寺地はるなのレビュー一覧
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ネタバレ多様性という言葉が使われる世の中になってきた。けれど、そんなひとことで片付けられる問題でもないなと思っています。
まさに本作のように、他人が作った料理が食べられない、「きれいなものがすき」だから自分が太ることへの嫌悪感、実の両親とわかり合えない、同性が好きである…。この世の中にはこれら以外にも様々な理由で世界への信頼が薄くなった人々がいる。
その理由に大きいもちいさいもなく、本人が悩み困っていたら大変な問題だ。
そんな問題を抱えている人は多い、はずである。けれど誰もがその問題を解決できたり、オープンにできたりする訳ではない。
そんな人々の支えになるような作品だなと思いました。作品を読んだから今 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ4作目。
明日町こんぺいとう商店街、という架空の町を共通の舞台にしたアンソロジー小説の4作目。
うーん、1番最後の山本幸久さん作の「うさぎや」にはシリーズ1〜3の作品も含めて他の作品のキャラクターがたくさん出てくるけども、どうにもキャラクターの解釈違い感があって、だいぶガッカリ。このシリーズの他の作品にも他の作者さんと物語のキャラクターが出てくることはあったけど、こんなガッツリは出てこなかったから余計かも…シリーズ3作目に出てきた銭湯の孫息子の三助くんのキャラクターが特に解釈違いでガッカリしてしまいました それ以外は他のシリーズ同様ほっこりしたりほろりとしたり素敵な作品でした -
Posted by ブクログ
どうしてこの本を読もうと思ったのか...
覚えていないんだけど、
装丁が素敵だったからなのか...
自分の読むきっかけを推測するに(笑)
この本のタイトルの後に続く言葉が
「やさしい」であってほしいと思って読んだのではないか、と思う。
けど実際に読んでみたら
「やさしい」だけじゃなくて
「複雑で多様で厳しくて」もつくようなそんな気がした。
あらすじは...
章ごとで人物目線が変わる短編ながらに
ストーリーは繋がってる構成で、
関西に住むある高校生とその大人たちの話
ここ最近読んでいる小説の多くが
最近刊行された本なんだけど
多様性を取り入れられてて、これもまた同じで。
そんな時代なの -
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Posted by ブクログ
あなたの明日が、よい日でありますように。
いい言葉だ。あたたかいものが心に沁み渡るような感じがする。
日々生活していると、たまに自分はひとりだと感じることがある。どうすればいいのか分からず途方に暮れたとき、何をしてもなぜか上手くいかないことが続くとき、自分 対 世界というような意識に陥ることがある。ひとりの力で、この先の見えない世界を切り開いて行かなければならないのではと怖くなる。
けれど、誰かが自分の明日を「よい日でありますように」と願ってくれていると思うと、途端に心強くなる。その誰かが大切な友人や家族であれば、より一層。
そうして思い出す。友人や家族も、同じ季節の同じ今日を生きていて、 -
Posted by ブクログ
読んでいる途中はどうも好きになれなかった
田中妙の性格というか考え方なんですが、
こちらのとらえ方の問題でなんだかんだと
不器用で周りからの目が気になるただただ
真面目な子だったのが登場してくる人たちと
かかわることによって気づかされていくのが
面白かった。菫さんや千歳さんもなんだか
とらえどころがわかりにくい感じだったん
ですが読み終えると納得。そして、蓮太郎は
いいやつだ!「相手にばっかり要求するなよ」
って言葉はよかったな!ほんとにそうだよ。
結局は田中妙自身より父や母、兄弟、
ツカサ叔父さんなんかのほうがよっぽど
妙のことがわかっていたんですよね。
いい人たちに恵まれすぎだわ・・・
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Posted by ブクログ
子どもを愛せない母親、愛人に逃げる父親、家族が嫌いな姉、家族を振り回す祖父。
どこの家庭も問題を抱えていて、これらは実際珍しくないことだけど、羽猫家のように全部を抱えて崩壊している状態はしんどいだろうな。
色々あっても親に愛されて育っているだけでまずは幸せだったんだなと子ども時代を振り返って思う。
小説は後半は穏やかな印象はあるけど、可哀想に感じる部分が多かった。
大人になって自立すれば自分で幸せを模索できるし、成長して親の人としての姿が見えてきて家族の関係性も変わってくるわけだから、ほっこり系の話というよりは自然の流れに思えた。
無駄なものが全然ない世の中なんておことわりよ、という祖母の話が