寺地はるなのレビュー一覧

  • ガラスの海を渡る舟

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    分かり合えない家族や兄弟のわだかまりがあった。
    自分の偏見で決めつけてはいけないのだと改めて感じた。
    兄弟の絆に感動した。

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    2026年01月27日
  • 世界はきみが思うより

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    いつものように「ふつ~って何?」と問いかける著者の一冊。
    おいしそうな食事がつくのも、寺地流。
    男子高校生が近所に住む男子転入生、
    その同級生が知られたくない画像がSNSにアップされていて
    そのアップをしたとされる社会人の女性が食べることに悩んでいて・・・
    ・・・という具合に連関していく。
    世界は君がおもうより・・・きっと優しい。おおらか。信頼できる?
    どちらにしても、前向きになれるところが、この小説家の好もしい点。

    高度成長期に生まれたシニア世代は、令和の世についていくのは
    なかなか大変なのだけれど、
    大丈夫、がんばろうと思えわせてくれる。

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    2026年01月27日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない。

    最後まで読むと、この言葉がじーんと刺さります。自分も他人に話してない、触れられたくない部分があるように、相手にだってある。自分の当たり前を押し付けたり、理解した気になったりしないように気をつけようと改めて思いました。

    物語のストーリーはミステリーっぽさもあり続きが気になってどんどん読めました。清瀬と天音にそれぞれちょっとイライラしたけど笑、最後まで読むと少し心が救われる。みんな幸せであれ。

    解説もすごくよかった。

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    2026年01月27日
  • いつか月夜

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    それぞれにモヤモヤを抱えたひとたちの深夜のお散歩。気持ちの良い季節に、夜に外を歩くのは私も好きだけど、それとはまた違う意味を持つ散歩。予想外にだんだんメンバーが増えて、一緒になって歩くけど、最後にはみんなが自分の世界で一歩踏み出して、またそれぞれの道に戻っていく。寂しさもあるけど、前に進むために絶対に必要な時間だったと思えて、最後には優しい気持ちが残る。
    他人のあれこれを勝手に想像して自分のエンタメとして消費すること、自分も簡単にやってしまいがちなので気を付けよう。。お散歩メンバーの中では管理人の松江さんが好きだった!

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    2026年01月26日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    世の中大きく変わることなんてそうそうない。
    非日常は1週間で日常に変わる。

    それでも今に疲れた時、人は足掻く。
    どうせ変わらないと思っていても足掻くしかない。

    そんな日々に起こる小さな事件。

    少しだけ1歩踏み出す勇気をくれる本でした。

    短編集にに、物語が繋がっていく感じがとても面白くスラスラ読めました

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    居なくなった弟は色んな顔を持っている。

    私も人によってきっとキャラが少し違う。
    そんな共通点から気になり読んでみた。

    所詮親も人。
    自己都合で生きてしまうものなのかもしれないと思うと自分が親になるのが怖くなった。

    事勿れ主義は言わば自分を振りにさせない自己防衛だからこそ、誰も救わない。自分すらも救いはしない。
    そんな当たり前のことに気づかされるお話でした。

    子供は親の道具ではない。
    そんなのわかってる。
    でも、気が付けば自分の為に動かし、自分に都合いい形の教育を強いてるのかもしれない。

    貴方の為に言っている。
    私はこの言葉が大嫌い。
    この言葉を使う人で
    本気で私の心配をしている人はい

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    2026年01月26日
  • 世界はきみが思うより

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    難病なのに健気に振る舞って周囲に生きる意味を教えるなんて、と憤る弓歌。SNSに娘の作った弁当を載せて悦に入ってるあかり父を愛情搾取と断罪する香川母。ドレスを着た時枝くんの写真を見て、勝手に大丈夫と言う、周囲の優しい暴力と、抗議する冬真。冬真は他人の作ったものを食べられなくなった元凶の元父をきっぱり否定。
    そんな中、きちんと時間をかけて築かれる、冬真と時枝くん、そして紗里と水田さんの関係性。
    一つずつ積み重ねながら歩む彼らの日常がとても心地良い。

    表紙のイラストは全て本文に登場するものたち。

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺西さんの作品にはいつも自分を見つめ直させられる
    親たちに腹が立つ、世の中こんな親ばかりなんだと思うと怖ろしいし、子を持つ親として自分は正しかったのか悩んでしまった

    自分はどんな人間なのか
    他人からはどのような人間だと思われているんだろうな

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    2026年01月25日
  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。
    4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。
    中学のとき、ふと考えた永遠ってなんだろう、との問いかけに、わたしは、ずっと笑顔のなかにいた、と気がつく。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていく事を永遠とよぶのだから。
    終わることも、変わっていくことも、離れることも、何ひとつ悲しいことではない。

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    2026年01月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    最近読んでた寺地はるなさんは結構重ためだったので、
    恋愛絡みで爽やかに読めてよかった。
    居場所の作り方と、食事はなぜ大切なのかを学べる話。シンプルに元気が出る。
    食べることに興味がない私にとっては、なるほど〜って感じだった。
    最後、たたみかけるように皆の心のうちや事情がさらされるの、どんでん返しというか伏線回収というか。あっさりしすぎてもっとネッチョリやればいいのに、と思うけど、これがいい塩梅なんだろう。

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    2026年01月26日
  • 世界はきみが思うより

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    高校生の冬真と国際交流プラザで働く紗里の視点で、周囲の人たちとの関わりが描かれる。

    一見普通に見えても普通なんてない。みんなそれぞれ事情を抱えているものだ。それに自覚的であるかどうか。

    よかれと思って踏み込む無神経な冬真の同級生のような人も多いのだろう。主語は自分。彼らは、自分の好意を受け入れられない相手が狭量なのだと掌返しをするから始末に負えない。

    冬真の母親も時枝の叔母の菜子もかなりいい大人だと思う。(おかずシェアの会は唐突な感じがしたけれど。)
    冬真の父親や時枝の両親はどうしようもない大人の見本みたいだけれども。そっちと暮らさずにすんだ幸運に感謝だな。

    ほたるいしマジカルランドが

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    2026年01月24日
  • こまどりたちが歌うなら

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    大丈夫?って聞かれたら、大丈夫って答えるしかない。そうだよなぁ。職場でならなおさら。反対に、君は強いねって、羨ましいなって、必死で立っているときに言われたら、小さな傷を増やしながら笑って過ごす自分がきっといるんだろう。茉子の考え方や行動に、自分と近いものを感じてなんだか少し居た堪れない気持ちになった。自分にとっては簡単なことが他人にとっては難しいし、考え方は人それぞれ。よく言うけど改めて考えるときちんとわかってはいないのかもなぁ。こまどりの鳴き声、調べてみよう。

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    2026年01月25日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    一緒にいてもその人の全部なんか知れるはずもなくて、勝手に自分でその人はこうだと決めつけて違う言動したらこの人こんなこと言う人だっけ?とわかった気になって幻滅して。
    それでも何かきっかけで相手を深く知りたいというプラス行動になるのはやはり愛なのかな

    松木が目を覚まして新たなスタートに立てたのよかった。

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    2026年01月23日
  • リボンちゃん

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    物語のその先を読者に委ねられたような終わり方が印象的で、読み終えてからも自然と想像が広がっていった。

    リボンちゃんのマイペースさは、ただののんびりではなく、自分の軸をちゃんと持っているからこそのもの。
    だからこそ、彼女と周囲の人とのやりとりが心地よく感じられた。

    「焦らなくていいのかもしれない」
    そんなふうに、そっと背中をなでられるような一冊だった。

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    2026年01月23日
  • こまどりたちが歌うなら

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    ネタバレ

    人間関係に疲れて退職した茉子が、親戚の社長に誘われ、経営する小さな和菓子会社「吉成製菓」に転職する。会社にはパワハラやサービス残業などの理不尽な社内ルールが存在し、その改善を目指す中で、茉子と同僚たちも変化し、働くことや生きることを見出していく。グラデーションをつけてゆっくり変化していく様子は会社が積み重ねた古き悪しき伝統の歴史の長さを感じられた。おいしそうな和菓子がたくさん出てくるが、内容自体は甘すぎない分、「吉成製菓」の和菓子と相性が良さそう。

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    2026年01月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    数年前に寺地はるなさんのお話を聞く機会があった。その時、自然体な方だなという印象を持ったのだけど、このエッセイもそのまんま。
    飾ることなく、日々の何気ない日常が綴られていて、さらに親近感を持ってしまった。
    私もそうだけど、人は歳を重ねるごとに周りの目が気にならなくなって、自然体でいられるのかも。
    人を不快にしないように節度は守りつつ、無駄に取り繕ったりしないところがいいなと思った。
    家事のやる気がおきない話は、ただただ共感。
    私もやる気が出ない時は「エネルギッシュ敏子さん」を呼ぼう。

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    2026年01月21日
  • ガラスの海を渡る舟

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    祖父の死がきっかけになり、孫の兄妹が
    ガラス工房を継ぐ物語。
    お互いに嫌いだったり苦手だった2人が
    工房の仕事を通して徐々に分かり合えるように
    なっていく様子が微笑ましかった。
    発達障害のある兄の素朴な言動が
    物語に出てくるガラス作品のように
    透き通ってキラキラしてた。
    とてもほっこりする読後感でした。

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    2026年01月18日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    何かのきっかけで普通の家族が一瞬で崩壊してしまう、そんな家族の物語
    大人は自分勝手に逃げることができるけど子どもはそうはいかない、
    何かあると被害を受けるのはいつも子供だ、子供は逃げ場がないからそこに留まるしかない、そんな環境に順応するために嘘をついて生きていくしかなかった山吹は辛かったと思う。紅もそう、長い時間をかけて最後にはやっと家族がスタート出来た気がする

    どこにでもありそうな話を深く印象に残るように描く寺地さんの作品が好きです。

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    2026年01月18日
  • わたしの良い子

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    気にする人の気持ちはわからないが、わからないからこそ、ないがしろにしてはいけない。
    責任を果たす、って具体的にどうやるの。
    他人の思う正解に添うようにわたしは生きてかなきゃならないのかな。
    いっぺんに考えるからだよ。いっぺんに考えたら、誰だって、どんな内容だって、混乱するよ。
    自分が納得できる理由がある場合はわたしも言葉を尽くして説得するが、「なんとなくそういうことになっているから」という理由で強制することはできない。
    自分でもなにがどう嫌なのか、はっきりわかってないのかもしれない。
    生きていくって、すっきり、きっぱり解決しない物事と、うまくつきあっていくことなんだろう。
    思ったことをぜんぶ言

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    2026年01月20日
  • 雫

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    ジュエリー会社で地道に働く職人とデザイナー、上手く生きられない人たちのもどかしさを年代を遡っていく。胸に留めておきたい言葉が幾つかあった。

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    2026年01月18日