描くお話。
    最初、私の苦手な村上春樹っぽい…?と警戒しながら読んだが、成長するにつれてその色は薄れなかなか面白かった。

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    2026年04月26日
  • 川のほとりに立つ者は

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    登場人物、特に主人公2人にあまり感情移入できずに終わった。2人とも正しくあろうとし過ぎており、読んでいて窮屈に感じた。
    これは教科書なの?
    何故か著者から説教されてるような気になってしまった。

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    2026年04月25日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    「おたがいを永遠に愛したいという、それほどまでに強い願いが、人の短い一生に一瞬でも存在したことの証明という意味らしい。結婚という契約は」
    「奇跡だもんね、そんなの」(165頁)

     SFということもあり、賛否両論あるようですがやっぱり雪舟えま大好きだ……となりました。
     まず、「二人という旅」という題名がいい。旅だよね。異性ではない、ましてや人間同士でもない(⁉︎)シガとナガノが、喜びや悲しみ、苦しみを共有しながら、同じ方向を目指して生きていく……、二人が隣同士で座るところは特に印象的なシーンで、ドキドキしながら読みました

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    2026年04月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    主人公・清瀬が、付き合っていた男性・松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受けたところから語られていく物語。そこから清瀬は松木の秘密を探ることで彼を理解しようとしていくが…。

    松木が一番親しかった友人・樹と殴り合いの喧嘩をした訳、松木が隠していたノートの秘密、樹とつきあっているという女性の得体の知れなさ、架空の海外小説の語りの行方など、ちょっと面白そうな出だしだったのだが、早々にネタが明かされて、物語はちょっと違った方向へ。
    ADHDやディスレクシアといった障害がある人あるいは不幸な生い立ちの人が登場する話は、自分は「普通」と思っている人や努力が全てを解決すると考えている人に対して、

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    2026年04月24日
  • 川のほとりに立つ者は

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    元彼が意識不明と連絡を受けて、勢いで婚約者として関わることで、彼と喧嘩した原因の真実を知る。
    発達障害、識字障害。

    人にも出来事にも表と裏があって、表ばかり見て批判してしまうけど裏を知ることも大切、と感じた作品。

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    2026年04月19日
  • ナモナキ生活はつづく

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    あるがままの自分でいいと気づかせてくれる彼女の小説だが、エッセイはより一層まいにちの暮らしの中での共感にあふれていた。自分のすきな自分は自分でつくるのだなと改めて。世間の声を気にする日もあるけれど、工夫して自分を元気にしてゆくのだ。

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    2026年04月17日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    「選ばなかった人生」「選べなかった人生」「選ばずに済んでしまった人生」、人生は選択の連続で、道のようなものだと改めて思った。天、ミナ、藤生。もちろんみんな1人の人間だからそれぞれの道があって、いろんなところで交錯する。その中で、相手の中の自分の見たいものだけを見るからこそ、「どうしてわたしはあの子じゃないんだろう」と思ってしまうときもあるのかもしれない。どんな人生であったとしても、自分で選んだ道を愛して生きていきたいな。

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    2026年04月12日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    「わたしは『ほんとうはいい人』とか、「ほんとうは嫌な奴』みたいな言いかた、嫌いや」「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰も持ってないもん。いい部分と悪い部分がその時のコンディションによって濃くなったり薄くなったりするだけで」。

    その通りで喰らった。

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    2026年04月12日