寺地はるなのレビュー一覧
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大好きな寺地はるなさんの作品。
洋傘屋さんの周りに現れる5人の女性のオムニバス。
私も洋傘屋さんでお気に入りの傘を買ってみたいのに、なかなかそのタイミングってないものですよね。
寺地さんの小説には、悩みや生きにくさを感じる登場人物が出てきて、その度合いや深刻さは作品によって結構まちまちですが、本作は暴力的な要素はなく、どの登場人物にも「わかる〜わかるよ〜」という部分があって、それを救ってくれる優しさがあります。
五篇から成る小説ですが、夫に離婚を切り出されて新しい人生を歩み始めた初佳の「叫び出しそうなほどの幸福感」のフレーズが堪らなく好きです。
読んでるこちらまで開放感で叫び出しそう!
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Posted by ブクログ
書店でこの本を見かけたとき、まずタイトルと表紙に強く目を奪われた。「水を縫う」とは、一体どういうことなのだろう。その不思議な言葉に惹かれ、私は吸い込まれるようにこの本を手に取り、物語の世界へと入り込んでいった。
ページをめくると、そこに描かれていたのは、世間の言う「普通」から少しはみ出した個性を持つ、愛おしい登場人物たちだった。刺繍を心から愛する男子高校生の清澄(きよすみ)、「可愛いもの」を頑なに避けて生きる姉の水青(みお)、そして、不器用ながらも子どもたちを愛するがゆえに、その思いが時に歪んだ形で伝わってしまう母親のさつ子。それぞれが「男らしさ」「女らしさ」「親らしさ」といった世間の価値観 -
Posted by ブクログ
ネタバレ温かいお話!っていうのが総括
2つのカップリングで話が交互に進んでいくけどそれが途中で交わってどんどん深くなっていくのが見ていて飽きずに読むことが出来た。
美しいものしか好きになれない女の子が偶然マチアプで美しいものと正反対の見た目をした男の人と出会い徐々に美しいに対する価値観が広がっていく。
心の内面まで見られるようになっていく。
そんないい人の象徴のような男の人にも隠していた暗い過去があってみんな汚い部分を持ち合わせながら一生懸命生きているんだなと思うと自分だけじゃないかもなと思った。
なんで、料理教室辞めちゃうんだろ…?
まさかの高校生2人ラブ展開にはびっくり。
幼少期からの経験やマ -
Posted by ブクログ
父が亡くなり、読書から少し離れていたところ、寺地さんのこの本になにか共感するものがあるかも、と思い手に取りました。
實成は父が亡くなったあと『モヤヤン』を時々みるようになる。ただただ、夜の散歩でひたすら歩く。そんな時、いろんな不安、境遇をかかえたメンバーが集まってきた。余計なことは言わずに歩く。
言葉にしたくない、次どうやって進んだらいいのかわからない。そんな人達が少しずつ前に進んでいく。
實成の善く生きるとは。静かですがジワジワくる優しいお話でした。
散歩って前を向いて歩いているので、話しやすい。
私が印象に残ったのは、實成のお母さんが『わたしのさみしさはわたしのもんや。娘や息子ごとき