寺地はるなのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大切なのは、相手を理解しようとする気持ちと想像力だと改めて感じた作品でした。
しかしそれが、自分の経験や価値観、尺度だけで推し量ろうすると却って相手を尊重できていないという難しさがあるのですが。
川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ないー
人間関係で摩擦が生じたとき、もしかしたら今自分は川のほとりに立つ者なのではないかという心を持っていきたいです。
助けられなかったと思う人がいるとき、救いの手を差し出した気になってもいい結果を生まなかったときには、それでもせめて、あなたの明日が、良い日でありますように。と祈れる人になりたいです。 -
Posted by ブクログ
その遊園地で働く人々を描く。
〔萩原紗英〕インフォメーション。《仕事ですから》p.40、自分自身の言葉が彼女を変えた。
〔村瀬草〕パールのドールハウス担当。メリーゴーラウンド好き。
〔篠塚八重子〕清掃スタッフ。離婚され息子に会えない。
〔山田勝頼〕ガーデナー。もうすぐ退職する。娘との関係構築に失敗したと思っている。
〔国村佐門〕社長の息子という立場が負担でもある。コミュ強な佑にいくばくかの劣等感を抱いている。
〔三沢星哉〕アルバイト。メリーゴーラウンド担当。イヤなヤツやったけど…
〔すべての働くひと〕それぞれのほたるいしマジカルランド。
〔感想〕佑の視点も欲しかった気がする。
〔感想〕架空の -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙の雰囲気が可愛くて読みたいなと思った作品。
寺地さんは2作品目かな?(* .ˬ.)
幼い頃から可愛いものが大好きで
頭のリボンがトレードマークの百花⋈
リボンちゃんというからてっきり小さい女の子かと思ったらそうではなく大人の女性。
周りの目とかも気にせず自分の好きなものを貫く姿はかっこいいなと思った。私はすぐ他人の目とか気にしちゃうから。
でもとりあえず下着のお話だとは思わなかったのでびっくりしたけど、サクサク読めた♩¨̮
あと百花の心の声がたくさん出てくるように感じた。
下着に対する固定観念は少なからずあるよなぁとしみじみ。でも保奈美さん(?)の旦那さんが「誰に見せるんだ!」みたい -
Posted by ブクログ
「わたしはたいてい、まちがっているほうを選ぶ」
「すこし、疲れているのかもしれない。だってみんながわたしになにごとかを打ち明ける。その重さにときどき耐えられなくなるのだ。あなたにだけ打ち明ける。あなたは口がかたいから。あなたにだけ、あなたにだけ。そりゃあ、話したほうは楽になるのかもしれないけれども。」
寺地さんの作品、登場人物の性格が自分と違っても、それが楽しめる、というか、そういう人もいるのだと気づかされることが多くて、これもそういう作品の一つではあったけれど、最後までちょっとモヤモヤが残りました。
「今日が、雨でよかった」
なにかが終わって、なにかがまた始まる。
確かにそういうイメ