寺地はるなのレビュー一覧

  • 夜が暗いとはかぎらない

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    想定外だった 何となく表紙に引かれ手に取ったこの本。この1冊の中でこれだけの物語が動く。面白いというのかどこかホッとする1冊。

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    2026年01月17日
  • 月のぶどう

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    ワイナリーを営む家の中心だった母が突然亡くなる。双子の姉、光実を手伝う事になった弟の歩は、出来の悪い方だと思っていた…。なんだろう、この作者の作品は、じわじわ心に刺さる、泣きそうになる。自分の事ばかり考えちゃうが、みんな誰かに支えられている。自分の方が上だと思うとホッとしてしまう心理や成長の様子が刺さる、ほんと。

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    2020年12月17日
  • 月のぶどう

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    ワイナリーが家業の男女の双子のお話。
    お酒はなんでも好きだけどワインは敷居が高いイメージがあって…でも歩がいるワイナリーに行ってみたい。
    ワインができるまでの工程を季節の移ろいとともに描写されていて興味深かった。
    美晴が意外にハマった。

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    2020年12月04日
  • 月のぶどう

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    歩のひたむきな姿が良かった。

    母から逃げ、ダメな子で過ごしていたが、母の死をきっかけにワイナリーに戻ってきた。
    ここでやっていくしかない、っていう覚悟で、必死に勉強し続ける歩。
    不器用だけど、少しづつ成長していくお話。
    他の家族もみんないろいろあって、何かを抱えていて、でも、良い方向に向かってくれて、心温まる一冊でした。

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    2020年10月15日
  • 月のぶどう

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    「ダメな子」がいつの間にか、すごく味のある人間に成長している、という寺地ワールドの真骨頂のような作品でした。
    ラストのボイスレコーダーでの挨拶を始め、祖父の台詞が素晴らしい。
    他の登場人物も名言が多く、父と光実の次の言葉が印象深かった。

    P87 父の台詞
    「大切やない、必要のない仕事はない。必要でなかったら、それは職業として成立せんからな」
    P127 光実の気持ち
    誰かが大切に持っている夢は、その人自身がそっと手を開いて見せてくれるまで、軽々しく触れてはならないと思う。

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    2020年09月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • 月のぶどう

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    表紙とタイトルに惹かれて読んだ。お話の中でタイトルの意味がはっきりわかって、じいんときた。双子が主役の物語はたくさんあるけど、こんなにあったかくて、めんどくさくて人間くさい、愛おしい双子は初めてかもしれない。交互に視点が切り替わって互いの気持ちがわかるのがよかった。お酒苦手だけどワインが飲みたくなるおはなし。

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    2020年05月07日
  • 月のぶどう

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    映像化された画がみえる気がするような本。
    できる姉と出来の悪い方の弟。
    柔軟な発想でワイナリーの仕事で芽を出す歩の姿が、とても爽やかです。
    頑なな光実を包む広田も、光実の不器用だけどまっすぐな姿が気持ちがいい。
    爽やかな風と心地良い陽射しを浴びているような気分になれます◎

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    2020年03月20日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想

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    2018年12月10日
  • 世界はきみが思うより

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    大人だから正しいとか、親だから子供の事を想って言ってる事は正しいのだとか。本当にそうなのだろうか。
    自分が言っている事は、思っている事は本当は自分が楽になりたいからではないのか?
    子供を生きがいにする親子関係は希薄な関係よりも、もっと子供に負担を強いているのではないか。
    大切な人に自分を押し付けないで、自分も幸せでいられる距離感とは。

    人に優しい世の中でありますように。

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    2026年05月24日
  • みちづれはいても、ひとり

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    偶然、アパートの隣同士になった同性の人と友達になったら楽しいかな。
    でも、ちょっと付き合ってみたら変な人だったら困るか…。

    キチンと決着をつけずに姿をくらます弓子の旦那のような人が一番嫌いです。
    逃げんな。

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    2026年05月24日
  • リボンちゃん

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    表紙のかわいさで読み始めた。途中から少しダレてきた感じはあったが、主人公が手芸に興味持ったキッカケと色々物作りする工程は面白いとおもった。

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    2026年05月24日
  • ぬすびと

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    ネタバレ

    『いらない子』として利口じゃないふりをして生きてくるしかなかった彌栄子。
    その息子は落ち着いた振る舞いができないまだ5歳の栄輝。
    その子の子守りとして雇われた主人公の鳴海。

    なかなか個性的な登場人物が盛りだくさん!

    でも、私がすきなのは、鳴海の恋人で夫になった暖。

    暖は顔はいいけど仕事が長続きしない。ダメなヤツと思いきや…。
    器が大きくないから本を読んで小さい器をたくさん用意している。
    大きな器がなくても小さい器が沢山あれば大きすぎる感情も溢れ出さないですむ…と語る。
    なるほど…です。
    何か事件が起こったとき、暖が皆を包み込んでいる感じがする。

    鳴海の存在で自分を取り戻す彌栄子。
    表面

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    2026年05月24日
  • 雫

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    相変わらず、読後感が良かった。
    劇的な山谷があるわけではないのだけれど、そこがいい。
    うまくいくことも、いかないことも、つながる縁も、途切れる縁も、まあ人生ってそういうものだよね、と思える。
    前向きになれるとは言わない。でも受容できる。よかった。

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    2026年05月23日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    寺地はるなさんの小説には様々な事情によって生きづらさを抱えてる登場人物がよく出てくるが(特に毒親絡みが多いように思う)、本作もまさにその王道をいく作品です。

    主人公が行方不明の弟、希望を探して本当の希望はどんな人間なのか?を問いながら、主人公自身の内面に向き合い、また希望を探して出会うそれぞれの関係者の痛みにも触れていくわけですが…

    (以下ネタバレ含む)
    本作はちょっと詰め込みすぎて、胃もたれする感じ。

    毒親傾向の母親が何人も出てきて、終盤は、えーまた毒親系なの〜?と感じてしまいました。世の中そんな親ばかりなんですかね。
    そして、親との関係で問題を抱えるのはあるとしても、それをいつまで引

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    2026年05月22日
  • こまどりたちが歌うなら

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    古いしきたりを大事にしている和菓子屋さんに、新しい風が入る!
    社長のいとこだけど、入社した茉子さん。
    自分が見て見ぬ振りして人を苦しめた過去をもち、次こそは、と深い気持ちを持っている人。
    まっすぐだから、人とぶつかるけど、人を知れば知るほど、その人のことを考える。(好きになるわけじゃないところがいいな、と思った)

    和菓子、おいしそう♡

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    2026年05月20日
  • リボンちゃん

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    百花は「やりたいことがない」と言っていた。
    でも気づけば、いくつもの選択を重ねて、前に進んでいた。

    「完璧にできようになってから、なんて言ってたら、一生なにもできない」

    百花のことばがやけに刺さった。

    私はずっと、完璧じゃない自分を見せるのが恥ずかしくて、怖くて、準備ばかりしてきた。
    ちゃんとできるようになってから、失敗しないようになってから。そうやって言い訳を重ねて、何も始めないまま時間だけが過ぎていく。

    完璧になる日なんて、きっと来ない。

    百花は、不完全なまま動いていた。
    怖さも、恥ずかしさも抱えたまま、それでも前に進んでいた。

    でも百花は、きっと不完全なままでも動いていた。恥

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    2026年05月20日
  • 世界はきみが思うより

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    まず思ったのがこれ。
    人の握ったおにぎり、食べられない人増えてるよね。
    この作品って、まさにそういう
    他人への信頼が揺らいでる世界の話だと思う。

    紗里と水田。
    この2人の関係もかなり歪。
    でも「好き」という気持ちだけはちゃんと本物で。
    ちゃんと好きなのに、普通の形にはならない。
    だからこそ、いつか報われてほしいなと思ってしまう。

    中心は冬真と時枝くん。

    あと個人的にめちゃくちゃ印象に
    残ったのがサイコさん。

    高下駄履いて、自分のスタイルを貫く人。
    一見クセ強いのに
    言ってることはすごくまっとう。

    『子供に大人の代わりをさせちゃいけない』
    これ、刺さった。

    誰かにとって嫌な人でも

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    2026年05月19日
  • こまどりたちが歌うなら

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    言いたいこと、モヤモヤすることがあっても
    それを言えない空気や雰囲気から
    我慢することって大人になるにつれて
    増えていくけれど、
    主人公の茉子のようにように
    思っていることをストレートに伝える人って
    憧れるな。
    だけど、それを受け取る側が余裕がなければ
    相手を傷つけちゃうこともあるのかな。

    小さな和菓子会社の中の人間模様は
    細やかでドキッとする場面がありますが、
    (良い意味でも悪い意味でも)
    四季折々の和菓子の登場にほっこり
    癒されます。

    「涙はしょっぱい、お菓子は甘い」という文章。
    温かみがあって好き。


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    2026年05月16日