寺地はるなのレビュー一覧

  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    すごく読み易かった。今の2人なら、幸せは不幸に勝つだろうね。

    無意識に他人を苦しめる人、なんでもないことのように他人を救える人、私は後者でありたい。

    0
    2026年05月02日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    そこには、なんのためにもならない“豊かなもの”があります(帯の言葉)←読み終えた後にすごくジーンときた。

    遊園地で働く色んな立場、年齢、キャラクターの従業員の5つのエピソード+最終章は全部をまとめたクロージングという構成。
    遊園地の社長がメインで出てくるのか?と思ったところ、社長はあくまで脇役!でも各登場人物のストーリーに出てくると言うのも予想外でおもしろかった。

    0
    2026年04月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    北部九州出身として、海がにおってくる作品でした。作品にはどれも重要な人物が出てきてましたが、なぜか後半押しかけて来た人物が、こんなにチープな人か、となぜか逆に印象深かった。

    0
    2026年04月29日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あたたかいけれど、残酷な現実を改めて見つめ直させられる感じ。とても新しい、答えが出ないタイプの作品だった。物語だからといってなんでもかんでもうまくいくように作られる作品も多いけれど、現実はそうじゃない。自分自身も知らぬ間に偏見を抱きつつ、人に接していたのかもなと考えさせられた。私も、清瀬と同じように心のどこかでは、手を差し伸べられた人は素直に受け入れるべきだと決めつけてしまっていたと思う。

    0
    2026年04月25日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    何冊目かの╍寺地はるな作品╍
    一番好きかも

    カレーレシピを織り交ぜた食べ物ストーリーかと想像していたけど、深い人間模様だった
    自分の亡くなった父親と重なる部分もあり、いつしかこの頑固祖父(小山田 義景)が愛おしく大好きになった

    この時代の男の人って本当に不器用らしい
    でも心の中は温かく優しいの
    子どもへの思いをうまく表現出来なかった父親の本心を聞けて 心が熱くなった

    カフェで夢中に読んでいたら 読み切ってしまい、不覚にも涙を流してしまった 笑
    余韻に浸れなかったので 家に帰ってからまた最後を読み返した
    やっぱり愛おしい涙が溢れてきた
    私にとっては亡き父を思い出させる一冊となった

    0
    2026年04月22日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学生ぶりに寺地さんの本読んだ。表紙の質感とイラストが優しくて気になって手に取った。
    子どもに関する願い事を叶える母子岩のある星母島で、幼い頃から育てられた千尋。託児所付きの宿を営み、子や育児に関する悩みをもつ様々な客の話を聞く。冷徹でハッキリ言う千尋と物語から、色んなヒントと気づきを得られる小説。
    出産前の妊娠中に気持ちが揺さぶられちゃう小説読み始めてしまったと後悔したけれど、後悔など一切なかった。
    取り巻く環境や初めての育児に困難な事は付き物だけれど、頼れる環境をみつけ、自分も子も誰1人作り物の天使になってはいけない。

    0
    2026年04月21日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    ほとんど一気読みでした。こういうの大好き!
    寺地さん作品の中で個人的一位です。動揺をモチーフにしてるのも可愛くて好きだし、というか表紙もかわいいし居場所のない子供のシェルターのようなものが書かれた作品が何故か好きなのでずっと引き込まれてました。積読にある川のほとりに立つ者は、も近いうちに読もうと思います。

    0
    2026年04月17日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    困らせる人、問題を起こす人、たくさんいるが安全な場所から責めないようつとめたい。もし気づいてない家族の抱えた問題にも、神様的な人にでも頼ってみたい。

    0
    2026年04月17日
  • 月のぶどう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ページをめくり、読み進めるごとに「あぁ、凄く好きなお話だ…」と心が温かくなった1冊。
    双子の姉弟光実と歩。出来のいい方(姉)と出来の悪い方(弟)と長年周囲から言われ続け、お互いと比べて自分に劣等感を抱えつつも、突如帰らぬ人となった経営者の母が残した葡萄ワイナリーと葡萄畑での日々を通じて、少しずつお互いを認め合い、運命共同体のような、強い関係性に変化していく様子が凄く素敵だなあと思った。
    姉弟故に喧嘩も多いけど、2人みたいにああやって頻繁にぶつかって喧嘩できるの、羨ましい!と思ったり。笑
    後半最後あたりの、広田と光実の結婚式でのじいちゃんからのメッセージには泣いた(T_T)じいちゃん、一日でも元気でいてほしいなあ。。
    寺地さんのお話はふふっと笑えちゃう説明描写が散りばめられているのも個人的にとっても好きなポイント。読んでいて、悪い意味で心が荒らされない、安心感!
    寺地さん作品で好きな作品が新たに増えたよ!文庫版も出てるようなので、単行本とどっちで買い直そうかな?悩む!笑

    0
    2026年04月17日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。
    思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。
    優しい世界だなと思った。
    時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れる姿もどれも好き。
    社長さんにも「余計なことしました」ってハッキリ言えるところも、謝るけど引きずらないところも。
    みんなそれぞれが本当に相手を思いやっているのが伝わるし、失敗してもそれで居心地悪くなるわけじゃないところがとても読んでいて心地が良くて、こんな関係を築いていきたいんだなって思った。

    そしてはるちゃんの気持ちが痛いほどによく分かった。
    でもこれって本当は周りが求めてるわけじゃなかったりするんだよね。
    そう思ってしまうきっかけはあったとしても、みんながみんな「面倒見の良い、良い子」を求めてるわけじゃない。でも手放せない気持ちもすごく分かる。
    あぁもっと自分を大切にしよう、していいんだよーと叫びたくなった。

    0
    2026年04月16日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    胸をつかむ、心を放つ、読後感。
    天秤のように揺らぐ正しさに善意に、その好意に苦しむひとびとへ、贈られる本だと思う。
    生きるという苦しみを生きてという力強さでつつみ込んでくれる文章群に押しつけなく励まされる稀有な物語だ。

    0
    2026年04月15日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    ずっと読み続けている寺地はるなさんのエッセイ。

    「主婦」と言われる人を「日中家にいて家事を担当する人」と言い換えるのはいいな、と思いました。

    そして「ケアをするならまず自分に」の章からが特によかった。

    「『忘れる』というのはそれほど容易なことではない。自分は忘れたつもりでいても心の内側の、ごくやわらかい部分に傷を残している。そしてコンプレックスや他者への不寛容さといった異なる(そして最悪な)かたちで表出され、他者への攻撃的な態度に変換されてしまうこともある。
    だから、忘れられない人たちには、『忘れなくていいよ』と伝えたい。そういう小説を書いてきたつもりだし、これからも書きたいと思っている。」

    娘に本当はこう言いたい。私が言っても素直に聞いてくれなさそうなので、「寺地さんがこう書いてた」と伝えてみようと思います。

    「『自分のため』が結果的に『周囲のため』になる時って、けっこう多いのではなかろうか。」

    これは私自身に当てはまる。逆に「周囲のため」になることでも自分がやりたくないことはやらない主義。

    あと驚いたのはリヴァー・フェニックス。
    私も大ファンで亡くなったと知ったときは本当に悲しかったし、今でも「生きていてくれたら」と思っています。

    共通点は少なかったけれど、だからこそ「私は私でいい」と思える読後感。

    読んだ人がみんなそう思えますように

    寺地ファンの1人として願っています。

    0
    2026年04月14日
  • 雨夜の星たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他人に感情移入はしない。
    でも感情はある。
    これがとても刺さった。

    感情を分かち合えないと心無いように思われることってあるけど、ただ同じ感情を持たないだけ、なんだよな。

    「暗黙の了解」のような空気を読むことを当たり前にされ、それができないと出来損ないのように思われる風潮は本当にしんどいと思う。
    そしてそのしんどさはちゃんと感じるんだよね。

    誰も悪気がないからこそ救いがないような感じもした。
    傷つける意思がなくても、傷つく人はいるし、それはその人のせいではないし。
    特にお姉さんのとのやり取りは心に染みた。
    でも無理をしなくても一緒に過ごせる相手はいるし、どんな人でも誰かが必要としているのかもしれないと思えて、読後は温かい気持ちになった。


    ●印象的な言葉
    「昔から自分がおかしくない時には笑わない」
    「家族だからと何でも自分たちで解決する必要なんてないのに」
    「親が子供を育てるのは当たり前。大人になってまでそんなにいつまでもいつまでも感謝する必要はありません」
    「ある種の人々は自分の欲求を欲求として口に出すことを厭う。常識とか規範とか慣例とかいうものに沿って、ものを言うことの方が正しい行いだと思い込み過ぎている」
    「確実にお願いしたいことだけを口にするって結構難しいかもしれませんね」
    「楽をしたいだけという自分の感覚がいけないとも思わないので、私は気にしません」
    「ただ生きているだけ、を保つにもいろいろなものが必要になる」
    「問題は友達の有無ではなく、寂しさとの付き合い方ではなかろうか」

    0
    2026年04月13日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    人と同じ事が出来ない道と何でも無難に出来る羽衣子の兄妹は幼い頃から仲が悪い。そんな2人が祖父のガラス工房を引き継いでいく物語。不器用だけど道は人の本質がわかっている。曖昧な言葉は通じないし、お世辞を言ったり空気を読んだりしない。そんな道を嫌っていた羽衣子だが、いつしか道の言葉に救われる。2人の恋、両親のことや、ややこしい親戚の話、師弟関係…いろいろな事をそれぞれが受け止めて進んでいく物語で所々じんわりウルっとさせられる。

    0
    2026年04月11日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    とっても大好きな作品。装丁もステキ、、美味しそう。

    最初は頑固でデリカシーがない祖父のことが苦手だったけれど、過去の回想を読んでいくうちに、家族への愛情や決意がちゃんとあったことを知れて、見え方が変わっていった。

    ただ、その過去を知れるのは読者だけで、桐矢たちはそこまで知ることができない。だからこそ、すべてが解決するわけではないもどかしさがあって、それがとてもリアルだった。

    人は簡単には「いい人」「悪い人」で分けられないし、過去も消えない。でも、一緒にカレーを食べる時間の中で少しずつ距離が縮まっていく感じがとてもよかった。派手な話ではないけれど、じわじわ心に残る、人間らしい物語だった。

    0
    2026年04月05日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    読み終わった後に、その人たちの人生があり、いろんな場所で生きていて、感じる感情。当たり前のことだけど、なぜかそれを眩しいと思わずにはいられなかった。
    それは、自分に対する悲観的な感情ではなく、物語に登場する人物同様に自分にもあの時にしか存在しなかった光のようなものがあり、それが切なくもあり敬意のようなものを感じたかもからかもしれません。
    他人にたいして感じる感情を各自がラベルを貼って見ている。
    私は、 自分が誰かを見るとき、また誰かに見られる時にどれだけ本物に触れているだろうかとふと怖くなりました。

    とても素敵な本に出会えてよかったです。

    0
    2026年04月04日
  • 雫

    Posted by ブクログ

    じわじわと温かくなる話でした。。
    読めて良かったです。。
    永瀬珠としずくは同級生。
    珠はジュエリーリフォーム店で働いており、しずくは、そのジュエリーを加工する職人。
    中学時代に出会った、性格が全然違う2人が、友達になり、45歳になる。その時の永瀬珠さん目線で話が進んでいく。
    今日が雨でよかった。雨は流れて海へ行き、そしてまた雨になる。何かが終わって何かが始まる。

    0
    2026年03月29日
  • いつか月夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父の死後に時々不安など負の感情に駆られるようになって、それを断ち切るために夜な夜な町を歩いている主人公。歩いている時に偶然出会った会社の同僚とその知り合い、元カノとその知り合い。それぞれに悩みを抱えた人たちが「夜の散歩」に加わっていく。

    知り合い以上友だち未満、みたいな、お互いに深いところには触れないけど、それでいてお互いを思い合っている(だんだんそうなっていく)関係が素敵だと思いました。私も夜にウォーキングをするので、そういう仲間がいればいいなと思いました。

    個人的には主人公たちの恋愛観に印象を受けました。主人公は「いつもそばにいて同じものを眺めて笑い合えるような恋愛関係」を望んでいる。それに対して、元カノは「わたしだけをいちばんに愛してほしい」と言っている。そして、主人公は現在の「気になる人」である幼なじみについて、「やりたいことがいっぱいあるアグレッシブな人。自分の望む恋愛観では退屈なのではないか」と思っている。

    私自身の恋愛観は主人公に近いかな、と思いました。その他にも主人公には共感できるところが多くて、だからこそストーリーに感情移入できたのかな、と思います。

    0
    2026年03月29日
  • いつか月夜

    Posted by ブクログ

    寺地作品の好きランキングでかなり上位に食い込む、これは。最近は家族のことを書いてるのをよく読んでたけど、家族じゃない人との交わりメインの寺地さんもいいんだよな〜。「いつか月夜」のタイトル回収も美しかった。ミスチルの「足音」みたいな一冊。

    おこがましいけど、實成くんと人間関係に対する価値観が結構近いと思った。必要なときに近づいて役割が終わったら離れていくって諸行無常感について、丁寧に言語化してくれた。
    あと、人間関係って良くも悪くも「出会い直す」瞬間ってあるのを思い出した。「いい人だと思ってたけどそうでもないよね」を描くときの、絶妙に人を苛つかせるレベルの人間の裏表が好き。(でもその人の背景の描写がしっかりしてあるから「そういうこともあるよね、人間だもの」と納得せざるをえない)
    良いほうの出会い直し、私は泣きそうになってしまった。その部分が良すぎて脳内で映像化してた。
    モヤヤンの話は思ったより少なめ。

    0
    2026年03月28日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    何冊か持ってはいるけど初めましての作家さん
    寺地はるなさん。(ヨミタカッタノ!)

    未来屋書店100イベントで、サイン入り文庫として手に入れたうちの一冊。ウサギさんのイラストがサインに添えられて、かわいい。

    寺地さん、こんなに読み心地が良いなんて
    早く違う作品も読みたーい!

    ガラス工房でガラス作品をつくりながら成長していくお話ですが、ステキなフレーズが満載。
    いわゆる発達障害という個性を持つ兄と、
    いわゆる普通に過ごせるが無個性な妹。
    お互い苦手意識で関係が上手くない兄妹。
    兄視点の章が特に良く、次第に兄を認めはじめる
    妹の関西弁が心地よい!

    プロジェクトヘイルメアリーからの一冊だったので、気持ち良いくらいのサクサク、いやグサグサとココロに刺さる良作でした。
    久々におすすめしたくなる一冊です!

    ガラスの骨壷飾ってみたいです☆*:.。.

    0
    2026年03月26日