寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たぶん酔っぱらっているときに書店に寄って購入したのだと思います。なぜなら帯に「舞台のモデルはひらかたパーク!!」と書かれているにもかかわらず、裏表紙に「大阪北部の蛍石市」とあるのを見て「おおっ、蛍池がモデルの話なんだ」と思ってしまったから。
枚方と蛍池、大雑把に見ればどちらも大阪北部だけど、阪急沿線の人間からすると京阪沿線に出かけるのは小旅行ぐらいの感覚です。今でもそんな感覚なのに、幼い頃に家族でひらかたパークへ行った日はほぼ旅行のように覚えています。その日を思い出しながら読むと自然に笑みが浮かぶ。
遊園地を舞台にしつつ、遊園地に勤めるさまざまな職種の人たちの日々が描かれています。 -
Posted by ブクログ
なまえというのは祈りだなあと思う。
私も川がすき。澱みなく流れているから。
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おかあさんがなかなか自他境界を
引くのが苦手なのが苦しかったな。
(本人も苦しかっただろうし)
自他境界をしっかり引いたおばあちゃんから育っても
それはそれで寂しく感じていたりしてね、難しいね。
子どもは子どもで失敗する権利があるから
その機会を先回りして奪ってはいけないんだよなあ。
いつまでも一緒にいられるわけじゃないし
奪った機会が正解だったかなんて結局わからないし。
おとうさんも取り柄はあるんだろうけど
もうちょっとしっかりしてくれよ!!!!!と
思わずにはいられなかった…… -
Posted by ブクログ
波風を立てず目立たないように暮らす希和。夫とも息子の小学校のLINE仲間ともぶつからないように過ごしている。違和感や怒りを感じていても、声を上げることはしない。思いを言葉にすることはなく、ただモヤモヤするだけ。夫に反撃する言葉が出てくるまでに3日もかかってしまうくらいだ。それは彼女が気持ちを言語化することを避け続けてきたから。形にしなければ思いは言葉にならず、声にならない。彼女はあちらにもこちらにも沈黙を続けている。ただ彼女には正義感が強いところがあり、追従することもしていない。
同級生の弟である要の始めた学童で働くことになる希和。大人には何も言わないことにしている彼女だが、子供は放っておくこ -
Posted by ブクログ
前半までは、独特の謎のテンションについていけず、変わった人だなと思っていたが、徐々に慣れてきたのか、共感できるところも増えて、読みやすくなった。
特に、郷里の佐賀県に対する思い。
作家になって佐賀県に凱旋するにあたって、自分が嫌いだった頃の、惨めでオドオドした自分を知っている人々に会うのは、とても勇気がいったが、新たに幸福の記憶を描き足すことができたそうだ。
多くの人が、過去に対して、同じような思いを抱いているのではないだろうか。
ところで、取材される時、写真を撮られる際に、笑顔を要求されるのは女性作家が多いとあったので、ちょっとググると、なるほどそうかもしれない。
男性作家は笑顔ではない