寺地はるなのレビュー一覧

  • やわらかい砂のうえ

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    主人公の駒田万智子さん、なんだか煩わしいけれど、共感できました。私も同じタイプかもしれません。チャラチャラと意味のない会話でその場を楽しむより、真面目考えすぎてしまうみたいな感じのお付き合いの方が良いかなぁ…

    不器用な万智子さんにエール!

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    2024年11月25日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    ≪すぐれた誰かがそばにいると、自信が揺らぐ。他者との比較によって自分の価値は変動する。この比較軸を自分が決めてしまっていることに、なかなか当事者は気付けない≫

    比べての自己評価
    うーん
    若い時は、特に……

    ≪自分は自分にしかなれない――。「嫉妬心」と向き合う小説≫

    語り手が章ごとに代わり、時も変わり
    でも、寺地はるなさん、やはり読みやすかった

    ≪ 巨視的に みることやっと 年を経て ≫

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    2024年11月20日
  • ほたるいしマジカルランド

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    モデルの遊園地であるひらパーに何度か来園したことがあるので、ひらパーと照らし合わせながら読み進めた。
    清掃員:篠塚八重子の話が一番好きだった。
    同じ遊園地内の話だから、もちろん重なる登場人物がいるけれど、何故か普段読む小説よりも人間関係図が結びつきにくく、それがこの小説にはまれてない印なのかなーと思った。
    軽く読めて、だからこそあんまり心に残らなかった。

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    2024年11月18日
  • わたしの良い子

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    『たぶん誰もが「どうしよう」とか「わからない」とか「もういやだ」とか、そんな気持ちを腕いっぱいに抱えて歩いている。後戻りができないことをみんな知っている。だから、進むしかない。』

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    2024年11月17日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    読んだことない作家で自分に合う人を探していた。
    久しぶりにすらすら最後まで読める人に出会った。
    ただ、どーんと、ずーんと心に届いたわけではなく。
    もう少しこの人の本を色々読んでみようと思った。

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    2024年11月16日
  • 声の在りか

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    普通の、ありきたりな、よくありそうな主婦が、交流の中で自分の声の出しかたを再認識する描写が、自分の事のように感じた。主人公をとりまく人間模様が妙にリアリティがあったのも共感しやすくもあり、生々しかった。読み終えて私は少し呼吸が苦しくなった。

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    2024年11月15日
  • みちづれはいても、ひとり

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    結婚はしているけれど、子供はいない。しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で今は職を探している弓子39歳。
    男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股をかけない、既婚者とは関係を持たない、というルールがある、独身で休職中の楓41歳。

    弓子の夫は島で生まれたのだが、その島で夫を見かけた人がいると聞いて弓子と楓は島へ出かける。
    夫を探すことが目的だったけれど、島での生活にも小さな出来事はあって・・・

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    2024年11月08日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ひとつひとつの章が人を掘り下げて考えながら遊園地で働いているんだなと思わせて読んでて気持ちがいい。
    まとめる大きい流れのインパクトが少し弱く感じた。
    が、このお話にはそんなインパクトは必要ないのかもしれない、むしろそこがいいポイントなのかも。
    もう一度読んでみよう

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    2024年11月02日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    小山椿
    三十一歳独身。文具メーカーの経理部に勤める。

    鈴菜
    椿の五歳年下の妹。朔を置いて沖縄に行った。


    鈴菜の子供。父親は誰なのか知らない。

    椿の母
    順子。祖母と同じ病気でこの世を去った。享年も同じ。

    椿の父
    製薬会社の役員。

    須田高雄
    椿の恋人。つきあって六年になるが、そのうち四年は遠距離恋愛。

    アパートの大家
    椿が心の中でマダムと呼んでいる。

    ゆり
    保育士の先生。

    静原
    椿と中学・高校と同級生だった。娘が朔と同じ保育園。

    杉尾
    椿の隣の席。

    穂積
    椿と同期入社。

    愛結
    静原の娘。小学校で朔と同じクラスになった。


    朔の塾に通う三年生の母。

    大洋
    朔と同い年。

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    2024年11月01日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    朝が明るいとはかぎらない
    八波来人
    いつも明るい男。

    由奈
    同じフラワーショップで働く。

    あかつきん
    あかつきマーケットのマスコット。

    芦田
    十年前、あかつきマーケットでパートをはじめた。


    芦田の息子。

    八波
    現商店街会長。八波クリーニング。

    白川
    薄化粧の下に疲労が滲んでいる。

    白川結
    娘。


    リヴァプール、夜明けまえ
    ひろふみ
    結と同じ三歳児クラスの子。

    サエキ
    ひろふみの母。リヴァプールへ引っ越した。

    白川

    清水


    蝶を放つ
    葉山ひかり
    経理部。

    時枝

    里中
    経理部。

    白川

    真奈美
    時枝の妻。

    沢田
    経理部長。

    恵吾
    葉山の彼氏。


    けむり
    恵吾

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    2024年10月31日
  • わたしたちに翼はいらない

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    人間の闇?!の部分を垣間見たような、ドロドロとしたものが押し寄せてきた。人にはこう思われたいという自分を演じ続けると、終わりが見えなくなり、いつの間にか泥沼にハマっている。今の私だ。グサリとささる作品だった。

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    2024年10月30日
  • ほたるいしマジカルランド

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    誰のもとで働くのかはとても大切だと思った。
    ほたるいしマジカルランドの社長のように自分の仕事に誇りを持って強く楽しく働いているような人のもとで働けたら幸せだなと思った。

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    2024年10月30日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    今回の作品はどれも、手探りながら悩みながらも未来に向かって前に進もうとしている。こんな商店街あれば良いのに。どこかにあって欲しいとしみじみ思う。

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    2024年10月29日
  • わたしたちに翼はいらない

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    気持ちがザワザワする。日常生活の無意識の言葉や行動を考えを考えさせられる。登場人物にあまり共感出来ない。

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    2024年10月24日
  • わたしたちに翼はいらない

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    重たい。読み切るのに少ししんどかった。だけど、読み終わるとスッキリ清々しい気持ちにさえなった、不思議な感じ。
    過去、現在、未来…どんなに憂いても過去は変えられないし、未来のことなんて分からない。だったら、その瞬間の自分の気持ちに正直でいたいなと思う。

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    2024年10月18日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

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    2024年10月16日
  • わたしたちに翼はいらない

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    繊細で触れてほしくない部分をピンポイント爆撃することが上手い作者さんだと思っていたのですが、見事に私の黒歴史の琴線に触れてこられました。
    市街地を避けて軍事施設に的を絞って無力化させる戦略なんですが、学校や病院の地下に拠点をおいていると民間の犠牲者は増え憎しみを増すばかりで価値観までは破壊できない。この3人の価値観バラバラで極端すぎて自分勝手で好きになれない。

    シングルマザーの朱音に、専業主婦の莉子、それに影の薄い独身の園田。フラッシュバックする中学時代。
    どれもこれも忌々しくって吐き出したくなってしまう。
    人と関わることが恐ろしく思えるそんなコンプレックス全開にさせてくれました。
    人と比べ

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    2024年10月13日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    このキャラクター「あかつきん」ちゃんが可愛くて読んでみました♡
    登場人物が次の話にどんどん繋がっていく。登場人物同士が繋がったりするから途中これ誰だっけ?って思い出せなくなったw
    まぁ、いっかとサラっと読めた本でした♪

    みんな色んな悩みを抱えながらなんとなく頑張っているんだなーって感想。
    読後感も悪くない。
    最後のお話の終わり方もほっこりで良かった。

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    2024年10月08日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    親でも兄弟でも夫婦でも、その人のことをわかっているつもりで全然わかっていない本当の姿がある。
    兄の誠実(まさみ)が訪ねる失踪した弟の希望(のぞむ)の関係者たちから見た弟の印象はどこまでも“いい人”だけど、「みんな、僕に自分の望みを投影しているだけなんです。良い息子、すてきな彼氏、いい人。どれでもないのに、いつも勝手に押しつけてくる。でもほんとうの僕は、なにも持っていない」の本人の静かな吐露に深く長い苦しみが滲む。
    寺地さんは生きづらさに喘ぐ人間に光を与えてくれる人だな。
    希望とくみ子の関係がすごくよかった。

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    2024年10月06日
  • わたしたちに翼はいらない

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    2024.10.2
    苦しかったけど、いろんな立場やいろんな思いを持ってる人たちの気持ちを知ることができてよかった。
    いじめの加害者、被害者、シングルマザーやモラハラ夫の妻など。
    最後は自分を大切にして前向きに進む姿が良かった。

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    2024年10月02日