寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    「人のことを分かった気になってはいけない。決めつけてはいけない。」
    「誰にでも事情はある。」

    それは最近の流行りと言ってもいい切り口であるし、
    別段特別な視点ではない。


    ただ、忘れてはならないのは、
    その「誰にでも」には「自分」も含まれているということだ。
    「自分もそうなる可能性がある」
    いや、誰かにとっては「すでにそうだった」可能性すらある。

    それは例えば『プロミシングヤングウーマン』を見て
    「こんな最低な男にはなりたくない」と平気で言えてしまう人のように
    「自分だけは例外」と当たり前に思えてしまうことの恐ろしさよ。


    そして、もう一つのテーマ、「人間の性格に善も悪もない」
    人間の

    0
    2025年12月07日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさんは「水を縫う」に続いて2作目でした。不思議な力のあるお話だと感じました。
    登場人物それぞれの人生が何処か力が抜けたような語り口で描かれていますが、ところどころですっと腹落ちして前向きになれるフレーズがあったり、分かってはいるんたけど中々言えないようなフレーズがあったり、自分もこんな考え方してしまうことってあるなと思ったり、不思議なお話でした。
    相手の視点を考えつつも、自分らしさは持っていたい、そんな思いを持ちました。

    0
    2025年12月07日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    寺地さんのエッセイ。とっても面白かった、特に一、二章あたりの家事に纏わる寺地さんの捉え方が面白くて、明るくてとても好き。
    寺地さんの小説と、エッセイは受ける印象が異なっておどろいたし、面白かった。ネーミングセンスが抜群で、のっけからエネルギッシュ敏子!大爆笑でぐっと掴まれました。わたしも心の中にそんな人物を作り上げたら(イマジナリー家政婦)家事頑張りたくない時、頑張れるかも。
    竹雄…面白すぎる!
    最後の晩餐も捉え方が面白すぎて、斬新でウケました。大阪感の面白さ。
    頭が柔軟だから、いろんな小説が書けるんだな。
    またエッセイも出して欲しいです。

    0
    2025年12月04日
  • いつか月夜

    Posted by ブクログ

    生きづらい
    家族 職場でも
    主人公は父から言われた
    善く生きるを忘れずにいる
    皆んなの明日が良くなればいいと思う
    一気に読みました
    次に読むのは
    九月姫とウグイスです

    0
    2025年12月04日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    遊園地の従業員達の日常、人生を描いた作品でした。働くことに臆病になっている自分に勇気をくれる作品でした。

    0
    2025年12月03日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    あなたはあなたのやり方で生きていい、というメッセージが送られてくる。
    受け取りました!

    共感することがたくさんあって、これは「きP」と名付けようかな?「共感するポイント」。人によって違うだろう。
    実は本文中に「めP」という「面倒くさいと感じるポイント」は人によって違うというくだりが出てきたのであやかってみました。

    「名前のない料理ってなんやねん」と思った人は、基本的に毎日料理をしない人だろう、ということが書かれていて、これは土井善晴先生が、名前のない料理でええんです、と背中を押してくれそうだと思った。

    「苦労が人を成長させる」というが、苦労はただの苦労だし、成長は成長。そのふたつをごっち

    0
    2025年12月03日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    2025年出版。195ページ。マイノリティも個性の一つ。誰に迷惑掛ける訳でも無いなら、しっかり自分として生きて行けばいいよね、って感じの物語。劇的な何かが起こるという訳でも無いが、個性溢れる面々が織り成すお話し。文体が、如何にも小説!と云う感じと違うので、読んでいて余分な圧迫感が無いのが好き。

    0
    2025年11月30日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    誰かへの手紙みたいな本を書きたいと思って、そんな寺地さんの思いがエッセイになった本。
    寺地さんの書く小説が好きなので寺地さんにはたくさん本を書いてほしいと思った。

    0
    2025年11月30日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    ある家族の祖父祖母父母姉弟それぞれの立場での感情を極々自然に流れるような文章でまとめ上げている
    起伏はないが、そこが逆にリアルで共感させられる部分が多かった

    0
    2025年11月28日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    24歳の駒田万智子さんの成長物語
    彼女に手を差し伸べる
    70代の了さん
    50代の美華さんと冬さんとの年齢差を超えた
    友情のような関係がとても良かった!

    自分たちが通って来たからこそみえる
    若さゆえの未熟さ 純粋さ 潔癖さ 傲慢さ

    個性と生き方に裏打ちされた了さんたちの言葉は
    絶妙なタイミングで
    万智子さんの元へ届き
    一歩を踏み出す原動力になっていきます
    人生の先輩たち
    素敵だった!

    鳥取生まれの万智子さんは
    生まれ育った場所から離れて
    一人で暮らしていくことが
    やわらかい砂の上を歩いているようだと言います

    とても寂しく不安で
    足が地面に着いていないような不安定さ

    でも私には物語を通し

    0
    2025年11月27日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    「わかりあおうと思わない方が
    かえってうまくいく」
    まさにそう。
    出てくるみんながなんかしら欠けていて
    でもみんなが愛おしい。
    誰も自分の考えを押し付けたり
    人を否定しようとしないからかも。

    0
    2025年11月27日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    こうあるべきとか、ねばならないとか難しく考えず、肩の力を抜いて毎日過ごしても良いのかなと思えた。自由すぎる登場人物が笑えた

    0
    2025年11月26日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    関西の街の小さな製菓会社を舞台にしたお仕事小説。
    春に始まって春に終わる物語。
    社長の親戚で入って来た主人公が、会社の昔からの慣習を変えていこうとするが、何でも新しいから便利だからって変える事が正しいのか?波風を立てずにただ会社に言われるがままの条件を受け入れて働く亀田さんのような働き方が良いのか?自分も働いていて同じような事を考えるし、小さい会社なりの暗黙のルールとか敢えて言わない風潮とかわかるなー。と思いながら読みました。
    仕事に行き詰まった時に、思い出しそうな本でした。

    表紙もそうですが、和菓が美味しそうでこまどり庵に行ってみたいと思いました。

    0
    2025年11月25日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    どの主人公園田、莉子、朱音境遇も信条も異なる3人の誰しもに共感できる部分がある、
    不思議な惹き込まれるストーリーと心理描写。

    最後の友達じゃなくても相手を思うことができる
    皆んながそうあって欲しいように空気を読んで行動する
    学生時代のあるあるな雰囲気
    「王様」の大樹
    負けたくない…でも何と戦ってるの?



    0
    2025年11月21日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    子どもの頃から頭に結んだリボンが
    トレードマークになっている
    リボンちゃんこと百花。
    ある日、伯母の加代子さんに下着のリメイクを
    手伝って欲しいと頼まれる。

    リボンをつけ続ける事をバイトの男の子に
    馬鹿にされても「流行っていようがいまいが
    わたしは頭にリボンをつけると決めているし、
    ババァになってもこれで行くつもりだよ、
    誰がなんと言おうとね」と、穏やかに言える
    彼女の強さ。
    同僚のえみちゃんは、ちょっと変わっていて、
    こんな人が同僚だとちょっと困るなと思ったりするが、百花は必要以上に人の詮索をせず、
    肯定も否定もしない(すごいと思う)
    伯母の加代子さんは、女性だからと、テーラーの
    仕事に携

    0
    2025年11月21日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    和菓子屋さんのお仕事と
    マコさんの周りの人間関係が
    なかなかリアルでした
    現実にありそうで赤裸々な話
    ただ、マコさんに共感出来なかった〜
    きっとマコさんと私は合わないんでしょうね笑

    0
    2025年11月20日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    碧が安西に依存しているように感じて、そわそわした。安西は甘やかされすぎて、影の部分を知らないで大人になってしまった。あなたが好きなことをできていたのは周りのおかげなんだよ、って安西に言いたい。

    ご飯を食べるって体にも心にも元気と栄養を与えるのもなのだということを感じた。ご飯を食べることはとても楽しい。誰かと食べるともっと楽しい。
    食べたものは無くなるけれど、思い出としてずっと自分の中に残り続けるという雰囲気の言葉があった。今まで気づいていなかったけど、多分わたしが食べることが好きなのは、誰かと食べたご飯はとってもおいしく感じるから、思い出になるからなのだと思った。

    0
    2025年11月19日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    偏見や固定概念が日常に散らばっている。相手のことを知ろうとしてないのに、この人はこうゆう人と決めつけていることが多い。それって自分の可能性を狭くすることでもあるんだなって。
    最後の締めくくりが最高な一冊だった!

    0
    2025年11月19日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    主人公の百花が、相手の素敵なところを見つける天才で、でもそれを「あなたの素敵なところ、もっも自信もっていこうよ!」と押しつけないところが良い。
    近すぎず遠すぎず、相手を尊重しているところ。
    「相手は相手、自分は自分」ときっちり線を引いているところ。
    相手の心情や状況を、冷静な目で慮れるところ。
    こんな女性に、私はなりたい。

    0
    2025年11月19日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。

    名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑

    とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。

    そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
    沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。

    素敵な言葉が

    死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸

    0
    2025年11月19日