寺地はるなのレビュー一覧

  • わたしたちに翼はいらない

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    どの主人公園田、莉子、朱音境遇も信条も異なる3人の誰しもに共感できる部分がある、
    不思議な惹き込まれるストーリーと心理描写。

    最後の友達じゃなくても相手を思うことができる
    皆んながそうあって欲しいように空気を読んで行動する
    学生時代のあるあるな雰囲気
    「王様」の大樹
    負けたくない…でも何と戦ってるの?



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    2025年11月21日
  • こまどりたちが歌うなら

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    和菓子屋さんのお仕事と
    マコさんの周りの人間関係が
    なかなかリアルでした
    現実にありそうで赤裸々な話
    ただ、マコさんに共感出来なかった〜
    きっとマコさんと私は合わないんでしょうね笑

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    2025年11月20日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。

    名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑

    とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。

    そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
    沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。

    素敵な言葉が

    死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。

    あたたかい言葉だなぁと思いました。

    あと、あかつきんは可愛いですね!

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    2025年11月19日
  • カレーの時間

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    寺地はるなさんの本は20冊目。
    思ったより読んでいた…。
    作品の中でも分厚めな本作。

    序盤では、このおじいさんのこと…どうしよう…好きになれるかなと不安がよぎりました。
    でも読み進めるうちになんかそういうことじゃないかも、となんか溶けていった。

    今の令和の時代から言うと価値観が古い固まったおじいさんと思ってしまうけど、現代の価値観に固執する側は、あるべき価値観を固めすぎているのでは?とちょっと気付きでした。
    単純な実は悪な人が見えないところで良いことしてたとか、そういう構図の話ではなく。
    詰まるところ全てにおいて対話が必要なのではと思いました。
    最近は某氷上の師弟アニメにどハマりしている日々ですがお互いのことを大事に思っていても言葉にしないから勘違いして思い込んですれ違うなぁと思っています。

    それと同じで、相手が発した言葉をネガティブに受け止めたことで、その後もそれが引っかかって勇気を出せず聞けない悪循環に陥り、関係がどこから手をつければいいのかわからないほどこじれるのかな。
    ネガティブに思う言葉は、聞いた側と言った側では、背景や意図が細かく言えば違っていて、そこを擦り合わせていって摩擦を減らすのが望ましいとは思うけど、言い方や態度でその人と深く話したくないということもあり得るから全ての人とそれが可能になるわけではないとわかるけどせっかく夫婦になって子を成した2人がそうなってしまうことは切ないなと思いました。

    どっちもどっちだし、どっちかが正しくてどっちかが、悪いとかもなくてただ当人たちが思うように必死に生きた結果をただ受け止める、という気持ち。

    寺地はるなさんの作品の特徴だと思っている、断罪しない、はっきり決着つけさせない、劇的すぎないという感じが程よく出ていてとても良いなと思いました。
    良かったからこそ、あとがきがなんだか蛇足に思えてしまいました。

    「橋」とか自分に返さなくて良いからまた誰かに、とか。
    大事にしたいことが書いてありました。

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    2025年11月16日
  • 雨夜の星たち

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    Audibleと、積ん読本の併用(笑)
    お見舞い、病院付き添い代行。
    こんな仕事いるよな。このお話はコロナ禍だったりするから尚更。


    「他人に感情移入しない」と言われる主人公。最初、正直羨ましかった。
    それは移入してくる人が苦手だから、なのに移入もしてしまう自身も嫌だから。
    基本、本当に人なんて解らない。自身ですら理解不能なときあるのに。だから移入しても、移入されてもね。。。

    最初から星崎くんが気になってしょうがなかった。最後の方でホッとした。

    母親との付き合い方には、ん?だったり、そんなんじゃね〜とか思ったし、お姉さんが最後の方で吐露したこともわかるようなわからないような(笑)

    傘みたいなお店いいな。リルカもいい。それ以上に霧島さんいいな。こんな人が知り合いにいたらいいな。って、思いながら読みました。
    すぐ
    「わかった、いいよ」って、言ってしまいそう。

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    2025年11月16日
  • カレーの時間

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    家族から疎まれる偏屈な祖父と同居することになったお話。

    こういうハートフルな話って個人的には正直そこまでお話として面白くはなかったりという印象を持つことが多いんですが思ったよりも楽しめました。なんだろうな?主な登場人物たち、義景桐矢をはじめとした小山田家まわり、がみんな善人でもあるけどあまり好きになれない要素もそれぞれ併せ持ってるあたりがただぬるい話じゃないというように思えたのかもしれない。

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    2025年11月14日
  • カレーの時間

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    83歳の祖父は絵に描いたような男尊女卑、高圧的で頑固で粗暴で、不器用。
    そんな祖父を苦手に思う25歳の孫 桐矢は潔癖気味、神経質で優柔不断、そして不器用。
    性格も価値観も全く異なる二人の同居生活が始まる。

    初っ端の祖父 義景さんの登場があまりにも強烈すぎてダメージを食らい心折れそうになったけど、戦中から戦後と激動の昭和を生き抜いてきた背景を知ると印象が変わった。口は悪いしデリカシーもないけど、どこか憎めない。対する孫の桐矢は現代的というか押しに弱くどこか頼りないけど、思慮深くて芯が強い。
    義景さんの過去パートは時代背景のせいか割とシリアスめ、対する現代の桐矢視点は真反対のおじいちゃんとの生活、ちっとも噛み合わない二人のやりとりが騒々しく、でも平和的でほっとする。

    二人の生活で劇的に何かが変わるわけではないけど一緒にカレーを食べる時間だけは距離が縮まる。少しずつ不器用な祖父の過去が垣間見えてきて…終盤、不器用に生きてきた祖父の秘密を知った後の桐矢の言葉がどれも心に響いた。
    人と人の心をつなぐのは案外食事なのかもしれない。

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    2025年11月03日
  • カレーの時間

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    あー⋯この祖父みたいな人、私も苦手だし嫌いだし関わりたくない。

    でもそんな祖父にも経験して積み重ねてきたものがあって、いろんな気持ちもあって。
    善人でもないけど、悪人でもないってことも分かってくる。

    知ったからと言って、受け入れられるわけでも好きになれるわけでもないけど。それでいいんだと思う。

    前半は少し退屈に感じてなかなか読み進められなかったけれど、後半は一気読み。
    やっぱり寺地さんの作品、好きだ。

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    2025年10月31日
  • ガラスの海を渡る舟

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    序章で兄がアーティストとして煌びやかな人生を歩んで行くのかと思ったが、慎ましく地道な展開の小説。
    心の動きや家族の関係が丁寧に描かれていて、たとえ身近な家族親戚、恋人友人でも人それぞれの人生感がある事を感じ、自分だけが自分の問題を解決できるものだと客観的に思える作品でした。

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    2026年01月18日
  • ガラスの海を渡る舟

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    兄と妹2人の目線で描かれていて
    両者の気持ちが分かりやすかった。
    兄の身になって考えると、ずっと理解されず生きづらい人生だったと思うし、家族にもなかなか理解してもらえない世の中の現状を、何とかならないものかと考えさせられた。
    でもこの話の中では良い方向に向かうような終わり方だったので、良かった。

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    2025年10月23日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ふんわりした雰囲気のあたたかい小説。
    解説を読んで更に深まった。よくいる、仕事をしながらその仕事は日々流れるように。特に仕事が好きでもなく、何か特徴があるわけでもなく(村瀬さんは特徴あったけど笑)そういうどこにでもいる人が仕事を通して感じたことや成長したことを感じ取ることができた。
    それを知ってまた読むのもいいなと思った。

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    2025年10月21日
  • そういえば最近

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    登録しようとして、みんなの評価が低くてビックリした。実を言えば私も物語の最初の方は「売れない同期の作家と妻の話など面白いのか?」と思っていたが、途中からは、作家(寺地さん)が作家をえがく事の面白さにはまった。本音は混ざってるのかな?親の事とか娘の事とか、エゴサーチの事とか。そう考えながら読むと、ものを作り出す者の苦労や楽しみ、能力や才能という目に見えないものへの不安や喜びについての苦悩や葛藤は想像を超えるものだと思った。

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    2025年10月21日
  • 雨夜の星たち

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    「できないことは、できません。やりたくないことも、やりません」を貫き、普通はこうするとか、常識的には公でしょ、みたいな明確に言葉にされないことにも従わない。そんな主人公に感情移入できるかでこの小説の評価は変わってくると思います。私はこの主人公が気に入りましたし、一気に読んでしまいました。

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    2025年10月18日
  • わたしの良い子

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    妹の子である朔と2人で暮らす椿とその周りの人たちの物語。

    椿は空気を読めなかったり読まなかったりして、一見、確かに実際にいたら個性的に見えそう。でも色んな人とのやりとりの中で椿の考えることや迷いに共感できるところがたくさんあった。

    寺地さんのお話で好きなところは、人と違ったり当たり前のように言われている価値観だったり無意識のモノサシに疑問を持つこと、勝手に判断しないというか判断してしまったとしてそれを流さないところ、それっていいの?と主人公や登場人物が考えて考えさせてくれる。

    穂積や高雄、真弓さんもみんなそれぞれの魅力があって、椿との関係性もとてもよかった。

    同期の杉尾に椿が言った言葉。
    怒っていい。自分のことで怒るのってけっこうむずかしいよね。でも平気じゃないのに平気だって言うのはやめようよ。少なくとも、いまここでは。

    人には人の辛さや寂しさがあって、他人が簡単に理解できないし分かった気になるのも違う。でもだからといってお互いがわからないものと決めてしまうのも違うのかも。大切な人と安心して平気じゃないと言える関係であれたらいいな。

    新しい本を読むたびに好きになる作家さん。また次に読むのを探したいです。

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    2025年10月12日
  • 雨夜の星たち

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    これは哲学。
    最初の方は何が面白いのかわからず寝落ちしてしまうことも。100ページくらい読んでなんとなくエンジンがかかった。みんな気を使いすぎ。私も配慮を求める方なので読んでてハッとすることがたくさんあった。

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    2025年10月10日
  • ガラスの海を渡る舟

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    道と羽衣子のやりとり、家族のやりとり
    リアルな描写が心地よくもあり
    息苦しくもあり、、、
    これといった展開はないけれども
    ふたりの兄弟の人物描写に
    たくさん共感しました。

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    2025年10月03日
  • 雨夜の星たち

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    人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
    自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
    生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。

    大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。

    「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」

    この言葉は本当に響きました。

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    2025年10月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    綺麗な話だな、と思った。
    が、当事者や家族ではなく第三者視点で見るから、「いい話」で終わるんだろうなと思った。

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    2025年09月30日
  • ビオレタ

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    最初は婚約破棄されて〜からストーリーが始まり、恋愛本なのかな?と読み進めたところ、自分の心の清算をできる場所がある、って素敵だな。と思えました。

    オーナーの菫さん、口数は少ないけれど手を差し伸べてくれて、子供を持ちたいと思った理由も心にじーんときてきまってほろりと泣いてしまいました。

    あたたかいきもちになれました。
    素敵な本に出会えてよかったです。




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    2025年09月27日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ⭐️希望のゆくえ
     今回は寺地さんに人の心の奥底を見せつけられた。読んでいて自分が希望や誠望のようで苦しかった。希望がお菓子の箱を満たしていくことで、自分をも満たしていくように思えて救われる気がした。希望のゆくえは分からぬが、光があると思いたい。

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    2025年09月23日