寺地はるなのレビュー一覧

  • こまどりたちが歌うなら

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    とても面白かった。前向きな気持ちになれた。
    色々、みんな自分の立場や考え方もあるけど、歩みよれたり、見方を変えると違う景色がみえる事ってあるかもね。

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    2025年10月14日
  • 声の在りか

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    私にもそういうところがある!そう思いながら一気に読んでしまいました。あちら側とこちら側、私はどちら側でもなく、私が信じたことを胸を張って、時にはちゃんと声をだして向き合っていきたい。

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    2025年10月12日
  • 声の在りか

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    成長するにつれ何を考えているか分からなくなる息子、家庭に無関心に思える夫、カースト制に支配されるママ友たち。そんな環境でモヤモヤを抱えながら言いたい事も言えずに過ごしてきた主婦が、民間学童で働く事により自分の声を取り戻していく大人の成長物語。終始じとっと重い雰囲気の話だったが、希望が感じられるラストで読後感は悪くない。とても良い本だった。
    自分もずっと、声の在りかを探してきた。自分の中にあるよいものを探してきた。希和が理枝ちゃんと毎日一緒に帰ったように、岡野さんが「勉強はチケット」だと伝えたように、この自分の中にあるはずだから。子どもたちに応えられるきれいなものがあるはずだから。

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    2025年10月12日
  • こまどりたちが歌うなら

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    寺地はるなさん3冊目。

    キャラクターの描かれ方はドライなのに、それぞれがとても愛おしく感じられる。
    それぞれの得意なこと苦手なこと、できることできないことに、筆者の「良い」「悪い」の判断基準がいっさいにじまず、一貫してただそこに存在している人として描写されているからかな。

    主人公の茉子は「言いたいことを言える」人。ただ、それはある種の「傲慢さ」「残酷さ」と裏表になっている。私自身が茉子と同じタイプの人間なので、耳が痛い部分、ハッと気付かされる部分がたくさんあった。茉子自身も少しずつそのことに気づいて思い悩むが、結局うまく言語化できなかったりしてその悩みが根本的に解決するわけではない。ただ、

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    2025年10月04日
  • 雨夜の星たち

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    特に後半は、感じていた生きづらさを言語化してもらった。不器用な人ほど、他人に興味があったり、人のことを考えていたりするのだろうか。
    世間的に良しとされる行動を「良い行い」と思い、何も疑問に持たないことが一番こわい気がする。
    自分にも他人にもフラットに、そして正直にいきていきたい。それがなかなか難しい。

    私の気持ちを言語化してくれた文章。

    「けど、ほんまに他人に関心がないんかな、あんたは。もしかしたら簡単に相手のことをわかった気になりたくない、と思ってるんちゃう?」
    他人の気持ちを考えなさい、と母にいつも言われてきた。わたしにはそれがおそろしいことのように思えてならなかった。「このような場合

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    2025年10月03日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    登場人物が多く、それぞれが交錯するので、相関図が必要になったが
    どのキャラクターも愛おしく、幸せを願わずにはいられない。
    「描写が巧い」というより、「作者の中で実際に存在している」という印象を受けた

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    2025年09月29日
  • カレーの時間

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    大阪ならではのラリーのようにテンポよく続く会話、所々に入るツッコミ、そのやり取りが面白すぎて夢中で読んだ。

    じいちゃんが無茶苦茶すぎてただの老害にしか思えなかった、最初。
    時代錯誤だし、男尊女卑ひどいし、頑固すぎるし、そりゃあ実の娘やら孫にも嫌われるよねぇ、と。
    しかし章が進むにつれ在りし日のじいちゃんのエピソードに触れていくと、実は不器用な人間だと気付く。
    不器用で表現がうまく出来ないが故に、誤解される事も多いのだと。
    一緒に同居する事になった孫の桐矢、じいちゃんに振り回されて苛々、モヤモヤしながらも最後にはじいちゃんの事、自分なりに理解できるようになってたね。

    この昭和ど真ん中のじいち

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    2025年09月23日
  • 声の在りか

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    ただそこにいるということに意味がある。

    ほんとにその通りだと思うが、それが一番難しい。だからこそ、ただそこにいて意味があると思うことが大事なんだと思った。

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    2025年09月23日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    これは、人がどうやって居場所を見つけていくか、つくっていくかの話だと感じた。
    ちなみに、安西はけっこう嫌いなタイプだった笑。
    けれど、碧が自分で突き進むうちにまわりを巻き込み、自分の好きなものを知り、そこに向かって未来を描いて希望を見出していく姿がすごくかっこよかった。
    幸せってなにか、親が与えるものじゃなく自分で掴んでいくものだ。たとえそれが苦しみを伴うものだあっても、結果的に傷つくことであっても。強さを持ちたいと思える一冊でした。人間らしさに溢れていて、寺地さんの小説、やっぱり好きです。

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    2025年09月20日
  • ガラスの海を渡る舟

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    タイトルと表紙の美しさに惹かれて読み始めました。祖父のガラス工房を継いだ兄妹、道と羽衣子の10年間の心の成長物語。兄の道は人とのコミュニケーションが苦手で、いわゆる空気を読むとか協調することが出来ない。妹の羽衣子はなんでもそつなくこなせるけれど、突出した何かが無いことにコンプレックスを持っていた。正反対な2人は、お互いが嫌いで苦手と感じていたけれど、ガラス工房を共に営みながら、次第に歩み寄って行けるようになる。
    大切な家族を失って嘆く人に、「泣かないで」「前を向いて」と声をかけがちだけど、その言葉は必ずしも相手に寄り添うものではないということ。前を向けないのなら、まだ前を向くときではないという

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    2025年09月20日
  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    再読。やっぱりこのお話が大好きで、「嘘と建前は言わない」主人公の三葉雨音さんが大好きです。毎日まわりの人と話すのが面倒だと思ってしまう、自分のままで過ごしやすい環境でいられたらいいのになぁといつも願っている私にとって、三葉さんは良い雇い主(働き場所)を見つけられてうらやましい!星崎くんとのエピソードも温かくてとても良かった。

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    2025年09月18日
  • カレーの時間

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    戦後を生き抜いた1人の男(頑固じいさん)の生き様を孫息子中心に描かれていて、その中でキーとなるのがレトルトカレーである。
    おじいちゃんの思い、娘たちの思い、孫たちの思い、それぞれがうまく交わらないけど孫息子と暮らす中でそれぞれの距離が少し縮まったような気がします。
    人間関係はうまくいかないことが多いけど、ちょっとした事でその人の本当の姿が見えたりするのかもしれない、
    最後は泣けました。

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    2025年09月11日
  • ガラスの海を渡る舟

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    (診断を受けていないものの)発達障害である兄の道と、何でも卒なくこなす妹の羽衣子が祖父のガラス工房を引き継ぐ過程で、様々な衝突を繰り返しながら互いにとって心地の良い距離感を見つけていく物語。
    作品全体としては優しく心落ち着くものであるが、「普通」とは何かなど心に鋭く刺さるメッセージが込められていて、ハッとはせられる物語でした。

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    2025年09月11日
  • ガラスの海を渡る舟

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    よかった!
    発達障害の兄とその妹がガラス工房を経営しながら人の心に触れていく話だった。
    最初の方、二人とも感情的で関係がかなりピリピリしていて、もう絶対裏切られるじゃん……絶対良くないこと起こるじゃん……と思いながら読んでたからすごくハラハラしたけど、途中から二人の関係が落ち着いてきて読みやすかった。お兄ちゃんにはお兄ちゃんの、妹ちゃんには妹ちゃんの出来ることがあって、才能?があって、円満とは言えなくてもそれなりにうまく回せるようになってよかった。

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    2025年09月04日
  • ほたるいしマジカルランド

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    じーーーーんわり心にあかりが灯ったような感覚がした。キラキラした遊園地で働く人達は、私から見たら凄く眩しくて、素敵な世界の住民のように感じる。だけど、そこで働く一人一人は紛れもなくただの人間で、それぞれの人生を悩み、迷い、もがきながら生きている。この本は、綺麗事で慰めてくれる訳じゃない。無理やり希望を持てと言う訳じゃない。ただ、あなたはあなたでいいんだよ、と寄り添ってくれるように感じた。私は、それがとっても優しく、嬉しいと思った。

    どうしても、隣の芝は青く見えるし、無い物ねだりをし合っている。きっと人間って、そんなもんだ。
    自分が周りを羨む気持ちは、周りの人の良いところを見つけるのが得意だと

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    2025年09月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    ほのぼのからも殺伐からも程よく離れた温度感の綺麗で澄んだ話だった。余白が残されていて色々掻き立てられる。

    光多おじさんの葬式がコロナに被っててよかった。人望がなくて集まらなかったのを誤魔化せるから。コロナのせいにできる。そして生前刃を全方向に振り回すような言動するような人でも、息子からしたらたった1人の父親で大切な存在だったんだということも伝わるシーン。
    誰かにとってはどうでもよくて嫌な奴でも、また他の誰かにとってはかけがえのない大切な人。1人の人物のなかに同時に成立する。そういった意味でも、誰もが「ふつう」で「特別」なんだ。

    それから、救いってどこに転がっているかわからないな、と。言葉を

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    2025年08月29日
  • カレーの時間

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    いつのまにか自分の祖父と重ね合わせて入り込んで読んでいたこともあり、終章でブワっと涙が溢れた。悲しいんじゃなくて、すごく温かくて泣けた。

    私の祖父も、ろくに話を聞かなかったり、決めつけたりする人。私や両親は、それを面倒に感じるけど、祖父なりの寂しさとか、生きてきた時代の正しさとか、色々なものが入り混じって今の祖父がいるんだよなと気づかされる。まあ、価値観の違いに「もう!」と思うことがゼロにはならないだろうけど(笑)完璧に分かり合えなくたって良いし、悪口言ったっていいし、とにかくもっとたくさん話をしてみようと思った。

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    2025年08月17日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    「世間一般で言う普通」の羽衣子とその兄で「世間一般で言う普通じゃない」道が祖父のガラス工房を継ぎ、ガラスに向き合いながら、お互いのわだかまりや、生きづらさ、依頼客の依頼への想いに向き合い寄り添っていく話。羽衣子と道の2人の視点で話が進んでいく。普段何気なく使ってる表現が実は否定してるようにも受け取れること、普通ってなんなのか、ハッとさせられる言葉が多かった。
    ガラスの製作(ホットワーク)の描写が細かく、道具の名前もちゃんと出てきて、工房の暑さや、炉の中で真っ赤になっているガラス、羽衣子と道の製作風景がはっきりと思い浮かんでそういう点でも面白さがあった。

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    2025年07月29日
  • ガラスの海を渡る舟

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    私の中にある言葉では、表しきれないほどに考え方も感情も動かされた。普通ってなんだろう。できて当たり前、できないのはおかしい、誰しもが常日頃使っている「普通」という言葉。この言葉には、私の中では何も意味していない、個人の考え方という個性の色で表されるものだとなんとなく感じた。この本の道は、確かに才能があるのかもしれない。けれど、そんなの誰にでもあって、ないもので。決めることはできない。ただ後悔しないように生きていこうと思った。自分の人生だから。

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    2025年07月28日
  • 声の在りか

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    ゛よくあろうとしている゛物語。
    前半は、鬱々という感じで話が進む。読むのを止めなくて良かった(笑)
    言葉を発しない、発せない、発しても自分の考えではない言葉、受け売りの言葉とか、いろんなパターンがある。お互いに何となく思い込んだまま何十年もすれ違ってるなんてことが、、私にもありそう。親が用意した自由はホンモノではない、子どもが自身で獲得しなくてはという話も、子どもに限らないし自由に限らないと、考えさせられたお話でした。

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    2025年07月27日