寺地はるなのレビュー一覧

  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

    *夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳。
    恋人と別れて以来、ひとりでUSJに行くことを満喫している杏子。
    最愛の母を亡くし、心の置きどころのない美禰子…
    さまざまな境遇の40代女性たちの「これから」を痛快に描き出す連作短編集*

    「雨が降ったら傘をさせ」のセリフが、教訓や深読みではなく、そのまんまの意味なのがいい。
    40代なら、余計な甘さも優しさも湿っぽさも要らない。
    雨が降ったら、単純に傘をさしてしのいだらいい。
    そんな軽やかさを含んだ短編集。

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    2026年10月08日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    文庫本の帯び(2026.1映画公開向け?)に「書店員さん大号泣」とあるが、私はそこまでの感激はない。
    次男の事故死後、空想の世界に生きる母、家庭から逃げる父、そんな両親に反発する姉、反発できない優しい長男である主人公。
    予定調和の終わり方でないのは良い。主人公に絡む二人の女性の描き方に、作者は女性ならでは(悪い意味でなく)と感じる部分があった。
    最後の一文は好み。

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    2026年10月07日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    寺地はるなさんの短編集。
    ちょっと前に見たほんタメの動画であかりんが紹介していて、面白そうかなと思って読んでみた。
    寺地はるなさんらしい読みやすい文体で、どの話も主人公は周囲のちょっと無神経な人に傷つけられたりするんだけど、そんな中にもクスッと笑えるユーモラスなシーンもあり面白かった。

    対岸の叔父が好きかな。
    しょうもなっ。って思っていたのに、ラストなぜか涙ぐんでた…。

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    2026年10月07日
  • 雨が降ったら

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    アラフォーの女性が主人公の短編集。

    離婚したり、母と死別したり、アラフォーならではの
    それぞれの生き方が描かれていた。

    スノさんというおばさんが経営している傘店が物語に関わってくるのだが、
    個人的にはもう少し物語に深みがほしかったところ。

    カバンに万が一のことを考えていらないもの詰め込むの、めちゃくちゃ分かるーー笑

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    2026年10月07日
  • 最後の晩餐

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    最後の晩餐をテーマにしたアンソロジー。初めて読む作家さんもいて、どれもよかったけど特に以下が好き。

    『ラストサパーフォーエバー』金原ひとみ
    友達とわいわいくだらない話をして、夜から誰かの家に集まって時間も気にせずダラダラと翌日も一緒にご飯を食べる。そんな光景がとても懐かしく、疎遠にしてしまっている友達に会いたくなった。

    『最後の鰻』角田光代
    こんな風にお別れできたらいいな。近所のお弁当屋さんで買ってきた鰻丼でも、お爺ちゃんを囲んで親族で食べた鰻丼とこの光景をきっと一生忘れない。一人で食べるごはんより、私も誰かとの人生で忘れられない食事を増やしたいと思った。

    『小曽根幸子の送別会』寺司はるな
    「専務は私のこと、かわいそうな女だと思っていたんでしょう」
    自分の大事なものを知っている小曽根さんはとてもかっこよい人。

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    2026年10月12日
  • 世界はきみが思うより

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    分かるような分からないような、ふわふわとした印象の小説だった。
    連作短編集かと思いきや視点が交互に入れ替わる形式で読みやすく、内容は自然に入ってきた。

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    2026年10月06日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「六年目の弔い」が良かった。悲しみに向き合っていく力を与えてくれる。ゆっくりとした時の流れの中で。怒りも憎しみも否定せず。町田その子さんのお話、好きだなあ。

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    2026年10月04日
  • いつか月夜

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    "いつか見た月夜は、これこらも、人生に何度だってあらわれるのだろう"
    Podcastを聴いてる加藤千恵さんの帯文を読んで購入

    物語の説明をするのは難しいけど、
    主人公だけでなく出てくる登場人物たちみんな、特別でなくそこにちゃんと存在していて、感情の動きが描かれていて、リアルな日常を描いてくれている

    わたしにだってモヤヤンは現れるし、そんな時は實成同様にウォーキングしたり、音楽を聴いたり、本を読んだり、時にはモヤヤンと向き合ってみたり

    そのときに、誰かと一緒にいることだけじゃなく、ひとりぼっちでも素晴らしいと心の底から思える自分でいたい

    「いつも月夜なんてありえないけど、月夜じゃなくても歩けるんだよ。わたしもあなたも。他の人たちも、みんな」

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    2026年10月04日
  • きよくしぶとくやかましく

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    男尊女卑が根深く残る村を舞台にした群像劇。年齢も考え方もバラバラな曲者たちが、互いに影響され、少しずつ変わり、繋がっていく。その姿が温かく、そして痛快。寺地はるなさんらしい一冊。

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    2026年10月04日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    関係の薄い人達の一時の関わりだが、私もこんな絶妙な人間関係を構築してみたいと思った。
    伊吹さんが、最後人間の1番嫌な部分を露呈してくれて救われた。
    普通はかっこいい言葉や人の幸せだけを願った行動のみで終始できないから。

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    2026年10月03日
  • 町は今日も

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    ⭐︎3.6
    寺地はるなさんの今回の作品は、とある町の自治会とそれに属する子ども会の話。主人公の千緒は主婦で娘が1人いる。お人よしだが、冷静でもある。人の前に出るタイプではないが自分の意見をきちんと持っているタイプである。
    人の話を見たり聞いたりするうちに、ちょっと厄介なことに巻き込まれがちで、その物事に奮闘している。
    『ほんとうの自分は、たくさんのセロファンが重なったすえに生み出された色のようではないか』というセリフが印象に残っている。
    いろんなコミュニティがあってそれぞれに見せる顔がある。その全てに自分を全て曝け出す必要はない。どの顔が本当ということもないのだろう。生きるのが少し楽になるような、人生のヒントになるような物語。

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    2026年10月03日
  • きよくしぶとくやかましく

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    九州の海辺にある白日町に住む江南(えな)とマキオの夫婦。それぞれの一人称で語られる日常風景を面白おかしく書いた連作。おもに町内会絡みの展開で、著者らしく男女差別やらなんやらの現代的なテーマも盛り込まれてはいるが、あくまでもコメディー路線だ。腹を抱えて笑うほどではないけれど、言い回しや展開にニヤリとした。

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    2026年10月01日
  • 雫

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    聞き流してしまいそうな言葉や振る舞いにちょっと引っかかったり、違う視点で振り返ってみる描写が随所に見られて、ハッとさせられた。

    一般常識や思い込みに振り回される日常に気をつけようと思えた。

    ただこの本の章が時を遡って、書かれているので、こういう場合人物の成長や思考の成熟がわかりやすいかというと、疑問
    読み込みが足りないのかなあ

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    2026年10月01日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ネタバレ

    登場人物たちが少し変われたきっかけが、私の読解力がないのか、読むのに集中できてなかったのか、分かったり分からなかったり。笑
    でも現実は、きっかけってドラマチックじゃなかったり些細なことだったり、そういうものなのかも知れないなと思いながら読んでいたら、左門もそのようなことを言っていたから、正解、と言われた気分になった。
    けれども、読解力のない私はやっぱり、分かりやすく書いてあるお話の方が好きかもなと思った。笑

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    2026年09月30日
  • ぬすびと

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    人間観察日記風はいつもどおりでしたが、失礼ながら今回はちゃんとストーリーがあった気がしました。ストーリーがありそうでなさそうなのがいいところでもあるのですが、世の中俯瞰して見てるような語り口はいつも通りで楽しめました。

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    2026年09月29日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

    はん借り本 2026年9月は長雨、豪雨、降り過ぎ。「雨が降ったら傘をさせ、生きていたら雨の日だってある」 かっこつきこのまま何回か出てくる、深い意味を探りたくなるけど、当たり前のこと、そのままのことって切り返される
    47歳女性3人と42歳男性とその母のあり得る風景を物語として短編でつないだ人たちは、どこか大阪下町や昭和風景。
     生きづらさや喪失を抱かえた人が身近にふとできる誰かとの出会いから、笑顔が増えて生きていける、生きていかなきゃって言えるようになる世界は、傘屋さんもこの物語で感じた「しとしとと降る雨」が見られなくなっていくように
    遠い世界のことにならないことを祈りたい

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    2026年09月29日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

     傘専門店のわかば洋傘店を中心に、悩みを抱える人が元気づけられる話。
     自分の人生に悩む登場人物たちが、雨が降ったら傘をさすように、少し気持ちを楽にする姿が良かった。

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    2026年09月29日
  • ぬすびと

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    星3つ以上はつけたくないけれど、
    3つ以下にもしたくない。

    寺地さんの本はサラッと読めて、そこが好きなんですが、今回はサラリとし過ぎていて少し物足りなさがありました。
    全体の人物を達を駒のように配置し、的確に動かすところは流石ですが、それぞれが駒過ぎて人物として感情移入がしにくかったです。
    それぞれみなさんすごく良いキャラクター性をされているのに(なんならそれぞれで一本ずつお話書けるのでは?ってくらい)、もうこれで終わり?
    と、あっけなさが残りました。
    めっちゃ酷評してるようなことばかり書いてますが、それでもこれだけ引き込まれて読んでしまうのだから、そこがすごいなと思うんです。
    面白い!ともちょっといわないですけど、苦なく読めますよ!

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    2026年09月29日
  • 世界はきみが思うより

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    2025年出版、216ページ。筆者の作品中に割と多い?マイノリティ的な設定が散りばめられ。何が普通なのか?は、結構曖昧だし、それにどれだけの意味が有るのか?って疑問は有る。それぞれ自分の認識や価値観を大切にしないと生き辛いってのも確かで。ただ、自身の価値観とか高らかに宣言するような必要も無く、敢えて周囲との対立やゴタゴタを起こさなくたって良いじゃないの、と。そんな作品なのかなと感じた。

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    2026年09月28日
  • 最後の晩餐

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    金原さん、寺地さんの作品が好きだった。
    自分は最後の晩餐に何を食べようか絶対考えてしまう。いつも通りがいいのか、贅沢がいいのか、悩みどころ。

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    2026年09月27日