寺地はるなのレビュー一覧
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おしゃれな日常代表の江國香織さんからのパンクでぶっ飛んだ金原ひとみさんへの流れはアンソロジーならではのバトン繋ぎで異次元だったぞ。
からの角田さんでほろっとされたり寺地さんで他人の一面に圧倒されたり藤野さんでこんな余生を送りたいって思わされたり。
最後の晩餐か、私は何が良いかな。
正直いつ死ぬかわからない状態で今日が最後って思えないもんね。
父と母のときも食べたいもの食べさせられなかったなって後悔が消えないし。
いつでもその時に食べたいものを食べられたら幸せだよな。
そんな時代で良かったし、食事には悔いのないように気を使いたいって思えた。
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町内会の運営を巡ってのあれこれ
私にとって寺地はるな作品はハマるときと駄目なときの落差が大きいのですが、単に読んだときの気分に過ぎないのかも。今回はとてもよかったです。
町内会のように、なくては困るけど強制力があるようなないような、という組織体に関わることで起こる人間関係のあれこれをそれなりに拾いつつ、ハラハラするところへの切り込みもあり、オーソドックスではあるものの読んでいて素直に面白がれるところがよかったです。
主人公の、嫌だけど関わるからにはこうする、というようなやり方が不器用ながらもうまく行く感じ、寺地はるなだなあと改めて思いました。そうあってほしい、というほうに行ってくれてホッとする。
ただちょっとボリュームが少なかったか。もう少し話の展開をつけてくれても良かった気はしました。 -
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現代版おとぎ話のような不思議な一冊。
旧態依然の男尊女卑を煮詰めたような九州の町内会に入ることになった夫婦、江南とマキオのそれぞれの視点で、秘密のエピソードが語られる。
女性たちはしぶとく生きるために「なめた男たち」には密かに、容赦なく連帯していたり。男たちはやたらと宴会をして連帯を固めてみせるが、実は声がでかい人に嫌々従っていただけだったり。
新入りで子供も残さない江南とマキオならではのフラットな視点が、自然体でどこか腹をくくっていて、狸や蛇に化かされたようなとんでもない展開でも受け入れていくのが面白い。
「満ち足りている」が口癖の江南。どこまで本心なのかは分からない。でも、そう言い続けることで日々は何とか回っているような気もする。 -
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高校生の冬馬の初恋はあっくん。
小学生のときの話。
でも、誰にも話していない。
高校生になり近くに越してきた時枝くんと仲良くなる。
2人を取り巻く人たちと食べ物を通して繋がる連作短編集。
国際交流プラザで働く紗里と付き合い始めた水田。
2人にも2人だけの関係性がある。
付き合うのは男と女。
結婚をしたら子どもを持って幸せな家庭を築く。
そういう枠に嵌められた生き方ができない人たちもいる。
いろいろな決め事からズレてしまっても
それぞれの形で進むことができたら幸せ。
登場人物の機微も丁寧に描かれている。
信頼できる寺地はるなさんだから安心して読める。 -
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久しぶりの寺地はるなさん。
わかば洋傘店を中心に、これまで色々なことに触れてきた少し疲れた40代女性たちのこれからのお話でした。
うまくは言えないですけど、『よしっ』って力が湧いてくるような作品。
心に響く言葉もいっぱいありました。
作品の感想とは離れてしまいますけど、僕、傘が嫌いなんです。
濡れた傘を持ち歩くのが嫌。
濡れていない傘(雨降ってなくて必要のない傘)を持ち歩くのが嫌。
傘で片手を取られるのが嫌。
傘をさしても結局色々濡れるのが嫌。
傘の絶妙な短さが嫌。
とまあそんな感じで傘は嫌いなんですけど、そんな僕でも『今度雨が降ったら傘買おう』って前向きになれる素敵な作品でした。
ありがとうございましたm(_ _)m -
Posted by ブクログ
これは失敗作ですよね?構成が良くありません。永遠を最後まで取っておきたくて過去に遡ったのかも知れませんが、この内容ではダメです。半分くらいまでの話は情報不足で意味不明です。最初はしずくって男なのと思っていました。普通に時間の流れに沿って書いた方がまだ良かったのではないかと思います。また、5年毎というのも無理があります。中学生高校生くらいは5年間で大きな変化がありますが、 30歳過ぎからは5年程度では風景は大きく変わりません。無理に5年毎で区切る必要は無かったのではないでしょうか。最初(1995年)と最後(2025年10月)がとても感動的な素晴らしい話なのでなおさら途中が悔やまれます。
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Posted by ブクログ
遊園地ほたるいしマジカルランドで働く人達、それぞれの視点で各々の人生が描かれている。
寺地さんの小説に出てくる人はフラットな人が多い。
社会規範や性規範をまとっていない人が複数人出てくるから勇気をもらえる。
三沢は、社会規範・性規範にまみれた考え方だなと思った。。
「子どもと一緒に暮らせないから絶対に幸せじゃない。幸せなんて言わせない」って、あなたは誰ですか?と思う。
自分の世界をちゃんと持っていて、自分の意志で夫を応援している、山田勝頼の妻がまぶしく見えた。
社会規範や性規範は存在するけど、脇に置いて自分が正しいと思う方に
堂々と進んでいこうと思う。