寺地はるなのレビュー一覧

  • 月のぶどう

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    不覚にも結婚式シーンは泣いてしまった。
    寺地さんは個人個人をすごく丁寧に描く作家さん。
    わかるわ~、って頷くことばかり。

    そして国産ワイン。
    私も好きです。
    こんなご苦労がたくさんあったとは知りませんでした。
    やっすい輸入ワインに走ることもあるけど、心して国産ワインを大切に飲もうと思います。
    グラスにも凝りたいけど、なかなか難しいかなー(笑)

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    2022年02月24日
  • ほたるいしマジカルランド

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     大阪北部の遊園地を舞台にした、7編からなる群像劇で、描かれるのは日曜日のイルミネーションイベントに向けた1週間です。


     訪れる人が笑顔になるのが遊園地というものだけれど、従業員にはそれぞれ抱える事情があり、性格があり、人生観があります。
     彼らのそんな姿が、寺地はるなさんらしい丁寧なタッチで紡がれていました。共感と希望を心に残してくれるストーリー展開も相変わらず見事です。

     感心するのは、各話の脇で登場する人物にまで十分な存在感を与えるキャラ設定をしているところです。
     佑や「木曜日」の照代さんはともかくとして、「水曜日」の野上さんや「金曜日」のあおいさんにまできちんとした背景を用意し

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    2024年10月22日
  • みちづれはいても、ひとり

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    本を読みなさい。きっとあなたを遠くに連れて行ってくれる。
    自分がやってない何かをやっている人に「フッ、よくやるわ」という視線を向けて何者かになったような気分になるのは、あさましい。
    他人から際限なく引き出せる優しさなんてない。
    興味のない話に興味深げに相槌を打つ技術を、今日人至るまで会得することができないまま中年になった。
    自分が正しくも美しくもなく生きていることを知っている私はせめて、他人が心から欲するものを価値がないと嗤ったり否定したりはすまい、と誓う。

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    2021年09月05日
  • 月のぶどう

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    しっかり者で責任感が強い光実と、中途半端な歩の2人の物語は、歩の立場に共感しながらでした。若いうちは、いつか天職が見つかると根拠も無しに思っていましたが、そんなものはやはり無い。だからといって、頑張らなくていい理由にはならない。この世の仕事はすべて必要で重要。自分に言い聞かせるように読みました。読後感もとてもよく、心地のいいものでした。とても面白かったです。

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    2021年07月05日
  • 月のぶどう

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    世の中にあるたいていのモノは、全て誰かの地味な作業によって生み出されている。
    必要のない仕事は、この世の中に存在しない。必要出なかった、もうとっくに無くなっている。
    情熱とは、仕事を続けていく上で徐々に喜びとか、面白さがわかってきて、その上で段々育っていく

    就きたかった職業でなくても、真摯に、一途に、日々取り組んでいるとしたら、それはとても美しい生き方。
    共感なんてもんは、何の役に立たない。ただ誰にでもいろいろあるということを理解するだけでいい。それが他人を尊重するということ。
    うまくいかないことがあっても俺が悪いとは思わない。俺のやり方が悪かったと考え他のやり方を試してみる。

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    2021年05月22日
  • 月のぶどう

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    すごく良かった。ラストの少し前にある出来事には、感動して陽の光やワインの煌めきがありありと目に浮かんで、泣いてしまった。
    寺地さんの本は、悪人がギャフンと言わされることもないし「間違った」行動や言動が猛省される描写もないんだけど、伝えたい人にはちゃんと伝える、そこがいい。登場人物みんなが生きている、生きていく感じ。

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    2021年04月25日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • 月のぶどう

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    双子の光実と歩
    家業を継ぐ光実と何をしても飽きてしまう歩
    優等生で美人の光実。
    何をやってもうまくいかない歩。

    母親が急死し、家業をやることになった歩。
    ワイン作りはわからないことだらけ。少ない従業員とも上手くいかず…。

    母親である人物や家族へのそれぞれの思いやコンプレックス。
    特に母親の死に対しては家族もどこかギクシャクしている空気も伝わってくる気がした。

    でも、心に残るような文章やはっとさせられる言葉があちらこちらにちりばめられていて、励まされた。
    仕事のこと、家族のこと、色々なことが作品に溢れていて素敵な作品でした。

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    2019年11月30日
  • 最後の晩餐

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    金原ひとみさんは、さすがという感じの文章で面白かった。
    寺地はるなさんの話が個人的には一番好きだった。
    これをきっかけに今まで読んだことない作家の本をさらに読む楽しみができた。

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    2026年08月23日
  • 世界はきみが思うより

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    多様性が世間でも広まっていて、今どきの話だなーと感じた。生きづらいと思われる世界でも、自分が思っているより生きやすく出来るという考え方の持ち方や、大切な人への信頼とか、温かく力強くなれる作品だった。

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    2026年08月23日
  • 雨が降ったら

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    寺地はるなさん久しぶりに読みました。
    今の気分にとてもあってよかったです‼︎
    ソノミーテルミーがささりました。
    ものを買う時の基準が好きだからより、違う理由になってきたのはいつ頃からだろう
    これからは好きだなを意識したいなと思った。

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    2026年08月22日
  • 最後の晩餐

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    人生の最後に何を味わう?
    豪華な作家陣の「食」小説アンソロジー。

    個人的には角田光代さんと井上荒野さんの話が良かったです。ものすごく幸せな家族の物語でした。

    江國さんの独特な世界観はやっぱり好きだな〜と思ったし、小曾根さんはカッコよかった!

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    2026年08月22日
  • 雨が降ったら

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    雨が降ったら傘をさせばいい。
    いろんな人生にそっと傘を差しかけてくれるようなお話でした。
    自分の好きなものに囲まれた暮らし、意識してみようと思った。

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    2026年08月21日
  • リボンちゃん

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    リボンちゃんこと百花が、母の言葉通り堂々と生きている姿がかっこいい。
    幼い頃自分の好きなものを真っ向から否定してきた父や、いい人だけど浮世離れしていて面倒な存在でもある社長、真っ直ぐだけどデリカシーのない福田、そういった厄介な一面がある人ともそういう人なんだと受け入れて付き合っているところに、人としての懐の深さを感じる
    物語の鍵となる叔母さんの加代子さんも、決して愛情深いとか優しい人ではないのだけど百花は良い関係を築いている。
    今の私にはどうしてもできないこと。人の嫌な面といいところを清濁合わせ飲めない。だから生きづらい。
    このリボンちゃんのように、しなやかに逞しく生きてみたい

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    2026年08月20日
  • ぬすびと

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    泥棒
    電話越しのひとこと。一体どんな過去があったんだろう。ドキドキしながら、一気に読み進めた。
    主人公と同感な部分もあれば、違うなと感じる部分もあった。
    でも、今一緒に生きている人と、今を大切に生きたいと思ったのは一緒。
    人間は必ず老いていく。
    あのときあの瞬間、どう感じたかは人それぞれ。
    あのときが人生でその人との最後だったなんて、後になってみれば分かること。

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    2026年08月20日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    閉店が決まったあかつきマーケットを舞台に、13の物語が描かれた作品。それぞれの物語の主人公は違うけど、前の物語に出てきた人がさりげなく出てくるので、間を空けずに読んだほうが「あ、あの人だ」と気付けてより面白い。登場人物はそれぞれ年齢も置かれてる環境も性格も違うので、どれかの物語には刺さる部分がありそう。

    『はこぶね』と『バビルサの船出』がよかった。

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    2026年08月20日
  • わたしたちに翼はいらない

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    今まで読んできた寺地はるなさんの作品とは違った印象を受けた作品。人の心の奥の黒い部分を浮き上がらせていた。同じ町で育ち、今も暮らしている3人の心の声を聞いている感じだった。

    スクールカーストで上位にいた人間が大人になってもそのままでいることが許せない思いになった園田律。そして上位にいることにしがみついていた中原莉子。小学生の頃のいじめから不用意に人と関わらないようにしてきた佐々木朱音。この三人それぞれが、親への思い、子どもや姪への思い、夫への思い、友達への思い、世間への思いを抱えた日々は、読みごたえがあった。

    傷ついた人が傷つけた人に対する思いは、自分で消化するしかないのかもしれない。他人

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    2026年08月19日
  • 雨が降ったら

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    「雨が降ったら傘をさせ。生きていたら雨の日だってある。」人生のしんどさを否定せず、そっと傘を差し出してくれるようで、深く、優しく、じんわり温かい。そんな寺地はるなさんらしさに満ちた物語。

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    2026年08月18日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドで働く個性豊かなメンバーの悩みや葛藤がすごくリアルに繊細に表現されていて、惹き込まれて一気に読んだ!

    目の前のことを精一杯力を込めて心を込めて丁寧に。何の意味があるの?って思うことでも、自信がないことでも、きっとそれが誰かの希望になったり勇気になることがあるんだなって思えてすごく元気がもらえた!

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    2026年08月18日
  • 世界はきみが思うより

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    ネタバレ

    高校生・冬真と、外国人支援の仕事をする沙里の視点から描かれています。
    野百合市に住んでいる設定。この街は『水を縫う』一つ隣の駅なのかな、と思います。

    寺地さんの小説は『それ、私も感じたことある』ということが書かれていて、すごく身近に感じます。
    『そんなことないよというのは無責任だし、そうだねと言うのは無神経だ』
    「明日のパンない」「香川家は『超熟』派?」(ええ、私も超熟派です)
    「そうなん?」(そうなん?って気が付いたらよく口にしている)
    など、ちょっとしたセリフから大切な言葉まで、気に入ったところに付箋をつけていたら、いっぱい付いていました。

    好きになる対象にもいろいろあって、どうにもな

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    2026年08月17日