寺地はるなのレビュー一覧
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夢中になれることは仕事に結びつけるのは難しかった私。友達に、でもさ夢中になれることがあっていいやんと言われてる今日この頃。読書も夢中になれること。そんな風に思いながら読み進んだ。この本。。
清らかな水とは流れ続ける水である。いい‼️このフレーズ好き!
と、夢中になれることが見いだせなくてなんともかたくなに生きている母と姉。夢中になれることははたから見ておかしいんじゃないのと言われる弟。見守る祖母、二人目の父黒田さん(この人いいわ(笑)この人でお話書いて欲しい)
登場人物たちそれぞれのお話が繋がって進んでいく。だんだん淀んだ水が流れ出して清らかに澄んでいく感じで読後すっきり。
そうかドレスが完成 -
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「僕のことをわかったふうに言うな」
と言う、あのちゃんのCMを思い出しました。
あのCMはドキッとします。
自分のことはもちろん言われたくないけれど、果たして自分は誰かに対してそんなことはしてないだろうか?おそらくしちゃってるんだと思われます。反省です。
高校生の冬馬、社会人の紗里、二人の視点で物語は進みます。二人とも周囲の人達に溶け込めない寂しさを抱えつつも、迎合するより一人でいることを選んでいます。
でも、一人でいたいわけではない。分かり合える人を求めている。
そんな人に巡り逢えても、それは永遠ではないかもと思う二人。
そして、親の愛も切なくずっしりと響きました。
寂しさを抱えている -
Posted by ブクログ
2023.7.1
☆4.3
人付き合いが苦手で不器用な道と、周囲に合わせることが得意な羽衣子は、祖父の残したガラス工房を共に継ぐことになる。しかし、考え方の違いから衝突を繰り返し、互いを理解できずに悩む。
ガラス作りを続ける中で、二人は少しずつ自分自身や相手と向き合い、それぞれの居場所を見つけていく。繊細で壊れやすいガラスを通して、人の弱さや優しさが丁寧に描かれた、温かな作品。
全体的に羽衣子に共感。"普通"の人から見たら、変わっている"特別"な道に対する嫉妬心とかなんでもっと上手く出来ないの?っていう怒りに似た疑問、特別になりたいという気持ちを持 -
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『のばらのいえ』に共に暮らし、逃げるように飛びだした祐希とそこに残ることを選んだ紘果の物語
帯には
「良い子は天国に行く。悪い子はどこへでも行ける。善意の顔をした歪な愛と理想と正しさに縛られて、彼女たちはどう生きるのか。」とあって、この文句に惹きつけられたけど、善意という仮面を被った大人に未来を搾取されるようで読んでて心がざわざわした
主人公の祐希は、高校卒業式前日に飛び出しだ頃から、必死で生きてきたからこそ、自分の意思や考えや責任を身にまとう地に足のついた、強いひとになっていったんだと思う
枝分かれした別々の道を選ぶ、どこへでも行けるふたりが、安心して帰ることのできる場所
お互いの存在 -
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帯の内容から、優しくて心が癒されるような内容かと想像していたが、全く違った。
『川のほとりに立つ者は』
読み進めるにつれ、徐々にタイトルの意味が分かる。
川のほとりに立つ者は、
水底に沈む石の数を知り得ない。
分かりやすく軽快な心理描写ではないが、誰しも思い当たる節がある人の心の裏表、そして他人を理解することの難しさが、誠実に丁寧に描かれていた。
ミステリー要素もあるので、先が気になりながら読み進められるのもよかった。
読後、他人を理解することの難しさを、改めて考えさせられる。
先ずは気付き、幅広く知ること。
知ったつもりではなく、理解して想像すること。
なかなか実生活で意識するの -
Posted by ブクログ
とても親しみを感じるエッセイ。
ユーモアたっぷりながら、
所々に、小説に描かれている
生きにくさを肯定する、強さ、優しさを感じた。
とりわけ「いいな」と思ったのは
「方向性の違い」。
「かっこいい」の方向性が違うことで
その人を笑いものにしたり、笑われる人になったり。
でも、時の流れの中で、との時の「かっこいい」も
また別のものになる。
その時に、「ほらね」と笑ったり
「かっこいい」ではなかったからやめたりする
ことはないということ。
それを貫いた先に、今の寺地はるな、という
作家がいる。
嬉しくあたたかく、ちょっと
自信が持てるようないいエッセイだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ好みなのは「祀りのいきもの」。祖母は何を飼っていたんだろう。南洋の妖精?そもそも南洋の妖精は生き物なのか。不思議が心地よく残るお話だった。
文章が全体的にひんやりと静かなイメージで好み。
印象に残ったのは「二人という旅」。冠婚葬祭というテーマにSFチックな作風という斬新な角度?からの物語だなと思った。アンソロジーにスパイスが効いて私は好き。
あと、結婚について、契約の女神と対話するシーンがとても好き。結婚の誓いは後に夫婦が別れたとしても破られたことにはならない。なぜなら、結婚という契約はお互いを永遠に愛したという、それほどまでに強い願いが、人の短い人生に一生に一瞬でも存在したことの証明だから