寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

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    九州のド田舎で暮らす人たちと、そこを去った人たちが織りなす、さまざまな涙の物語。

    古い価値観と新しい価値観。みんなその狭間で戸惑ったり迷ったり、あるいは吹っ切れたり切り拓いたりしている。どの時代にも価値観の移り変わりはあっただろうが、最近はそのスピードが速くなっている気がする。

    男は泣くな、女は黙ってろ…いまだにそんなこと本気で言う人がいるんですか?と笑いたくなるが、山あいにある田舎が舞台の本作ではよく登場する。
    そんな時代遅れの人の考えには全く共感できないと感じる場面がたくさんあった。あったはずなのに、読んでいるうちに彼らと同じ感情に陥って、一緒に涙したくなるから寺地さんの作品は不思議だ

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    2026年01月10日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    表紙に惹かれて買いました。
    着ぐるみが盗まれた!って、あんな大きな物を?と思ったのだけど、ところどころ活躍するあかつきんと、なぜあかつきんは盗まれたのか?という人の気持ちと、ささやかなことで日々は続いていて、
    私とか私の横の人とかの話が、暗く、時にほっこりとしつつ、しみじみと続いていきます。

    ミステリーなのかな?と思って読んだので、ちょっとだけ違ったなぁって思いました。

    どんな人の人生にも波があって、ストーリーがあるんだよって、そんな感じの作品。
    深いです。

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    2026年01月10日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんの作品が好きなのはこの人のものの感じ方が共感しうるものがたくさんあるからなんだなって感じました。

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    2026年01月10日
  • 水を縫う

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    手芸好きの男の子、清澄とその家族の物語。
    世間も家族も『らしさ』を押し付けてくる。それに合わせて生きようとすると窮屈だけど、もっと自分の好きを大切に生きたらいいじゃないか。というメッセージが清澄の家族それぞれの短編で語られる。
    生活能力のない父が、水青と清澄のために考えた、流れる水であって欲しいという願い。それを受けて姉のウェディングドレスに刺繍する清澄に感度した。
    また、おばあちゃんが時代に負けてきた過去がありながらも、今からでも好きな事に挑戦しようとする姿が良かった。

    一冊前の『皇后の碧』とこの本ともに、愛情とは、慈しむとは、例え愛情だとしても一方的にこちらの思いを押し付けるのではなく、

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    2026年01月09日
  • ガラスの海を渡る舟

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    普通も特別も、みんなひとりとして同じものを持っていない。基準だってみんな違う。頭ではわかっているようで、言動や気持ちが追いつかないことが、多々ある。
    兄妹の関係を描きながら、道や、周りの人々が投げかける大切な言葉の数々が、小さな光の粒のように胸に残る。題材自体は決して軽いものではないが、重たすぎずサラッとしていて、ガラスのような透明感を感じる物語だった。

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    2026年01月08日
  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの主人公と周りの人たちの30年に渡る物語。年代が徐々に遡っていく構成で、するすると一気読み。
    人生のいいことも悪いことも、ただただ流れながら変化しながらずっと続いていく。

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    2026年01月07日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    推しの俳優さんがオススメしていたので購入。

    兄の「人と合わせられない」という悩みも、妹の「個性がなくて困っている」という悩みも、どっちも分かるから結末にすごく感動した。

    『前を向かなければいけないと言われても前を向けないというのなら、それはまだ前を向く時ではないです。準備が整っていないのに前を向くのは間違っています。向き合うべきものに背を向ける行為です。』
    ▶︎本文では大切な人の死について言われている台詞だけど、これって人生の色んな辛いことに言えるな、と思って大事な言葉としてメモしました。

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    2026年01月05日
  • こまどりたちが歌うなら

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    2024年出版。226ページ。関西の小規模な和菓子の会社と、販売店舗が舞台のお話。筆者の文体と軽めの関西弁が良い感じのリズムで、幾分か重い展開になった時も悲壮感が過ぎない。和菓子も必然的に多く登場するので、甘味好きな自分としてはとても嬉しい作品。
    登場人物同士、互いになかなか理解し合えないが、共通しているのは生きる事に一生懸命な点、かな。特に中心人物は、過去に言葉や思考を怠った事で悩みを抱え続け。だからこそ、言葉を繋ごうとする。周囲の者もそれぞれに言葉を発し...。「こまどりが歌う」事でお互いの物語が紡がれていく。
    良い作品でした。

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    2026年01月04日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんのエッセイを初めて読んだ。好きな作家さんに出会うと、この人はどういう人生を歩んできたのか、どんな経験を経れば、この心情を表現できるのだろうなどとバックボーンが知りたくなってしまうのだけど、このエッセイを読んで、寺地さんの小説を形作っている根っこの部分が少し覗けたように思う。

    大人になるまでに理不尽に怒られる経験が多かったり、上手くできないことが多いと、子供ながらにも、怒られたくない、笑われたくない。どうすれば回避できるか、などと、脳内ぐるぐるエンドレス一人会議が開催されがちだ。大人になってもその癖は抜けず、良くも悪くも他人の心を常に伺い、傷付かない道を探すことで、行動することにも臆病

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    2026年01月04日
  • ガラスの海を渡る舟

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    この作品は兄と妹の10年間を綴った作品になります。10年間で2人はお互いを理解し合い、成長していくドラマです。はじめは対照的な2人が焦ったかったですが祖父から引き継いだガラス工房を切り盛りしていく姿がとても逞しく素敵でした。

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    2026年01月04日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    友達に貸してもらった1冊。
    特に印象に残っている箇所は
    “誰かと一緒にごはん食べて楽しかったとかおいしかったとか、そういう記憶はずっと残るから、食べても(料理は)なくならない”“自分の居場所は最初から用意されていない、自分で作る”というところ。
    蜜蜂やハチミツの描写がとてもキレイで養蜂というお仕事、ハチミツに興味を持てた。
    読んでいて恋人の安西にイライラしたが、碧の強さや黒江の不器用な感じが好きだなと思った。

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    2026年01月03日
  • こまどりたちが歌うなら

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    自分が見ているものは、視点を変えたら少しだけ違って見えるのかもしれない。社会で生きてると理不尽なことはあるけど、自分がどうしたいかを知るのが一番大事だと思った。

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    2026年01月03日
  • 水を縫う

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    本を読んでいて、感極まって涙がホロホロする経験は度々あるけど、この本は涙というより鼻の奥がツーンとして、心にじわ〜っとくるのは中々ないなぁと思った本

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    2026年01月02日
  • リボンちゃん

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    ボクサーパンツとカップ付きインナー愛用で、レースやリボンがついた下着なんぞ着たことないので、ほほー、女性とはそういうものなのか、と思うだけである。

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    2025年12月28日
  • リボンちゃん

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    急にやりたいことが見つかる。躊躇せず行動に移す。いいな、きっとうまくいくと思う。自分のやりたい好きなことだから。

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    2025年12月28日
  • いつか月夜

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    学校に行かない熊さんがいう。「なにか理由がないと、泣いたらあかんの?」「すごい説明してほしがる。私を理解しようとする。でも頼んでないし。」
    「納得させてくれな承知せえへんでって」

    實成が、なるべく人と関わらないでいこうとしていたけれど、夜の散歩の人数がふえてくる。
    松江さんや、伊吹さん、塩田さん、みんな深く人と関わることを避けてきたように思う。
    そしてみんな、ちょっとしたことでも考えて、言葉を返している。相手に不用意に踏み込まない。
    周りには、悪い人ではないけれど、普通を押し付ける人たちや、ちょっと言葉を悪くする人が、やっぱりいて。

    夜の散歩の人たちには、ほっとさせられました。
    最後の方、

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    2025年12月28日
  • ガラスの海を渡る舟

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    発達障害のある兄の言動は、小説なので、かなり話の流れに合わせて作られている感じがあり、少し無理があるなと感じたが、全体として気持ち良く読めていい小説だった

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    2025年12月27日
  • ナモナキ生活はつづく

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    分かる~!

    エネルギッシュ敏子!

    わたしは脳内丹下段平が
    「立て―!立て―!」と。

    皿洗いも洗濯物を干すのもタイムを計っておいて
    「さーて、今回は何秒縮められるでしょうか?」とアスリートのように過去の自分と競い会う。
    なんて工夫はするのよね~。


    ネジ!

    私は小さなおじさん達が人間にみられる前に変身した姿だと思ってました。
    もう、何人いるの?
    とブツブツ言いながら集めてます。

    日常ってけっこう面白いもんだなぁ~。


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    2025年12月26日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    ネタバレ

    大切にしたい言葉がたくさんあって、一気読みしたが、結末がどうしても受け入れられない。そこやっぱりくっつくのね。最後の方はくっつくなと願いながら読んでいました。

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    2025年12月23日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    じわじわとだんだん面白くなっていく不思議な作品。主人公の羽猫山吹は幼い頃大人が全員家にいない寂しい子供時代を過ごす。
    弟が4歳で亡くなり、そのせいで母が病んでしまい、母のために弟が生きていると嘘を続けている。

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    2025年12月23日