寺地はるなのレビュー一覧

  • いつか月夜

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    父が亡くなり、読書から少し離れていたところ、寺地さんのこの本になにか共感するものがあるかも、と思い手に取りました。

    實成は父が亡くなったあと『モヤヤン』を時々みるようになる。ただただ、夜の散歩でひたすら歩く。そんな時、いろんな不安、境遇をかかえたメンバーが集まってきた。余計なことは言わずに歩く。
    言葉にしたくない、次どうやって進んだらいいのかわからない。そんな人達が少しずつ前に進んでいく。
    實成の善く生きるとは。静かですがジワジワくる優しいお話でした。

    散歩って前を向いて歩いているので、話しやすい。

    私が印象に残ったのは、實成のお母さんが『わたしのさみしさはわたしのもんや。娘や息子ごとき

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    2026年07月12日
  • 白ゆき紅ばら

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    寺地さんの作品であることを忘れるくらい重たい話だった。
    どこからズレてしまったのかわからない。人の人生はちょっとずつ良い方向にも悪い方向にもズレていくんだと思う。
    でも子どもの頃に人生を修正していくには限界があって、結局大人の手を借りるしかない。良い大人と出会って、チャンスを掴むのは自分自身だから、主体性がないと行動にも起こせない。
    主体性を奪われた子どもが自ら修正していくのは本当に難しい。
    だけど子どもだけでなく、大人の人生も軌道修正していくには、気力と体力が必要。
    いろいろ考えさせられる小説だった。

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    2026年07月11日
  • 雨が降ったら

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    自分の感情に気づくことは、怖いことだ。だけど、気づけたその時、人はまた、自分のあるべきところを見つけるのかもしれない。そんな気持ちがした作品。

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    2026年07月10日
  • 世界はきみが思うより

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    人が作ってたものは食べられない→自分だけ潔癖症と思ってるでしょ→そんなんじゃないんだけどなー。美人薄明→美人、病気というだけでなんでお涙頂戴になるのよ! などなど読んでて確かにそうなりがちだが、そうじゃないよなーと思うところが散りばめられていた。爽快感や幸福感ではないけどいい本読んだなーと読後思える本です。

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    2026年07月10日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    どんな状況、居場所であってもそこでどう生きていくのかちゃんと考え、目の前のことを全うする主人公の碧が素晴らしくかっこよかった

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    2026年07月10日
  • 雨が降ったら

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    本格的な暑さが来たな〜と汗を拭きながら感じた今朝。

    昨日読み終えた本のタイトルは『雨が降ったら』で、近畿地方も昨日に梅雨あけしたばかり…。
    こんなにもギラギラと照りつける太陽を見てると、雨が恋しくなってしまう…
    けっして雨は嫌いではない。
    すっきりと心の汚れを流してくれるようで…



    夫の浮気で離婚し、子どもは独立して念願の独り暮らしをする初佳(48歳)が、雨に降られて入った傘屋さんで、女店主に傘を貸して貰うという話からスタートする。

    傘屋さんで、傘を貸すという店主スノさんの太っ腹さに驚きながら、傘を開くと「雨が降ったら傘をさせ」わかば洋傘店の文字に再度驚く。

    こんな始まりから、わかば

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    2026年07月09日
  • ほたるいしマジカルランド

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    心温まるお話だった。
    誰かひとりが欠けただけで仕事がまわらなくなるのは会社てして健全ではない、代わりがいくらでもいる。その上で全員が自分にはちゃんと戻ってくる場所があると安心して休める、そういう職場をつくりたいという言葉には感動したな。
    こんな上司だったら良かったなと思うと同時に、代わりがいくらでもいるのだと思うようにしたいと思った。

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    2026年07月08日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    本の表紙が美味しそうなものだと買ってしまう。
    客観的に最低な彼氏。でも主人公は周りの評価ではなくその人を純粋に好きなんだろう、というのが伝わつてきてよかった。報われるわけではないが、主人公の行動力と自然の美しさに触れて強いくなっていく様が良かった。美味しいご飯を取るのは大事だね。

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    2026年07月08日
  • 最後の晩餐

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    あーあっという間。
    江國さんのランドリーの匂いと体感する温度の感じ凄くいいなー。
    角田さんのは何気なーく読んでいるのにぶわっと最後涙が出そうだった。
    こういうライトでふわっと優しいのいいなー。
    最後の晩餐がテーマだと嫌な話にならなそうだな。

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    2026年07月07日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    ネタバレ 購入済み

    未来の有る話が良いな。「うさぎや」の真悟くんのように、未来に向かって、進んで行きたいと、思えるような。こんぺいとう商店街も、若い人達が、増えて来たみたいだし。

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    2026年07月05日
  • 雨が降ったら

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    イマドキの作家さん、気になる人はたくさんいるけれど・・・
    もしかして寺崎はるなさんが、一番好きなのかも。

    なんで、こんなふうに、淡々とした人の営みから
    心に光を、明日も頑張ろうって思わせてくれるんだろう?

    わかば傘店のスノさん大志くんの二人と関わる
    中年女性・・・
    みんな頑張っているよね、わたしは昭和の見方しかできないことを
    いつも突きつけられるけれど、
    それが寺崎さんは柔らかい。
    作家さんや小説によっては、わたしは自分を責めるあまり、
    心が苦しくなりすぎちゃうけれど。

    今度、ビリヤニを食べに行こう。
    カレーは苦手だけれど、これならいけるかもw

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    2026年07月05日
  • 雨が降ったら

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    「こまどり庵」というワードが登場したとき、すぐに「あの作品の!」とわかって、密かに嬉しかった。

    内容がすーっと心に入ってくる感じで、読みやすかった。わかるなーって思ったり、こういうことってあるよねって。ラストがすごくよかった。

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    2026年07月05日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。江國香織さんが好きで手に取ってみたが、他の作家さんの短編も面白くて、他の作品も読んでみようと思う方に出会えたのがうれしい。作家さんによって、好き嫌いがはっきり分かれて面白かった。

    「最後の鰻」角田光代
    父が亡くなる前のことを思い出した。鰻が好きだった父。命日に家族で鰻を食べようかな。

    「小曾根幸子の送別会」寺地はるな
    小曾根さんが爽快!好き。

    「もうひとりのねえちゃん」藤野千夜
    なんかこの話面白いな…と思うと藤野さんの短編だった。人間関係がちょうどいい感じで素敵。

    「本当の話」井上荒野
    女三世代の感じが好き。

    金原ひとみさんの短編に出てくるカ

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    2026年07月05日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    みんな1人ひとりが特別でみんな違うことが普通なんだよねーーすごいよかった!

    泣かないでくださいとか、いつまでも泣くなとか羽衣子や山添さんのご主人が言うのは、弱いからです。泣いている山添さんを受け止める体力がないからです。

    羽衣子にとっての『特別』とか『ふつう』は、ただひとりの特別な人間と、同じようなその他大勢の人ってことなんかもしれん。けどぼくにとってはひとりひとりが違う状態が「ふつう』なんや。羽衣子はこの世にひとりしかおらんのやから、どこにでもおるわけがない。

    記憶にはかたちがないから、壊れることもない。でも、薄れる。遠ざかる。だからとどめておくために物に託す。それを目にしたら、いつで

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    2026年07月04日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    すごい読みやすかった。
    碧は正直無気力なのかと思っていたが、表には出さないがやる気がずっと継続するタイプのようで、すごいガッツがある人だった。

    渉に対してずっとヤキモキして、早く別れないのかなと思う時間も多かった。
    こういう時に女の嫌悪感は男に向くと思うが、気に食わないことがあるとすぐ帰るところとかが幼すぎて腹が立った。

    碧は喜怒哀楽が表に出ないが、しっかり怒ってたり悲しんでいたりするので、全然共感出来ない話じゃなくて良かった。
    気になってはちみつが作られるまでの映像なども調べて観たりした。

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    2026年07月04日
  • こまどりたちが歌うなら

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    茉子さん。
    初めはウザイと感じ、だんだん強い人と考え直した。でも、みんなが同じように強いわけではない。が、後悔の後に基づく信念は強い。強い。

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    2026年07月04日
  • 川のほとりに立つ者は

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    親しいと感じている人のことでも、「よく考えてみたらこの人のことそんなに知らないな」と思うことがある。
    大人になると殊更、過去や自分の事情については話す必要がないと思えばそんなに話さなくなるし、相手の過去や事情についても根掘り葉掘り聞くことはなくなる。
    ふとした会話から「あ、そんな事情が」と思うことはあるけれど、だからと言って「知った」とも言い切れない。

    主人公の清瀬(カフェ店長、アラサー)は、恋人の松木とすれ違いが続き、けして交際順調とは言えない関係になっていた。
    ある日「松木が事故で重体だ」と連絡がくる。
    友人の岩井と揉み合いになった挙句、歩道橋の階段から落ちたらしい、とのこと。
    清瀬が戸

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    2026年07月02日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    どうせお涙頂戴の話、夜は暗いに決まっている、暗いから夜なんだと少し意地悪な気持ちで読み始めました。が、ひとつを除いてしみじみとしたとても良いお話の連続でした。心の中に深く沁み入りました。ただ、最近年齢のせいで物覚えが悪く、たくさんの登場人物が2回目以降に登場した際に誰が誰なのか分かりませんでした。読みながら相関図を作ってみようかとも思いましたが紙の本なので前に戻って探すのも面倒くさく、そのまま読んでしまいました。最初でも最後にでも入れておいてください。

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    2026年06月29日
  • やわらかい砂のうえ

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    2020年出版、247ページ。タイトルから大体想像していた「人生的な?」が、良い意味で当たっていた。生きている事に絶対的な正解なんて無い、他の人を理解し尽くすなんて事は出来ないし目指すことでもない、自分の評価軸で人を決め付けたり攻撃したりは詰まらん、とか。説教じみた印象は無いが、物語からジワジワ染みてくる。

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    2026年06月29日
  • 川のほとりに立つ者は

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    主人公の清瀬はどんなときも『正しくありたい』と思う気持ちが強い人なんだと思った。それ故に自分の感情を抑えてしまったり。他者のことを理解できずに悩んでしまったり…
    "確固たる自分"なんてだれも持っていない。いい部分と悪い部分がそのときのコンディションによって濃くなったり、薄くなったりするだけ"という篠ちゃんの言葉がスッと心に入ってきた。
    他者のことを知ろうとして想像力を働かせることは大切だけど善意と思って価値観の押し付けになってしまうことも。人との関わりって難しい。

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    2026年06月29日