寺地はるなのレビュー一覧

  • きよくしぶとくやかましく

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    田舎ならではのしきたりや男女差別やらにうんざり。
    強く生きている人たちに勇気をもらえた。
    どんな状況においても、しぶとく生き残ったもの勝ち。

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    2026年08月02日
  • ガラスの海を渡る舟

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    賞賛されるべき死も
    非難されるべき死も
    存在しない。


    健康診断は別に異常なしだけど
    私も自身の「死」に「人生」に
    きちんと向き合おうと思いました。

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    2026年08月02日
  • 雨が降ったら

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    寺地さんの描く物語は、心に沁みる。特に弱った心には、じんわりと優しく染み込んでくるような慈力がある。ときおり差し込まれるユーモアあふれる表現も大好き。

    普通に幸せなはずなのに、どこか満たされない気持ち。
    子どもが小さい時分に言われた「今が一番いいときだよ」もやもやしてしまったあの感覚。
    これはいつかの私だ!と思える場面が、この小説の中にきっと誰にでもあるはず。

    独立しながらも、ゆるやかにつながる5つのストーリー。
    その中でも私はソノミーテルミーが一番刺さった。
    連作短編集の名手、寺地はるなさんの魅力と力量を存分に味わえる一冊。

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    2026年08月01日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    ナツイチ2026きっかけで読んだ。

    性別も年齢も生き方も悩みも違う、複数の人間。
    それぞれの立場でよく書けるものだ。
    しかも、「最近の若いもんは……」「男のくせに……」「女なんだから……」って言われる側だけでなく、言う側のストーリーもある。

    翼も鉄腕も、良い奴。
    玲子、カッコいい。

    鉄腕の兄、腹立つ。作中でいちばん嫌なやつ。
    けどこいつの言動は、その後の展開をよりドラマティックにするための「フリ」なんだと思う。

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    2026年08月01日
  • 世界はきみが思うより

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    「おかずシェアの会」いいな
    その場でみんなで作ったり、持ち寄って分け合ったり、それをがんばりすぎない程度と距離感で開催できる間柄が本当に素敵
    冬真と時枝くん、紗里と水田さん、マイノリティな関係でこれからもずっと続くかはわからない、それでも幸せそうだった
    自分は親目線で読んでしまって…料理苦手だけれど、おいしいもの一緒に食べたり作ったりして成長を見守りたいなぁとじんわり思った
    “ほたるいしマジカルランド”が出てきたのもなんだか嬉しかった

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    2026年07月31日
  • 川のほとりに立つ者は

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    寺地はるなさんの本は初読みでした。
    恋人の秘密を知る恋愛要素が強い内容かと思っていたのだけど、全然違った。

    川のほとりに立つ者は、川底の石のことは何も知らない。
    無知による残酷さや、手を差し伸べているつもりの上から目線の傲慢さ、人間関係の中でそういう誰もが無自覚に持っているものを描いた作品。
    本屋大賞ノミネート作品で9位だったけど、もっと上位でもいい気がする。さらりと書かれているけどかなり深い。

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    2026年07月31日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    初めての寺地さん作品

    多様な人たちについて描かれており、
    連作短編になっていて、深くて面白かった。

    お話の中でいくつか共感できる部分が
    あったり、切なくなる場面もあった。

    とにかく、後悔のない今を生きたいと思った。

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    2026年07月31日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    主人公をリレーしていく形式の短編連作。

    舞台が九州の片田舎に設定されているのだけれど、
    いくつかの寺地作品で共通するモチーフとして、
    九州が“一昔前の価値観”を登場させるためだけに
    ただ便利使いされているような感覚があって、
    ちょっと楽しみきれなかった。

    “おれは外套を脱げない”もいいエピソードだったけれど、
    同じ話を“カレーの時間”でも見たなぁ、となる。

    最後に収録されている“君のために生まれてきたわけじゃない”は親友の鉄腕のファインプレーに「鉄腕~~」となった。

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    2026年07月29日
  • ぬすびと

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    寺地はるなさんは、これからの令和の文学を作っていく方だ。
    丁寧に描かれる心理描写は、現代人の生きづらさを浮き彫りにする。

    「ぬすびと」に出てくる鳴海と彌生子。複雑な家庭で貧しくもたくましく育った鳴海と、お嬢さま育ちの彌生子の2人が、お互いに意識しながら、嫉妬しながら、高めあう。

    昭和ではありえなかった心の動きであるのだが、今の時代はすごく大事な価値観なんだろうな。そこを言語化して、掘り下げて小説にするところが素晴らしい


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    2026年07月29日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    読みやすく、一気に読んでしまいました。
    私も「食べること」を大切にしているので
    共感する部分がありましたし、痩せることを
    美徳としている若い子達に
    読んで欲しい作品だなと思いました。
    読んでいて優しい気持ちになれますし
    人と人との繋がりを感じることが出来ます。

    ただ、大きな展開はなく
    さざなみの様な揺らぎがあるだけなので
    物足りなく感じる方も多くいるのではないか
    と思いました。

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    2026年07月29日
  • 最後の晩餐

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    いろいろな作家さんの話が読めるので、短編集はさくさく読めてしまいます。今回は、『最後の晩餐』をテーマに7編が収録されていました。『最後の晩餐』というと、イメージとしては悲しかったり、切なかったりというマイナスな感情が先にたっていたけれど、どの話も前向きな話で自分の『最後の晩餐』についても考えてみたくなった。
    どの作家さんの話も好きだったけど、個人的には金原ひとみさんの話が好きでした。コンプラが叫ばれる社会でこんな集まりがあって、ひたすら高カロリーな物を食べまくる…素敵な最後の晩餐だなぁと羨ましくなった。ちょっと学生時代を思い出した。
    井上荒野さんの「本当の話」も心がじんわり温かくなる素敵な話で

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    2026年07月29日
  • 最後の晩餐

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    食べ物小説が結構好き。本書も食べ物を美味しそうにかく作家陣が揃っており、軽い気持ちで手に取ったが、最後の晩餐のタイトル通り、食だけではなく死に向き合う話でもあったのだ。
    井上荒野さん、初読みだったけどまた読んでみたいな。
    角田さんの鰻の話、なんかうちの親族もこんな感じかもって。
    金原ひとみさんは近々ヤブノナカ読むから、ひとみ節を浴びたのでより楽しみ。
    あと装丁とっても可愛い。文庫は手軽だけど、単行本にしかない良さがあるねえ〜

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    2026年07月28日
  • 最後の晩餐

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    角田作以外は「ランティエ」掲載の短編集。
    最後の晩餐の為にどう生きるか?と言うより、既に故人となった回顧録風なストーリー多数。
    結果的に「あれが最後の晩餐だった」はあっても「これが人生最後の晩餐だ」などと意識して前もって準備するなど無いのだから自分は毎食これが人生最後の食事かも?と意識はする様にしている。

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    2026年07月27日
  • 雨が降ったら

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    わかば洋傘店を取り巻く女性たちの物語。離婚してぴかぴかの一人暮らしを手に入れた初佳。お一人様USJを満喫する杏子。しっかり者のお姉ちゃんを止められないみつほ。大きなリュックを手放せない苑美。母の死から踏み出せない美禰子。

    初佳が浮気して離婚を申し出る夫をあっけらかんと放り出したことにびっくり。夫の「きみたちは悪くない」と言う常套句に「わたしが悪くないのは知っている」と返すのがカッコいい。これ以上に反論できない言葉があるだろうか。そして家も彼女にとっては不要なものなので捨てる。初佳に拍手。
    杏子は、元カレの「若返ったかも」などと言うセリフに「あなたは老けました」と返す。そこで引こうとしない元

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    2026年07月26日
  • 雨が降ったら

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    初佳は傘を洗う→よかった。
    子供を思う母の気持ちが傘を通して、子供に伝わっていく様子に涙がこぼれた。
    ソノミーテルミーもよかった。
    まるで私の話かと思った。
    確かに子供が小さい時は自分の時間なんかなくて、子供が大きくなってやっと自分の時間が持てた時には体力がなくなって、子育てが嫌とかこの生活が嫌とかではなく、ただ自分の時間が欲しかった。子育ての時期の自分の気持ちがわかってもらえてるような気持ちになった。
    このわかば洋傘店さんに行ってみたくなった。スノさんに会って話がしてみたくなった。
    どの話も最後は涙がポロっとこぼれる。
    なぜこんな優しい物語りが書けるのだろう。
    大好き寺地はるなさん。

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    2026年07月26日
  • 雨が降ったら

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    40代の女性5人を主人公にした、
    連作短編集
    わかば洋傘店の店主、スノさんと息子の太志を
    中心に、夫の浮気で離婚した初佳、独身生活を
    楽しむ杏子、夢だったマイホームを手に入れた、
    みつほ、子育てに奮闘し、自分の時間がない苑美、最愛の母を亡くした美禰子など、
    何気ない日々の中にある、確かな幸せの話が
    展開されてゆく。

    じんわりとくる話だった。
    大げさじゃない幸せ。
    辛い時に読んだら泣いちゃうかも。
    そっと背中を押してくれるような話だった。

    太志の、
    「あの『止まない雨はない』ってやつ。大嫌い」
    に同感!
    そうそう、止んだらそれで終わりではない!
    雨は降る、絶対降る、そのために傘はある。
    だか

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    2026年07月26日
  • 最後の晩餐

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    色んなタイプの最後の晩餐。
    みんないい。
    金原瞳さんのみたいな仲間も羨ましいし、原田ひ香さんにはハラハラしたし。
    1番リアルで笑ったのは、角田光代さんかな。
    人生後半、そして最後に食べるもの。心豊かに過ごすには何がいるか。考えちゃいますね

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    2026年07月26日
  • 雨夜の星たち

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    200ページ超えだったが、スラスラと読めた。
    人に深く干渉しないのは生きやすそうで、良いな、と思う反面、人と深く付き合えないのが弊害としてあるんだなって感じた小説。
    周りのお節介も、結局は自分がどう生きるか。わざわざ恋愛ごとにする周りも、「こうすべきでしょ」という周りも、必要でないなら深く関わらない。
    刺さる部分もあり読み応えがあった!

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    2026年07月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    想像豊かな人はその分傷つくことが多いし、自分が想像して傷ついただけで何も変えられないことが世の中には沢山あるけど、それでも色んな視点を想像して、知ろうとできる人でいたいなー!と思ったけど、最近の私は子どもが入院生活送ってたり、亡くなったり、海外で貧しい生活をしてる子どもと出会ったりしても、休みの日にはふつうに笑って生活できる自分を知って悲しくなったり、でも悲しんでも何も変わりはしないし、それなら休日は思いっきり自分のために生きて、安全な看護できた方がいいしーーとかも思ったり、、まぁどんな自分も受け入れていくしかない!となったのと、品川さんは、これまでに周りの人が当たり前に受け入れていたら最初か

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    2026年07月25日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    解説のこの物語には脇役がいないというところがまさにその通りだと思いました
    ひとりひとりが人生の主役!と表現するよりも脇役がいないと表現する方がこの物語にぴったりに感じます
    自分の周りにもあるような固定概念などが頭ごなしに否定されるというよりは、こうなった方がステキじゃない?みたいな伝えてること自体は違う意見だけどなんとなく柔らかい、嫌な気持ちにならない小説だなと思います
    寺地はるなさんの作品を読んだのは二作目ですがどちらもとても素敵!

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    2026年07月22日