寺地はるなのレビュー一覧

  • 世界はきみが思うより

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    ある理由で他人が作った料理を受け付けられない高校生の冬真は、近所に住む同級生の時枝くんと、とある出来事をきっかけに仲良くなる。
    一方、国際交流プラザで働く紗里は、「太ることへの嫌悪感」を抱えていた。自分がスマホで撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、マッチングアプリで会社員の水田と出会い…。

    寺地さんの作品を2冊ほど飛ばしてしまい、久しぶりの寺地作品。

    私の好きな『ほたるいしマジカルランド』が出てきたり、美味しそうな料理が出てきて頰がゆるんでホッコリしたり、冬馬や紗理などの若者たちを応援したくなったり、彼らの親たちにイライラしたり、ココロがいろいろな感情でいっぱいになっ

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    2025年12月08日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    私自身も羽衣子と同じように、道は特別だから、障害があるけど輝くものを持ってる、と思ってしまっていた。ハッとさせられた。

    あっという間に読み終えたし、没頭しすぎて現実に戻るのが大変なくらいだった笑

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    2025年12月07日
  • ほたるいしマジカルランド

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    やばい…嗚咽が止まらない…

    ドストレートに告白されるのが結局は一番伝わるみたいな感じ。ものすごくシンプルで素直な文章。でもやっぱそれが一番強い。殊更、働く人という日常の人間ドラマを描くのには最高やと思う。

    とても良い職場。

    皆それぞれが不器用なだけなんよなー
    なるほどそことそこが繋がるんかー
    タイトルのほたるいしって
    働く人々すべての総称やったんかー
    とか色々語れるところはありますが、やっぱりね、働いてる間だけでも素直になりたいもんですね。

    私は特に山田さんの章がお気に入り。

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    2025年12月06日
  • 世界はきみが思うより

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    最後のページを読んで、涙が出た。
    不安なような寂しいような、けどほんのりと幸せなような。
    『世界は、きみやわたしが思っているより、悪くないのかもしれないよ。」
    ほんとうにそう思えるお話だった。

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    2025年12月06日
  • 世界はきみが思うより

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    久しぶりに本を読んで泣いた。誰を好きとか、誰が大事とか、どう生きるとか本当はもっと単純で簡単なことなのかも知れないけど、それでも難しいと思い生きづらさを感じる人もいる。人の感情や気持ちってその時々でも、相手や場面でも違うからひとつには括れないのに。時枝くんの両親も冬馬の父も酷いと思う。例えそう言う風にしか生きられなくても。冬馬の母の言葉と愛情にほんとに泣けた。大事な存在だからこそ唯一の生きがいにしたりしがみついたりしちゃいけない、正にそう。みんなの見上げる空が美しく、気持ちのいい風が吹いていることを願う。

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    2025年12月05日
  • 月のぶどう

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    この世の仕事は全て必要で尊いこと。たとえ望んだ仕事ではなくても夢見た仕事ではなくても目の前のことに真摯に向き合うことはできる。転職に出逢えるはず、何かが見つかるはず、と、何かになりたいと思いながら何者にもなれなかった全ての人へのエールが詰まっていた。

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    2025年12月03日
  • リボンちゃん

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    髪飾りに大きなリボンをつける主人公、リボンちゃんは32歳。リボンをつけることに確固たる意志があり、からかわれてもブレない。たくましい主人公だ。

    登場人物それぞれがかなり個性的で、出てくる小道具も個性的。カポエイラ・モタンカ人形・絶滅動物・コケが一冊で出てくる作品なんて他にないだろう。人と違うことについて、自信を持たせてくれる作品だった。

    そんな個性的な登場人物たちの中で、異彩を放つのが「普通」な中学生、波瑠。私は彼女の存在がとても気になった。個性的な妹のお姉ちゃんとしての苦悩を抱えている。自分のことを普通で地味で取り柄がないと思っている波瑠に、個性を貫くリボンちゃんの声は届かない。リボンち

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    2025年12月03日
  • カレーの時間

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    祖父と孫の生活を通じて、愛情をうまく表現出来ない切なさのような感情が湧いてきた。ノスタルジックな気持ちになる小説。

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    2025年12月02日
  • 白ゆき紅ばら

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    これまで読んだ寺地作品の中でも最も胸の痛む内容だった。「保護」という名の支配。「善意」という仮面を被った搾取。それでもなお生きようとする子どもたちの強さと脆さ。誰もが自分の人生を生きる権利がある。そのことを決して忘れてはならない。

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    2025年12月02日
  • ビオレタ

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    主人公の妙を通していろんなことを考えさせられる。「幸福」とは自分にとって一番大切なものをちゃんと知っているということ。「孤独」や「さびしさ」は当たり前であること。みんな「ひとり」で戦って生きていかなければならないこと。「強さ」とは自分の弱さから目を逸らさないこと。「夢」や「目標」はその人だけの大切な尊いものであること。いま自分が何をどうしたいと思っているのか。

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    2025年11月30日
  • ほたるいしマジカルランド

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    働くならこういうところで働きたい、そう思わさせられた。いろんな人の生き方や人生が描かれていて、どうしてこんなにいろんな人の感情が分かるのだろう、と思った。人の数だけ、考え方も生き方も生きてきた環境も事情も違っていて、良いところも悪いところも違っていて、それを「だから面白い」「いいところを持ち寄って苦手なことはカバーし合って」と言ってくれる社長、こういう人の元で働けたら幸せだろうな、と思った。

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    2025年11月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    主人公の一人「道」に自分を重ねた。落ち着きがなく教室を抜け出し、他人との距離感が分からず、友だちができず、他人の気持ちが分からなかった子どもの頃。でも「道」のように真っ直ぐで優しい人間ではなかった。言葉の伝え方、「普通」とは、いろいろと考えさせられた。

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    2025年11月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    兄・道の言葉は心に響くものが多い。自分が子供の頃に出会いたかったなと。辛い時には読み返したいし、お守りみたいな一冊。

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    2025年11月30日
  • いつか月夜

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    モヤヤン。得体の知れない不安。どんどん増える深夜の散歩メンバー。気になることがあっても深く追求せず、相手の言葉を否定しない主人公の性格は素敵だと思ったし、見習いたい。世代もバラバラだが、こうやってなんでもない会話をしながらの散歩、いいな。

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    2025年11月30日
  • 世界はきみが思うより

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    寺地先生の作品、やっぱり素敵ですね。

    それぞれ悩み生きづらさを抱えながらも、日常を乗り越えて行こうとする登場人物達が、現実に隣にいる人のように感じました。私も自分の事を大事にしながら明日からも頑張るよ、と伝えたくなります。
    ほたるいしマジカルランドが出てきたりと小技も効いています。装丁のイラストのモノ達にも笑顔になりました。
    一気読みでしたが、また必ず読みかえす1冊です。

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    2025年11月27日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドという遊園地でのお話。
    前回夜が暗いとはかぎらないでも思ったのですが、登場人物がたくさん出てきます。前ほどではないし、そこで働く人達のお話。
    名前を覚えるのが苦手なわたしの脳が頑張りました笑

    ほたるいしマジカルランドにいけば働いてるんだってリアルに感じられるような背景、人物像がしっかりあって、皆好きで働いてる訳ではない、でもちゃんと責任持って仕事をして生きてる。


    ちょっと苦手だなって思う人物もちゃんと背景を知るとそういう部分もあったから、今があるのね。と思ったり。
    人を知るためにはどちらからともなく、1歩踏み出してみないと良いも悪いも分かりませんよね。

    寺地はる

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    2025年11月27日
  • 世界はきみが思うより

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    やっぱり寺地さんの作品好きだなぁ。と久しぶりの寺地さんのお話を読んで思いました。
    なんというか、いつも思うのは、
    私の心の奥の方にある
    まだ自分でもはっきり確認できないような感情がなんかくすぐられる感覚になるのです。

    今回は、父親がとった行動のせいで、
    心に傷を負い、
    母親が作った食べ物はなんとか口にできるが、
    他人の作ったものは食べることができない主人公の少年冬真が、
    同じクラスで近所に越してきた
    時枝くんと出会い少しづつ大人になっていく姿が主体ですが、
    周りの生きづらい大人たちの
    もがきながらも、前に進んでいく様子や人間模様もいろいろ混ざっていて
    悲しみや苦しみ寂しさなどいろいろな経験を

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    2025年11月26日
  • いつか月夜

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    夜に読むと良い作品。しんみりじんわり心を温めてくれる作品だった。
    主人公實成の性格がとても好き。深慮深く相手が求めていることを自然にやってしまえるし、人との距離の取り方がとてもうまい。そして何より誰のことも否定せず肯定する。好きだなー。私もそういう人間になりたい。
    悩んでいる時ってただ話を聞いてくれる、ただ一緒に居てくれる。そんな人が居れば人は前を向いて歩いていけるのかもしれない。



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    2025年11月26日
  • ほたるいしマジカルランド

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    うんうん、テーマパークじゃなくて遊園地。
    もちろん、両方とも好きやけど遊園地のほうが好き度が高いかもしれない。
    テーマパークよりも遊園地の方が良い意味で遊びに行ってる人も働いてる人も人間っぽい気がするのはアタシだけ?
    久々に遊園地、行きたいなぁ。

    ☆月曜日 萩原紗英
    ☆火曜日 村瀬草
    ☆水曜日 篠塚八重子
    ☆木曜日 山田勝頼
    ☆金曜日 国村佐門
    ☆土曜日 三沢星哉
    ☆日曜日 すべての働くひと

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    2025年11月24日
  • ほたるいしマジカルランド

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    「欠点が生きるポジションがあるかもしれない。誰かがいなくなっても問題なく仕事がまわるのが会社。」
    国村社長が素晴らし過ぎる。
    水曜日、木曜日の章にじいんとし、日曜日の章にほっこりする。

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    2025年11月23日