寺地はるなのレビュー一覧

  • 月のぶどう

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    「ダメな子」がいつの間にか、すごく味のある人間に成長している、という寺地ワールドの真骨頂のような作品でした。
    ラストのボイスレコーダーでの挨拶を始め、祖父の台詞が素晴らしい。
    他の登場人物も名言が多く、父と光実の次の言葉が印象深かった。

    P87 父の台詞
    「大切やない、必要のない仕事はない。必要でなかったら、それは職業として成立せんからな」
    P127 光実の気持ち
    誰かが大切に持っている夢は、その人自身がそっと手を開いて見せてくれるまで、軽々しく触れてはならないと思う。

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    2020年09月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • 月のぶどう

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    表紙とタイトルに惹かれて読んだ。お話の中でタイトルの意味がはっきりわかって、じいんときた。双子が主役の物語はたくさんあるけど、こんなにあったかくて、めんどくさくて人間くさい、愛おしい双子は初めてかもしれない。交互に視点が切り替わって互いの気持ちがわかるのがよかった。お酒苦手だけどワインが飲みたくなるおはなし。

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    2020年05月07日
  • 月のぶどう

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    映像化された画がみえる気がするような本。
    できる姉と出来の悪い方の弟。
    柔軟な発想でワイナリーの仕事で芽を出す歩の姿が、とても爽やかです。
    頑なな光実を包む広田も、光実の不器用だけどまっすぐな姿が気持ちがいい。
    爽やかな風と心地良い陽射しを浴びているような気分になれます◎

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    2020年03月20日
  • 月のぶどう

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    関西のとあるワイナリーのおはなし。

    寺地さんの本は2冊目だけど、ひとつの家族を長期的に書くのが好きなのかな。
    つとつとと、3年間くらいの話が書かれているので、途中、ちょっと長いな…と思ったところもあり。

    じーんとくるいくつかのシーンがあったな。

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    2019年04月06日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想

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    2018年12月10日
  • 世界はきみが思うより

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    難病、性的指向、心理的トラウマ、家庭環境。生きづらさを抱える登場人物たちが少しづつ自分の在り方を確認していく物語。

    周りに隠していたいわけではないけど、全部開示したいわけではない。問題のある環境でも全てが嫌なわけじゃなくて、好きなところも多々ある。
    社会的な考え方とか施策って0か100かみたいなところがあるけど、押し付けがましさもあって難しい。

    自然体でいられる場所を見つけた彼が、その時間が確かにあったことの証人を求める気持ちを考えるといたたまれない気持ちにもなるけど、お母さんのようにわかっていてもあえて何も言わずに尊重してくれる人が存在するこの物語はやはり優しさが勝る物語だったと思います

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    2026年02月07日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    以前読んだことがあるはずなのに、それに気づかないまま、もう一度読み始めてしまった。

    羽猫家の子どもたちの名前がとても好きだ。紅、山吹、青磁。どれも美しい。
    山吹がかな子さんに向かって「いったいどこまで俺を見くびったら気が済むんですか」と言う場面が一番好き。山吹かっこよかった。

    さまざまな形の家族が描かれ、複雑な過去を抱えているが、それぞれちゃんと成長しいてく子どもたちの姿が描かれている。内容としては暗い感じなのだが、物語全体には不思議な温かさがあった。

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    2026年02月07日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんの小説は結構読んでいます。どんな人なのか知りたかったので、この本を読んでみました。

    「辞書は最高の読み物」

    僕のなかでの読書家のイメージが三つあります。一つに読むこと自体が好き、というのがあり、寺地さんはまさにそれだ!と思いました。

    読書は、映画と異なりマイペースで進めていける自分に合ったコンテンツだという意見は、同感です。
    一緒でとても嬉しい気持ちになりました。

    寺地さんがどんな人なのか、少しでも知ることができて良かったです。

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    2026年02月07日
  • リボンちゃん

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    自分自身は個性の主張よりも、どちらかというと浮かない方を重視するタイプなので、主人公とは少し違うが、興味深くて面白かった。オーダーメイドの下着とか作ってみたいな。あと、既製品であっても、何着も試着してこれ!というものを見つけた感動を味わってみたい。何が他の作品でも見たような気がするけど。

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    2026年02月05日
  • 世界はきみが思うより

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    それぞれが抱えてる生きづらさを描いた作品。

    そしてその生きづらさを受け入れてくれる人が、世界のどこかにいる。
    普通とは違うことに不安を感じ、世界を信じられなくなる時があるかもしれない。
    それでも著者が書くように、世界は思っているよりも優しく、穏やかなのかもしれない。

    読後はとてもスッキリした気持ちになることができた。
    登場人物それぞれが、2人の世界で穏やかに暮らしてほしい。

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    2026年02月05日
  • ナモナキ生活はつづく

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    名もなき家事というのはよく聞くが、ナモナキ生活とは面白いなと思って、手に取った。
    飾らない言葉で、等身大の日常を綴っていて、共感もしたし、なんだかこれでいいんだなという気持ちになって、肩の力が抜けて楽になった。

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    2026年02月05日
  • 世界はきみが思うより

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    ダメ親、なんだか切ない。でも子どもは、まっすぐ育つ。もちろん立派なおやに愛された子どもも。だから「世界はそんなに悪くないかも」だけど、キレイ事では済まない世界から離れて、しばし寺地ワールドに浸った。

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    2026年02月05日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんの小説は何冊か読んだことがあり、わりと繊細そうな方と勝手なイメージを持っていましたが、このエッセイを読むとそのイメージとかなり違っていました。
    内容的には、共感できる部分や面白いエピソードなどもあったのですが、度々出てくる乱暴な言葉が気になってしまいました。言いたくなる気持ちは重々わかるのですが、本の中ではもう少しやわらかい表現にしてほしかったです。

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    2026年02月03日
  • リボンちゃん

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    型にはまる必要はない。
    ずっと続ける必要もない。気持ちが変わるのは普通の事。
    自分の思うがままでいいんだと思った。

    そんな風に生きていきたい。

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    2026年02月02日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    嘘をつくことは悪いことなのか。
    自分に正直にやりたい事をやる人は、いい人なのか。
    自分に嘘をついて人を優先させる人は、悪い人なのか。
    誰もが自分なりの正解を求めて、時には人に嘘をつき時には自分に嘘をつき、もがく。そんな姿に全て共感はできないが、その時々に救いを求めてつく嘘はその人にとっては必要な嘘だったのだろう。
    人の弱さ、脆さ、優しさとは。そんな事を考えさせられる話である。

    祖母が山吹に贈った言葉がとても印象深い。
    そうだ、自分を大切に生きていくのだ。自分のために。

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    2026年01月30日
  • 雫

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    しずくさんは出てくるけど、しずくさんは主人公じゃない。
    ちょっと不思議な雰囲気を纏ったしずくさんと主人公とあと友達が2人の4人で物語は進んで?過去に遡っていく。
    でも主人公はずっと同じ人。

    しずくさんのことを思って色んな人が色んなことを言うのよ。
    もっとこうした方がいいって。
    でもそれは現在の相手を否定することでもあった。
    言っている本人たちは良かれと思って言っているんだけども。
    ちょっとドキッとしたよね。
    昨日読んだ絵本のことも思い出したよね。

    そうか、あなたはそのままで良いって言ってくれる人がいるだけで人は柔らかく強くなれるんだ。
    ついつい、ああしたら、こうしたら、って言ってしまうけど

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    2026年01月30日
  • 世界はきみが思うより

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    数時間あれば読めてしまうほどサラッとしているが止まらない
    幸せそうに見えても側からは分からない
    誰にだって色々ある
    でも他人を思いやれる気持ちは温かくて良いし素敵だ
    そして改めて親の愛って最強だと思う
    読後「ありがとう」と母へ伝えたくなった

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    2026年01月25日
  • いつか月夜

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    實成君は、印刷会社に勤める会社員。父の葬儀のあと得体の知れないもやもやとしたかたまりが、時々自分にまとわりついてきた。もややんと名付けた、そのもややんがきて眠れないとき、夜に近所を歩く事にした。
    会社の同僚の塩田さんと、連れの中学生の女の子熊と夜散歩をするこになる。段々と、歩く連れが増えていく。
    善く生きろと父は言う。他人の目、評価を気にして自分を偽って生きてきた實成くんは、少しずつ自分を取り戻していく。

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    2026年01月24日