寺地はるなのレビュー一覧

  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    生きづらさを感じながらも懸命に生きる人たちの物語を描いた短編小説集。

    表題作の中の「だいじな人って、たまにやっかいだよね」という言葉が心に残った。

    「口笛」という作品からは、女のしあわせって何だろうと考える時間をもらった。

    他には「夢の女」も印象に残った。

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    2025年06月29日
  • ガラスの海を渡る舟

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    お互い違う感性や個性を持つ兄妹のそれぞれの視点がわかりやすく描かれ、歩み寄り認めていく過程に涙してしまった。表紙と裏表紙が物語っている。
    道の幸せをこれからも願ってしまう自分がいる。

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    2025年06月29日
  • やわらかい砂のうえ

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    人に対するモヤモヤを、対峙するよりも
    避けていくことを選んできた自分には
    一つ一つのモヤモヤを
    すぐには言葉にできなくても
    じっくり向き合おうとする主人公に
    気づきもらった。

    今、自分が見ているその人の言動は、
    自分が理解していることが全てではない
    いろんな背景があっての
    眼にみえる、その言動。

    人を理解しようとすることは
    恋とか友情などを育むために
    とても大切なことなのだ。

    素敵な大人の友達もとてもいい。
    スパッと言い切ってくれる言葉が
    思い込みや、頑固さを
    叩き割ってくれるように思われた。

    やわらかい砂のうえ。
    あぁ、そんな感覚もあったなぁ
    と思い出すような気持ちと、
    これから、そ

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    2025年06月27日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    タイトルに惹かれて読みました。
    本当に子供の頃は、大人は当たり前に
    泣かないと思ってました。
    でも、それは勘違いだなと思う
    大人の方が感情的になってしまうことが
    あると思う…
    読んでみて改めて思いました。

    登場人物みんなが豊かな人生を
    歩めますように(*˘ᵕ˘*).。.:*☆

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    2025年06月25日
  • 正しい愛と理想の息子

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    ネタバレ

    タイトルの妙に唸った。
    2人とも親から正しく愛されたとは決して言えないし、自分のことを理想の息子だとは思ってもいないんだろうけれど、それでも愛が無かったとはどうしても思えない。正しい愛が親子関係だけにかかるものとも言いきれないのがすごい。語り部たち2人のものでもあるし、灰嶋さんのも愛じゃないかと思った。登場人物がそれぞれ自分じゃない誰かとの2人同士で繋がっている構図も良かった。

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    2025年06月23日
  • ガラスの海を渡る舟

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    発達障害の特性を持つ道と何でもそつなくこなす羽衣子。祖父のガラス工房を継いだ二人はぶつかり合いながらも互いを認め合う。彼らの師匠・繁實さんの言葉「障害があるからかならず才能もあるはず、みたいな考えかた、俺は嫌いや。」は金言。要再読の名作!

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    2025年06月22日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    他人の感情は天候と同じものという道の一言がその通りだなぁと感じました。
    コントロールできないものだと思って付き合うくらいがちょうど良い。

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    2025年06月21日
  • ガラスの海を渡る舟

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    自分の普通と思う価値観の押し付けは
    期待であって相手にはしんどい
    羽衣子と道それぞれ良いところがあって
    喧嘩しながらも二人の兄妹愛が素敵やった

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    2025年06月11日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    本の帯にある「さみしさに、ほっとする」というフレーズに惹かれて購入。
    短編集だから毎日少しずつ…と思っていたのに、気づいたら一気読みしていた。

    各短編の書き出し。気になる…と、わくわくした。

    作中には、時々、突如パワーワードが出てきて、クスッと笑わされる感じも好き。

    どのお話も、なんとなく、さみしい。そのさみしさは、決して否定的なさみしさではない。さみしさのなかで、自分を読み解き、受け入れ、他者に優しい人たち。
    集団の暴力性について。人間関係における感情がリアルに丁寧に描いてあるので、そういったシーンを読むと心がきゅっとなった。
    いろんな生き方がある。そのことが粛々と描いてあり、どの生き

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    2025年06月03日
  • 雨夜の星たち

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    他人と関わらずに空気読めとか気がきかないとか方向性が間違ってるとか言われ続けてきた私にはなかなかつらい。

    私も三葉のように生きたい。全部じゃないけど、と解説の監督が書いた言葉に共感。

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    2025年05月26日
  • 雨夜の星たち

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    好きじゃなくても良い。好かれなくても良いってなんて甘美なんだろうか。
    甘美に感じるのは、私はすぐ好きになって、全員に好かれたいから。全員に好かれたいはちょっと違うかも。丁度良い塩梅に思われてたい。だからと行って三葉姉みたいに努力も出来ないから、中途半端にニコニコし、距離をとる。距離をとるのは、近く無ければ大きく嫌われることもないから。かと言って好意は持って欲しいから、たまに少し近寄って、声をかける。当たり障りのない話
    をしてニコニコして去る。そしてうまく話せたかな?って振り返ったりして、ほっとした気持ちになったり、何回もあの場面思い出して、どう言えば正解やったのか考える。でも分かってる。他人が

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    2025年05月24日
  • わたしの良い子

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    家族の形や考え方は、ソレゾレなはず。でも溢れる情報、周りとの比較、周りからの何気ない一言、、で、平穏でいられなくなる。
    フラットに考えることは簡単そうで、難しいなと思うのと、子どもも子どもなりに狭い世界で一生懸命考えているなと。出奔(笑)した妹の子どもを姉が育てるという設定が特殊なのかもしれないが、どんな場面でも自身がフラットに考えられたらいいなと。読みやすくて面白かったです。

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    2025年05月17日
  • わたしの良い子

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    わけあって妹の子供を育てているで主人公の日常を描く作品

    解説では主人公に共感できる人はマイノリティじゃないか、と書かれていたけれど私は共感しまくりでした。
    けっして多くはない文章量ながら
    わかるわぁ、と思うことがたくさん書いてありました。

    主人公と人に対しての考え方がとても似ていました
    私は情に薄いと思われがちだし、そうなのかもしれませんが、主人公がその気持ちを言語化してくれていてうれしかったです。

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    2025年05月12日
  • わたしたちに翼はいらない

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    子供の時や学生の時のくだらないことをまだ引き摺っている自分にとっては、なんて優しく強い物語なんだと感じた。幼稚さ、何様なのか、と感じる大人になっても存在する人間関係とそういう態度を取る人のベースにあるものの見方を言葉で表してくれている。

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    2025年05月09日
  • わたしの良い子

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    子供が成長していくと、どんなふうに悩みが変わっていくかがリアルだった。
    自分だって子供として成長を体験してきたわけだけど、親からしたらこんなにしんどかったんだなって思った。

    悩みは変わっていくけれど、根本的に「生きてほしい」っていう願いは変わらないのすごく共感する。

    子育ての考え方でも、いろいろハッとさせられた。
    今までグミがのってるケーキを見たことがないというのが、のせてはいけない理由にならないとか、言われてみれば確かに!だった。
    自分がこういう考え方を植え付けると、発想がどんどん狭まってしまうよなと。。

    授業がわからないと学校がつまらなくなる、だから(親ができることとして)塾とかで勉

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    2025年04月20日
  • 月のぶどう

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    かなり好きでした。

    あずみちゃんの母への想い、歩との関係性、互いに紡ぐ言葉、自分を見てるようで、苦しくなった

    登場する人物みんなが、それぞれ良い変化をしていく

    最期を描かないあたりもとても良い

    みんなが幸せになりますように

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    2025年04月18日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    世間のいう普通や幸せから少し外れた人達、でも誰にでも当てはまる気もする人達の短編集。
    個々の葛藤が完全に解決する訳ではないが、それでも他者との繋がりを感じたり、自分から一歩を踏み出したりする場面が描かれており、心が暖まった。

    「深く息を吸って、」が一番好きだった。心情の微細な部分まで追いかけて表現されているため、「きみ」が最後に立ち向かう場面の緊張感が手に取るように伝わってきて、短い作品ながらも最後は没入して読んでいた。
    世間における「きみ」の濃度と、呼吸の深浅の比喩も、とても好きな表現だった。

    一方で「対岸の叔父」は、世間に立ち向かうことが全てでなく、逃げる道もあると教えてくれるようで、

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    2025年04月06日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    登場人物たちの“現実”を思うと、胸が痛くなることもしばしば…
    なんてことなく言った言葉、言われた言葉は簡単に刃にも、縋れるものにもなる。
    寺地はるなさんの物語は、現実を包み隠さずドロドロに澱んだ部分もまっさら真っ白な部分も表現されていて、私もきちんと現実を見ることができている気持ちになる。苦しくもあるけど、読まずにはいられない一冊。

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    2025年03月29日
  • ほたるいしマジカルランド

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    タイトルのファンシーさからは感じられない、深くて重力の重い一冊だった。
    一人一人の視点からの物語が読みやすく、自身の中の蟠り、過去の傷、気づきがとても現実的に表されていて魅入ってしまった。感情がすごく波打つほど動かされたわけではない。でも、この本を読んで、“幸せ”ほ本質を知ることができた感じがする。誰かを幸せにしたい、と思うことは愛でもある。だけど、実際幸せにするのは自分自身だってことにハッとさせられた。
    深すぎるぞ、この小説…!

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    2025年03月20日
  • 雫

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    リフォームジュエリー会社で再会した中学の同級生4人の物語。
    そのうちの一人、ジュエリーデザイナーの永瀬珠の視点で物語は進み、45歳の時点から5歳ずつ遡ることで4人が各々抱えている背景や関係性が明確になっていく。
    とても不器用でひたむきに生きる人たちの物語。慈悲深い。

    タイトルにも表紙にもデザインされている『しずく』
    しずくには大切な意味があり、この4人に関係のようにも思えた。

    大人になる過程で人生はうまくいくわけではなくてままならなさと転機、そして決意の連続であって。物語は過去をさかのぼる形で進んでいたが、新たな決意をした45歳以降の物語も気になる。
    とてもよかったが、言葉で表すことが難し

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    2025年11月29日