寺地はるなのレビュー一覧

  • 最後の晩餐

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    『もうひとりのねえちゃん』が一番好きでした。血縁だから、実の姉だからって味方とは限らないし、他人だから味方じゃない、ってわけじゃない。
    『コインランドリーの夜』はお洒落なかんじで、好きでした。

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    2026年09月05日
  • ぬすびと

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    初めて読む作家さんです。
    長い年月をかけてもなお、つながり続ける心の繋がり。信頼や愛情。忘れてしまったように思えて、常に残っていた心。じんわり温もりを感じる作品でした。

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    2026年09月05日
  • 雨が降ったら

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    夫の浮気で離婚し、古いアパートでひとり暮らしをする初佳。育児と家事とパートに忙殺され葛藤する苑美。心の置きどころのない美禰子など、様々な境遇の40代女性のお話です。
    私も40代…もう自分が自分軸で生きているのか他人軸で生きているのか、さっぱり分からない迷子な感じです。(笑)
    読み終わったら少しだけ、晴れ間が見えたかな…
    どんな傘さそうかなー

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    2026年09月04日
  • いつか月夜

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    何かモヤっとするモヤヤン。夜中の散歩、気づいたら増えてる散歩仲間、モヤヤンを連れて。いつか晴れて月夜になればいい。

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    2026年09月03日
  • ぬすびと

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    会員制高級ジムでアルバイトをする鳴海がシフトを減らされたことをきっかけに、
    なぐも製菓会長の息子栄輝の教育係として働くことになった。
    栄輝の教育を通して、母の彌榮子と友情のような関係が生まれる。

    最初は身分の違いから、彌榮子が豊に描かれているが、
    彌榮子は自由な鳴海に影響を受けて、自分の自由を手にしていく。
    豊かさとは、自由とは何かを考えるきっかけをくれる物語だった。

    嫌なもの嫌だ、したいことはしたいと自分の気持ちに正直に生きていきたいと思った

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    2026年09月03日
  • きよくしぶとくやかましく

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    片田舎の町内会って本当にこんな感じっていうのをリアルに描いている。色々しがらみがあって生きにくい狭い世界ではあるけど、それを変えようとする人もいるし、現状維持を望む人もいる。男女平等が世の中に浸透したとして、こういう田舎にはさっぱり届かないのは謎だ。

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    2026年09月02日
  • 月のぶどう

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    大阪南部のワインの産地となるとあのあたりかな?と想像しながら読み進められた。
    双子でありながら「出来る姉/出来ない弟」と言われ続けて育った弟は実家にあまり寄り付かなかった。
    しかし、母の急逝により家業を手伝うことになり1からワイン作りを学び始める。
    学び始める、と言っても同僚からは見下され、上司に当たる人は何もするなと教えてもらえない環境。
    その中でも腐らず実直に進んでいく姿を応援したくなる本だった。
    「美しいものや華やかなものも地味なことの積み重ねでできている」
    ぶどう作りの細やかさ、選択の連続、そしてワインの仕込み。大変な労力の一端を読ませてもらった。

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    2026年09月02日
  • 雨が降ったら

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    短編連作。生活に何らかの不満、不幸がある人が傘をきっかけに、ほんの少しだけ心を軽くする話。
    些細なできごとやちょっとしたことなんだけど、気持ちよく読めた。

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    2026年09月01日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    誰かが言ってたが「サラバ!」みが強かった
    家族って不思議
    離れられない柵のようでいて、その煩わしさも愛憎も一言では言い表せない感情を伴って結局離れることができない存在
    いろいろあったけど、前向きになる終わり方でよかった
    大筋では大きな事は起こらないけど、時々ハッとするフレーズが散りばめられて、いろいろ考えたくなるお話でした
    映画も見たいな

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    2026年08月31日
  • ガラスの海を渡る舟

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    他人と比較したり、自分を否定したり。
    どうにもできない葛藤を抱えながらも共に支え合って成長していく兄妹の話。
    自分や相手の嫌なところを無くすのではなく、受け入れて、一緒にいる。認める。
    綺麗で繊細で、最後までどんな形になるか想像できないガラス細工。
    職人の思いが込められた作品を改めて見てみたくなった。

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    2026年08月30日
  • 世界はきみが思うより

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    「世界は、きみやわたしが思っているより、悪くないかもしれない」というテーマを 食べ物に託して、優しく綴ったお話だった。同性愛の高校生男子カップルと、マッチングアプリで出会ったセックスレスのカップル。2組のうちの一方がかわりばんこに、主人公として話が進む。登場人物も魅力的だし、それぞれの背景も興味深いし、読後感も悪くない。けど、食べ物と組み合わせるあたり、ちょっとあざとく感じてしまった。いかにも、心優しい誰も傷つけない小説ですよ、って感じをアピールしてるのかなって。

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    2026年08月30日
  • 水を縫う

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    ネタバレ

    寺地はるなさんの『水を縫う』は、大きな事件が起こる物語ではありません。でも読み終えたあと、不思議と胸の奥があたたかくなる、そんな一冊です。誰かの価値観に合わせて生きることに、少し疲れてしまったとき、そっと手渡したくなる本だと感じました。

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    2026年08月30日
  • 世界はきみが思うより

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    世代や性別に関係なく、知り合いを通して繋がったコミュニティの中で何気なく言葉を交わすうちに、それぞれの悩みが少しずつ小さくなっていくのが良かった。
    自分1人では解決できない問題でも、他人の力を借りることにより、やはり色んな人の話を聞いて解決策のヒントになるようなものを複数持っておくことが心の安定に繋がると思った。

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    2026年08月28日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    みんながそれぞれ人生の主役なので、それぞれの物語の中で生きてるし人生同士が交差して生かされていく。
    誰かの人生のなかで私はどんな脇役なのか、寄り添えているのか幸せなのか、想い想われているのだろうか、そんなことを考えながら登場人物の人生の一部分を覗いて楽しめたな。

    朝は当たり前に明るくないし、夜は当たり前に暗くない。
    生きてる間だけは誰かをじゅうぶんに大事にしよう。

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    2026年08月27日
  • ぬすびと

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    みんな根がいい人すぎる。
    環境によっていろんな人生になるが、気持ちの持ちよう、行動で人生って変わるんだなと思える話。
    年齢や境遇が違っても分かり合える、語り合える人に出会える幸せってあるんだろうな。
    なかなか境遇があまりに違う人には出会う機会がないからこそ、本当に時々リアルでも話に聞くそんな関係は羨ましい。
    そんな出会いを引き寄せるのも人徳や行動からだったりするしなあ。


    そして、子どもの問題行動とも取れることにも引いたり起こりすぎず、呆れて笑えるくらいの余裕がある方がちょうどいいのかもと思う。

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    2026年08月25日
  • 雨が降ったら

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    雨が降ったら傘をさせ わかば洋傘店
    商店にある傘専門店。スノさんと息子の太志が営む傘屋をたまたま知ることになった、傘にまつわる短編集。章ごとにそれぞれ悩んでいたことが、
    傘に関連するちょっとしたきっかけにより前向きな気持ちにしてくれるので、読み進めるたびにほっこりした気持ちになれる。
    わたしもお気に入りの傘をもちたいと思った。

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    2026年08月24日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    ネタバレ

    ‪装丁買いした本、内容はかなり重いバラバラな家族のお話‬
    ‪4歳で亡くなった弟の死を直視せずに生存する空想に住んでる母に向けて弟のふりをして手紙を出し続けた主人公の、母目線の心情が特に印象に残った‬
    ‪最後に主人公の子供の頃に自分を慰める為についていた囁かな嘘が本当になって良かった‬

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    2026年08月24日
  • ほたるいしマジカルランド

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    八重子さんのストーリーが良かった。

    かつて「自分の人生はクソだった」と吐き捨てそうになった彼女が、誰かからの不当な評価や奪われたものに縛られ続けるのではなく、「目の前のことをやるしかない」「そうすることでしか自信はつかへんらしい」という言葉を受け取り、自らの手で自分を労い直す。その姿勢が、今の私自身のリアルな葛藤と強く響き合っている。

    世間では完璧な母親でも、期待通りの会社員でもないかもしれない。
    産前に思い描いていたキャリアからは離れ、仕事は思うようにいかず中途半端に思えてしまう。
    子育ても、もっと時間も手もかけてあげたいのに理想には遠く、日々の暮らしをもっと丁寧に味わう余裕すらない。

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    2026年08月23日
  • きよくしぶとくやかましく

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    田舎町の狭い世界の中で起こる様々な出来事。
    閉鎖的ですぐ噂が広まるところなんかはぞっとしたけど、それぞれ登場人物のの個性があってよかった。
    美鈴さんが一番好感持てたなあ。

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    2026年08月20日
  • 世界はきみが思うより

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    主人公の冬真とその友達の時枝くん、2人の家族は複雑で理解し難い人達で、そのせいで世界を信じられなくなる。
    でも自分にとって大切な人を見つけて、まっすぐに向き合う事で少しずつ世界への信頼を取り戻していく。

    そんな中、冬真のお母さんはめちゃくちゃかっこよかった。近所に住む女の子の心の中にある影を見落とさず、その子の父親を諭したり。冬真の事も見てないようで、ちゃんと見てたり。
    最後の言葉にじーんときた。

    「なんでも食べれるようになった。親よりも大切な人見つけた」それがうれしくて、すこしだけさびしくて、でもやっぱりうれしい。

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    2026年08月20日