寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
劇的でも誇張されたわけでもなく、リアルな人間関係が丁寧に描かれていたのがとても印象的でした。
当事者の気持ちに寄り添わず、生い立ちや立場だけを見て一方的に「かわいそう」と声をかけるような人間にはなりたくないと強く思いました。
また、その人の一部分だけを見て「良い人」「悪い人」のように決めつけることはしたくないなと。
誰しもがさまざまな側面を持っているからこそ、誰かを理解しようとする時には、その人が抱えている背景や思い、日々の言動の奥にあるものなど、いろんな点に目を向けていたいです。
簡単な言葉や印象だけで人を判断せず、丁寧に関わっていける人間でありたいと改めて思わせてくれました。 -
Posted by ブクログ
昔にタイムスリップしたような感覚を味わう、それぞれのストーリー。おじさんと知り合って、自分の何かを知っていくタイムマシンの話。現実に生きていることと、苦しくて現実から逃れたい。そういう世界を持っているものだ。
殺し屋を妄想しながら生きる女の子もまた、今を避けながら、生きる術を学んでいく。それぞれのストーリーが、心にじんわりと訴えかけてくれる。昔悪かった人が、今まともに働いていると、もとからまじめな人が、真面目なまま大人になって、まじめに働いているよりもずっと素晴らしいことでもあるように語られていた。そういう風に世の中を切っていく。
なにしろ、子供の頃に、ふと通り過ぎていった時のように、なんだか