寺地はるなのレビュー一覧

  • ぬすびと

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    寺地さんらしく、優しくそっと寄り添ってくれるような小説。主人公の鳴海は昔子守係として働いた南雲家で一悶着あり辞めて、それから20年経ち…というストーリーだが、育ちの良さ悪さ云々いう鳴海さんの南雲家に働いていた頃と辞めるきっかけになった出来事がそんなことが大きな確執となるのか…というかんじなのと、20年経ってあったらわあ!と意気投合じゃないけど、息子も覚えてるの?ってかんじなのは気になった。あとは優しく心情に寄り添うストーリー。旦那の暖くんはダメンズなのかと思いきやそうでもなかった。ちょっといろいろ詰め込まれて最後はとっちらかったかんじ??なのかな。

    でも心情を丁寧に描く寺地さんらしい小説。

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    2026年05月03日
  • 雫

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    雫型、ティアドロップのモチーフに『永遠』という意味が込められているということを、この物語ではじめて知りました。
    わからないことを考え続ける人でいられたら…わたしもそうでありたいと思うエピソードに惹き込まれます。
    雫と雨と、友人や周りの人々と自分の心の声。
    永遠の意味を見出す。

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    2026年05月03日
  • 世界はきみが思うより

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    自分にとっての居心地のよさだったり、快不快を感じる基準は、人に理解されなかったり、“ふつう“から離れていることがある。
    本来は“ふつう“なんてものはないのかもしれないけれど、人と違うと不安になったり隠したくなったりしてしまう。
    その隠すことすらも、なんだか良くないんじゃないかと思ってしまうこともあるが、自分の心地よさを大事にして良いのだと思えた。

    世界にひとりでも、数人でも、心地よさを共有できる、あるいは自分の基準を理解してくれる人がいるだけど生きやすくなるのだろうか。
    まず自分の身近なところに、その心地よさがどんどん広がっていったら嬉しい。

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    2026年05月02日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    登場人物全員に人間味があって良かった。
    間違っている事に気付いていても自分の意見を伝える事なく従うことは過去に何度もあったなぁ〜。
    自分の考えや思いを大切にしよう。
    この本を教えてくれてありがとう。

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    2026年04月30日
  • 水を縫う

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    それぞれ思いはあるけど、どうせ分からないと伝えるのを諦めてしまってる。分かるよ。でも押し付けとも言えるんよな。

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    2026年04月29日
  • 白ゆき紅ばら

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    ネタバレ

    幼い頃からヤングケアラーとなり理不尽な生活を強いられてきたが、高校卒業と共にその環境から逃げ出し1人で生きる祐希
    自分を犠牲にすることで祐希の幸せや施設の母子を守ることに徹してきた紘果
    2人とも最終的に自由を手に入れ、自分の人生を歩めるようになったのがスッキリした
    複雑な環境で育った2人に反して、普通の一般家庭で育った英輔の存在が眩しかった

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    2026年04月28日
  • 川のほとりに立つ者は

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    考えさせられた。知ってるつもり、わかってるつもり。だけど、「川のほとりに立つものは川底の石の数を知らない」全くその通り。

    理解しようとする、なんだかそれもおこがましい。
    でも関心がない社会も辛すぎる。

    答えは出てこない問題なのかな。何が正解か多分ずっとわからないと思う。でも、考えたい。

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    2026年04月27日
  • ナモナキ生活はつづく

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    日々の生活で発生する小さな違和感、嫌悪感を変にポジティブに捉えたりしていい人を取り繕ってしまいそうになるが、この本はその人間らしい感情を解放してくれるように感じた。その感情にしっかり向き合って考えていかないと自分の意見が溶けてなくなってしまうような気もする。

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    2026年04月26日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ひらパーイメージでふむふむ、と読み進めた
    各章ごとに主人公が変わるシステムで、テーマパークが舞台に繰り広げられる世界は多少ダークな面もほどよくポップな印象を受ける
    再読はないけれど、読めてよかったと感じる一冊

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    2026年04月26日
  • 世界はきみが思うより

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    この人といると息がしやすいって感覚がよく分かるなあと思う。こちらのイヤな事とか今あまり話したくない事とかを根掘り葉掘りしてくる心配が全くない人とか、逆にこの人ならそういうこと片意地張らずに話せるなあとか。
    そして1番印象的だったのが、許せない人も誰かの大切な人だということ。この事を心に留めて置くだけで、自分の許せない人に対する態度も少し緩やかにできそうだなと思った。

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    2026年04月26日
  • ガラスの海を渡る舟

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    再読になった。前によんだと気づいたが、よんでよかった。
    あれこれ考えても、シンプルに考えれば、そういうこと。あいまいにイメージを伝えあい、わかっているつもりということが多い。独りよがりの理解、そんなのわかるでしょ、こんなの多い。
    シンプルに、具体的に、明確に、むずかしいこと、いいにくいことを言い換えながら伝えるて、むずかしいな。

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    2026年04月24日
  • 川のほとりに立つ者は

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    人との関係についてすごく考えさせられた。
    嫌いな人もいるし、人にいい人と思われたいわけじゃないけど、人を傷つけたいわけじゃない。
    私も相手のことをよく知らずに決めつけてしまってるところもあるのかもしれないと反省した。
    人をカテゴリーに分類して一絡げに決めつけるのはよくないし、私も決めつけられたくはない。
    これからは一対一で相手とよく向き合うように気をつけよう。

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    2026年04月23日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    13の短編からなる作品でそれぞれ基本語り手が異なります。心がじんわり温まる作品が多く読みやすかったです。ただ前後で登場人物が被っていたり全編通して繋がりがあり、登場人物がかなり多いので日を開けて少しずつ読むと話の繋がりや登場人物について忘れてしまいそうなのでまとめて読むのがオススメです!

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    2026年04月23日
  • いつか月夜

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    みんなそれぞれ何かを抱えて生きているんだなって思える。物語の世界自体が、自分のすぐ周りにもありそうな、そんな独特な読後感。いつか月夜。ちなみにことわざは初見だった。

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    2026年04月22日
  • 声の在りか

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    ネタバレ

    裏表紙のあらすじに『あなたのための物語』と書いてあったが、想像以上に『わたしのための物語』だった。
    家庭環境や生育環境はそこまで似ていないけれど、
    希和の感じる鬱屈や不安にとても共感できた。「そうそう!こういうことあるある!!」と、読みながら何度頷いたことか。

    会話していて楽しいと感じた相手が、別の人に対して無自覚のマウントや無理解な言動を屈託なく行なっていたり。自分を(少なくとも自分から見たら)理由なく嫌い低俗なイジワルをしてくる相手が、子どもに対しては素敵で心に残る言葉をかけていたり。
    『いいひと/いやなひと』という二元論では表せない、『ふつうのひと』のグラデーションをとても繊細に書き表

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    2026年04月22日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    「おたがいを永遠に愛したいという、それほどまでに強い願いが、人の短い一生に一瞬でも存在したことの証明という意味らしい。結婚という契約は」
    「奇跡だもんね、そんなの」(165頁)

     SFということもあり、賛否両論あるようですがやっぱり雪舟えま大好きだ……となりました。
     まず、「二人という旅」という題名がいい。旅だよね。異性ではない、ましてや人間同士でもない(⁉︎)シガとナガノが、喜びや悲しみ、苦しみを共有しながら、同じ方向を目指して生きていく……、二人が隣同士で座るところは特に象徴的なシーンで、ドキドキしながら読みました

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    2026年04月22日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    切なさいっぱいの家族
    でも年を経ていく山吹と紅はもう不憫な子達ではなくなった
    強かったり弱かったり色々な人達が目の端でお互いを気にしながら支え合っているような、
    この家族が家族に戻れてよかった

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    2026年04月21日
  • 世界はきみが思うより

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    この本の前に読んだものとリンクしているような箇所があってびっくりした。
    本を読んでるとときどきこんなふうに同じようなシチュエーションやトピックスを扱っていたり、似た状況の登場人物が出てきたりして、あっちの話とこっちの話が私の頭の中で勝手に混じり合ってしまうことがある。

    それはそれとして、
    それぞれの人にそれぞれの事情があって、ままならないこともあるけれど、思っているよりも世界はやさしくていいものかもなと、素直に思えるよい本だった。

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    2026年04月21日
  • ぬすびと

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    なぜ本を読むのかの問いに
    「器を増やすため」
    とこたえが示されていて、
    すごく印象に残った。

    大きすぎる感情を小さな器に注げば溢れる。
    知っている言葉が増えると、
    いままでただ「むかつく」で処理していた感情を「こんなふうに言われて恥ずかしかった」「傷ついた」「みじめだった」「でもみじめだと認めたくなかった」「だから強い態度をとった」と細分化できる。
    それぞれの器に注げば、溢れ出さない。

    小さな器をたくさん増やすために本を読むのだ、と。

    私は本を読むのが好きだったから、好き以外の理由を考えたことがなかったけど、ほんとにその通りだなとすごく感銘を受けてしまった。

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    2026年04月20日
  • 川のほとりに立つ者は

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    中盤まではあんまり面白くないかもと思っていたのと、清瀬にめっちゃイラッとしてたのですが、後半戦すんごく面白くてぐぐいっと引き込まれました。見方を変えれば真逆ってこと考えないとな… すごい考えさせられます。

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    2026年04月20日