寺地はるなのレビュー一覧

  • いつか月夜

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    夜中に歩いてる人たち同士で、偶然合って、だんだんと繋がっていく姿、支えようとしている姿にあたたかみを感じました。
    最後はやっぱり家族だなあと、しみじみと感じました。
    元カノの伊吹さんと特に色々とあったけど、最終的には伊吹さんの方からいなくなって、これでお互い良かったのではと思った。それぞれの優しさも伝わる物語だなと感じた。

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    2026年05月29日
  • 世界はきみが思うより

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    ネタバレ

    同性愛・ジェンダー・ルッキズム・多様性等、今認識され始めたことについて、存在するけど調和している世界が描かれている。

    色んな葛藤があるけど、冬真は母、時枝君は菜子さんや妹、サリはジャスミン、水田さんは近所のスーパーの人等みんなそれぞれの世界で誰かに愛されている。

    4人は自分の弱さや脆さを抱えたまま、それを表出させても変わらず居場所感を感じる相手と恋愛関係になっていて、なんて優しい世界なんだろうと思う。

    私もこんな世界を作れたらいいなぁ。
    私も世界への信頼を取り戻したいな。

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    2026年05月28日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ハチミツの甘い香りと蜜蜂の鋭い針。主人公を取り巻く優しい出会いと心無い言葉。読みながら養蜂の世界にどっぷり浸かっていく。何かに夢中になれる人は眩しい。自分で選んだ居場所で楽しく暮らしてほしい。

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    2026年05月28日
  • 雨が降ったら

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    「雨が降ったら傘をさせ」当たり前の言葉が、
    こんなに沁みるとは。
    40代なかば、人生晴ればかりではなく、
    雨の日も突然の嵐だって経験した。
    考え過ぎてしまう年齢だからこそ、冒頭のシンプルな言葉をもう一度思い出し、背負っている荷物を一旦下ろして、傘をさし、長靴を履いて、水たまりをジャブジャブ歩いてみたい。

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    2026年05月27日
  • 雨が降ったら

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    人生に思いがけない雨が降ったら、各々の傘を広げよう。傘は涙も隠せるから、思いきり泣いたらいいんだよ...。読み終えた今、お気に入りの傘をさした登場人物たちがすっきりとした顔をして前に進んでゆく、そんな姿が想像できます。
    人生の歩みが軽くなるような素敵なお話でした!!
    寺地さんの作品大好きなのですが、その中で私は特に大人が主人公の作品が好きな傾向にあるようです。本作に込められた優しさが多くの方に広がっていくことを願います!
    ポプラ社様よりプルーフをいただき拝読しました。

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    2026年05月28日
  • 川のほとりに立つ者は

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    めちゃくちゃよかったです。人間味がすごく感じられて、言葉にできない学びがあったように思います。いい意味で、道徳の教科書に載っていそうな小説です。それにしては長すぎますが(笑)
    しかし、小説としては253ページと短く、3日間でサクッと読めました。読書を始めたてだ、なんて人にもおすすめできます。実際私も読書初心者で、こちらが4冊目でした。寺地はるなさんの小説はまだこれしか読んでいませんが、調べると好評の作品をたくさん書かれているようで。今後寺地さんの本を読むのが楽しみです。

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    2026年05月26日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    主人公や、主人公の友達のように、自分の弱さに気づき認め、考えを改めることのできる人間になりたいと思う。
    また、物事って一方の視点から見ただけでは正しいとか間違っているとか判断できないと分かっていても、自分の経験だとどうしても主観が入って偏りがちなんだけど、この話を読んでいると、客観的に一つの事象に対していろんな目線で話が見えるので、改めて人の選択にいいとか悪いとか決めつけてはいけないと思った。
    この作者さんの作るお話を読んだ後は、現実世界が少し明るく感じる。
    最後の主人公が、小柳さんへの気持ちをこぼすところは、店員さんとしてその場にいたいと思うくらい尊い場面だった…。その場にいたら叫び出してた

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    2026年05月25日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    自分がなにかに悩んでいるとき、きまって、小説を手にとりたくなり、最初は気を紛らわすつもりで読み始めるのに、内容が次第に自分の悩みと重なっていく。おそらく勝手にこちらが重ねているだけなんだろうけれど、本作に登場する人物とは相性が良いのか悪いのか、気付けば自分が窘められていて、読みながらなんども謝ってしまった。ごめんなさい、私も先のことばかり考えて、今を蔑ろにするところある。大切な人へ気持ちを伝えることを恐れている。意地を張ることもある。それにより傷付けてしまった人々へ、ごめんなさい。
    でも、大人ってだいたいそうじゃないか? 誰にも叱られなくなって、自分が確立されていって、他者を受け付けなくなって

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    2026年05月23日
  • 世界はきみが思うより

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    タイトルからしてよさそうだと思いましたが私にとっては期待以上。寺地さん作品の中でも上位。

    ほたるいしマジカルランドがさりげなく(?)出てきたのもファンにはうれしい。

    世の中の不条理に悩んでいる人に
    この本のタイトルのように
    「世界はきみが思うよりずっと」
    とは言えなくても

    「きみが思っているより悪くない」

    ぐらいは言える世界になりますように。

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    2026年05月22日
  • 白ゆき紅ばら

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    久しぶりにハラハラした気持ちで本を読んだ。
    洗脳、DV、性的搾取、ヤングケアラー
    いろんな問題それぞれが重くて、章を読み終えるたびに『はぁーーー』と深い息を吐いた。
    最後どうなっていくのかな、2人幸せになってほしいな、とほぼ祈りに近い感覚だった。

    Good girls go to heaven,bad girls go everywhere.

    小説の帯にもなるくらいの印象的なフレーズ。
    この言葉の深みにはまってしまった。
    天国と、どこでも。
    一見するとどちらも良い響きで、良い子も悪い子も報われるような気がしてくる。
    でもこの言葉が意味するのは、
    良い子は天国にしか行けないし、悪い子は地獄に

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    2026年05月21日
  • 最後の晩餐

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    角田さんの「最後の鰻」が一番のお気に入り。情景描写の巧みさ、表現の仕方が好きだからお気に入りになった。この作品を読んで自然と涙が出てくるのは、脳内で情景を詳細にイメージすることができていて、なおかつ感情移入することができるからなのだろう。簡単に小説の世界に入らせてくれる角田さんの文章がすごく好きだ。また、同じ単語を繰り返すことで、人物の感情を深く描くことができるのだと知ることができたことも読んでよかったと感じるポイントの一つ。もっともっと、角田さんの長い文章を読みたくなった。

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    2026年05月21日
  • 川のほとりに立つ者は

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    忙しい仕事中にはなかなか難しい。ただ、家庭での接し方には、著しく、一過性にかもしれませんが、良い影響を与えてくれました。ちょうど苦しくて窒息しそうな時に読んだからか。

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    2026年05月20日
  • リボンちゃん

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    ほんわかしていて読みやすい作品。

    テイラー城崎で伯母の68歳の加代子さんは働いている。もうスーツは作っていなくて、ちょっとしたリフォームとか体操服入れを縫ったりしながらクリーニング店で働いている。
    33歳のリボンちゃんこと百花もよくわからない店で働いている。社長の思いつきでいろんなことが始まるのだ。保奈美さんという人に頼まれたビスチェのリフォームを加代子さんに頼まれる。

    同僚のえみが辞めるという。えみちゃんは前職でつまづいてしまって、外に出られなくなってリハビリがてら働いていたけど、転職するらしい。えみちゃんは考えたくない人で、転職祝いには1週間分のショーツが欲しいという。だが割とこだわり

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    2026年05月19日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ




    『最後の晩餐』



    当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ
    自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー
    あなたは人生の最後に何を味わいますか?



    なんとも贅沢な読書の時間でした♪
    作家さんのラインナップは 以下の通り♡



    ★江國香織 『コインランドリーの夜』
    ★金原ひとみ 『ラストサパーフォーエバー』
    ★角田光代 『最後の鰻』
    ☆寺地はるな 『小曾根幸子の送別会』
    ☆原田ひ香 『最後に、何を食べたの?』
    ☆藤野千夜

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    2026年05月18日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

     兄妹の関係や、人それぞれの「普通」の違いについて深く考えさせられる作品だった。
     発達障害の可能性がある兄と、その兄にずっと苦手意識を持っていた妹が、ガラス工房を通して少しずつお互いを理解していく流れがとても面白かったし感動した。

    特に印象に残ったのは、118ページの、
    「ぼくにとってはひとりひとりが違う状態が『ふつう』なんや」という言葉だった。
     羽衣子は“特別な人”と“その他大勢”という感覚を持っていたけれど、道にとっては、一人ひとり違うこと自体が当たり前だった。その考え方がすごく優しくて、「普通になりたい」という気持ちが「普通にならなきゃ」としんどくなっている羽衣子にとって大切な考え

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    2026年05月17日
  • 最後の晩餐

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    豪華作家陣によるフルコース。
    まず、「最後の晩餐」の捉え方がそれぞれで面白い。
    同じテーマで書いても、それぞれの特徴があり、
    こうも違う作品が出来上がるのかと、面白かった。

    そして、最後を考えることは、それまでどう生きてきたか、どういうことを大切にしてきたかを振り返り、さらにこれからについても考えることに繋がっていくのだと感慨深かった。

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    2026年05月15日
  • こまどりたちが歌うなら

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    たった一人でも「きみは大丈夫。」って心にスタンプを押してくれる人の存在は大きい。
    皆にも、そんな人が一人でもいますように。

    “だいじょうぶ”の話は、聞くにしても答えるにしてもホンマに気をつけよう。
    誰かが「人は大丈夫?って聞かれると反射的に大丈夫って答えてしまうから。」って言ってて「せやねん、せやねん。」って思ったのを思い出した。

    「少しずつ少しずつでも、大丈夫。」って言ってもらえてる気がする一冊やったなぁ。

    ☆第一章 春の風
    ☆第二章 香る雨
    ☆第三章 夏の雪
    ☆第四章 秋の夢
    ☆第五章 冬の花
    ☆第六章 空と羽

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    2026年05月15日
  • わたしの良い子

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    読んでいて、「普通」や「良い子」という言葉にずっと問いかけ続ける作品だと思った。

    特に印象に残ったのが
    「ずれてるっていうのは穂積が標準モデルがいると仮定してるからでしょ。でもほんとはいないんだよ。そんなのどこにも。」という言葉。

    “普通”とか“標準”って、ついどこかに存在している気がしてしまうけれど、本当はそんなものはなくて、みんな違うのに、自分だけが外れているような気持ちになって苦しくなることがある。だからこの言葉にすごく救われた。

    解説の「ノーマは存在しない」という話も興味深かった。“普通”の基準に人を当てはめるのではなく、一人ひとり違う存在として見ていくことの大切さを改めて感じた

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    2026年05月14日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    切ない。
    特に「妥当じゃない」で平野さんの視点から見る色々な人の模様が特に切なかった。
    誰かみたいに明るく生きたい。あの人みたいに真っ当な人生を送って、いい頃あいになれば自分を心から愛してくれる人がめぐってきて結婚するものだと思っていた。
    でもそれは思い込みで幸せは自分で手に入れなければならない。白馬に乗った王子様なんていないのだと。
    「翼がないなら飛ぶだけだ」もよかった。
    結婚とは親や親戚とするものではない。
    本人同士が好きで結婚したければすべきなのだ。
    確かになぜ親に許してもらわないといけないのか。
    ましてや親戚など全く関係ないのに。
    それでも旦那の親や親戚に媚を売って気に入られようとして

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    2026年05月13日
  • 雫

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    中学4人組の30年。

    2025年4月 珠が20年勤めた「タカミネジュエリー」がお店を畳むことになった。不動産部門は残るけど、珠はジュエリーのデザイナーなので、辞める。明日から無職。

    2020年2月 珠の母はボケかけている。昔から母が好きでも嫌いでもない。母の世話は姉に任せている。

    2015年12月 お父さんの形見のオニキスのカフスを自分のピアスにリフォームする。この頃はしずくの周辺をしずくの父がうろついている。

    2010年7月 姪のりんの運動会に来た。そこで知り合った長田さんの家にバーベキューに行った。長田さんにお付き合いしたいと言われて帯状疱疹になる。

    2005年4月 珠はヤンおば

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    2026年05月13日