寺地はるなのレビュー一覧

  • ぬすびと

    Posted by ブクログ

    鳴海は、かつて喫茶店で働いていた頃に、友人が行くことになっていた菓子メーカーの創業一家・南雲家の子守り役を自ら受けて働き出す。
    やんちゃで誰もがお手上げになるほどの気難しい少年・栄輝の世話もこなして、奥様の彌栄子とも心通わせていくのだが、社長の忠雄や親戚たちは鳴海に冷たかった。
    やがて…忠雄が倒れた後、二度と彌栄子とも会えなくなり、20年が経った頃、栄輝から電話が掛かってくる。

    たった1年の付き合いだったとしても、それは思いの外、心に深く刻み込まれている数々の思い出があって、彌栄子と鳴海の関係は友情よりも尊いものに感じた。
    きっとそれは、真珠のネックレスを首にかけたときから…彌栄子さんから「

    0
    2026年07月29日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    登場人物の背景色はこんなんだったな 寺地はるなさんの何かしら癖があるから その人たちが出会う際の化学反応を楽しむってことだろうな、田舎のしがらみとか聞いてるだけで虫唾が走る 父親も会話にならず、朝病院行くよと言うが明日行く 喉が痛いし、じゃあ今行こう、明日は用事あるから と言っても明日行けると変な自信持っている 声だかに喋る相手に通じない自分が可哀想 子供だから介護するの当然と思っている せめてデイサービス休まず行けよ、もう5回休んでる ベッドの上にずっといるから大丈夫だと言う ハッ何が大丈夫 か ?あーいえばこういう 物事考えることやめて薄い知識で生きてる、あんなの介護するの嫌だ。

    0
    2026年07月29日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    いつも初めての作家さんを選ぶ時には、タイトルに惹かれて手に取り、裏表紙のあらすじを読んで購入するのか決めることが多く、この作品もそうやって手に取った。
    タイトルはとても興味をそそるが、それゆえ、タイトル以上の内容でないと、期待が大きい分、読後にうーん、とちょっと残念な気持ちになってしまうことがある。
    映画化もされているので、もちろんテーマは引き込まれやすい家族との葛藤が描かれているのだが、私には、所々の文体の癖? が引っかかるのと、母の嘘の後の母子の距離感がちょっと簡単過ぎるように感じてしまった。
    リアルならもっと泣き喚いて叫び散らして本音をぶつけてもいいんじゃないのかなと。

    0
    2026年07月28日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    さつ子さんだけはどうも好きになれなかったけど、それぞれが「らしさ」に抗っていて、わかるわかるという感じだった。
    水を縫う。なるほど。

    流れている水は清らかだ。

    岩にぶつかっても流れを変えて進む。無理に逆らうこともあれば、受け流すこともある。それでも止まらずに流れ続ける。

    滔々と流れる川のようでありたいなと思う。
    頑固に同じ形を守ることでも、何でも受け入れて流されることでもなく、自分らしさを失わずに、しなやかに前へ進み続けたい。
    人生の目標だな。

    0
    2026年07月28日
  • 世界はきみが思うより

    Posted by ブクログ

    もうひとつ話に没入できなかった
    登場人物に感情移入しにくかったので、なんとなく読後感もスッキリしなかった

    0
    2026年07月27日
  • ぬすびと

    Posted by ブクログ

    人の気持ちは言葉がないとわからないと思う一方で、言葉がなくても心を交わす、というより、人を想うことができる、と改めて思った。

    鳴海がプールの清掃のときにエミリに似た人を見て、想いを馳せていたシーン、で特にそう感じた。

    個人的に好きなのは、家政婦の三枝さん。ちょっと冷たいと感じるところもあるけど、一番にみんなのことを想ってくれてる感じがする!

    ここも好き。

    「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば
    溢れる。...よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つ

    0
    2026年07月26日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    最後の晩餐という死に関するテーマでありながら、どれも読みやすく優しい気持ちになれる話が多かった印象。
    特に井上荒野さんの話は家族に会いたくなる、希望に満ちた内容だった!井上荒野さんの本読んだ事なかったけど他も読んでみようかな、、?
    金原ひとみさんのポップでミーハーな感じも好き!

    0
    2026年07月26日
  • 月のぶどう

    Posted by ブクログ

    双子の成長物語。登場人物みんな自然で、成長感も違和感なし。
     仕事とどう向き合っていくか。自分の状況を客観視できるか。

    みんなまっすぐだなあ、という感想。
    ずんずん進んでいく背中を見ているイメージ

    0
    2026年07月25日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    今どきの本ですね。簡単に言えば、色々な人がいるし、正解はひとつじゃない、的なことが綺麗な文章でまとまっている内容。
    普通におもしろかったです。
    が、最近この手の本を読んでも、新しい発見がなくなってきました。結局この話ってイタチごっこで、バイアスを指摘している人にもバイアスがあって、それを見ている人にもバイアスはあるのです。何かの認知をする上で、バイアスを外すことはできません。
    作中でいえば、道に対して差別的扱いをする人を悪者として扱うことは簡単ですが、それってあんまり意味がないことです。
    差別的扱いが生まれてしまう構造が悪いと捉えないと、社会は良くなってないですから。
    いつも考えすぎて、無力感

    0
    2026年07月25日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    大阪の遊園地、ほたるいしマジカルランドで働く人々の境遇や気持ちが綴られた連作短編集。ひらパーがモデルになっているらしい。
    寺地はるなさんの作品は日常の延長線上にあるところがいいな、と思う。
    「わたしたちは自分の人生に意味や価値を持たせるために生まれてきたわけではないはずだ。なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許される。だから素敵なんじゃないか、この世界は。」

    0
    2026年07月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    序盤はよかったのですが、中盤〜後半にかけて「うーん、だよね」という展開でした。面白くなくはないんだけど、もうひと展開欲しかったのが正直なところです。

    0
    2026年07月23日
  • 雨が降ったら

    Posted by ブクログ

    11冊目の寺地はるなさん。寺地さんは新刊の刊行ペースが早くて全然追いつけなくなってしまい、『川のほとりに立つ者は』以来、読むのは約4年ぶりになります。

    「わかば洋傘店」のとある日の朝昼晩を描く掌編3編と、様々な境遇にある40代の女性を主人公とした5編からなる連作短編集です。

    それぞれの主人公の、誰もが持つちょっとした悩みや生きづらさに、雨の日にそっと傘を差しかけてくれるような、さりげなく寄り添ってくれるお話たちでした。

    1話分のお話が短めで、読みやすいんですがちょっと物足りなさも。

    今使っている私の傘は無難な紺色なんですが、差すだけでわくわくするような傘を買いに行きたくなりました。

    0
    2026年07月20日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    会社の方針や人間関係って永遠の課題だと思う。
    主人公が少しずつでも変えて行こうと努力していました。和菓子が食べたくなります

    0
    2026年07月20日
  • 世界はきみが思うより

    Posted by ブクログ

    多様性の時代なんだなぁとつくづく思う。みんな繊細で傷つきやすくて、「受け入れる」「分かってあげる」ことが求められる。話自体は優しくておもしろかったけど。いろいろ気を遣うことが多い時代だなぁとちょっとだけ思うことだった。

    0
    2026年07月20日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    文字通りの晩餐について書くだけじゃないのはさすが一流作家たち。むしろ食べられなかった一品を描写するパターンが印象に残った。1番好きだったのは病室での鰻弁当。

    0
    2026年07月19日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    「最後の晩餐」という
    イメージがばちこん固まっているテーマでも
    捉え方、筆致、筆者によってここまで変わるかあ、という。

    寺司さんが好み。
    原田さんはもう少し長めの物語として
    この話を読みたかった。
    そして安定の金原節。

    アンソロジーはテーマの広がりに感服するし
    自分の好みも浮き彫りになるなー。

    0
    2026年07月19日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    あなたは人生の最後に何を味わいますか?
    当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ、自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー

    弥生子は「最後の晩餐」について語り合う若い夫婦の会話を盗み聞きして……江國香織「コインランドリーの夜」

    失恋したクズハの家に、女友だち三人は最期に食べたいものを持ち寄って……金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」

    最後のごはんは、鰻がいいっておとうさん、言っていたのに、このままだと……角田光代「最後の鰻」

    経理の小曾根さんが退職することになり、送別会を開いたが……寺地はるな「小曾根幸子の送別会」

    ライターの明日香は、今は亡き遠縁の作家の「最後

    0
    2026年07月19日
  • 雨が降ったら

    Posted by ブクログ

    商店街の傘屋にまつわる連作。大人の女性達のそれぞれの葛藤がリアルでした。温かな友情を描いた「ソノミーテルミー」がよかった。
    読んでいて雨の日に傘を差しかけられるような優しい気持ちになりました。

    0
    2026年07月19日
  • 雨が降ったら

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさんの癒しの短編集ということで本作を手に取りました。傘屋さんのほんわかとした雰囲気も良いですし、必要以上に教えを説いたり、干渉しない感じが作品の中で上手くマッチしていたのかなと思いました。

    本作は連作短編集で、転換期を訪れた様々な40代の女性たちの境遇について描かれております。それぞれの想いや将来への不安を抱える中で、将来に対する前向きな示唆をくれる傘店というような構図のお話なので、青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」や「月の立つ林で」が好きな人は割と刺さるのかなと思いました。

    0
    2026年07月17日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    最初から何も出来ない事柄はないと思うが、環境や言葉によって呪いのように動けなくなってしまう。
    どんな環境でどんな人と過ごしてどんな言葉をかけられたかで、人生が変わってしまう。
    自分も誰かに呪いのような言葉をかけていないかこわくなりました…

    0
    2026年07月16日