寺地はるなのレビュー一覧

  • 町は今日も

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    ⭐︎3.8
    寺地はるなさんの今回の作品は、とある町の自治会とそれに属する子ども会の話。主人公の千緒は主婦で娘が1人いる。お人よしだが、冷静でもある。人の前に出るタイプではないが自分の意見をきちんと持っているタイプである。
    人の話を見たり聞いたりするうちに、ちょっと厄介なことに巻き込まれがちで、その物事に奮闘している。
    『ほんとうの自分は、たくさんのセロファンが重なったすえに生み出された色のようではないか』というセリフが印象に残っている。
    いろんなコミュニティがあってそれぞれに見せる顔がある。その全てに自分を全て曝け出す必要はない。どの顔が本当ということもないのだろう。生きるのが少し楽になるような、人生のヒントになるような物語。

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    2026年10月03日
  • きよくしぶとくやかましく

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    九州の海辺にある白日町に住む江南(えな)とマキオの夫婦。それぞれの一人称で語られる日常風景を面白おかしく書いた連作。おもに町内会絡みの展開で、著者らしく男女差別やらなんやらの現代的なテーマも盛り込まれてはいるが、あくまでもコメディー路線だ。腹を抱えて笑うほどではないけれど、言い回しや展開にニヤリとした。

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    2026年10月01日
  • 雫

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    聞き流してしまいそうな言葉や振る舞いにちょっと引っかかったり、違う視点で振り返ってみる描写が随所に見られて、ハッとさせられた。

    一般常識や思い込みに振り回される日常に気をつけようと思えた。

    ただこの本の章が時を遡って、書かれているので、こういう場合人物の成長や思考の成熟がわかりやすいかというと、疑問
    読み込みが足りないのかなあ

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    2026年10月01日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ネタバレ

    登場人物たちが少し変われたきっかけが、私の読解力がないのか、読むのに集中できてなかったのか、分かったり分からなかったり。笑
    でも現実は、きっかけってドラマチックじゃなかったり些細なことだったり、そういうものなのかも知れないなと思いながら読んでいたら、左門もそのようなことを言っていたから、正解、と言われた気分になった。
    けれども、読解力のない私はやっぱり、分かりやすく書いてあるお話の方が好きかもなと思った。笑

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    2026年09月30日
  • ぬすびと

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    人間観察日記風はいつもどおりでしたが、失礼ながら今回はちゃんとストーリーがあった気がしました。ストーリーがありそうでなさそうなのがいいところでもあるのですが、世の中俯瞰して見てるような語り口はいつも通りで楽しめました。

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    2026年09月29日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

    はん借り本 2026年9月は長雨、豪雨、降り過ぎ。「雨が降ったら傘をさせ、生きていたら雨の日だってある」 かっこつきこのまま何回か出てくる、深い意味を探りたくなるけど、当たり前のこと、そのままのことって切り返される
    47歳女性3人と42歳男性とその母のあり得る風景を物語として短編でつないだ人たちは、どこか大阪下町や昭和風景。
     生きづらさや喪失を抱かえた人が身近にふとできる誰かとの出会いから、笑顔が増えて生きていける、生きていかなきゃって言えるようになる世界は、傘屋さんもこの物語で感じた「しとしとと降る雨」が見られなくなっていくように
    遠い世界のことにならないことを祈りたい

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    2026年09月29日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

     傘専門店のわかば洋傘店を中心に、悩みを抱える人が元気づけられる話。
     自分の人生に悩む登場人物たちが、雨が降ったら傘をさすように、少し気持ちを楽にする姿が良かった。

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    2026年09月29日
  • ぬすびと

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    星3つ以上はつけたくないけれど、
    3つ以下にもしたくない。

    寺地さんの本はサラッと読めて、そこが好きなんですが、今回はサラリとし過ぎていて少し物足りなさがありました。
    全体の人物を達を駒のように配置し、的確に動かすところは流石ですが、それぞれが駒過ぎて人物として感情移入がしにくかったです。
    それぞれみなさんすごく良いキャラクター性をされているのに(なんならそれぞれで一本ずつお話書けるのでは?ってくらい)、もうこれで終わり?
    と、あっけなさが残りました。
    めっちゃ酷評してるようなことばかり書いてますが、それでもこれだけ引き込まれて読んでしまうのだから、そこがすごいなと思うんです。
    面白い!ともちょっといわないですけど、苦なく読めますよ!

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    2026年09月29日
  • 世界はきみが思うより

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    2025年出版、216ページ。筆者の作品中に割と多い?マイノリティ的な設定が散りばめられ。何が普通なのか?は、結構曖昧だし、それにどれだけの意味が有るのか?って疑問は有る。それぞれ自分の認識や価値観を大切にしないと生き辛いってのも確かで。ただ、自身の価値観とか高らかに宣言するような必要も無く、敢えて周囲との対立やゴタゴタを起こさなくたって良いじゃないの、と。そんな作品なのかなと感じた。

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    2026年09月28日
  • 最後の晩餐

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    金原さん、寺地さんの作品が好きだった。
    自分は最後の晩餐に何を食べようか絶対考えてしまう。いつも通りがいいのか、贅沢がいいのか、悩みどころ。

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    2026年09月27日
  • 雨が降ったら

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    5人の中年女性が主人公の連作短編集で、わかば洋傘店のスノ・太志親子との関わりが描かれる。
    初佳は傘を洗う、走れ杏子、ソノミーテルミーが好きだった。

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    2026年09月26日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    初めての作家さん!
    読みやすい文章だったけど、想像してた話ではなかった笑
    最後のお話が好きで、一番サクサク読めた~!大人でも全然泣くよね、うん。笑

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    2026年09月25日
  • きよくしぶとくやかましく

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    前編、江南ちゃん。後編、マキオ。田舎町で起こるアレコレって感じで面白かった。“あなほりおんな”怖い。そして、練乳大福が美味そうでした。

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    2026年09月25日
  • 世界はきみが思うより

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    連作短編集。
    高校生の冬真くんは、母親と二人暮らし。彼はお母さん以外の他人の作った料理はたべられない。仲良くなった時枝君は、精神が不安定な母親を支えるために、両親とは別居して、今は叔母さんと妹の3人で暮らしていて、妹は難病で学校には通っていない。
    一方で、国際交流プラザで働いてる紗里は、自分が撮影した写真で時枝君を傷つけてしまい、すごく後悔する。

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    2026年09月25日
  • 雫

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    ビルの取り壊しに伴うリフォームジュエリー会社の廃業を起点に時間をさかのぼりながら、物から物へ、人から人へと、30年の月日のなかで巡る想いと“つながり”、そして新たなはじまりを描く。

    現代から過去に遡り、現代に続くパターンはあるが、どんどん時代が遡って行くのが新しいパターンだと思った。

    今日が、雨でよかった――
    と思う主人公の一人・永瀬。
    以前、美術の先生の言葉、
    「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが『永遠』を意味する、という説があります」
    をずっと胸にしまって、大人になった。
    永遠を信じる永瀬、そして中学からの友人のしずく、森くん、高峰。
    不器用な4人が不器用ながら、お互いを支えて、30年を過ごす様子には、正直羨ましい気持ちが大きい。
    4人のそれぞれの永遠を探す物語にラストはほっこりするが、読んだ時期が悪かった。

    今は雨がとても神様の涙とは思えないぐらい、人間を苦しめてる…

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    2026年09月25日
  • 雫

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    大切な人を心配し「もっとこうしたほうがいい」という言葉ではなく、伝えるべきことは「そのままで充分素敵だよ」だったのだ………。

    ずーんときました。

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    2026年09月24日
  • きよくしぶとくやかましく

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    表紙を見た時は日本昔ばなしでも書いてあるのかと思ったけど(笑)、読み終わったら意外に考えさせられたのと、少し笑えました。あと、タイトルの秀逸さに感心しますね。ホンット、タイトル通りでした。
    寺地さんらしい、人らしさ?人間臭さ?みたいな、そうゆうのがちゃんと書かれてて、いつも感情をいい方にも悪い方にも動かされて、良かったですね。
    私の勝手な印象ですが、寺地さんの作品に出てくる人達は100%悪い人も、100%良い人も居ない、本当の意味での生きてる人間が書かれてて好きですね。
    個人的には第一幕のたぬきの夢が好きでした。人間臭くて、カッコ悪くて、でもカッコイイ女性が出てて良かったです!

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    2026年09月23日
  • 雨が降ったら

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    傘を差し掛けてもらえるような優しい物語。
    直接傷を治すような大きな気遣いが重くて受け付けられないとき、こんなささやかな優しさこそ身にしみる。
    そして今度は自分が誰かに傘を差し掛けてあげたくなった。

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    2026年09月23日
  • いつか月夜

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    とりとめのない出来事をとても丁寧に書いていてじわじわ心に沁みてくるのだが、DVや同性愛や不登校などはやや無理矢理かなと少し興醒めした

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    2026年09月23日
  • カレーの時間

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    義母が三姉妹の長女で、よく自分の父のことを「あの頑固じいさん」と言っていたのを思い出した。
    祖母との離婚、娘たちへの思い、父親って切ない。
    カレー、美味しそう…

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    2026年09月22日