寺地はるなのレビュー一覧

  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    いつも初めての作家さんを選ぶ時には、タイトルに惹かれて手に取り、裏表紙のあらすじを読んで購入するのか決めることが多く、この作品もそうやって手に取った。
    タイトルはとても興味をそそるが、それゆえ、タイトル以上の内容でないと、期待が大きい分、読後にうーん、とちょっと残念な気持ちになってしまうことがある。
    映画化もされているので、もちろんテーマは引き込まれやすい家族との葛藤が描かれているのだが、私には、所々の文体の癖? が引っかかるのと、母の嘘の後の母子の距離感がちょっと簡単過ぎるように感じてしまった。
    リアルならもっと泣き喚いて叫び散らして本音をぶつけてもいいんじゃないのかなと。

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    2026年07月28日
  • 水を縫う

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    さつ子さんだけはどうも好きになれなかったけど、それぞれが「らしさ」に抗っていて、わかるわかるという感じだった。
    水を縫う。なるほど。

    流れている水は清らかだ。

    岩にぶつかっても流れを変えて進む。無理に逆らうこともあれば、受け流すこともある。それでも止まらずに流れ続ける。

    滔々と流れる川のようでありたいなと思う。
    頑固に同じ形を守ることでも、何でも受け入れて流されることでもなく、自分らしさを失わずに、しなやかに前へ進み続けたい。
    人生の目標だな。

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    2026年07月28日
  • 世界はきみが思うより

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    もうひとつ話に没入できなかった
    登場人物に感情移入しにくかったので、なんとなく読後感もスッキリしなかった

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    2026年07月27日
  • ぬすびと

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    人の気持ちは言葉がないとわからないと思う一方で、言葉がなくても心を交わす、というより、人を想うことができる、と改めて思った。

    鳴海がプールの清掃のときにエミリに似た人を見て、想いを馳せていたシーン、で特にそう感じた。

    個人的に好きなのは、家政婦の三枝さん。ちょっと冷たいと感じるところもあるけど、一番にみんなのことを想ってくれてる感じがする!

    ここも好き。

    「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば
    溢れる。...よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つ

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    2026年07月26日
  • 最後の晩餐

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    最後の晩餐という死に関するテーマでありながら、どれも読みやすく優しい気持ちになれる話が多かった印象。
    特に井上荒野さんの話は家族に会いたくなる、希望に満ちた内容だった!井上荒野さんの本読んだ事なかったけど他も読んでみようかな、、?
    金原ひとみさんのポップでミーハーな感じも好き!

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    2026年07月26日
  • 月のぶどう

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    双子の成長物語。登場人物みんな自然で、成長感も違和感なし。
     仕事とどう向き合っていくか。自分の状況を客観視できるか。

    みんなまっすぐだなあ、という感想。
    ずんずん進んでいく背中を見ているイメージ

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    2026年07月25日
  • ガラスの海を渡る舟

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    今どきの本ですね。簡単に言えば、色々な人がいるし、正解はひとつじゃない、的なことが綺麗な文章でまとまっている内容。
    普通におもしろかったです。
    が、最近この手の本を読んでも、新しい発見がなくなってきました。結局この話ってイタチごっこで、バイアスを指摘している人にもバイアスがあって、それを見ている人にもバイアスはあるのです。何かの認知をする上で、バイアスを外すことはできません。
    作中でいえば、道に対して差別的扱いをする人を悪者として扱うことは簡単ですが、それってあんまり意味がないことです。
    差別的扱いが生まれてしまう構造が悪いと捉えないと、社会は良くなってないですから。
    いつも考えすぎて、無力感

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    2026年07月25日
  • ほたるいしマジカルランド

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    大阪の遊園地、ほたるいしマジカルランドで働く人々の境遇や気持ちが綴られた連作短編集。ひらパーがモデルになっているらしい。
    寺地はるなさんの作品は日常の延長線上にあるところがいいな、と思う。
    「わたしたちは自分の人生に意味や価値を持たせるために生まれてきたわけではないはずだ。なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許される。だから素敵なんじゃないか、この世界は。」

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    2026年07月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    序盤はよかったのですが、中盤〜後半にかけて「うーん、だよね」という展開でした。面白くなくはないんだけど、もうひと展開欲しかったのが正直なところです。

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    2026年07月23日
  • こまどりたちが歌うなら

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    会社の方針や人間関係って永遠の課題だと思う。
    主人公が少しずつでも変えて行こうと努力していました。和菓子が食べたくなります

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    2026年07月20日
  • 世界はきみが思うより

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    多様性の時代なんだなぁとつくづく思う。みんな繊細で傷つきやすくて、「受け入れる」「分かってあげる」ことが求められる。話自体は優しくておもしろかったけど。いろいろ気を遣うことが多い時代だなぁとちょっとだけ思うことだった。

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    2026年07月20日
  • 最後の晩餐

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    文字通りの晩餐について書くだけじゃないのはさすが一流作家たち。むしろ食べられなかった一品を描写するパターンが印象に残った。1番好きだったのは病室での鰻弁当。

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    2026年07月19日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」という
    イメージがばちこん固まっているテーマでも
    捉え方、筆致、筆者によってここまで変わるかあ、という。

    寺司さんが好み。
    原田さんはもう少し長めの物語として
    この話を読みたかった。
    そして安定の金原節。

    アンソロジーはテーマの広がりに感服するし
    自分の好みも浮き彫りになるなー。

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    2026年07月19日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    あなたは人生の最後に何を味わいますか?
    当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ、自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー

    弥生子は「最後の晩餐」について語り合う若い夫婦の会話を盗み聞きして……江國香織「コインランドリーの夜」

    失恋したクズハの家に、女友だち三人は最期に食べたいものを持ち寄って……金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」

    最後のごはんは、鰻がいいっておとうさん、言っていたのに、このままだと……角田光代「最後の鰻」

    経理の小曾根さんが退職することになり、送別会を開いたが……寺地はるな「小曾根幸子の送別会」

    ライターの明日香は、今は亡き遠縁の作家の「最後

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    2026年07月19日
  • 白ゆき紅ばら

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    最初から何も出来ない事柄はないと思うが、環境や言葉によって呪いのように動けなくなってしまう。
    どんな環境でどんな人と過ごしてどんな言葉をかけられたかで、人生が変わってしまう。
    自分も誰かに呪いのような言葉をかけていないかこわくなりました…

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    2026年07月16日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー
    とにかく豪華な顔触れ
    しかも好きな作家さんばっかり
    角田さん寺地さん井上さん 良かったです

    なんだか重いテーマだけど 内容はそんな事は無くちょっと ぼのぼのした感じになれました

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    2026年07月12日
  • 最後の晩餐

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    本の題名をテーマに書かれたアンソロジー。
    井上荒野さんのが特に良かったですが、江國香織さん、角田光代さん、原田ひ香さんが安定の面白さでした。寺地はるなさんは初めて読みましたが、気に入ったので、他の本を読もうと思います。
    知らない作家さんに出会えるのが、こういうアンソロジーの良いところかもしれないですね。

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    2026年07月12日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    仕事や恋人のことで思い悩む主人公・碧。
    ひょんなことから知らない土地で養蜂に挑戦し、人間関係を深めながら成長していく。

    恋人の安西は頼りのない人間だけど、彼の弱さもわかってしまった。
    弱い人は回りの人が輝いていると嫉妬してしまうのだろう。
    そんな気持ち、きっと誰にでもあるに違いない。

    碧の、どんなに悲しい時でも美味しく食事をとる姿勢に感動した。
    碧の考案した料理はどれも美味しそう。
    ハチミツも食べてみたくなる!
    料理に砂糖代わりに使ってみようかしら。

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    2026年07月11日
  • 最後の晩餐

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    最後の晩餐をテーマにした7名の作家によるアンソロジー。

    最後の晩餐というと「死」を想像させるが、どれも重くならずスッキリする心地よい読後感だった。

    角田光代さんの「最後の鰻」はまさに父親がなくなる時という設定なのだが、最後のごはんがお粥になってしまう!と慌てて鰻を買いに行って皆で食べる姿に笑えた。

    好きだったのは寺地はるなさんの「小曾根幸子の送別会」
    「どう思われたってべつにいい」のスタンスで忖度しない小曾根さんがカッコいい。
    不要なものを持たず身軽に軽やかに進んでいく、あんなふうになりたい。

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    2026年07月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなの作品は毎度読んでいて過去の嫌な気分を思い出させられる。男らしさ、女らしさ、古い価値観、田舎の閉塞感、理不尽な慣習などなど。自分も知らず知らずに無神経なことを言って傷つけてきたこともあるかもしれないとも思う。
    作中では他者と関わる事でこうあるべきだと囚われていたものから解き放たれる人々がでてくるけど、いざ自分もとなったら歳をとるにつれて価値観をアップデートしていけるだろうか?なるべく時代と共に変化していきたい、そんなことを感じた。

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    2026年07月08日