寺地はるなのレビュー一覧

  • 最後の晩餐

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    おしゃれな日常代表の江國香織さんからのパンクでぶっ飛んだ金原ひとみさんへの流れはアンソロジーならではのバトン繋ぎで異次元だったぞ。
    からの角田さんでほろっとされたり寺地さんで他人の一面に圧倒されたり藤野さんでこんな余生を送りたいって思わされたり。

    最後の晩餐か、私は何が良いかな。
    正直いつ死ぬかわからない状態で今日が最後って思えないもんね。
    父と母のときも食べたいもの食べさせられなかったなって後悔が消えないし。
    いつでもその時に食べたいものを食べられたら幸せだよな。
    そんな時代で良かったし、食事には悔いのないように気を使いたいって思えた。

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    2026年10月21日
  • 町は今日も

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    町内会の運営を巡ってのあれこれ

     私にとって寺地はるな作品はハマるときと駄目なときの落差が大きいのですが、単に読んだときの気分に過ぎないのかも。今回はとてもよかったです。

     町内会のように、なくては困るけど強制力があるようなないような、という組織体に関わることで起こる人間関係のあれこれをそれなりに拾いつつ、ハラハラするところへの切り込みもあり、オーソドックスではあるものの読んでいて素直に面白がれるところがよかったです。

     主人公の、嫌だけど関わるからにはこうする、というようなやり方が不器用ながらもうまく行く感じ、寺地はるなだなあと改めて思いました。そうあってほしい、というほうに行ってくれてホッとする。

     ただちょっとボリュームが少なかったか。もう少し話の展開をつけてくれても良かった気はしました。

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    2026年10月20日
  • ガラスの海を渡る舟

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    初めての作家さんの本。
    みんなができることが当たり前にできず、曖昧な表現や人の気持ちを汲み取ることが苦手な兄。
    なんでも平均的にはこなせるけれど、これと言ったものが自分にはないと思っている妹の羽衣子はそんな兄がガラス細工で発揮する自分にはない才能に嫉妬し。。
    大事なのは障害があるかないかじゃない。
    お互いの不得意、得意な部分が違うだけ。
    結局は物事をどう捉えるか。ってことだと思う。
    みんなと同じことが普通ではなく、みんな違うことが自然。
    普通って、当たり前って何かを問われる本だった。

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    2026年10月20日
  • 雨が降ったら

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    「外面を良くするのが大人の義務」みたいな一節が、言われてみればそうかもなーと思って、刺さった。朝に読んでいたんだけど、後半、すごく泣ける話があって、朝から号泣してしまった。

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    2026年10月19日
  • きよくしぶとくやかましく

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    現代版おとぎ話のような不思議な一冊。
    旧態依然の男尊女卑を煮詰めたような九州の町内会に入ることになった夫婦、江南とマキオのそれぞれの視点で、秘密のエピソードが語られる。

    女性たちはしぶとく生きるために「なめた男たち」には密かに、容赦なく連帯していたり。男たちはやたらと宴会をして連帯を固めてみせるが、実は声がでかい人に嫌々従っていただけだったり。

    新入りで子供も残さない江南とマキオならではのフラットな視点が、自然体でどこか腹をくくっていて、狸や蛇に化かされたようなとんでもない展開でも受け入れていくのが面白い。

    「満ち足りている」が口癖の江南。どこまで本心なのかは分からない。でも、そう言い続けることで日々は何とか回っているような気もする。

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    2026年10月18日
  • そういえば最近

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    小説家の「何を書く」「誰を書く」「何故書く」「どうやって書く」の苦悩を軽く物語しているようなお話。主役のルイが寺地さんなんだろか、サイン会でみた顔を思い浮かべながら楽しく読めた。

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    2026年10月17日
  • 町は今日も

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    第1話を読み終わって、ちょっと拍子抜けした感じがありました。こんな感じのお話しか描けない人だっけ?と、ちょっと残念というか。でも、最後まで読むと流石だなと思わされました。

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    2026年10月15日
  • 雨が降ったら

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    ソノミーテルミーの話が 大好きです
    ブランクではなくキャリアだよ
    人生 辛いこと 大変なことも 
    キャリアにきっとなっているんだなって
    共感です!!

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    2026年10月15日
  • 世界はきみが思うより

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    高校生の冬馬の初恋はあっくん。
    小学生のときの話。
    でも、誰にも話していない。
    高校生になり近くに越してきた時枝くんと仲良くなる。
    2人を取り巻く人たちと食べ物を通して繋がる連作短編集。

    国際交流プラザで働く紗里と付き合い始めた水田。
    2人にも2人だけの関係性がある。

    付き合うのは男と女。
    結婚をしたら子どもを持って幸せな家庭を築く。
    そういう枠に嵌められた生き方ができない人たちもいる。
    いろいろな決め事からズレてしまっても
    それぞれの形で進むことができたら幸せ。

    登場人物の機微も丁寧に描かれている。
    信頼できる寺地はるなさんだから安心して読める。

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    2026年10月17日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    碧はなんで渉のことを見捨てずに付き合ってるんだろうと思ったけれど、最後別れてから碧が似顔絵を受け取るところで、渉には渉なりの素敵なところがあったんだなと感じられた。
    スナックのあざみさんや三吉さんがいい人なのが有難かった。何よりも碧の根性が眩しい小説だった。

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    2026年10月15日
  • 雫

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    寺地先生の中ではこれまでで一番主張がハッキリしてて、主人公の生き様が本書に詰まっている。こういう時代を遡ったり、交互に展開するのは読みにくくて好きではなかったけれど、本作はどの章にもしっかり理由と裏付けが感じられる。幼馴染と良い歳の取り方をしていて羨ましい限りです。

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    2026年10月14日
  • きよくしぶとくやかましく

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    今まで読んだ寺地さんの作品とは
    違う感じのノリとテンポのよい話だと
    思いました

    九州の片田舎の婦人会や青年会の
    昭和っぽい時代の話ですが痛快
    穴掘り女の真実は?と思いつつ
    人は誰しも秘密を持つ権利があり持っているのか

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    2026年10月14日
  • ぬすびと

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    人との繋がりは決して消えない
    彼らのキャラクターも面白かったし回想シーンも良かった
    暖がとくに好きかな

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    2026年10月13日
  • 雨が降ったら

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    久しぶりの寺地はるなさん。
    わかば洋傘店を中心に、これまで色々なことに触れてきた少し疲れた40代女性たちのこれからのお話でした。

    うまくは言えないですけど、『よしっ』って力が湧いてくるような作品。
    心に響く言葉もいっぱいありました。


    作品の感想とは離れてしまいますけど、僕、傘が嫌いなんです。

    濡れた傘を持ち歩くのが嫌。
    濡れていない傘(雨降ってなくて必要のない傘)を持ち歩くのが嫌。
    傘で片手を取られるのが嫌。
    傘をさしても結局色々濡れるのが嫌。
    傘の絶妙な短さが嫌。

    とまあそんな感じで傘は嫌いなんですけど、そんな僕でも『今度雨が降ったら傘買おう』って前向きになれる素敵な作品でした。
    ありがとうございましたm(_ _)m

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    2026年10月13日
  • 雫

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    これは失敗作ですよね?構成が良くありません。永遠を最後まで取っておきたくて過去に遡ったのかも知れませんが、この内容ではダメです。半分くらいまでの話は情報不足で意味不明です。最初はしずくって男なのと思っていました。普通に時間の流れに沿って書いた方がまだ良かったのではないかと思います。また、5年毎というのも無理があります。中学生高校生くらいは5年間で大きな変化がありますが、 30歳過ぎからは5年程度では風景は大きく変わりません。無理に5年毎で区切る必要は無かったのではないでしょうか。最初(1995年)と最後(2025年10月)がとても感動的な素晴らしい話なのでなおさら途中が悔やまれます。

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    2026年10月13日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地ほたるいしマジカルランドで働く人達、それぞれの視点で各々の人生が描かれている。

    寺地さんの小説に出てくる人はフラットな人が多い。
    社会規範や性規範をまとっていない人が複数人出てくるから勇気をもらえる。

    三沢は、社会規範・性規範にまみれた考え方だなと思った。。
    「子どもと一緒に暮らせないから絶対に幸せじゃない。幸せなんて言わせない」って、あなたは誰ですか?と思う。

    自分の世界をちゃんと持っていて、自分の意志で夫を応援している、山田勝頼の妻がまぶしく見えた。

    社会規範や性規範は存在するけど、脇に置いて自分が正しいと思う方に
    堂々と進んでいこうと思う。

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    2026年10月12日
  • 雨が降ったら

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    ​作中に出てくるキャラクターの考え方や生活スタイルに、共感できるところが本当にたくさんあった。
    ​住んでいる場所や年齢は違っていても、自分と同じような感覚や価値観を持って生きている人がどこかにいるんだなと、どこか心が軽くなるような気持ちになれた。自分と似た誰かの暮らしを覗き見ているような、不思議な安心感と親近感をくれる作品だった。

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    2026年10月11日
  • ガラスの海を渡る舟

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    『曖昧な表現でなく具体的に話す』というのをなるほどなと思い意識してやってみてる。伝える側の少しの心がけでスマートに理解が深まる気がする。
    ガラスの骨壷、少し調べてみたらすごく可愛らしくて綺麗だった。知らないことを知ることができる。本ってすごい。

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    2026年10月10日
  • ほたるいしマジカルランド

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    不思議でどこか懐かしい世界観に引き込まれ、ファンタジーの楽しさだけでなく人とのつながりの温かさも感じられる一冊。

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    2026年10月10日
  • わたしたちに翼はいらない

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    いつもとはまた違ったテイストというか結構ドロドロしていて重たかった。夫婦の愛とは友情とは何なのか?不思議な縁ってあるよね。

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    2026年10月09日