寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大阪南部のワインの産地となるとあのあたりかな?と想像しながら読み進められた。
双子でありながら「出来る姉/出来ない弟」と言われ続けて育った弟は実家にあまり寄り付かなかった。
しかし、母の急逝により家業を手伝うことになり1からワイン作りを学び始める。
学び始める、と言っても同僚からは見下され、上司に当たる人は何もするなと教えてもらえない環境。
その中でも腐らず実直に進んでいく姿を応援したくなる本だった。
「美しいものや華やかなものも地味なことの積み重ねでできている」
ぶどう作りの細やかさ、選択の連続、そしてワインの仕込み。大変な労力の一端を読ませてもらった。 -
Posted by ブクログ
八重子さんのストーリーが良かった。
かつて「自分の人生はクソだった」と吐き捨てそうになった彼女が、誰かからの不当な評価や奪われたものに縛られ続けるのではなく、「目の前のことをやるしかない」「そうすることでしか自信はつかへんらしい」という言葉を受け取り、自らの手で自分を労い直す。その姿勢が、今の私自身のリアルな葛藤と強く響き合っている。
世間では完璧な母親でも、期待通りの会社員でもないかもしれない。
産前に思い描いていたキャリアからは離れ、仕事は思うようにいかず中途半端に思えてしまう。
子育ても、もっと時間も手もかけてあげたいのに理想には遠く、日々の暮らしをもっと丁寧に味わう余裕すらない。