寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    篠ちゃんの読書感想がわかりみしかなかった笑
    また、「いい部分と悪い部分がその時のコンディションによって濃くなったり薄くなったりする」という表現が、言い得て妙だと思った。

    発達障害とかの人に対する考え方は人それぞれだと思う。寄り添えられるのが理想なんだろうけど、周りの人の精神的な負担については誰が寄り添ってくれるんだろう…。
    ただ、「普通」の基準も人それぞれだと認識しておくのは必要かも。忘れがちだけど。

    それにしてもマオは無理。人として無理。
    樹のディスレクシアの事を知らずに詰った小学校の同級生以上に下衆だと思った。

    0
    2025年11月25日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    関西の街の小さな製菓会社を舞台にしたお仕事小説。
    春に始まって春に終わる物語。
    社長の親戚で入って来た主人公が、会社の昔からの慣習を変えていこうとするが、何でも新しいから便利だからって変える事が正しいのか?波風を立てずにただ会社に言われるがままの条件を受け入れて働く亀田さんのような働き方が良いのか?自分も働いていて同じような事を考えるし、小さい会社なりの暗黙のルールとか敢えて言わない風潮とかわかるなー。と思いながら読みました。
    仕事に行き詰まった時に、思い出しそうな本でした。

    表紙もそうですが、和菓が美味しそうでこまどり庵に行ってみたいと思いました。

    0
    2025年11月25日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この物語には様々な問題を抱える人物がたくさん登場する。
    中でも特に印象的だったのは品川さんだ。
    始めは品川さんはなんらかの障害を持っているが、それがわからずに大人になった人なのかと思っていたが、実は自分の障害を隠して懸命に働いている人だった。
    障害があるとわかると障害を持っている人という括りで見られて自分を見てくれない。
    障害に対する配慮が逆に障害を持っている人を苦しめていることもあるのだ。
    普通はこうだよね、など何気なく発する言葉、でも普通とは一体何なのか。
    自分にとっては普通なことでも他の人にとってはそうではないかもしれない。
    自分の価値観を押し付けてきたことはなかったか。
    そんな風に色々

    0
    2025年11月22日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    どの主人公園田、莉子、朱音境遇も信条も異なる3人の誰しもに共感できる部分がある、
    不思議な惹き込まれるストーリーと心理描写。

    最後の友達じゃなくても相手を思うことができる
    皆んながそうあって欲しいように空気を読んで行動する
    学生時代のあるあるな雰囲気
    「王様」の大樹
    負けたくない…でも何と戦ってるの?



    0
    2025年11月21日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    子どもの頃から頭に結んだリボンが
    トレードマークになっている
    リボンちゃんこと百花。
    ある日、伯母の加代子さんに下着のリメイクを
    手伝って欲しいと頼まれる。

    リボンをつけ続ける事をバイトの男の子に
    馬鹿にされても「流行っていようがいまいが
    わたしは頭にリボンをつけると決めているし、
    ババァになってもこれで行くつもりだよ、
    誰がなんと言おうとね」と、穏やかに言える
    彼女の強さ。
    同僚のえみちゃんは、ちょっと変わっていて、
    こんな人が同僚だとちょっと困るなと思ったりするが、百花は必要以上に人の詮索をせず、
    肯定も否定もしない(すごいと思う)
    伯母の加代子さんは、女性だからと、テーラーの
    仕事に携

    0
    2025年11月21日
  • 世界はきみが思うより

    Posted by ブクログ

    誰かを心から信頼するって難しい。特に親にされた事には反論しづらい。難しい環境や気持ちを抱えながらも、大切な人の支えで変わっていく。時枝君と冬真の未来はまだまだ困難かもしれないけど、菜子さんや冬真のお母さんは見守ってくれると思う。あかりちゃんの件の冬真のお母さんの対応が最高!一方、冬真の父親はクソだな。冬真が紗里さんに話したみたいに、人は変わるかもしれないし、いろんな人が世界にはいて、愛のカタチは人それぞれで、でも、愛に気づけて本当の信頼できる人を見つけていってほしいな、と思った。

    0
    2025年11月21日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    和菓子屋さんのお仕事と
    マコさんの周りの人間関係が
    なかなかリアルでした
    現実にありそうで赤裸々な話
    ただ、マコさんに共感出来なかった〜
    きっとマコさんと私は合わないんでしょうね笑

    0
    2025年11月20日
  • 世界はきみが思うより

    Posted by ブクログ

    わりとしんどい境遇の人たちが集まってくるけれど、悲壮感のない、あっさりしたお互いの思いやりが良い。頭に浮かんだけれど言わない、とか、言わないけどわかっているんだろうな、とかも良い。

    0
    2025年11月20日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    碧が安西に依存しているように感じて、そわそわした。安西は甘やかされすぎて、影の部分を知らないで大人になってしまった。あなたが好きなことをできていたのは周りのおかげなんだよ、って安西に言いたい。

    ご飯を食べるって体にも心にも元気と栄養を与えるのもなのだということを感じた。ご飯を食べることはとても楽しい。誰かと食べるともっと楽しい。
    食べたものは無くなるけれど、思い出としてずっと自分の中に残り続けるという雰囲気の言葉があった。今まで気づいていなかったけど、多分わたしが食べることが好きなのは、誰かと食べたご飯はとってもおいしく感じるから、思い出になるからなのだと思った。

    0
    2025年11月19日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    偏見や固定概念が日常に散らばっている。相手のことを知ろうとしてないのに、この人はこうゆう人と決めつけていることが多い。それって自分の可能性を狭くすることでもあるんだなって。
    最後の締めくくりが最高な一冊だった!

    0
    2025年11月19日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    優しくなる一冊
    清瀬の松木への不信感が
    しかし松木は意識不明の重体に
    その原因と真相、そして自分への戒めに
    ADHD(注意欠如・多動症) ディスレクシア(読字障害)にも焦点あて、自分の誤った見方もあるのでは思わせる場面も
    そして読んでいて、登場人物に裏切られた憤りも感じたが清瀬はそれをも受け留められるように!
    「大吉が当たりますように」

    0
    2025年11月19日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    主人公の百花が、相手の素敵なところを見つける天才で、でもそれを「あなたの素敵なところ、もっも自信もっていこうよ!」と押しつけないところが良い。
    近すぎず遠すぎず、相手を尊重しているところ。
    「相手は相手、自分は自分」ときっちり線を引いているところ。
    相手の心情や状況を、冷静な目で慮れるところ。
    こんな女性に、私はなりたい。

    0
    2025年11月19日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。

    名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑

    とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。

    そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
    沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。

    素敵な言葉が

    死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸

    0
    2025年11月19日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさんの本は20冊目。
    思ったより読んでいた…。
    作品の中でも分厚めな本作。

    序盤では、このおじいさんのこと…どうしよう…好きになれるかなと不安がよぎりました。
    でも読み進めるうちになんかそういうことじゃないかも、となんか溶けていった。

    今の令和の時代から言うと価値観が古い固まったおじいさんと思ってしまうけど、現代の価値観に固執する側は、あるべき価値観を固めすぎているのでは?とちょっと気付きでした。
    単純な実は悪な人が見えないところで良いことしてたとか、そういう構図の話ではなく。
    詰まるところ全てにおいて対話が必要なのではと思いました。
    最近は某氷上の師弟アニメにどハマりしている日

    0
    2025年11月16日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    寺地さんらしい作品
    寺地さんは話の中に多様性を入れてくれるから、色々な人に読んでもらいたい。
    自分が何をしたいのか、人がどう思うのか、生きづらさを感じている人は多いと思う。人間は一人一人違うのが当たり前、何が言いたいのかわからなくなったけど
    いくつになっても自分らしさや夢を叶える為に前を向くリボンちゃんや加代子さんを尊敬します。

    0
    2025年11月16日
  • 雨夜の星たち

    Posted by ブクログ

    Audibleと、積ん読本の併用(笑)
    お見舞い、病院付き添い代行。
    こんな仕事いるよな。このお話はコロナ禍だったりするから尚更。


    「他人に感情移入しない」と言われる主人公。最初、正直羨ましかった。
    それは移入してくる人が苦手だから、なのに移入もしてしまう自身も嫌だから。
    基本、本当に人なんて解らない。自身ですら理解不能なときあるのに。だから移入しても、移入されてもね。。。

    最初から星崎くんが気になってしょうがなかった。最後の方でホッとした。

    母親との付き合い方には、ん?だったり、そんなんじゃね〜とか思ったし、お姉さんが最後の方で吐露したこともわかるようなわからないような(笑)

    傘み

    0
    2025年11月16日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    寺地さんのかく、一本芯の通っている女性が好きです。
    普段思っているモヤモヤを上手く言語かしてのせてくれてるところも好きです。
    好きを貫き通すって難しい、周りの目や自分の年齢や諸々が気になってしまい身に付けるのを躊躇したりする事あるもんなぁ。

    0
    2025年11月15日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    2018年に刊行された『大人は泣かないと思っていた』が大好きで、それ以来読み続けている寺地はるなさんのエッセイ集。

    お名前の雰囲気から、ふんわりとしたイメージを抱いていたけれど、SNSで発信されている言葉で自身の軸をしっかり持たれている方だなと感じていた。

    このエッセイでやはりと思ったり、こんな一面もあったのねと身近に感じたり、楽しく読み進めた。

    「旅行の友」には甚く共感。
    私も安心材料としてのお菓子とペットボトルは欠かせない。

    意外に感じたのは「ちょっとしたパーティ」
    寺地さんの本音が知れて嬉しい。
    応援しています!

    0
    2025年11月14日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    家族から疎まれる偏屈な祖父と同居することになったお話。

    こういうハートフルな話って個人的には正直そこまでお話として面白くはなかったりという印象を持つことが多いんですが思ったよりも楽しめました。なんだろうな?主な登場人物たち、義景桐矢をはじめとした小山田家まわり、がみんな善人でもあるけどあまり好きになれない要素もそれぞれ併せ持ってるあたりがただぬるい話じゃないというように思えたのかもしれない。

    0
    2025年11月14日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    和菓子屋さんの甘くかわいいイメージとはちょっと違い苦味が走る。親子経営、サービス残業、パワハラ、モラハラ諸々など正直、親戚でもこんな会社で働くのは嫌だししんどいと思う。見て見ぬ振りも辛いものだと思うし標的にされたらなお辛い。意外と亀田さんは好きだけど、扱いづらい人ばっかりなところに善哉がいい人過ぎて感動すら覚える。茉子の母の言葉にハッとさせられるものが多く、確かに本を千冊読んだからといって感性や想像力や論理観や知識が蓄えられるわけではなく何の自慢にもならないな…と思えた。茉子が前例になったのが感慨深く、和菓子が美味しそうで食べたくなった。

    0
    2025年11月13日