寺地はるなのレビュー一覧

  • 月のぶどう

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    農作物を育てその原材料をもとにそれぞれの楽しみ方を提供できるワインを作る、地味で根気のいる仕事を通して、誰もが成長できるチャンスがある、ということを大阪南東部の葡萄畑を舞台に物語は進む。娘は式をあげなかったので祖父の言葉がやけに身に沁みました♪

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    2025年09月04日
  • いつか月夜

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    ふわっとしてるんだけど、ちゃんと人に対しての感情を整理してつきあえる實成は信頼できるし好きだなと思った。

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    2025年09月04日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺地先生の本だなー。心の奥の見て見ぬふりしてるところをぐいぐい攻めてくる。
    母親の描写が辛すぎた。

    事なかれ主義。見て見ぬふり。
    私もそれで、たくさんの人を傷つけてきたのかもしれない…

    文庫版で、ラストの章が追加されてたということで、この章を読めて、少し心が救われた。

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    2025年09月03日
  • カレーの時間

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    苦手な祖父との同居、一緒にカレーを食べる時間が2人の関係を変えていく。家族といえど、分かり合えない部分も隠していた真実もある。祖父の不器用さが後々じわっと効いてきたなぁ。美味しいものを食べ分かち合うことで、人と人とが繋がる。
    あぁ、カレーが食べたい!

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    2025年09月02日
  • 水を縫う

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    手芸好きの男子高生・清澄をはじめとする家族小説。男だから、女だから、親だから、もう若くないから…それぞれの葛藤に苦しくなる。清澄視点に戻る最終章の展開が美しかった。父の雇い主である黒田さんも素敵。

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    2025年08月31日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    ミステリ小説ならば真実は一つと言いたいところなのだが、これはミステリ小説にあらず。
    だからキャラクターの数だけ真実が、正義が、価値観が、信条があり、それがキャラ同士でなかなか重なり合ってくれない。
    例えそれが血族である祖父と孫の間でも、親子の間でさえ。
    相手の背景を心情を知っても、その相手の真実を受け入れられるとは限らない。
    押し付けがましいと突っぱねるも受け入れるも、それもまたその人の自由であり権利なので。
    そんなことをつらつら思った作品だった。
    「カレーが美味しいね」で済む話なら簡単でほっこりできる話だったんだけれども、そんなことは全くなく、何とも奥深い話だった。

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    2025年08月31日
  • こまどりたちが歌うなら

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    主人公茉子に憧れる。しっかり自分の考えを持っているところ。それをしっかり他者へ伝えられるところ。自分の考えは足りていないかもしれないことに自分で気付きながら相手の状況を思いやることができるところ。

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    2025年08月31日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    運とかタイミングじゃなくて自分が行動したから今の結果があるんだよね
    自分次第で環境は変えられる。でもなかなか上手くいかないのが現実だけどね、
    自分ももっと若かったら新しい場所で新しい生活を始めたいな。
    あと蜂蜜食べたくなった
    私は安西みたいな男も嫌いだし、安西の父親が1番大嫌い

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    2025年08月31日
  • カレーの時間

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    主役は桐矢なのだろうけど、クソジジイ小山田義景の人生を家族とカレーを背景に描いた作品といったところでしょうか。
    でも義景の気持ちに心を揺さぶられるような、ちょっと暖かくなるお話でよかったです。

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    2025年08月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    ちょっと他の人と違うので才能がある。ではないということが良かったです。

    でも人間はそれぞれ何かしらの良いことはあるんでしょうね。

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    2025年08月30日
  • いつか月夜

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    ものすごくリアルに人の葛藤が描かれている気がする。そんなモヤヤンを抱えた人たちの夜の散歩シーンはうらやましい。一人増え二人増え…少しずつみんなが前に進み、一人減り二人減り…、最後一人になってしまうかと思う主人公の前にモヤヤンの名付け親が現れてくれてほんとに良かった。

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    2025年08月29日
  • 雫

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    いつもながら寺地さんの作品読むと、人との関わり方について勉強させられる。自分はどうだったかなと日々を振り返って反省したり、こんな風にしないようにしなきゃとか毎回思う。

    リフォームしたジュエリーがどんななのか、私の想像力では文章だけでは追いつかず。挿絵とかあったらよかったな。

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    2025年08月29日
  • こまどりたちが歌うなら

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    親戚の会社に再就職した茉子。サービス残業や昼休憩中の電話当番、同じ仕事をしていても顔新卒じゃなければ事務職は正社員にしないなど中小規模の理不尽あるあるが一杯。それに声をあげる茉子は煙たがれるけど経営者側も少しは考えないとね。自分にはどうでもいい人だけど誰かの大切な人、と言う言葉には忘れがちなことを教えられた。

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    2025年08月28日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    恋人の故郷の街に移り住んた女性が、養蜂に魅せられ、見知らぬ場所で自分の居場所を作っていく。
    それは決して平坦ではないけれど、自分を助けてくれる人達と、昔蜂蜜をくれた女性との思い出と共に力強く生きていく碧を応援したくなります。
    作中に登場する蜂蜜を使った料理がどれも美味しそう!

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    2025年08月26日
  • いつか月夜

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    淡々と市井に流れる時間が印象的。不器用乍も生きていくということか。エンディングが少し安易だが一方で救いを見た。

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    2025年08月25日
  • 水を縫う

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    やわらかな水を縫うように、その人が着たい、その人を美しく見せる、その人が着ていて心地良いドレスを作れたら。
    誰かのために何かをしたいと思っていても、その誰かの気持ちを汲むことは難しい。
    人のことを思いやるのって難しい。

    水青のために作られたドレスとそれを着た水青はどんなにか綺麗だろうと想像すると、目で見るよりも美しいものを想像できているような気がした。
    でも、そんなドレスが作れたのも水青が自分の気持ちをちゃんと大事にして、それを周りに伝え続けたからだろうなと思った。
    思いやりたくても、伝えてもらわないと限界がある。
    諦めずに伝えようとする気持ちと、理解しようとする気持ちの両方が大切だと思った

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    2025年08月24日
  • みちづれはいても、ひとり

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    再読…
    寺地はるなさんの作品では一番好き!

    夫が突然失踪してしまった39歳の弓子
    ずっと性欲のピークが続いていて、短いスパンで彼氏が変わる41歳の楓
    たまたまアパートの隣同士ということから「ご近所付き合い的な関係」が始まる
    そしてなぜか二人は、弓子の失踪した夫の姿が目撃されたという島に旅をすることになるが…

    二人は正反対の性格だし、それぞれに抱えている問題も違う…
    時にはハメを外してしまうこともあるけど、互いに相手に寄りかかり過ぎない、いい距離感を保っている!
    「他人から際限なく引き出せるやさしさなんてないんだよ」
    でも相手のピンチにはちゃんと助け合う
    何なんだ?この二人は?と思うところ

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    2025年08月19日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    良い小説だと思うんだけど、寺地はるなブランドってのが先に立って、ちょっと期待ほど盛り上がらなかった。
    なんとなく、津村記久子の小説に似ているテイストやけど、津村作品ほど振り切ってないというか…。

    得体の知れない不安感(モヤヤン)にとらわれないように忙しくする、それでもとらわれたら散歩に出る。なるほど、俺も時々焦燥感とか自己嫌悪が突然噴き出してきて、どうにも身動きとれなくなりそうになるんやけど、そういう時は走ってる。大声で叫びたいけど、街中では下手すると通訪モンやしねぇ。

    伊吹って女が気に入らんかったなぁ。クズ男に惚れて身を崩すのは本人の自由やけど、自分が不幸なのを免罪符に元カレ騙し打ちにす

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    2025年08月19日
  • 水を縫う

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    祖母、母、息子、娘、それを取り巻く人たち全てに共感する優しい物語でした。
    この作家さんにハマりそう。

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    2025年08月19日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    物語に大きな起伏がなくて、ほっこりする話だけれど、主人公の父親が病気になった時とか、所々にグサっと刺さるような場面がありました。

    主人公の男性が穏やかで優しくて、若いけれど達観しているようなところがあって、好感が持てます。

    田舎の閉塞感、男尊女卑など重苦しい空気がある中で、親友の鉄腕の単純な明るさと、ヒロインのレモンちゃんの身軽な可愛らしさが、救いでした。

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    2025年08月17日