寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想
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Posted by ブクログ
難病、性的指向、心理的トラウマ、家庭環境。生きづらさを抱える登場人物たちが少しづつ自分の在り方を確認していく物語。
周りに隠していたいわけではないけど、全部開示したいわけではない。問題のある環境でも全てが嫌なわけじゃなくて、好きなところも多々ある。
社会的な考え方とか施策って0か100かみたいなところがあるけど、押し付けがましさもあって難しい。
自然体でいられる場所を見つけた彼が、その時間が確かにあったことの証人を求める気持ちを考えるといたたまれない気持ちにもなるけど、お母さんのようにわかっていてもあえて何も言わずに尊重してくれる人が存在するこの物語はやはり優しさが勝る物語だったと思います -
Posted by ブクログ
しずくさんは出てくるけど、しずくさんは主人公じゃない。
ちょっと不思議な雰囲気を纏ったしずくさんと主人公とあと友達が2人の4人で物語は進んで?過去に遡っていく。
でも主人公はずっと同じ人。
しずくさんのことを思って色んな人が色んなことを言うのよ。
もっとこうした方がいいって。
でもそれは現在の相手を否定することでもあった。
言っている本人たちは良かれと思って言っているんだけども。
ちょっとドキッとしたよね。
昨日読んだ絵本のことも思い出したよね。
そうか、あなたはそのままで良いって言ってくれる人がいるだけで人は柔らかく強くなれるんだ。
ついつい、ああしたら、こうしたら、って言ってしまうけど