寺地はるなのレビュー一覧

  • 月のぶどう

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    ワイナリーを営む家の中心だった母が突然亡くなる。双子の姉、光実を手伝う事になった弟の歩は、出来の悪い方だと思っていた…。なんだろう、この作者の作品は、じわじわ心に刺さる、泣きそうになる。自分の事ばかり考えちゃうが、みんな誰かに支えられている。自分の方が上だと思うとホッとしてしまう心理や成長の様子が刺さる、ほんと。

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    2020年12月17日
  • 月のぶどう

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    ワイナリーが家業の男女の双子のお話。
    お酒はなんでも好きだけどワインは敷居が高いイメージがあって…でも歩がいるワイナリーに行ってみたい。
    ワインができるまでの工程を季節の移ろいとともに描写されていて興味深かった。
    美晴が意外にハマった。

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    2020年12月04日
  • 月のぶどう

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    歩のひたむきな姿が良かった。

    母から逃げ、ダメな子で過ごしていたが、母の死をきっかけにワイナリーに戻ってきた。
    ここでやっていくしかない、っていう覚悟で、必死に勉強し続ける歩。
    不器用だけど、少しづつ成長していくお話。
    他の家族もみんないろいろあって、何かを抱えていて、でも、良い方向に向かってくれて、心温まる一冊でした。

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    2020年10月15日
  • 月のぶどう

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    「ダメな子」がいつの間にか、すごく味のある人間に成長している、という寺地ワールドの真骨頂のような作品でした。
    ラストのボイスレコーダーでの挨拶を始め、祖父の台詞が素晴らしい。
    他の登場人物も名言が多く、父と光実の次の言葉が印象深かった。

    P87 父の台詞
    「大切やない、必要のない仕事はない。必要でなかったら、それは職業として成立せんからな」
    P127 光実の気持ち
    誰かが大切に持っている夢は、その人自身がそっと手を開いて見せてくれるまで、軽々しく触れてはならないと思う。

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    2020年09月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • 月のぶどう

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    表紙とタイトルに惹かれて読んだ。お話の中でタイトルの意味がはっきりわかって、じいんときた。双子が主役の物語はたくさんあるけど、こんなにあったかくて、めんどくさくて人間くさい、愛おしい双子は初めてかもしれない。交互に視点が切り替わって互いの気持ちがわかるのがよかった。お酒苦手だけどワインが飲みたくなるおはなし。

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    2020年05月07日
  • 月のぶどう

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    映像化された画がみえる気がするような本。
    できる姉と出来の悪い方の弟。
    柔軟な発想でワイナリーの仕事で芽を出す歩の姿が、とても爽やかです。
    頑なな光実を包む広田も、光実の不器用だけどまっすぐな姿が気持ちがいい。
    爽やかな風と心地良い陽射しを浴びているような気分になれます◎

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    2020年03月20日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想

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    2018年12月10日
  • 雨が降ったら

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    「初佳は傘を洗う」
    「走れ杏子」
    「みつほとクリームソーダ」
    「ソノミーテルミー」
    「美禰子は遠くへ」
    5話収録の連作短編集。

    様々な境遇にある40代女性たちの過去と現在が描かれている。

    舞台は『わかば洋傘店』。
    雨をしのぐ傘が、登場人物たちを喪失からも守ってくれているようで、心が和らぐ。

    人生は子どものころに思い描いた未来とは違っていて「こんなはずじゃなかった」と立ち止まる瞬間もある。

    彼女たちの迷いや葛藤は誰もが通る道で、だからこそ深く共感できた。

    想定外の人生を受けとめ、楽しめる自分でありたいと思わせてくれる癒しの一冊。

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    2026年06月14日
  • ガラスの海を渡る舟

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    前読んだかなあ

    ういこちゃんの気持ちはよくわかる
    私も同じような経験したから

    でも道くんはういこちゃんが羨ましいだろうし、
    お互いないものねだりなのよね

    分かり合えない人とは距離を置くのが
    お互いのために大事なときもあれば
    話すことで分かり合えることがあるかもしれないから
    すぐに距離を置くという選択肢を選ばない方がいい場合もある
    兄妹となるとまたちょっと違ってくるんだろうけど

    自分は本の外の人だから、
    道くんのことばになるほど、って素直に思えるけど、
    身近に道くんがいて、
    あれがいつものやりとりと思うと、
    ちょっとしんどくて、いらっとしてしまいそう

    でも
    元気出してください、泣かない

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    2026年06月14日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    発達障害を持つ道と共感力が高く何でもそつなくこなす羽衣子が祖父の死をきっかけにガラス工房を一緒に切盛りする。

    道の真っすぐな言葉が刺さった。
    「前を向かなければいけないけど、前を向けないなら無理に前を向かなくていい」

    「伝わっていないと思うなら言い方を変えたらいい。何の工夫もしてないくせに「私の気持ちをわかってくれない」なんてただのわがままだ。何でいつも僕側が譲歩するのが当たり前みたいな言い方なんだ」
    という言葉が印象的だった。

    譲歩できる人が譲歩させられたり、見てる側が辛いから元気を出せと言われたり、世の中にはズルい言葉がたくさんある。

    するといいこと、しなくていいことを教えてくれる

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    2026年06月13日
  • 最後の晩餐

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    7名の作家さんが同じテーマで描き、それぞれの個性が出ており楽しめました。私的に好きなのは一番短い内容だった角田光代さん。自分の最後も皆が美味しく食事をし笑いに満ち溢れたら良いな、と思いました。

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    2026年06月12日
  • 雨夜の星たち

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    無理に人の感情を理解したり寄り添ったりしなくてもいいんだと思えた。三葉雨音は冷たい人のように思えるけど、自分の気持ちに正直で相手の感情に左右されないからこそ相手にとって楽でありのままの自分でいられる存在なのかもしれない。周りからどう思われるかばかり気にするのではなく、自分の感じたこと考えたことを大事にしたい。

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    2026年06月11日
  • いつか月夜

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    夜型人間の自分としては、深夜に一緒に散歩してくれる人がいるのが羨ましい。お互いの悩みを話ながら、ちょっとずつ皆の距離が近づく感覚も心地よい。癒し系の一冊。

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    2026年06月10日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    どうしようもなく、やっかいで、いびつな形してても、家族だから、関係性は続いていく。途中、山吹くんが背負い過ぎてて、心配になった。

    家族を守ることと、自分が犠牲なることは違う。
    だからこそ、お祖母ちゃんが言ってた、誰かのために生きるのではなく、自分のために生きることが必要なのかも。

    なんといっても、頼ちゃんの存在が光だ。

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    2026年06月10日
  • 雨が降ったら

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    傘をモチーフに使いながら、子供を育てている、もしくは、単身暮らしている、女性達を語った連作短編。ごく一般の人の日常が、読みやすい文章で丁寧に描かれていると思います。30代から50代の女性読者に向けたような内容でしょうか。
    私としては、若干出来過ぎた良い話と感じてしまったところがありました。星3つの評価といたしました。

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    2026年06月09日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    男子に告白されるような子がいじめにあったりするかなあとちょっと謎だけど、碧が養蜂を通していろんな経験をしていくのが頼もしく感じた。
    終わり方が今ひとつすっきりせず。

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    2026年06月08日
  • 最後の晩餐

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    よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
    最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
    結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。

    金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
    〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
    という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた

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    2026年06月07日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    最初は碧にも安西にも不安しか抱かなかったけど、読み進めていくと碧の中にはちゃんと自分の芯があって、しっかり自分で居場所を作っていく様子が描かれていて、安心したと同時に強い子だと思った。
    居場所を作っていく過程が優しく書かれていて、そっと背中を押してくれる1冊になった。

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    2026年06月05日