寺地はるなのレビュー一覧

  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    マイノリティであっても何か心の支えがあれば生きていける。ちょっとした処世術が詰まっていた。それは人によって手段が異なる。イコール幸せの形も人それぞれなんだと思う。

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    2025年05月27日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    中学生3人それぞれが抱えている感情の描写が丁寧に描かれている。卒業時に書いた手紙を読もうと16年ぶりに再会。
    自分にないものが気になって欲しくて・・・

    ※言葉にすると胡散臭い感じになるけどお賽銭を奮発するより日常をよりよく生きることこそが祈りだと思う。

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    2025年05月26日
  • ほたるいしマジカルランド

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    寺地はるなさん、やっぱりとっても好きだなあ。
    何かが劇的に変わるわけではないのだけれど。
    日常にある些細で、だけど前向きな心の持ちようの移り変わりを、一つの遊園地を舞台に描いていく。
    すごく良かった。

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    2025年05月24日
  • わたしたちに翼はいらない

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    読んでる最中に、あれ、この人とこの人は同一人物だっけ?と思うことがあり何度か振り返った。てっきり園田、莉子、朱里で大樹を殺害する話かと思ったから予想外だった。なんだか、人々の見栄とか社会の中の不自由さを描いていて、どの家庭にも色々あるなと思い知らされた

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    2025年05月22日
  • ガラスの海を渡る舟

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    周囲にうまく合わせられない兄と自身に秀でた部分がないと悩む妹が二人で始めたグラス工房の物語。
    骨壺を通して二人が和解しながらゆっくりと歩んでいく姿が良かった。
    他人や家族、親戚などの微妙な距離間が妙にリアルで重々しく感じたが立ち向かうというよりはうまく付き合っていて兄妹の成長を感じる。
    羽衣子の劣等感や兄の発達障害など難しい話題もストーリーに溶け込んでおり、さらっと読めた。
    兄に頼るのが苦手な羽衣子が依頼人にかけた言葉が兄の譲り受けだし、妹のために全力で怒ってくれた道も素敵で兄妹の絆がみえた。

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    2025年05月21日
  • 雨夜の星たち

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    共感とか感情移入はできるけど、「察する」というのが私も苦手な方で( ・᷄֊・᷅ )
    誰かに言われたことあるなぁ、逆に言ってしまったことあるなぁとチクチクきました…
    親子であっても別の人間だから、適度な距離感が大事。ちゃんと尊重しないといけないですね。

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    2025年05月17日
  • ビオレタ

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    色んな感情交差する物語。相手がどう思ってるかは、ちゃんと相手に聞かないとわからないと思った。憶測で考えていても、被害妄想になりやすい。人が一番悲しみを感じる時は、誰かに必要とされていないって思ってしまう時なのか。
    上部だけで自己判断しないように気をつけよう。

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    2025年05月13日
  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    短所になりそうな言動を長所と捉えて活かしてくれる周りの人達の存在が羨ましい。
    でも、ちょっとは怯んだりしそうだけど、自分の意思をしっかりもって相手にも伝える事ができる主人公がかっこいいし凄い。めんどくさいって言われてたけど、主人公の気持ちに共感しかない私からしたら貴方たちの方がめんどくさいよ??って思っちゃった笑
    ちゃんと好きな人達に対しては、それなりの対応をしてるから感情移入できない訳ではないよ大丈夫って勝手に主人公を応援したり励ましながら読んでました。

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    2025年05月09日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    どの年代でも誰かに憧れることはある

    はたからでは分からないそれぞれの人の事情があるはずなのに
    それでも誰かに憧れる

    陰鬱なストーリーで読み終えるのに時間がかかったが
    いろいろと考えさせられた

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    2025年05月06日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    寺地さんが描く登場人物がすごく好き。
    今回は特に言葉や心情が読んでいて刺さった。
    天の生き方が正しいとか誰が正解とかなくて
    ただ、自分は自分と思たらどんなにいいのだろうと
    読み終えた後に改めて感じた。

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    2025年05月05日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    1話完結の短編集かと思ってたら、珠数繋ぎの短編集。ひょろっとした翼君や、九州男子のお父さんなど周りに同じような人が多いので妙に親近感の湧いたお話でした。

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    2025年05月04日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    ネタバレ

    大人は泣かないと思っていた
    時田翼
    三十二歳。父と二人暮らし。耳中市農業協同組合勤務。休日に菓子をつくることがいちばんの楽しみ。隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。

    時田正雄
    翼の父。七十八歳。田中絹江とたいへん仲が悪い。大酒呑み。

    時田広海
    翼の母。十一年前に出て行った。

    田中絹江
    時田の隣人。八十歳。

    飯盛
    翼の後輩。

    平野
    眼鏡をかけたおとなしい女子。

    課長



    時田鉄也
    翼の小学校からの同級生。内装工事。

    玲子
    鉄也の恋人。

    小柳レモン
    田中絹江の孫。時田家のゆずを盗み捕まった。

    桜木涼介


    小柳さんと小柳さん
    小柳レモン。二十二歳。先月

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    2025年05月03日
  • 白ゆき紅ばら

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    どんな感想を持つのが良いか迷う作品だった。
    こんな環境で、主人公みたいに芯を持っていられるのだろうか。先生と男の子に全体の暗さが救われた。

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    2025年05月01日
  • ビオレタ

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    婚約解消された妙ちゃんが主人公で偶然出会ったすみれさんのお店『ビオレタ』で働きながら静かで落ち着いた恋愛をスタートさせ幸せになっていく物語。店主の言葉が刺さる。
    ※強いっていうのは悩んだり迷ったりしないことではない、それはただの鈍感な人。『強い』は『弱い』の対極じゃなく自分の弱さから目を逸らさないのが強いってこと。

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    2025年04月23日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    劇的でも誇張されたわけでもなく、リアルな人間関係が丁寧に描かれていたのがとても印象的でした。

    当事者の気持ちに寄り添わず、生い立ちや立場だけを見て一方的に「かわいそう」と声をかけるような人間にはなりたくないと強く思いました。

    また、その人の一部分だけを見て「良い人」「悪い人」のように決めつけることはしたくないなと。
    誰しもがさまざまな側面を持っているからこそ、誰かを理解しようとする時には、その人が抱えている背景や思い、日々の言動の奥にあるものなど、いろんな点に目を向けていたいです。

    簡単な言葉や印象だけで人を判断せず、丁寧に関わっていける人間でありたいと改めて思わせてくれました。

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    2025年04月18日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    『しあわせとやらが1種類ではないことぐらい、わたしたちはもうちゃんと知っているはずだ、』p96

    短編集。

    殺し屋、コードネーム:保留。
    そういう設定が斬新で、面白かった。
    私もたまにはそんな設定でいく1日があってもいいかも。
    なんて、思って想像したら笑けてきました笑

    とてもユーモア満載の作品でした。

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    2025年04月17日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    初めて拝読する作家さんで、タイトルに惹かれて、絶対泣かされるやつだ!と勝手にハードル上げて読み始めてしまったので、第1章であれ?という感じだったが、読み進めると泣けはしなかったが良かった。特に最後の「君のために生まれてきたわけじゃない」はいい終わりだった。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年04月14日
  • 白ゆき紅ばら

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    最後は明るい希望に溢れてるが、書き出しはねっとりとした暗さがまだ漂っていて、核心はつかないが、想像させることで、読者の胸糞を悪くする。という、作者の描写力が秀逸な作品。
    母子を守る『のばらのいえ』で、親代わりの管理者に世話係として育てられた主人公はその人生が嫌になり家出をするが、数年後連れ戻される。
    しかし、そこには元いた人が死んだりしており、さらに昔、のばらのいえで暮らしていた子ども達は、際どい写真を撮られ、販売されてたと知る…
    毒親の様な人達に育てられながら、それぞれがそれぞれのできる方法で立ち向かい、友を守ろうとするその友情はとても美しい

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    2025年04月10日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    3マイナスor2プラスといったところでしょうか。

    もう一段階深くいけたんじゃないかなぁ
    という期待とともに、他の作品も読んでみたいと思います

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    2025年04月22日
  • ビオレタ

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    婚約者から突然に婚約解消を告げられた妙(たえ)は棺桶屋(?)を営む菫(すみれ)に拾われてその手伝いを始めることになります。関係する人々それぞれの、親、子、兄弟姉妹などとの関係性の中で各人が学び考える物語りだったと思います。親と子、特に母と子の関係性についてよく考察された内容と感じて好印象でした。若干女子的視点が強いように感じてしまい私としては星3つの評価としました。

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    2025年04月04日