寺地はるなのレビュー一覧
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大阪北部の遊園地を舞台にした、7編からなる群像劇で、描かれるのは日曜日のイルミネーションイベントに向けた1週間です。
訪れる人が笑顔になるのが遊園地というものだけれど、従業員にはそれぞれ抱える事情があり、性格があり、人生観があります。
彼らのそんな姿が、寺地はるなさんらしい丁寧なタッチで紡がれていました。共感と希望を心に残してくれるストーリー展開も相変わらず見事です。
感心するのは、各話の脇で登場する人物にまで十分な存在感を与えるキャラ設定をしているところです。
佑や「木曜日」の照代さんはともかくとして、「水曜日」の野上さんや「金曜日」のあおいさんにまできちんとした背景を用意し -
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世の中にあるたいていのモノは、全て誰かの地味な作業によって生み出されている。
必要のない仕事は、この世の中に存在しない。必要出なかった、もうとっくに無くなっている。
情熱とは、仕事を続けていく上で徐々に喜びとか、面白さがわかってきて、その上で段々育っていく
就きたかった職業でなくても、真摯に、一途に、日々取り組んでいるとしたら、それはとても美しい生き方。
共感なんてもんは、何の役に立たない。ただ誰にでもいろいろあるということを理解するだけでいい。それが他人を尊重するということ。
うまくいかないことがあっても俺が悪いとは思わない。俺のやり方が悪かったと考え他のやり方を試してみる。
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このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
さらに、一編ずつが短いのもポイント。
ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰 -
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リボンちゃんこと百花が、母の言葉通り堂々と生きている姿がかっこいい。
幼い頃自分の好きなものを真っ向から否定してきた父や、いい人だけど浮世離れしていて面倒な存在でもある社長、真っ直ぐだけどデリカシーのない福田、そういった厄介な一面がある人ともそういう人なんだと受け入れて付き合っているところに、人としての懐の深さを感じる
物語の鍵となる叔母さんの加代子さんも、決して愛情深いとか優しい人ではないのだけど百花は良い関係を築いている。
今の私にはどうしてもできないこと。人の嫌な面といいところを清濁合わせ飲めない。だから生きづらい。
このリボンちゃんのように、しなやかに逞しく生きてみたい -
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今まで読んできた寺地はるなさんの作品とは違った印象を受けた作品。人の心の奥の黒い部分を浮き上がらせていた。同じ町で育ち、今も暮らしている3人の心の声を聞いている感じだった。
スクールカーストで上位にいた人間が大人になってもそのままでいることが許せない思いになった園田律。そして上位にいることにしがみついていた中原莉子。小学生の頃のいじめから不用意に人と関わらないようにしてきた佐々木朱音。この三人それぞれが、親への思い、子どもや姪への思い、夫への思い、友達への思い、世間への思いを抱えた日々は、読みごたえがあった。
傷ついた人が傷つけた人に対する思いは、自分で消化するしかないのかもしれない。他人 -
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ネタバレ高校生・冬真と、外国人支援の仕事をする沙里の視点から描かれています。
野百合市に住んでいる設定。この街は『水を縫う』一つ隣の駅なのかな、と思います。
寺地さんの小説は『それ、私も感じたことある』ということが書かれていて、すごく身近に感じます。
『そんなことないよというのは無責任だし、そうだねと言うのは無神経だ』
「明日のパンない」「香川家は『超熟』派?」(ええ、私も超熟派です)
「そうなん?」(そうなん?って気が付いたらよく口にしている)
など、ちょっとしたセリフから大切な言葉まで、気に入ったところに付箋をつけていたら、いっぱい付いていました。
好きになる対象にもいろいろあって、どうにもな