寺地はるなのレビュー一覧

  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    最近はお見舞いに行きたくても距離や仕事など様々な事情で行けない家族が増えている。お見舞い代行とは面白い着想だと感じた。病床にあって、医療者が提供しがたいもの。そして、患者さんが希求するもの。それは人間的ななんでもない、温かい交流である。
    少数派、個性派の雨音の感性から紡がれる等身大の心情の数々は、言い得て妙である。寺地さんは、みんなが当たり前にできることができない、その代わりにみんなができないことを難なくできてしまう、などという登場人物の世界線を描くのが、ピカイチ上手だと感じる作家さんである。

    少数派だからこそ得た葛藤と、その中に散りばめられた愛しい要素を拾い上げた小説だった。

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    2026年03月23日
  • 正しい愛と理想の息子

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    ネタバレ

    ハセと沖は女を騙してお金を稼ぐ詐欺師だ。悪いヤツに違いないけど憎めない。騙されても仕方ない女たちなら許せるくらいだ。応援したくなってしまう。後半の老人を騙すのはさすがに賛成できないけれど。極悪人でない二人は結局いい人を騙すことはできないだろう、、
    ハセの生い立ち、境遇には同情するけどハセが思ってるようにどうしたらよかったのかと問われると答えられない。確かに生きていくだけで精一杯だったと思う。
    沖の生い立ちにも複雑な心境となる。両親が教師、よくあるかもしれないけど勉強が嫌い、こちらも辛い幼少時代だったと想像できる。長い間絶縁状態だった母親と再会するも認知症となっていた、、感情が揺れるのは当たり前

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    2026年03月22日
  • 水を縫う

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    これまた寺地はるなさんファンになった作品。
    大きなスケールの作品ではないが(毎回)、家族の感じや出て来る人がいい味出てるな〜

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    2026年03月21日
  • 世界はきみが思うより

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    綺麗さに取り憑かれた紗里の物語が自分と重なる部分が多くて響いた。
    誰かと同じものを美味しく食べることの喜びと美しさがとっても身に染みた。
    苦痛と感じることは共有しなくていいし合わない人と無理に合わせる必要はないけれど、共有することの喜びを知らずに死ぬのは勿体ない。
    誰かと何かを一緒に分かち合う、そんなものが見つけられたら豊かな人生の後押しとなるだろう。
    この作品を読んで寺地はるなさんの生み出す世界ではありのままの私で息ができると気付いた。
    大袈裟だけれど世界中の人がこんなふうにくつろげる場所を見つけてほしいと願った。

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    2026年03月21日
  • 世界はきみが思うより

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    今どきの悩みや固定観念に寄り添った作品。
    表面的には見えない悩みと向き合い、他者の力を借りながら自分なりに咀嚼して前を向いていく登場人物たちに、前向きな温かい気持ちになった。
    私は人の力を借りるのが苦手であるが、こういう作品を読むと、他者の力を思い切って借りたら違う世界が見えるのかなとも思う。

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    2026年03月20日
  • いつか月夜

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    もやもやを遠ざけるため、ひたすら歩きたくなる気持ちわかります。
    夜になんとなく集って歩くことになった5人。
    それぞれが譲れないこと、日常には抱えるものがあり、歩いて話して心通わせ、人に話せば心が軽くなるのだと伝わります。語らいのなかで、現状に向かっていきます。相手に踏み込んでいかない関係性が良かった。
    言葉のやり取りが、優しいのに、ずきっと胸にきます。みけねこ洋菓子店が出てきたところでほっとしました。
    塩田さんの存在は貴重で、ありがたい出会いです。
    どうかしてもらおうとかでなく、自分をみつけてくれる、それだけでよかった、すごくわかる。
    もっちゃんのエピソードもう少しほしかった。
    大きな出来事で

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    2026年03月20日
  • ぬすびと

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    子どもの気持ち
    子どもを思う大人の気持ち
    どちらも大袈裟じゃなく、愛情深い。

    親子の関係性、愛情や友情を描くとなると、寺地はるな先生は1番なんじゃないかと思ってます。
    先生の作品はいつも適度な距離で子供と向き合う大人が描かれ、自分もこうありたいと思わせてくれます。

    ストーリーは明るく楽しい内容ではありません。厳しい現実、恵まれない家族環境、それぞれに抱え悩みながらも最後は糸口を見つけ希望が見える。

    主人公鳴海の芯のある性格や、彌栄子さんのやわらかさ、栄輝のやんちゃぶりが、本当によくわかり共感しました。最後のほうは…涙が堪えきれません。
    (唯一、暖…格好良すぎるのでは…)

    とても素敵な

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    2026年03月20日
  • ほたるいしマジカルランド

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    どこか不器用な登場人物たちに感情移入しやすく、それぞれが抱えている悩みもリアルで身近に感じられた。大きな出来事ではなく、日々のちょっとした出来事や気づきが何かを変えるきっかけに。目の前にあることをとりあえず今は頑張ってみようと前向きな気持ちになれる一冊。

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    2026年03月20日
  • カレーの時間

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    カレーは好きだが甘口は嫌いです。
    カレーのどんな話かと読み始めたけれど、小山田義景をはじめ登場人物が全て愛おしく不器用。
    桐矢が「いいな、葉月さんっていいな」と思うように桐矢はいいな。
    弱そうで強く優しい。
    生まれた日にお祖父ちゃんが念じた通り。
    キャベツとツナのカレー、作ってみよう。

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    2026年03月18日
  • 世界はきみが思うより

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    寺地はるなさんの作品は、生きづらさを生きづらさとして認めてくれる感じが心地よい。ひとと違うことで嫌な気持ちになったり、つらくなったりすることがあっても、それをそれとして受け止めてもらえる。

    高校生のぼくと、20代前半のわたしが語り手となって、家族との関係、友人との接し方、恋人との付き合い方などを描く。痛みやつらさを知っているからこそ、安易な発言や共感はしない。相手を思いやると、言葉が出てこなくてぎこちない雰囲気になってしまうこともある。でもその思いやりはちゃんと相手に伝わっている。
    そういう、優しい作品だった。

    日々の困難や厄介ごとを、「おかずシェアの会」みたいに分け合って、みんなで解決で

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    2026年03月17日
  • 世界はきみが思うより

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    よかった。この世界は思っているより悪くないのかもしれないと思えた。
    同年代だからか、紗里さんに特に共感した。水田さんに惹かれる気持ちがよくわかる。すごく素敵な人。
    子供の頃、親に不満に思うこともあったけれど、ちゃんと子供でいさせてくれた。それってすごく幸せなことだったんだなあと気づけた。

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    2026年03月17日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    とつとつと、心に迫るものがある。このお話たちに、出会えてよかった。少しあの日に帰ったような感覚に陥った。

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    2026年03月15日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    私の祖父は、桐矢の祖父と違い、「みんなそれぞれ考え方があって受け入れる性格まるっこいじいちゃん」だったので、最初読んでて桐矢の祖父の横暴さや「典型的なステレオタイプの昭和の頑固迷惑爺」がしんどかったし、そんな祖父と生活しなきゃいけなくなった桐矢に同情しかなかった。そんな正直鼻つまみ者な祖父と祖父が若かりし頃営業を頑張ってたレトルトカレーでちょっとずつ距離が近づいていくところをみて「人情は多少あるんだけどね…」って感じだった。
    桐矢の祖父は家族の愛情を知らずに育って食べ物にも苦労したから、家族を持つことに戸惑いもあったし、食べ物の恩のこともあって必死だったこと。そういう面を知ると仕方ない部分もあ

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    2026年03月15日
  • 声の在りか

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    最近息子が生まれたので、成長するにつれて悩むことがでてくるのかな、夫との関係性が変わってしまったらどうしよう、ママ友付き合い大変そうだなと想像が膨らんだ。また数年後に読んだら感じ方が変わるのだろうな。

    結局言葉にしないと伝わらないけど、なんでも言葉にすればいいわけではない、人生の課題だなと思う。

    岡野さんママの「勉強はチケット」という言葉、いつか私も息子に伝えたいのでメモ。

    -たくさん勉強をした人はたくさんチケットを手に入れて、遠い場所でも近い場所でも、自分の好きな場所に行ける-

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    2026年03月14日
  • 水を縫う

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    寺地はるな、『水を縫う』。
    寺地はるな作品初読み。

    松岡清澄、手芸好きな高校1年生。手芸好きをからかわれ、クラスでは浮いている。幼いころに父と母が離婚し、今は祖母・文枝、母・さつ子、姉・水青との3人で暮らしている。

    かわいいものが苦手な、結婚を控えた水青のために、清澄は、ウェディングドレスを手作りすることに。

    家族でありながら、自分たちの想いをなかなかうまく伝えられない松岡家。
    水青は、過去の忌まわしい記憶から、かわいいものが苦手であるが、それをうまく伝えられない…
    水青のためにウェディングドレスを作ろうとする清澄も水青の想いを汲み取れず、自分の想いを伝えられない…
    さつ子も手芸好きな清

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    2026年03月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地で働くことに迷いを抱えながらも、前向きになれる何かをつかんでいく登場人物たち。読んでいて温かい気持ちになり、自分も何だか励まされた。

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    2026年03月14日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんの作品はいくつか読んでいるが、
    エッセイは初!表紙もほんわかして可愛らしい!

    私と同世代なので、感覚が近い所がいくつもあり、何度も励まされたり、笑わせてもらった。
    そして、ふいに勇気づけられたり元気ももらえた。

    一つ一つのコラムから溢れるメッセージというより、まぁ同じ時代に生きとる者同士、ぼちぼちいきましょう〜という感覚の、肩の力をそっとほどいてくれるような作品だった。

    リヴァー・フェニックス、私も好きだったなぁ。
    久しぶりに当時の胸キュンを思い出させてくれた寺地さんに感謝。

    小説では分からない、寺地さんの心に少しだけ近づけた気がして、親近感がわいた。

    今後も作品を読ん

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    2026年03月11日
  • いつか月夜

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    久々の寺地はるな作品を読みました。
    闇夜のなかでくるひろげられる登場人物たちの各々の視点が誠実で、派手さは無いけど引き込まれた。

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    2026年03月08日
  • 世界はきみが思うより

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    寺地はるなさんは最近好きな作家さん。
    その中でも、装丁が素敵で手に取った一冊。

    前情報無しで読みましたが、読み終えたら、確かに「世界は君が思うより」というタイトルがストンと心におさまりました。
    とても優しい世界観です。

    ストーリーは主人公の高校生と、準主役の若い女性の視点で進みますが、それを支える母親と菜子さんがすごくいい。同じく子育てをする側の立場になっている私は、こうありたいなと思って残しておきたいフレーズがたくさんありました。

    子育てを卒業する頃に、また改めて読みたい一冊です。

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    2026年03月08日
  • 世界はきみが思うより

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    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
    いろんな世界があるということを感じさせてくれるお話でした。

    いろいろなものが認められていくと、少数であっても差別されないという世界に近づいていくんでしょう。

    人生をどう謳歌していくか、
    人に迷惑をかけていないか、
    何かの役にたっているのか、
    大切なのはそんなところでしょうか。

    人への興味が薄れていって、差別することもなくなるかもしれないですが、この先の時代はどうなっていくんでしょうね。

    自分をもって深掘りして見つめていくことが何よりも大切だと感じる、今日この頃ですが、この作品を読んで、尚のこと、どう生きていくべきか、と、考えさ

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    2026年03月07日