寺地はるなのレビュー一覧

  • きよくしぶとくやかましく

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    田舎町の狭い世界の中で起こる様々な出来事。
    閉鎖的ですぐ噂が広まるところなんかはぞっとしたけど、それぞれ登場人物のの個性があってよかった。
    美鈴さんが一番好感持てたなあ。

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    2026年08月20日
  • 世界はきみが思うより

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    主人公の冬真とその友達の時枝くん、2人の家族は複雑で理解し難い人達で、そのせいで世界を信じられなくなる。
    でも自分にとって大切な人を見つけて、まっすぐに向き合う事で少しずつ世界への信頼を取り戻していく。

    そんな中、冬真のお母さんはめちゃくちゃかっこよかった。近所に住む女の子の心の中にある影を見落とさず、その子の父親を諭したり。冬真の事も見てないようで、ちゃんと見てたり。
    最後の言葉にじーんときた。

    「なんでも食べれるようになった。親よりも大切な人見つけた」それがうれしくて、すこしだけさびしくて、でもやっぱりうれしい。

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    2026年08月20日
  • きよくしぶとくやかましく

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    物語の舞台は九州の片隅にある田舎町・白日町。

    いまだに男尊女卑の気風が残るこの土地で繰り広げられる悲喜こもごもを、眉間に皺を寄せたり、笑ったりしながら読み進めた。

    登場人物は皆、クセが強くキャラが立っている。
    そのぶん一挙手一投足が脳内で鮮やかに立ち上がる。

    老若男女それぞれが、ささやかな秘密から殺人事件を想像させるものまで抱え込んでいて、頁を捲る手が止まらない。

    この町に限らず、どこで暮らそうとも、人がいる限り日々の悶々は無くならない。

    それでも『きよくしぶとくやかましく』という精神に背中を押され読後は爽快だった。

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    2026年08月18日
  • ガラスの海を渡る舟

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    あたたかいかんじ。うちが好きなセンチメンタルな感じってわけではない。でも、あたたかくて、きれいでやさしくなる本。言葉ひとつひとつが良い。

    登場人物一人一人の気持ち、考えが押し寄せてくる。どれの気持ちも理解できるから難しい。

    今までずっと感じてる劣等感とか、焦燥感とか、そういうもの全て含めてそのままでいいんだよって言ってくれているような気がする。最後の方に自分のことを認めてあげようともがく羽衣子の気持ちが痛いほど良くわかる。私もいつか自分のことを認めてあげられるようになりたい。いつかその日まで、努力し続けようと思う。

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    2026年08月17日
  • ぬすびと

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    タイトルから、主人公が犯罪者なのかな?と想像したけど、こういう意味だったのね。老舗菓子創業家の彌栄子と、息子のベビーシッターの鳴海との、一緒にいた期間は短くても深い繋がりを描いた作品。ページ数は少ないので、さらっと読める。

    生まれや立場の違いはあるけど、お互いの無い部分を補完し合い、二人の心の交流が広がっていく。彌栄子が、古い男尊女卑の世界から新しい一歩を踏み出し、自分の足で歩き始める危なっかしい姿が微笑ましい。しかし周囲はその変化を受け入れられず、シッターの鳴海は追い出されてしまう。

    なによりも、鳴海の夫、暖の存在感。いつもそっと寄り添って、影でサポートしてくれる。読書するのは自分の器を

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    2026年08月16日
  • 正しい愛と理想の息子

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    ハセ、何も持ってないように見えて、本人も気づいてないけどありのままの自分を受け入れてもらえてる人が周りにいる。コンビの相方である沖は、ハセが持ってなかった教育熱心な両親を持ちながら、勉強や習い事が身につかず、ハセと同じゾーニングの人たちと働く。

    その方の登場人物たちも、人が羨むものを持ってるのに、持ってないものを他人と比較して羨んでいる。ある物に目を向けるって大切だと思う。ただ、最後に民生委員会?の同級生が、ハセに努力すれば学歴も手に入ったじゃないと言い放ったのは無責任で、エゴだなと思った。

    ハセ達が、老人との関わりあいで真っ当な道を進もうと方向転換をして良かったと思った。

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    2026年08月12日
  • きよくしぶとくやかましく

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    白日(シラヒ)町に暮らす夫婦江南(エナ)とマキオと、それ取り巻く青年団や婦人部の人々の物語でした。
    世にはびこる男性役割・女性役割といったものに対する偏重を、高みからこき下ろしている様子がコミカルに描かれていて読みやすい内容と思いました。本質的には、高みから価値観の多様性を安易に認めているような昨今の風潮にこそ辟易している、そんなシニカルな内容なのではないかとも思いました。星3つの評価です。

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    2026年08月10日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    2017年出版、文庫で264ページ。巻末に解説が有る。つまりは、解説が必要な作品という事かなと思う。特別な何かを持った人々では無く、概ね普通、の中でも「割り切ることを適度に捨てる」事の難しさが描かれていのかな。文学作品的な、業界人同士に受けやすい?何を描きたいのかな?と「??」が頭の中にに多数溢れた。特に前半は、正直言って退屈で辛かった。半ばを過ぎて、段々と面白いのかな?と思えてきたけれど、途中迄は「2」位かなと感じていた。著者の作品は割と好きで読んできたのだが、本作とは余り相性が良くなかったようだ。

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    2026年08月10日
  • ぬすびと

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    心の結び目が
    ひとつずつ丁寧に解かれていくような感覚になり
    最後にはふ〜っと深く息をつくことができました

    寺地さんの紡ぐ言葉に いつも救われます



    物語ではどこか不器用で
    生きづらさや小さな痛みを
    抱えた人々の姿があり…

    彼らが心の奥にそっと隠している感情や心の揺れを決して見捨てずにすくい上げてくれます

    作中で語られる言葉のひとつひとつが
    まるで自分の心に優しく絆創膏を
    貼ってくれるかのように
    「そのままでいいんだよ」と肯定されているような心地よさに満ちていきました♡



    人の寂しさや切なさ…
    そして誰かと繋がりたいと願うひたむきな想いを
    物語を通して愛おしさをもって描き出す描

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    2026年08月08日
  • カレーの時間

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    寺地さんの作品はとても好きなんだけどこちらはあまりハマらず、、おじいちゃんのことがあまり好きになれなかった。

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    2026年08月06日
  • きよくしぶとくやかましく

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    あぁ、田舎暮らしってこんな感じだったと思い出す。結構、周りに溶け込んでうまくやっているんじゃないだろうか、江南。しぶとくいきたいもんだ。

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    2026年08月05日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」をテーマにした、女性作家たちのアンソロジー。
    どの作品も面白く、すぐに読み終わった。
    自分の「最後の晩餐」は何がいいかな?
    何を食べるかより、誰と食べるか、なのか?
    いや、やっぱり一人がいいな。
    …と、いろいろ考えさせられるのも面白い。

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    2026年08月04日
  • 雨が降ったら

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    連作短編集5篇
    傘屋をベースに傘もちょこっと登場しつつ、人生に疲れた人たちをそっと癒してくれる物語。

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    2026年08月04日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    少し困った両親に育てられた兄弟のどちらが幸せだったのか

    姿を隠すことで弟は何か救われたのか
    失踪した弟を探すことで兄は何か救われたのか

    終始澱んでいる感じですっきりしなかった

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    2026年08月02日
  • 水を縫う

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    初めての寺地はるなさん作品。
    タイトルが綺麗で、章ごとに語り手が異なるが、全体を通して、男子高校生の清澄が姉の水青のウェディングドレスを仕上げるまでの一つの物語になっている。

    様々な語り手の立場から各章が描かれるが、祖母が数十年の時を経て新しい一歩を踏み出すシーンや、黒田の愛情深さには思わずうるっときた。一方で、姉の水青にはあまり共感できず、彼女の心境の変化も唐突に感じられた。

    作品全体ではジェンダーロールや社会から求められる役割による「自分らしさ」の抑圧が大きなテーマとなっていると思われるが、その枠にとらわれなくとも、祖母のエピソードは「長年、自分より家族や周囲を優先してきた一人の人間が

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    2026年08月02日
  • 世界はきみが思うより

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    行動に共感できない人物が多かったです。完全な善人も完全な悪人もいないのは現実っぽい。世界はきみが思うよりも…どうでしょうね?

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    2026年08月01日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

    寺地さんの新作。楽しみに待っていた、洋傘屋さんが舞台。なんだけど、傘やさんはかするだけというか、それぞれの主人公の内面がいろいろだけど、話の内容が傘屋さんいるのか?とどんどん思ってしまっていった…なんだろう、ターニングポイント的に傘やが重要ではないので…かつ傘や親子の内面、心情はさっぱりしてたなというか…あまり残らない作品になってしまった。

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    2026年07月31日
  • ぬすびと

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    表紙は可愛らしいのにタイトルが物騒で一体どんな話なのかとビクビクしながら読みはじめたが読んでみると過剰に構えすぎていたことに気付く。
    どこかなげやりな主人公の女の子とお金持ちな一家と過ごす日々がギャップがあって面白くて、でもうっすら危うさも感じる。
    どんなふうに物語が進んでいくのか最後までハラハラしながら読んだ。

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    2026年07月31日
  • きよくしぶとくやかましく

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    著者の中でも、ジェンダー強め、くすりポイント多めの物語。自分の中だけで密かにつけるあだ名(たいがい悪口)とか。

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    2026年07月31日
  • 雨が降ったら

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    2026.07.29

    直前に読んだのが「♯台所のあるところ」だったので、どちらもだいぶ似た世界観の連作短編集だった。
    長編だと思ってたので、さくさくと読みやすかったけど、特に心に残るストーリーはなく。

    原田ひ香さんと近藤史恵さんが好きなら好きだろうなという感じの短編集だった。2人よりは毒がなく、ややホッコリ系かもしれないなと感じた。

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    2026年08月06日