寺地はるなのレビュー一覧

  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    読みやすく、一気に読んでしまいました。
    私も「食べること」を大切にしているので
    共感する部分がありましたし、痩せることを
    美徳としている若い子達に
    読んで欲しい作品だなと思いました。
    読んでいて優しい気持ちになれますし
    人と人との繋がりを感じることが出来ます。

    ただ、大きな展開はなく
    さざなみの様な揺らぎがあるだけなので
    物足りなく感じる方も多くいるのではないか
    と思いました。

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    2026年07月29日
  • 最後の晩餐

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    いろいろな作家さんの話が読めるので、短編集はさくさく読めてしまいます。今回は、『最後の晩餐』をテーマに7編が収録されていました。『最後の晩餐』というと、イメージとしては悲しかったり、切なかったりというマイナスな感情が先にたっていたけれど、どの話も前向きな話で自分の『最後の晩餐』についても考えてみたくなった。
    どの作家さんの話も好きだったけど、個人的には金原ひとみさんの話が好きでした。コンプラが叫ばれる社会でこんな集まりがあって、ひたすら高カロリーな物を食べまくる…素敵な最後の晩餐だなぁと羨ましくなった。ちょっと学生時代を思い出した。
    井上荒野さんの「本当の話」も心がじんわり温かくなる素敵な話で

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    2026年07月29日
  • 最後の晩餐

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    食べ物小説が結構好き。本書も食べ物を美味しそうに書く作家陣が揃っており、軽い気持ちで手に取ったが、最後の晩餐というタイトル通り、食だけではなく死に向き合う話でもあったのだ。
    井上荒野さん、初読みだったけどまた読んでみたいな。
    角田さんの鰻の話、なんかうちの親族もこんな感じかもって。
    金原ひとみさんは近々ヤブノナカ読むから、ひとみ節を浴びたのでより楽しみ。
    あと装丁とっても可愛い。文庫は手軽だけど、単行本にしかない良さがあるねえ〜

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    2026年07月28日
  • 最後の晩餐

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    角田作以外は「ランティエ」掲載の短編集。
    最後の晩餐の為にどう生きるか?と言うより、既に故人となった回顧録風なストーリー多数。
    結果的に「あれが最後の晩餐だった」はあっても「これが人生最後の晩餐だ」などと意識して前もって準備するなど無いのだから自分は毎食これが人生最後の食事かも?と意識はする様にしている。

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    2026年07月27日
  • 雨が降ったら

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    わかば洋傘店を取り巻く女性たちの物語。離婚してぴかぴかの一人暮らしを手に入れた初佳。お一人様USJを満喫する杏子。しっかり者のお姉ちゃんを止められないみつほ。大きなリュックを手放せない苑美。母の死から踏み出せない美禰子。

    初佳が浮気して離婚を申し出る夫をあっけらかんと放り出したことにびっくり。夫の「きみたちは悪くない」と言う常套句に「わたしが悪くないのは知っている」と返すのがカッコいい。これ以上に反論できない言葉があるだろうか。そして家も彼女にとっては不要なものなので捨てる。初佳に拍手。
    杏子は、元カレの「若返ったかも」などと言うセリフに「あなたは老けました」と返す。そこで引こうとしない元

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    2026年07月26日
  • 雨が降ったら

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    初佳は傘を洗う→よかった。
    子供を思う母の気持ちが傘を通して、子供に伝わっていく様子に涙がこぼれた。
    ソノミーテルミーもよかった。
    まるで私の話かと思った。
    確かに子供が小さい時は自分の時間なんかなくて、子供が大きくなってやっと自分の時間が持てた時には体力がなくなって、子育てが嫌とかこの生活が嫌とかではなく、ただ自分の時間が欲しかった。子育ての時期の自分の気持ちがわかってもらえてるような気持ちになった。
    このわかば洋傘店さんに行ってみたくなった。スノさんに会って話がしてみたくなった。
    どの話も最後は涙がポロっとこぼれる。
    なぜこんな優しい物語りが書けるのだろう。
    大好き寺地はるなさん。

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    2026年07月26日
  • 雨が降ったら

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    40代の女性5人を主人公にした、
    連作短編集
    わかば洋傘店の店主、スノさんと息子の太志を
    中心に、夫の浮気で離婚した初佳、独身生活を
    楽しむ杏子、夢だったマイホームを手に入れた、
    みつほ、子育てに奮闘し、自分の時間がない苑美、最愛の母を亡くした美禰子など、
    何気ない日々の中にある、確かな幸せの話が
    展開されてゆく。

    じんわりとくる話だった。
    大げさじゃない幸せ。
    辛い時に読んだら泣いちゃうかも。
    そっと背中を押してくれるような話だった。

    太志の、
    「あの『止まない雨はない』ってやつ。大嫌い」
    に同感!
    そうそう、止んだらそれで終わりではない!
    雨は降る、絶対降る、そのために傘はある。
    だか

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    2026年07月26日
  • 最後の晩餐

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    色んなタイプの最後の晩餐。
    みんないい。
    金原瞳さんのみたいな仲間も羨ましいし、原田ひ香さんにはハラハラしたし。
    1番リアルで笑ったのは、角田光代さんかな。
    人生後半、そして最後に食べるもの。心豊かに過ごすには何がいるか。考えちゃいますね

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    2026年07月26日
  • 雨夜の星たち

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    200ページ超えだったが、スラスラと読めた。
    人に深く干渉しないのは生きやすそうで、良いな、と思う反面、人と深く付き合えないのが弊害としてあるんだなって感じた小説。
    周りのお節介も、結局は自分がどう生きるか。わざわざ恋愛ごとにする周りも、「こうすべきでしょ」という周りも、必要でないなら深く関わらない。
    刺さる部分もあり読み応えがあった!

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    2026年07月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    想像豊かな人はその分傷つくことが多いし、自分が想像して傷ついただけで何も変えられないことが世の中には沢山あるけど、それでも色んな視点を想像して、知ろうとできる人でいたいなー!と思ったけど、最近の私は子どもが入院生活送ってたり、亡くなったり、海外で貧しい生活をしてる子どもと出会ったりしても、休みの日にはふつうに笑って生活できる自分を知って悲しくなったり、でも悲しんでも何も変わりはしないし、それなら休日は思いっきり自分のために生きて、安全な看護できた方がいいしーーとかも思ったり、、まぁどんな自分も受け入れていくしかない!となったのと、品川さんは、これまでに周りの人が当たり前に受け入れていたら最初か

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    2026年07月25日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    解説のこの物語には脇役がいないというところがまさにその通りだと思いました
    ひとりひとりが人生の主役!と表現するよりも脇役がいないと表現する方がこの物語にぴったりに感じます
    自分の周りにもあるような固定概念などが頭ごなしに否定されるというよりは、こうなった方がステキじゃない?みたいな伝えてること自体は違う意見だけどなんとなく柔らかい、嫌な気持ちにならない小説だなと思います
    寺地はるなさんの作品を読んだのは二作目ですがどちらもとても素敵!

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    2026年07月22日
  • 世界はきみが思うより

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    ある高校生と、ひょんなことで知り合う大人の女性、それぞれの視点で交互に話が描かれていく。面白くて、ちゃんと人生なんだけど語り口は軽くて、さくさく読めちゃう!タイトルがどう意味づけされるのかなって思いながら読んでたけど、物語のラストでじんわり効いてきてとても好きだった。

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    2026年07月21日
  • 雨が降ったら

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    ネタバレ

    「わかば洋傘店」を中心に
    そこで出会った女性たちの連作短編集。

    それぞれが自分の居場所を求めて彷徨う。
    狭い住まいだけれど快適だ。
    彼女たちには自由がある。

    第四話 ソノミーテルミー
    子育てのとき使っていたリュックが手放せない。
    あるとき、リュックの荷物を軽くする。

    荷物だけでなく
    いろいろなことからの解放なのかな。
    苑美に共感することが多く
    一番好きなエピソード。

    しっかりと踏ん張り
    日々を生き抜く彼女たち。
    その輪の中に入れるかというと少し迷うけれど。
    サラッと読みやすく
    どの読者にも自分と重ねたくなる女性がいると思う。

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    2026年07月22日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    今の私に刺さる言葉がいくつもあった。
    フェミではないけど本文中に出て来るような女性軽視する男性が大っ嫌い。自分のことは自分でやってほしい。
    広海さんのように道を切り拓いていかなきゃね。

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    2026年07月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分が見ている世界はほんの一部で、無意識の偏見や思い込みで誰かを傷つけているかもしれない、そんなハッとさせられる気付きをくれる作品でした。
    「分かったつもりになること」の怖さと、相手を知ろうと言葉を重ねる大切さが静かに胸に迫ります。登場人物たちの不器用ながらも真摯な姿に、自分自身の他者との向き合い方を見つめ直したくなる一冊です。

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    2026年07月21日
  • いつか月夜

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    眠れない夜に、不安な夜にひたすら歩く。いつしか一緒に歩いてるメンバー。誰もが不安をかかえて、何かしら感じるものがあって歩いている。實也はその不安をモモヤンと呼んでいる。面白い表現で不安に名前がつくとより具体的になる。實也の言葉がとてもいいなあと思う。丁寧な作品。

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    2026年07月20日
  • 最後の晩餐

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    このテーマでどうしてここまで個性溢れる作品が集まったのか不思議な程だ。大好きな江國氏と井上荒野氏は言うまでもなく、どれも愛おしい程、何度も読み返したい位だった。なかでも私が好きだったのは「最後の鰻」
    病室の様子が目に浮かんでツボった。

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    2026年07月20日
  • 川のほとりに立つ者は

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    怪我をして意識不明になった恋人の傷害事件の真相を探る話

    なんと寺地さんのミステリー!自分は恋人の何を知っていたのだろう。周りの情報と松木パートの不一致で分かる認識の難しさ。誰かを慮る心を育むのもまた"育成ゲーム"光あるラストがさすがです

    寺地さんは静かに絶望で囲むのが上手い。でもけして読者をそこに置き去りにしない。この絶望知ったなら引き換えにこんな希望を得られるのだと引き上げてくれる。もう虜である

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    2026年07月18日
  • ぬすびと

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    パートでぎりぎりの生活をしている主人公のもとに、あるとき1本の電話がかかってくる。相手はかつて子守の仕事で面倒を見ていた本人。母がそちらに行っていないかというが、ある出来事をきっかけにその家に行かなくなったのは、20年も前のことなのだが。。。
    思うように生きられない人生、そんな人に影響を与え、短期間で育まれる絆。
    そんな絶妙に刺さる作品は、映画化して単館上映の映画館で一人で見たいと思ってしまいます。

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    2026年07月18日
  • 水を縫う

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    書店でこの本を見かけたとき、まずタイトルと表紙に強く目を奪われた。「水を縫う」とは、一体どういうことなのだろう。その不思議な言葉に惹かれ、私は吸い込まれるようにこの本を手に取り、物語の世界へと入り込んでいった。

    ページをめくると、そこに描かれていたのは、世間の言う「普通」から少しはみ出した個性を持つ、愛おしい登場人物たちだった。刺繍を心から愛する男子高校生の清澄(きよすみ)、「可愛いもの」を頑なに避けて生きる姉の水青(みお)、そして、不器用ながらも子どもたちを愛するがゆえに、その思いが時に歪んだ形で伝わってしまう母親のさつ子。それぞれが「男らしさ」「女らしさ」「親らしさ」といった世間の価値観

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    2026年07月17日