寺地はるなのレビュー一覧
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とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。
名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑
とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。
そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。
素敵な言葉が
死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。
あたたかい言葉だなぁと思いました。
あと、あかつきんは可愛いですね!
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Posted by ブクログ
寺地はるなさんの本は20冊目。
思ったより読んでいた…。
作品の中でも分厚めな本作。
序盤では、このおじいさんのこと…どうしよう…好きになれるかなと不安がよぎりました。
でも読み進めるうちになんかそういうことじゃないかも、となんか溶けていった。
今の令和の時代から言うと価値観が古い固まったおじいさんと思ってしまうけど、現代の価値観に固執する側は、あるべき価値観を固めすぎているのでは?とちょっと気付きでした。
単純な実は悪な人が見えないところで良いことしてたとか、そういう構図の話ではなく。
詰まるところ全てにおいて対話が必要なのではと思いました。
最近は某氷上の師弟アニメにどハマりしている日々ですがお互いのことを大事に思っていても言葉にしないから勘違いして思い込んですれ違うなぁと思っています。
それと同じで、相手が発した言葉をネガティブに受け止めたことで、その後もそれが引っかかって勇気を出せず聞けない悪循環に陥り、関係がどこから手をつければいいのかわからないほどこじれるのかな。
ネガティブに思う言葉は、聞いた側と言った側では、背景や意図が細かく言えば違っていて、そこを擦り合わせていって摩擦を減らすのが望ましいとは思うけど、言い方や態度でその人と深く話したくないということもあり得るから全ての人とそれが可能になるわけではないとわかるけどせっかく夫婦になって子を成した2人がそうなってしまうことは切ないなと思いました。
どっちもどっちだし、どっちかが正しくてどっちかが、悪いとかもなくてただ当人たちが思うように必死に生きた結果をただ受け止める、という気持ち。
寺地はるなさんの作品の特徴だと思っている、断罪しない、はっきり決着つけさせない、劇的すぎないという感じが程よく出ていてとても良いなと思いました。
良かったからこそ、あとがきがなんだか蛇足に思えてしまいました。
「橋」とか自分に返さなくて良いからまた誰かに、とか。
大事にしたいことが書いてありました。 -
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Audibleと、積ん読本の併用(笑)
お見舞い、病院付き添い代行。
こんな仕事いるよな。このお話はコロナ禍だったりするから尚更。
「他人に感情移入しない」と言われる主人公。最初、正直羨ましかった。
それは移入してくる人が苦手だから、なのに移入もしてしまう自身も嫌だから。
基本、本当に人なんて解らない。自身ですら理解不能なときあるのに。だから移入しても、移入されてもね。。。
最初から星崎くんが気になってしょうがなかった。最後の方でホッとした。
母親との付き合い方には、ん?だったり、そんなんじゃね〜とか思ったし、お姉さんが最後の方で吐露したこともわかるようなわからないような(笑)
傘みたいなお店いいな。リルカもいい。それ以上に霧島さんいいな。こんな人が知り合いにいたらいいな。って、思いながら読みました。
すぐ
「わかった、いいよ」って、言ってしまいそう。
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83歳の祖父は絵に描いたような男尊女卑、高圧的で頑固で粗暴で、不器用。
そんな祖父を苦手に思う25歳の孫 桐矢は潔癖気味、神経質で優柔不断、そして不器用。
性格も価値観も全く異なる二人の同居生活が始まる。
初っ端の祖父 義景さんの登場があまりにも強烈すぎてダメージを食らい心折れそうになったけど、戦中から戦後と激動の昭和を生き抜いてきた背景を知ると印象が変わった。口は悪いしデリカシーもないけど、どこか憎めない。対する孫の桐矢は現代的というか押しに弱くどこか頼りないけど、思慮深くて芯が強い。
義景さんの過去パートは時代背景のせいか割とシリアスめ、対する現代の桐矢視点は真反対のおじいちゃんとの生活、ちっとも噛み合わない二人のやりとりが騒々しく、でも平和的でほっとする。
二人の生活で劇的に何かが変わるわけではないけど一緒にカレーを食べる時間だけは距離が縮まる。少しずつ不器用な祖父の過去が垣間見えてきて…終盤、不器用に生きてきた祖父の秘密を知った後の桐矢の言葉がどれも心に響いた。
人と人の心をつなぐのは案外食事なのかもしれない。
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Posted by ブクログ
妹の子である朔と2人で暮らす椿とその周りの人たちの物語。
椿は空気を読めなかったり読まなかったりして、一見、確かに実際にいたら個性的に見えそう。でも色んな人とのやりとりの中で椿の考えることや迷いに共感できるところがたくさんあった。
寺地さんのお話で好きなところは、人と違ったり当たり前のように言われている価値観だったり無意識のモノサシに疑問を持つこと、勝手に判断しないというか判断してしまったとしてそれを流さないところ、それっていいの?と主人公や登場人物が考えて考えさせてくれる。
穂積や高雄、真弓さんもみんなそれぞれの魅力があって、椿との関係性もとてもよかった。
同期の杉尾に椿が言った言葉。
怒っていい。自分のことで怒るのってけっこうむずかしいよね。でも平気じゃないのに平気だって言うのはやめようよ。少なくとも、いまここでは。
人には人の辛さや寂しさがあって、他人が簡単に理解できないし分かった気になるのも違う。でもだからといってお互いがわからないものと決めてしまうのも違うのかも。大切な人と安心して平気じゃないと言える関係であれたらいいな。
新しい本を読むたびに好きになる作家さん。また次に読むのを探したいです。 -
Posted by ブクログ
人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。
大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。
「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」
この言葉は本当に響きました。