寺地はるなのレビュー一覧

  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    行き場のない母子が暮らす「のばらのいえ」。そこで育った祐希は未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出す。それから10年。のばらのいえに連れ戻された祐希は、ずっと心配だった幼馴染の紘果と再会を果たす。

    性的虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、子どもたちを見下し搾取する大人たちがひたすら悍ましいが、祐希と紘果の優しい想いが僅かな救い。グリム童話の「しらゆきべにばら」が象徴的に引用される。
    女性の幸せは男性から与えられるものではない。重苦しい話ですが、どうか祐希と紘果に自由な明るい未来が開けますように。いい子は天国に行ける、悪い子はどこにでも行ける。

    0
    2024年01月25日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    自分の意見を表にだすのが苦手な万智子であるが、年上のお姉さま方に色々意見されその言葉に向き合うことにより人生観や価値観ががわり成長していく私もこんなステキなお姉さま方に出逢いたい

    0
    2024年01月21日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    ちょっとずつ繋がってる連作短編集。
    どの話もそれぞれ良かった。登場人物が多いからじっくり考えながら読んだ方がより楽しめそう。
    「グラニュー糖はきらきらひかる」が一番好き。

    0
    2024年01月21日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    忙しさを理由に伝えないことか積み重ならないように。
    相手の感情は相手のもの、私の感情は私のもの。
    それぞれの感情をどのように受け止めるのかはそれぞれのもの。
    それぞれに伝えるしかない。

    辛い時、心を遠くに飛ばす…など、傷つかないように蓋をしている感情やもやもやして表せなかったことを言葉にして寄り添ってもらえてる感覚にしてくれる作家さん。

    下記は心に響いた箇所。

    『自分の都合の良い素敵な人生の物語の展開を夢見るのは自由だけど、感情も事情もある他人に都合の良い役柄を押しつける人は、僕は大嫌いだな』

    『多くの人は「友達」を良いものだと思いすぎなんじゃないでしょうか』

    『励ましのつもりでそう

    0
    2023年12月29日
  • 月のぶどう

    Posted by ブクログ

    偉大な存在だった母が亡くなった。
    母の跡を継ぐよくできる姉、そして姉よりできないという思いがありつつ、戻ってきてワイン作りを手伝う弟。2人のそれぞれのありそうな生きづらさや、その中で重ねていく日々に思いを重ねながら読んだ。

    0
    2023年12月18日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    これはダークサイドな寺地はるなさん。
    寺地さんのダークな本はあまり好んでいなかったけど、この本はこれまで読んだダークなものの中では一番良かったと思う。

    「君は何も出来ない」「出来ない君を守ってあげる」
    そういうことを言う男、虫唾が走りませんか?
    志道という男に支配された「のばらのいえ」。
    そこで育ち、召使いのように障害のある子どもの世話を押し付けられた祐希。なにもできない子と言われ続けた紘果。
    色々な方法で、色々なかたちでの束縛。愛のようで、身勝手なもの。

    この本の中で、祐希が紘果にナイフを持たせてキウイフルーツをカットさせる場面がある。
    なんてことない、多分半分に切っただけ。それをスプー

    0
    2023年12月01日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    連作短編集で、少しずつ物語が繋がっているのが面白かった。
    作品に出てくるどのキャラクターも心にモヤモヤを抱えてて、それが個性として立っているのが良かった。
    あとはこの作品の舞台である暁町がこんな場所あったらいいなと思うようなところで、ほんわかした。

    0
    2023年11月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    あかつきんちゃんという被り物キャラを軸とした人間関係のお話の短編集?というか、繋がっているんだけど1つ1つ独立したお話でありながら登場人物はスライドしていく。
    身につまされるエピソード多くて、ちょっと説教ぽくて
    苦しくなったりもしたけど
    根本に弱いものの味方だし
    最終的に救われる感じでまとめてくれてるから
    読みやすくて良かった
    気を張って義理の母の前でうっかり涙が出てしまう若い母の話とか、私もうっかり泣いちゃった
    今まで生きてきた中で、経験あるような細かなエピソード
    普通というけど普通の基準とは何?普通から外れたらとたんに大勢から非難されてみたり
    勝手な印象で人をカテゴリわけしてたり、されたり

    0
    2023年11月03日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    引き取られ、のばらの家に暮らす祐希。6歳の時に同じ歳の紘果と出会う。
    自分達をグリム童話の『白ゆき紅ばら』姉妹になぞらえる。のばらの家に別な立場でしばられる2人だが、祐希は高校卒業間際に逃げ出した。

    始めはシェルターでの話かと思ったのだが、ドロドロとしたそれぞれの人の気持ちが入れ乱れ、読みながら気持ちが沈みかける。寺地はるなさん作品にしては少し重い。
    祐希を助けてくれる人々の深い想いと、⦅白ゆき紅ばら⦆二人の生きる希望が見えるラストに、いつもの安心感を取り戻すことができた。

    0
    2023年10月01日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    のばらのいえというシェルターで生活している祐希と紘果と保。弱者に寄り添っているように見せかけて歪んだ実奈子と志道に色んなものを搾取され続けた幼少期から青年期。
    そこから逃げたした祐希が10年ぶりに戻ってきて紘果を取り戻す。
    寺地さんにしてはちよっとバイオレンス気味だった。英輔の存在が明るさや希望が持てた。

    0
    2023年09月30日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    ジャケ買い(笑)
    すごい展開も心刺さる言葉もあるわけではないけれど、ずっと優しい気持ちて寄り添って読める本。
    今まで読んできた寺地さんの作品は
    おしいっ!めっちゃ響く本にあと少しっ!て感じてたけど、これはこれくらいがちょうどいい感じ。

    0
    2023年09月07日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」が結ぶ人と人とのつながりの物語。
    たくさん出てくる登場人物の関係性をしっかり確認したくてページを行きつ戻りつ読んでいたが、そんなことにとらわれなくても一つ一つの物語が心に沁みるエピソードばかりなので、それぞれ短編集として味わってもいいと思う。

    「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。」
    だから「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養」というじいちゃんの言葉が心に残った。

    誰もが自信を持って前向きに生きているわけではなく、何

    0
    2023年08月24日
  • ビオレタ

    Posted by ブクログ

    優しい本だったな。
    出てくる人たちがみんな不器用で何かを抱えながらもほんのりとそれぞれ思いやっているっていうのかな。
    続きをずっと読んでいたい、そんな本でした。

    0
    2023年08月17日
  • 月のぶどう

    Posted by ブクログ

    何やっても上手くいかない歩と出来のいい方の双子の姉光実。歩は姉に引け目を感じて実家から離れて生活をしてきたが、母親が亡くなり、家業のワイナリーを手伝うことになる。不器用ながら少しずつ葡萄づくりやワインづくりをしていく歩に好感が持てる。出来の悪い弟を助けようとしている光実は心の奥底では歩のことを蔑んでいるようなところがある。ワイナリーの職人(上司)は初心者の歩に対してちょっと冷淡かなって思える。
     少しづつ成長していく歩、人間的にも一番かなって思える。

    0
    2023年08月02日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    いろんな人がいて、いろんな人と出会っていろんな気持ちになる。もし、人から見た自分の人生が辛くて暗いものだったとしても気にしちゃダメだ!

    大切な人に言った一言で、その人の人生を救えることは少なくても、大切な人に大切だよ!大好きだよ!っていうことは大事なこと。

    0
    2023年07月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    誰かのためではなく、自分のための一歩
    天使である必要はない、もっと自分を大切に‥
    寺地さんの作品は読んだ後にいろんな感情を抱かせてくれる。

    0
    2023年07月07日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    天使になどならせてはいけない、誰ひとり

    この世の中を、地に足つけながら自分の足で生きていきたい、と思える本

    誰かの都合に振り回されないしなやかな心をもち続けられますように

    0
    2023年06月20日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    この作品もかなり心強い応援メッセージが込められているように思いました。

    物語の舞台は、九州北部の星母島。
    その島には子供についての願い事なら何でも叶えてくれるという母子岩があり、ちょっとしたパワースボットになっている。
    そして、そこで民宿兼託児所を営んでいる千尋という女性が主人公。

    子どものことを願いに様々な人が訪れます。
    本当に様々で、共感できる人もあれば、この人可怪しいんじゃない?と思える人も登場します。
    また、千尋の生い立ちからこれまでを文章にしたいと島にやって来たライターの女性。もう、本当に自分のことしか考えてなくて読んでいてムチャクチャ腹がたった。
    私自身が今、同じような人から身

    0
    2023年06月10日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    ☆4

    寺地はるなさんらしい作品でした!

    今も子育てをしている真っ最中なのですが、子供が作中に出てくる陽太やひかるの年齢(1~2歳)の頃は、気持ちにも心にも全く余裕がなくなって、毎日が辛くて苦しかったことを思い出しました。
    そんな時に千尋の民宿(兼託児所)のような場所があったら、どんなに救われたことだろうと思えました。

    寺地さんの作品を読むといつも思うのですが、今作でも心に刺さる言葉がたくさん出てきました。
    またしんどくなった時、辛くなった時に読み返したいと思える作品です。

    政子さんがとっても素敵でした❁⃘*.゚

    0
    2023年06月05日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    初寺地はるなさん。なんてまた深いとこの心情をえぐり出すように書いてくれるんだろう。

    どこかニヒルなベビーシッター(保育士)千尋に、寄り添うようにして一緒にいる麦生の存在に救われる。高校生で赤ちゃんを産んだまつりはなんて幼稚なんだろう、と思ったけど、そういうことだったのかと腑に落ちた。それを見抜く麦生すごい。

    でもタイトルにもなってる「彼女が天使でなくなる日」の話。なかなか強烈だった。娘を天使に仕立てあげることが本当に残酷だった。「天使のままでいいんですか?!」と千尋が叫ぶほど、痛ましいものだった。

    完璧な娘ってなんだし。赤ちゃん産めばいいってのかおおおん????と小一時間問い詰めても無駄

    0
    2023年06月03日