寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一緒にいてもその人の全部なんか知れるはずもなくて、勝手に自分でその人はこうだと決めつけて違う言動したらこの人こんなこと言う人だっけ?とわかった気になって幻滅して。
    それでも何かきっかけで相手を深く知りたいというプラス行動になるのはやはり愛なのかな

    松木が目を覚まして新たなスタートに立てたのよかった。

    0
    2026年01月23日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    物語のその先を読者に委ねられたような終わり方が印象的で、読み終えてからも自然と想像が広がっていった。

    リボンちゃんのマイペースさは、ただののんびりではなく、自分の軸をちゃんと持っているからこそのもの。
    だからこそ、彼女と周囲の人とのやりとりが心地よく感じられた。

    「焦らなくていいのかもしれない」
    そんなふうに、そっと背中をなでられるような一冊だった。

    0
    2026年01月23日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間関係に疲れて退職した茉子が、親戚の社長に誘われ、経営する小さな和菓子会社「吉成製菓」に転職する。会社にはパワハラやサービス残業などの理不尽な社内ルールが存在し、その改善を目指す中で、茉子と同僚たちも変化し、働くことや生きることを見出していく。グラデーションをつけてゆっくり変化していく様子は会社が積み重ねた古き悪しき伝統の歴史の長さを感じられた。おいしそうな和菓子がたくさん出てくるが、内容自体は甘すぎない分、「吉成製菓」の和菓子と相性が良さそう。

    0
    2026年01月21日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    数年前に寺地はるなさんのお話を聞く機会があった。その時、自然体な方だなという印象を持ったのだけど、このエッセイもそのまんま。
    飾ることなく、日々の何気ない日常が綴られていて、さらに親近感を持ってしまった。
    私もそうだけど、人は歳を重ねるごとに周りの目が気にならなくなって、自然体でいられるのかも。
    人を不快にしないように節度は守りつつ、無駄に取り繕ったりしないところがいいなと思った。
    家事のやる気がおきない話は、ただただ共感。
    私もやる気が出ない時は「エネルギッシュ敏子さん」を呼ぼう。

    0
    2026年01月21日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    祖父の死がきっかけになり、孫の兄妹が
    ガラス工房を継ぐ物語。
    お互いに嫌いだったり苦手だった2人が
    工房の仕事を通して徐々に分かり合えるように
    なっていく様子が微笑ましかった。
    発達障害のある兄の素朴な言動が
    物語に出てくるガラス作品のように
    透き通ってキラキラしてた。
    とてもほっこりする読後感でした。

    0
    2026年01月18日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    何かのきっかけで普通の家族が一瞬で崩壊してしまう、そんな家族の物語
    大人は自分勝手に逃げることができるけど子どもはそうはいかない、
    何かあると被害を受けるのはいつも子供だ、子供は逃げ場がないからそこに留まるしかない、そんな環境に順応するために嘘をついて生きていくしかなかった山吹は辛かったと思う。紅もそう、長い時間をかけて最後にはやっと家族がスタート出来た気がする

    どこにでもありそうな話を深く印象に残るように描く寺地さんの作品が好きです。

    0
    2026年01月18日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ

    気にする人の気持ちはわからないが、わからないからこそ、ないがしろにしてはいけない。
    責任を果たす、って具体的にどうやるの。
    他人の思う正解に添うようにわたしは生きてかなきゃならないのかな。
    いっぺんに考えるからだよ。いっぺんに考えたら、誰だって、どんな内容だって、混乱するよ。
    自分が納得できる理由がある場合はわたしも言葉を尽くして説得するが、「なんとなくそういうことになっているから」という理由で強制することはできない。
    自分でもなにがどう嫌なのか、はっきりわかってないのかもしれない。
    生きていくって、すっきり、きっぱり解決しない物事と、うまくつきあっていくことなんだろう。
    思ったことをぜんぶ言

    0
    2026年01月20日
  • 雫

    Posted by ブクログ

    ジュエリー会社で地道に働く職人とデザイナー、上手く生きられない人たちのもどかしさを年代を遡っていく。胸に留めておきたい言葉が幾つかあった。

    0
    2026年01月18日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    映画を観てから拝読。
    やはり2時間程で寺地はるなの人々の機微を表現しきるには限界があったと思うくらい原作は深みある小説だった。
    それでも人物のイメージはかなり近く、特に紅と頼は良いキャストだったんだなと。
    嘘と架空。
    嘘で傷つけられる人と架空に救われる人。
    人生に物語が必要である事を書いた小説。

    0
    2026年01月18日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    皆と合わせられなくて学校に行くのを嫌だった。「堂々としていなさい」と、毎朝母が結んでくれたリボン。
    33歳になった今でも嘲笑の種になろうとも「ババアになってもこれで行くつもりよ」と自分の美学を決して曲げない百花。「たどりつけない客は、この店に縁がないってことだ」と商店街の細い路地で無骨にやってきた『テーラー城崎』とどこか呼応しているように見える。

    下着は単なる衣類ではなく、その人の尊厳を守るもの。自分の一番近くにある「お守り」を縫い上げる仕事。

    「百花はスタートが遅いだけで最後には他の子を追い越すんだ」と漏らしたお母さんの言葉通り、我が道を見つけたリボンちゃんに拍手を送りたいと思う。

    0
    2026年01月18日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    読みやすく、静かで暖かい読後感がよかった。九州の片田舎で生きる人々の悩み、もがきが切実に描かれている。登場人物全員、一見嫌な奴でも根は悪くないので憎めないのが良いところ。
    生きるのって難しいし面倒くさいけど、先を案じて俯きすぎずに、目の前のことには真剣に生きていきたい。

    0
    2026年01月16日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    1人の働く人間として、とても考えさせられる話だった。他者との関わりの中で、どうしても様々な顔を持たないといけないことがある。そんな中で一環とした態度を貫き、自分の思いを伝える主人公には、凄いなと思いつつ、生きづらさは多少なりとも感じた。見て見ぬふりをする方が生きやすいのでは?と思う亀田の気持ちは分かる。
    数ヶ月前前例のないことと向き合う時があり、もしかしたら未来の誰かの役に立ったのかな?と感じた。この件のお陰で、自分の立場が危ういのだが、他人の反応や期待は置いておいて、自分で自分を認めて過ごしていこうかなと思いました。

    0
    2026年01月15日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    それぞれの登場人物の視点で語ってあり、その切り替えも面白かったし、全体として暖かいいい話だった
    九州の田舎の県に住む者として、分かる分かるということも多く、楽しんで読めた

    0
    2026年01月14日
  • 雫

    Posted by ブクログ

    中学の同級生4人が卒業制作で出会った「雫」をモチーフに、30年間の人生の「終わり」から「はじまり」へと時間を遡り、物や人とのつながり、そして再生を描く感動のヒューマンドラマです。人生のままならなさや不器用さに寄り添いながら、ジュエリーのリフォームを通して「永遠」の意味を探求し、新たな一歩を踏み出す大人たちの姿を描いた作品です

    0
    2026年01月14日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    レビューにあったとおり「お守り」みたいな本でした。よし!明日も頑張ろう!!とやる気がみなぎるわけではなく、周りの目を気にして好きなものややりたいことを諦めなくていいんだよね、無理に変わろうとしなくてもいい。そっと包み込んでくれるようなあたたかさがある本でした。

    0
    2026年01月13日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    久しぶりに寺地はるなさんの本を読みました。途中はそれぞれの人の行動や言動が何でかな何でかなと思うところがあるけど、読み進めていくと、気持ちがわかってきて、共感できます。面白かった。元気出た。ちゃんとしたご飯食べたくなった。人とちゃんと話したくなった。仕事頑張りたくなった。失敗してもすすめそう。

    0
    2026年01月13日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    会社勤めで30歳になる碧は、同棲している美大卒のフリーター安西が、いかなる仕事も長続きせず、すぐに辞めてくることを気にかけていた。ある日、安西が「実家に戻るからついてこい」と強制的に碧を故郷に連れ帰る。そこで地代の取り立てに向かった先の黒江のところで、養蜂を手伝うことに…。

    はてなブログのころの、素なのかひねくれているのかわからない、改行無くぐだぐだと書いている頃の寺地はるなしか知らなかったので、読みにくいんじゃないかとずっと敬遠していたが、さすがに書籍にもなるとそうでもない。読みやすいです。

    仕事を強制的にやめさせられ、知らぬ土地で何かをやらざるを得なくなった碧は、それまでの人見知りのキ

    0
    2026年01月12日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    家族の話は外からではわからない
    本作の家族は外から見ても難がある。

    亡くなった次男をまだ生きている者として暮らしている母
    その母が何かのきっかけで克服して家族みんなでやっと前を見れるようになりました。という話かと思いながら読み進めた
    おおむねは合ってるのかもしれないけど
    本作は、何をきっかけとして母が克服したかは詳しく描かない
    家族の問題ではなく、家族であってもそれぞれ個人の問題として描かれる
    よかった

    0
    2026年01月12日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    羽猫家は嘘つきばかり。計画性もなく羽猫山ランドを作ろうとする叔父、怪しい骨頂店を営む祖母、亡弟の死を受け入れられない母、愛人の元に通う父。母に弟のふりをして手紙を書く主人公、山吹。それぞれの悲しみや孤独を埋めるための嘘は、間違っていても必要なものだった。家族の問題は解決されないが、母に愛されず孤独を抱えた山吹も、破綻した家族に苛立っていた姉の紅も、人生の中で成長し、それを受け入れられるようになる。悲しみを抱えながらも、心がほっこりする物語だった。



    0
    2026年01月12日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    祖父が亡くなった後、物事をはっきり言わないと通じない、人の気持ちがわからない発達障害気味の兄と、そんな兄が嫌いな妹がガラス工房を引き継ぐ事に。
    はじめは喧嘩ばかりでうまくいかないが、少しずつ、お互いがお互いを認め合い、成長していく。
    兄:道は普通とは違うからこそ、何が特別かを知っていたり、空気を読まない発言が誰かの支えになってたり、不思議な存在だし、兄らしく妹を守る一面があったりして、カッコイイ。
    妹:羽衣子は兄への嫉妬を拗らせて兄が嫌いだが、認めていく過程や、特別な人になりたい願望などは、女子ならわかるかも。

    0
    2026年01月11日