寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレワイン農園で働く双子の姉弟。母の意思を守ろうとする姉と特にワインに興味があるわけでもない弟。この2人の違いがいい。自然を相手にし、うまくいくこと。いかないこと。どうしようもできない出来事。そういうことを繰り返しながらワインを作り、自分の立ち位置を見つめる2人。1人で背負いこむ姉と1人ではまだまだな弟。でも近くに誰かがいるという救い。苦しくなる時、逃げ出したくなる時にそういう存在がいることの心強さ。たくさんの工程を経て熟成して作られるワインのように、たくさんの人と出逢い、感情を知ってその人の味が作られ年々深くなっていく。新しいことを始めるワクワクと恐怖。でもその先にあると信じるもの。さまざまな想
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Posted by ブクログ
ネタバレ『いらない子』として利口じゃないふりをして生きてくるしかなかった彌栄子。
その息子は落ち着いた振る舞いができないまだ5歳の栄輝。
その子の子守りとして雇われた主人公の鳴海。
なかなか個性的な登場人物が盛りだくさん!
でも、私がすきなのは、鳴海の恋人で夫になった暖。
暖は顔はいいけど仕事が長続きしない。ダメなヤツと思いきや…。
器が大きくないから本を読んで小さい器をたくさん用意している。
大きな器がなくても小さい器が沢山あれば大きすぎる感情も溢れ出さないですむ…と語る。
なるほど…です。
何か事件が起こったとき、暖が皆を包み込んでいる感じがする。
鳴海の存在で自分を取り戻す彌栄子。
表面 -
Posted by ブクログ
ネタバレ寺地はるなさんの小説には様々な事情によって生きづらさを抱えてる登場人物がよく出てくるが(特に毒親絡みが多いように思う)、本作もまさにその王道をいく作品です。
主人公が行方不明の弟、希望を探して本当の希望はどんな人間なのか?を問いながら、主人公自身の内面に向き合い、また希望を探して出会うそれぞれの関係者の痛みにも触れていくわけですが…
(以下ネタバレ含む)
本作はちょっと詰め込みすぎて、胃もたれする感じ。
毒親傾向の母親が何人も出てきて、終盤は、えーまた毒親系なの〜?と感じてしまいました。世の中そんな親ばかりなんですかね。
そして、親との関係で問題を抱えるのはあるとしても、それをいつまで引 -
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百花は「やりたいことがない」と言っていた。
でも気づけば、いくつもの選択を重ねて、前に進んでいた。
「完璧にできようになってから、なんて言ってたら、一生なにもできない」
百花のことばがやけに刺さった。
私はずっと、完璧じゃない自分を見せるのが恥ずかしくて、怖くて、準備ばかりしてきた。
ちゃんとできるようになってから、失敗しないようになってから。そうやって言い訳を重ねて、何も始めないまま時間だけが過ぎていく。
完璧になる日なんて、きっと来ない。
百花は、不完全なまま動いていた。
怖さも、恥ずかしさも抱えたまま、それでも前に進んでいた。
でも百花は、きっと不完全なままでも動いていた。恥 -
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まず思ったのがこれ。
人の握ったおにぎり、食べられない人増えてるよね。
この作品って、まさにそういう
他人への信頼が揺らいでる世界の話だと思う。
紗里と水田。
この2人の関係もかなり歪。
でも「好き」という気持ちだけはちゃんと本物で。
ちゃんと好きなのに、普通の形にはならない。
だからこそ、いつか報われてほしいなと思ってしまう。
中心は冬真と時枝くん。
あと個人的にめちゃくちゃ印象に
残ったのがサイコさん。
高下駄履いて、自分のスタイルを貫く人。
一見クセ強いのに
言ってることはすごくまっとう。
『子供に大人の代わりをさせちゃいけない』
これ、刺さった。
誰かにとって嫌な人でも
別