寺地はるなのレビュー一覧

  • 白ゆき紅ばら

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    ネタバレ

    短いのですぐ読み切れた。
    行き場のない母子の為の施設「のばらのいえ」の話。
    主人公がすごく芯が強くて、弱さを見せられないようなところが切なかった。
    英輔と共に歩んでほしかったなー。

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    2023年11月02日
  • 月のぶどう

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    ワインを作る描写を交えながら、姉弟それぞれの葛藤や成長が描かれた作品です。淡々と日常が綴られていきます。嵐の日もありますが、淡い緑色に覆われた葡萄棚から爽やかな香りを感じさせてくれました。

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    2023年10月31日
  • 白ゆき紅ばら

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    グリムの童話を題材にしてるのかと思ったらそうでなく、結構暗めの作品で読むのが少ししんどかったかな。鈴木久美さんの装丁は素敵なのだけど……。

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    2023年10月24日
  • 白ゆき紅ばら

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    なんだか常に心がザワザワする感覚が抜けなかった。

    みんな何かを間違えていて、総合的に見たら誰もきっと悪くないけど、世の中的には良くないことが起きてるんだよなぁ。上手く言えない。

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    2023年10月24日
  • 白ゆき紅ばら

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    すべてのお母さんと子供を守るための家「のばらのいえ」。
    でも実際はそんな優しい場所ではなかった。
    小間使いのように家事全般を担っていることに嫌気がさした祐希は高校卒業と共に逃げ出した。
    だが10年後、自宅アパートが火事になり迎えに来た志道と共にのばらのいえに戻ることに。
    そこで知らなかった事実がわかる、という展開。

    アパートが火事になったタイミングで、祐希を迎えに来た志道が火をつけたのでは?と最後まで思っているのだが、そういった記述はなかった。

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    2023年10月05日
  • 白ゆき紅ばら

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    人の為に生きるって逆に人を傷つける気がする。
    人を飼うと言う陰湿さは愛情ではない!

    作品の中で春日先生の影は薄いのですが
    最高の教師です❗️


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    2023年09月24日
  • 白ゆき紅ばら

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    のばらの家という母子のシェルター的な施設での話。
    過去と現在が交互に描かれていく。
    2人それぞれが、お互いを思ってやっていた行動、でも2人が大人になり、本気になると環境って変えれるんじゃないかと思える作品だった。

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    2023年09月20日
  • ビオレタ

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    今日のハチミツ〜と同じ、ぶっきらぼうなお姉さんに拾われるという出だしだったが、前より面白く読めた。登場人物は誰にも感情移入できない。可愛いお店行ってみたい。

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    2023年09月01日
  • みちづれはいても、ひとり

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    読んでいくうちに弓子と楓の印象が変わっていった。

    弓子:どっちつかずの優柔不断➔虐待する母親も、無責任な宏基のことも、面倒くさいシズのことも恨んだりせず受け止めている。かなり強い人?
    楓:自由奔放な女性➔ヒラツカさんのことをずっと好きで一途?弓子や周りの男性に甘えてもいる。

    シズの言動がいちいちムカついたけど、この人もいろいろ葛藤があったんだなあ。
    ムカつくと言えば、中沢さん以外の男性陣も腹立たしい!

    「みちづれはいても、ひとり」の真意。すごくいい。

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    2023年08月27日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    星母島で民宿を開く千尋は、「モライゴ」として育てられた。
    子どもについての願い事を叶えてくれる「母子岩」というスポットが近年有名になり、そこに訪れた人々と千尋とのショートストーリーが5話収まっている。

    親子と言っても実に様々だ。
    親に捨てられた子供、自分の望みを子供で果たそうとする親、若くして母親になった子供など。
    人の事情はそれぞれだ。

    明るく朗らか、来てくれた人々に何かを導いて、少しその人たちが前向きなる、という話ではない。
    千尋自体が淡々と、どこか世間から一歩引いて見ているような女性で、同調するよりは自分が相手を縛りつけたくないような思いがあちらこちらで見て取れる。

    嫌なことは嫌だ

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    2023年08月06日
  • 月のぶどう

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    人に対する優しさやひたむきに頑張ることの大切さや人と関わることの難しさなどが丁寧に書かれていて優しい気持ちになれる作品だった。ワイン造りの勉強にもなった。
    ただ、色々なエピソードについてもう少し掘り下げてもらいたかった。それぞれの抱いているコンプレックスや人生観の裏付けが理解しにくかった。

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    2023年07月18日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    読んでいる時の私の中の環境も関係してくるかもしれませんが、今回は残念ながら入り込めませんでした
    登場人物の相関図を書きながら読んでいたのですが、なんとまあ多い、40人くらいはいました
    町の住人が少しずつ繋がっていて、人が多くてあまり集中して読めませんでした
    結局繋がりが把握できていなくても、読めてしまう話だったのですが。。。
     
    物語としては、各々が人生色々ありという感じで、大きな変化はありませんでしたが、最後の『夜が暗いとはかぎらない』で母と息子の関係が少し進展したのは、なかなか感慨深いものがありました

    少し間をおいて読んだら、また違った感想が出てくるかもしれませんね

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    2023年06月23日
  • みちづれはいても、ひとり

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    題名の「みちづれはいても、ひとり」 って一見寂しい感じがするけれど、読んでみると凄くいい意味でのひとりで、前向きな良い終わり方だった。

    弓子と楓の会話
    「やさしいね、楓さん」
    「そうでしょ。でも際限なく甘えないでね」
    「甘えないよ」
    ってところ好き。

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    2023年06月17日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    タイトルから抱いていた想像とは違う内容で切なくなりましたが、願うものでした。
    いい子になりすぎなくていい、そんなメッセージが素敵でしたがモヤモヤする内容もあり読後は少し微妙な気分になりました。

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    2023年06月14日
  • 月のぶどう

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    しっかり者だが頑なでいろんなものを1人で
    抱え込んでしまう姉の光実

    小さい頃からできの良い姉と比べられて
    逃げてばかりの人生を送ってき た弟の歩

    ワイン造りって結局はぶどうをどれだけうまく
    育てられるかにかかっているようなところがあって
    本当に手間のかかる作業。
    日野さんはそのぶどう作りのリーダー的な存在で
    母がなくなったあとはすべてのことをこの日野さんに
    教えてもらいながら進めている状況

    職人あるあるなんだろうけど
    なんていうかこういう人たちって教えたり
    育てるのが下手ですよね。(私の偏見)
    見て覚えろ、
    やり方を盗んで覚えろ的な

    もちろん意味がある場合もあるので
    全否定はしないけ

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    2023年06月11日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    九州北部の星母島に「母子岩」がある
    子供に関するご利益があって有名
    「千尋」には両親がいない
    島の子として「政子」はじめ島民に大切にされる
    一度本土に行って「麦生」と託児所兼民宿を営む
    訪れる宿泊客と千尋達の物語

    一癖あり、悩ましい登場人物達
    読んでいて心の傷に苦しくなる

    『はじめの一歩を踏み出せた人は
    次の一歩を踏み出せるよ』
    他、胸にしみたり、はっとさせられる言葉がたくさんある

    当たり前のこと
    本当に当たり前なのか
    大切にするってどういうことなのか
    たくさん問われて
    私も少し母として今ある状況を客観的にみれた

    子供も母も天使にならなくていい
    悩みながらもがきながら
    少しずつ歩けばい

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    2023年06月02日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    素敵な言葉がたくさん散りばめられた作品だった。ひとつひとつの短編がどれも暖かくて、優しい気持ちになれる本。

    「わたしの人生はわたしのもの。胸をはってみれがそう言えるんやったら、もうそれだけでじゅうぶん」

    「私たちは、そこにあるものがいつかなくなってしまうという可能性を、いつだって忘れがちだ。なくなってしまう可能性にいつもおびえて生きていくのもまた、健全なことではないけれども。」

    「『ずっと』は、はじめからそこに存在するわけじゃない。一瞬一瞬を積み重ねてつくっていくものなのだと、とつぜん気がつく。」

    個々の人生が繋がっていき、それがどんどん増えることによって世の中が形成される。当たり前か

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    2023年04月28日
  • ほたるいしマジカルランド

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    読み始めてすぐに、これ舞台は大阪府枚方市にある現存する遊園地では最古のひらパーことひらかたパークでは……と思い(ローズガーデン、菊人形)、プレーリードッグやらコツメカワウソがいたり、アトラクションに特殊な名前がついてたりとかでひらパーに間違いないと。そんなひらパーをモデルにしたほたるいしマジカルランドで働く人たちの悲喜こもごも。寺地さん、雰囲気は好きだけどいまいちはまりきれないのはなんなんだろう。

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    2024年11月02日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ー私の道を、ひとりで歩く。

    〈あらすじ〉
    夫と別居中の弓子は、アパートの隣人楓と時折食事をする仲だ。失踪した夫が地元の島にいるかもしれないという情報を知り、ふたりは休息と気分転換を兼ねて島へ旅行に出かけることにした。

    〈感想〉
    「みちづれはいても、ひとり」という言葉が、等身大にストンと自分の胸の中に落ちてくる感じがしました。価値観が違う2人の旅行は散々なこともありつつ、少しずつ自分を見つめ、取り戻していきます。
    でもこの2人と私もまた価値観が違うなあ、と思うのは、私にとっては「ひとりでも、みちづれがいる」という考えになることです。これってすごく大きな違いなんだろうなあと、読んでて弓子と楓の

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    2023年04月26日
  • 月のぶどう

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    展開が気になって一気に読んでしまった。双子の主人公のどちらも生きることに不器用さを抱えていて読んでいてしんどくなる部分もあった。でも、そのひたむきさから、良いワインがいつかできるだろうと思わせる明るい未来でお話が終わって救われた。

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    2023年04月24日