寺地はるなのレビュー一覧

  • 世界はきみが思うより

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    その人が気づいていないだけで、誰しもが誰かの大切な人。受け入れてもらえていないようで、受け入れられている。頼ることをしないようで、上手に頼っている。依存は相手への愛ではない。
    愛とか思いやりは、目に見えず、自分の見えないところで密かにたしかに存在しているもの。

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    2026年01月03日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    読んでよかった。まずそう思った。いなくなってしまった誠実の弟、希望。誠実は弟の消息をたどるため、関係者たちに話を聞いて回る。そのうち、本当の弟がどんな人間だったのかわからなくなってしまう。そして、誠実自身も自分がわからなくなっていることに気づく。空っぽな人間なのではないかと、私自身がたまに不安になるから、空っぽということはこれからいくらでも好きなものを詰め込めるということ、という言葉に救われた。それにしても話に出てくる希望や誠実な親を含めクソ親ばっかだな。そりゃあ二人みたいに自分がなくなったり、わからなくなってしまうよね。寺地さん、苦手意識があったけど興味が出てきました。心の余裕があるときにま

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    2025年12月30日
  • ビオレタ

    購入済み

    ダメなときは

    婚約破棄され、雨の中で号泣していると、通りかかった女性に厳しい口調で声をかけられる。立ちなさい、泣くのをやめなさいと命令口調である。そんな出会いを発端に、主人公である妙の世界が大きく変わっていく。そんな、やんわりとしたサクセスストーリー。

    #じれったい #ほのぼの

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    2025年12月31日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ずーんとくるものがある。今回はストレートに突きつけるお話だったように感じた。

    人はいろいろな形で生き辛さを抱えている。
    それが障がいとして区分されているものもされていないものも、人に見えるものも見えないものもある。

    寺地はるなさんのお話は、肯定も否定もしない。今の状況を変えていくか変えないかも含めてすべてを否定しないというか、決めつける怖さを突きつけられている気がする。それぞれに見えない事情があって、すべて知ることなどできない中で他人の自分が判断してないか?と。

    もちろん人それぞれの物差しはある。感情自体は否定されるものではないけれど、知らず知らず押し付けていないか、改めて考える。忘れず

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    2025年12月28日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    初めは清瀬の無神経さに苛立ち、読み進める中で誰しもが清瀬になり得る可能性に気付かされた。
    物語を通して読者の心の内に潜む偏見への訴えかけを強く感じ、読んでいて疲れてしまった。

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    2025年12月28日
  • 世界はきみが思うより

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    世界はきみが思うより『簡単じゃないけど悪くないよ』ってことかな。
    冬真が、世界を信じられなくなったんじゃなくて、父親が信頼するに値しない人間だっただけだと、世界の見方を変えられたところがよかった。自分を傷つけてくる人はいるけど、それ以上に自分を大切にしてくれる人が沢山いることに気づけたら、同じ世界でも違って見える。

    子どもに、愛させてくれてありがとうって思うところ。やっぱり子ども欲しいなぁと思った。

    「強烈な『好き』はないけど、小さい『好き』をいっぱい持ってて、それはそれで幸せなことだと思う。」

    「大人になるということはもしかしたら、うまく人に頼れるようになることなのかもしれない。自分ひ

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    2025年12月28日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    あったかい短編小説。共感できる言葉、励まされる言葉が出てきてホッとする作品だった。みんなそれぞれの立場、それぞれの環境で色々悩みがあるよね。でも先を見過ぎで、今を蔑ろにしないようにしたいなと思った。

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    2025年12月27日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    登場人物はみんな個性的でわかりやすくて良い。
    ひたむきに頑張る碧も良い。
    が、最後がなんだか中途半端な終わり方だったのがちょっと物足りない。

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    2025年12月26日
  • リボンちゃん

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    叔母のテーラーを手伝いがてら、下着リメイクのオーダーを受け、様々な人と交流して自身とも向き合っていく物語。
    「下着」って人に見せる物じゃないけど、お気に入りを身に着けていると何だか気分が上がったりする。
    年齢を重ねたって、体が不自由だって、自分の気に入った下着を身に着けたい、そんな気持ちに寄り添ってくれる。
    やりたいことがあって、目標に向かって突き進む!という感じじゃないけど、それがよりリアルな感覚でリボンちゃんを応援したくなっちゃうんだな~

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    2025年12月23日
  • ガラスの海を渡る舟

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    兄の道の言葉は刺さるし響く。色々な気遣いとか世間体とかそういったことがなく、そのものに向き合って発しているからだろうな。お世辞とかもない。
    妹の立場もわかるから何とも言えないなぁ。普通とかじゃなく一人ひとり違うと割り切れれば良いけど、まだ若いからな。

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    2025年12月20日
  • いつか月夜

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     この心地よい集まりはいつまでも続くものではないんやろうとまず思う。満たされた人は自然に離れていくやろうし満たされなくても細い絆の集まりなんでちょっとしたことで切れてしまうやろう。そんなせつなさを内包しながらも補完し合っているうちにそれぞれの夜道に月が出たらええなという話。
     自己の価値観を正しいとして押しつけてくる人々は実はそれこそが究極の「悪」やとは気づかないまま他者に澱を溜めさせるので深夜の散歩はその掃除でもあるんやろう。実のところ自己の価値観と他者の価値観は常に違うということさえ皆が理解しようと努力すればだいたいは改善できるんやろうけどそれが人には難しい。この話もスカッと終わるわけでは

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    2025年12月20日
  • リボンちゃん

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    ほっこり。優しい気持ちになれる本。ほんわかしながら自分をしっかりと持っているリボンちゃん、いいなあ。

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    2025年12月17日
  • 世界はきみが思うより

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    世界に対して受け入れがたさ、あるいは後ろめたさのようなものを抱えながら生活している人たちの連作短編集。
    各話の語り部が話しだす、めいめいの思い出の食べ物に心が温まった。人のこういうエピソードを教えてもらうのすごく好きなんだよなぁ。私自身もよみがえるものがたくさんある。

    そうした思いを包括する最終話、『ピクニックバスケットの歌』がとても良かった。
    残った女子たちによる、おだやかな春の日の持ち寄りピクニック。こういうあたたかい大人たちのまなざしの下で育った彼らなら、きっと大丈夫。ゆっくりと世界への信頼を取り戻していけるはずだと、根拠なく思うことができた。

    余談だけど、このまえ読んだ『だから夜は

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    2025年12月17日
  • リボンちゃん

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    ちょっとだけ変わった、でも素敵な人たちの物語。

    第二話のえみちゃんのお話と第三話でマリエさんのお店に行くあたりが好きでした。

    「人生を変える必要があるの?」という問いに
    リボンちゃんこと百花が「下着ひとつで人生を変えられちゃ困る」と答えた理由として話す
    「ここに傷があるな、とか、ほころびがあるな、とか、いろいろ思いながらも大事にしてきたつもりなんです。わたしは、わたしの人生を」
    の言葉が響きました。

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    2025年12月15日
  • 川のほとりに立つ者は

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    素敵な表紙の印象とは、全く異なる内容のストーリーでした。
    寺地さんの作品には珍しくややミステリー要素もあったり、色々な障害や家庭問題の事も描かれています。最後はこういった作品にありがちな終わり方では無かったのも意外でしたが、でも実際はみんながみんな綺麗事で終わらないのが現実だよねと実感させられました。そういう意味では、すごく現実味のあるストーリーでした。
    また他人を本当に理解するのって難しいことなんだと、この作品を読んで改めて考えさせられました。

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    2025年12月14日
  • ガラスの海を渡る舟

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    兄弟も夫婦も一人一人違う人間で、まったく同じ人間なんていない、凸凹は補い合って一つになれるんじゃないかなと思いました。

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    2025年12月13日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    面白い面白くないはわからない。ただ一気に読めたし、読んだ後しばらく考えた。読んだ後に考えることを残してくれる本は良い本だと思う。だからこの本も良い本なんだと思う。
    色んな人の感想が聞きたくなる本だった。

    「発達障害は人の気持ちが分からない」とよく言われるしこの話にもあったけど、じゃあ発達障害の気持ちが分かる定型発達は何人出てきただろう?
    定型発達が発達障害の気持ちが分からないことは「人の気持ちがわからない」に入らないのなら定型発達以外は人ではないってこと?
    という言い方は意地悪だろうか。

    感情を制御しない妹
    診断を受けさせない、離婚しない、頑なな母親
    穏やかに話し合いのできない伯父
    そのフ

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    2025年12月13日
  • ビオレタ

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    婚約者に振られた上に無職になってしまった妙。
    雑貨店の店主菫と出会いそこでアルバイトを始める。不思議な家族関係、胡散臭さ満点の千歳さん、生意気だけど大人な高校生の蓮太郎くんと個性的なキャラがたくさんで面白い。温厚だけどズバズバ物を言う妙のパパさんも素敵。

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    2025年12月12日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ガラス工房で働くことになった姉、「特別な存在になりたい」と思う羽衣子と、「臨機応変」「空気を読む」ことができない弟、道との微妙な距離感や人間模様が描かれた作品。

    「信頼」と「期待」は違うんだな、ということを学ばせてもらった。

    みんなちがって、みんないい。
    そんなことを思った本だった。

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    2025年12月09日
  • リボンちゃん

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    普通の枠から、ちょこっとだけ外れた、普通の人たちが次々に現れる1冊。
    そのちょこっとを、誇りに思えるか、自分自身だと思えるかが生きかたのミソなのかな、と思った。
    「ここに傷があるな、とか、ほころびがあるな、とか、いろいろ思いながらも大事にしてきたつもりなんです。わたしは、わたしの人生を。」

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    2025年12月08日