寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想
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Posted by ブクログ
あなたの明日が、よい日でありますように。
いい言葉だ。あたたかいものが心に沁み渡るような感じがする。
日々生活していると、たまに自分はひとりだと感じることがある。どうすればいいのか分からず途方に暮れたとき、何をしてもなぜか上手くいかないことが続くとき、自分 対 世界というような意識に陥ることがある。ひとりの力で、この先の見えない世界を切り開いて行かなければならないのではと怖くなる。
けれど、誰かが自分の明日を「よい日でありますように」と願ってくれていると思うと、途端に心強くなる。その誰かが大切な友人や家族であれば、より一層。
そうして思い出す。友人や家族も、同じ季節の同じ今日を生きていて、 -
Posted by ブクログ
読んでいる途中はどうも好きになれなかった
田中妙の性格というか考え方なんですが、
こちらのとらえ方の問題でなんだかんだと
不器用で周りからの目が気になるただただ
真面目な子だったのが登場してくる人たちと
かかわることによって気づかされていくのが
面白かった。菫さんや千歳さんもなんだか
とらえどころがわかりにくい感じだったん
ですが読み終えると納得。そして、蓮太郎は
いいやつだ!「相手にばっかり要求するなよ」
って言葉はよかったな!ほんとにそうだよ。
結局は田中妙自身より父や母、兄弟、
ツカサ叔父さんなんかのほうがよっぽど
妙のことがわかっていたんですよね。
いい人たちに恵まれすぎだわ・・・
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Posted by ブクログ
子どもを愛せない母親、愛人に逃げる父親、家族が嫌いな姉、家族を振り回す祖父。
どこの家庭も問題を抱えていて、これらは実際珍しくないことだけど、羽猫家のように全部を抱えて崩壊している状態はしんどいだろうな。
色々あっても親に愛されて育っているだけでまずは幸せだったんだなと子ども時代を振り返って思う。
小説は後半は穏やかな印象はあるけど、可哀想に感じる部分が多かった。
大人になって自立すれば自分で幸せを模索できるし、成長して親の人としての姿が見えてきて家族の関係性も変わってくるわけだから、ほっこり系の話というよりは自然の流れに思えた。
無駄なものが全然ない世の中なんておことわりよ、という祖母の話が