寺地はるなのレビュー一覧

  • 雨が降ったら

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    40代半ば〜後半の5人の女性が主人公の連作短編集。
    育児中だったりお一人様を満喫していたり、いろんな女性が登場しますが、同世代の私は悩みや思いにとても共感できました。
    読後は心がじんわり温かくなり、前向きな気持ちになれる小説でした^ ^

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    2026年10月04日
  • ぬすびと

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    どんな立場でも、お金があってもなくても、それぞれ悩みがあって、でも自分とは住む世界が違う…と思って遠ざけて…
    我慢するだけでなく、自分の力を信じて少しずつ成長していく彌栄子さんも素敵だし、月のようにいつも見守ってくれている暖も素敵…
    映像化されたら、誰が暖をやるのかな…とか考えてしまう…

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    2026年10月02日
  • リボンちゃん

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    自分らしさを失わないように進んでいくリボンちゃんにほんわかとしました。 

    周りの人に対する優しさも伝わってきて、頑張って!と心から声援を送りたいですね!

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    2026年09月30日
  • 雨が降ったら

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    どの話も心がじんわり温かくなり、前向きになれる話ですごくよかった。
    傘店での出会いがきっかけで仲良くなった女性3人の関係性が羨ましいと思った。
    さらさらした喋り方、ベビーパウダーをはたいたような声という表現が印象的だった。

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    2026年09月28日
  • わたしの良い子

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    最近読んだ本の中だとかなり好き!!
    一見、嫌だなっていう登場人物もいるんだけど、嫌な面だけではなくて、その人たちそれぞれの事情とか書いてあるから、嫌な気持ちにならずに読めた

    主人公、人を故意に傷つけたりはしないけど飄々としていて軸があって、言うべきことははっきり言うところがめちゃくちゃ好き

    朔は確かにできないことも沢山あって、いわゆる学習障害があるのかもしれないけど、この本の中ではそれを病気や障害と表さず描き続けているのも良かった
    妹も最初はひどいなって思ってたけど、主人公としっかり話せて良かった!
    妹の名前の由来のシーンのところめちゃくちゃ泣きそうになってしまった

    子どもが出来てまた読んだら、感じ方も違いそう!


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    2026年09月28日
  • 雨が降ったら

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    まず表紙のデザインが好き

    第一話 夫の浮気で離婚した初佳(48)。「きみは悪くない。だからこの家は渡す。」からの流れが素晴らしい。娘との距離感もとてもいい。

    第二話 一人でユニバに行くのが楽しみな歯科衛生士の杏子(43)。自分のペースで楽しく生きているのに、既婚者の元カレがしつこく連絡してきて…

    第三話 古くて小さいけれど自分の家を持っている会社員のもとか(47)自立して自分なりの幸せを満喫しているのに周りからはそう思ってもらえない。ある時、芸人の手品に心動かされて…

    第四話 小中学生がいるパートの苑美(30代後半?)幸せだけど納得できない日々を送っている。『夫の不快な態度大会』がリアルすぎて共感しかない。

    第五話 母を失ったばかりの美禰子(47)喪失感と同時に過去に囚われている感覚がある。離婚したら実家に帰ってくると疑わなかった母。女二人で毎日楽しかった日々。認知症と病気で壊れていく日常。立ち直ろうとする度に母親の幻が現れて…

    一人で生きている中年女性たちは自分なりの幸せを持ち、一人なりの覚悟を持っていてどの話も滲みた。

    そんな彼女たちに時に降りかかる雨を
    しのぐ居場所になってくれる洋傘店。
    パンクなお婆ちゃんと気が優しくて力持ちな息子がとてもいい。
        

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    2026年09月27日
  • リボンちゃん

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    心がぽかぽかしました!!!
    わたしは好きなものを好きと言えないときがあるのでちゃんと言えるリボンちゃんにあこがれますーーー!!!

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    2026年09月27日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    もうすぐ閉店するあかつきマーケットのキャラクター「あかつきん」を通して、その町の人の事が書かれた短編のあつまり。
    地元に閉店したショッピングセンターがあって、それと重ね合わせずにはいられなかった。
    登場人物が多くて大変だったが、一つ一つがとても素敵な話だったのでまた読み直したい。
    グラニュー糖、バビルサの話が好き。

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    2026年09月27日
  • 雨が降ったら

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    読んでてすごく優しいんですけどところどころの洞察力が鋭く抉ってくる。でもやっぱり優しい。
    なにかドーンと事件があってバーンと解決!っていう感じではなかったのが却ってちょうどよく、私も私の人生をもっと大事にしてもいいのかもしれないと思いました
    『夫は二週間に一度、海釣りに出かける。それはべつにいいのだが、クーラーバッグぐらいすぐ片付けたってバチは当たりゃしねえだろうがとは思う。』全体的に穏やかで抑制の効いた文体のところにぶっ込まれる、こういう言葉の使い方、センスが最高にすき

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    2026年09月26日
  • 水を縫う

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    短編集から作家さんを知り、こちらも読んでみたけど良かった!これからも追っていきたい作家さんと出会えることはこの上ない喜び

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    2026年09月25日
  • 世界はきみが思うより

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    やっぱりよかった。
    寺地はるなさんの言葉はどうしてこう染みるのだろう。
    最後の3人でピクニックシートの上での言葉はどれも素敵だった。
    親の気持ちも子供の気持ちも少し世間からはみ出た人の気持ちもすべてを綺麗に包み込んでくれるような言葉が溢れていて静かに泣けた。
    BL好きの私にはめちゃくちゃ刺さる小説だった。
    親としてこうありたいと思わせてもらった作品だった。

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    2026年09月24日
  • 雨が降ったら

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    もう完全に平気、なんてことは、たぶんないのだろう。平気じゃなさをどこかに抱えたまま、すこし先に楽しみな予定を入れるとか、笑えるものを見るとかおいしいものを食べるとかしてその日その日を生きていくしかないんだろう

    という一文がよい。

    いい日にも、悪い日にも、終わりがある。どんな日もかならず終わるということは、すくなくとも自分にとってはたしかな希望やな、ほかの人はどうか知らんけど

    ここも良い。

    スノさんも若葉太志くんも、親子揃って良い。
    もちろん他の登場人物も良い。
    近くにこんな傘屋があるかも知れないから、歩いて行ける商店街をのぞいてみようかな、と思うほど、読んだ後気分は晴れる。

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    2026年09月21日
  • きよくしぶとくやかましく

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    たぶんこういう田舎町は、どこかにあるような…。

    昔からのしきたりもあって、もちろん町内会があり、その中には青年団、老人会、婦人会に子ども会などがある。
    今は、どうなんだろう…子どもが少なくなり、老人会はあるが、今や70過ぎても働いてる人もいたりで、加入する人は少ないのかも…。

    物語の白日町の婦人部の4人が「秘密」を語るのが、確かに秘密にしたいほどの内容なのだ。
    それぞれが個性的で飽きさせない。
    常に何かしらのドラマがあって、彼女たちから目が離せない。
    江南とマキオの夫婦が面白い。

    …で、大きな声で言えない秘密は、穴の中なのか⁈
    ちょいミステリアスな感じも想像を掻き立てられる。

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    2026年09月18日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんは、同郷です。舞台が九州の山奥で最近言われてる、さすが九州を垣間見ます。窮屈なことをみんな抱えているが、ある程度で済んでくれたらいい。血は鼻血ぐらいだが、涙を浴びせられた作品でした。

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    2026年09月17日
  • ぬすびと

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    p72
    多くの人は自分の心を直視しない。認めない。
    隠して押さえつけてそれでも捨て去ることはできず、巧妙なやり方で他人を傷つけてごまかそうとする。
    非難とか陰口とか、意地悪とか、あるいは冷笑とか。

    p120
    なんで本なんか読むの?
    知ってる言葉が増えるのって器が増えることだと思う。
    大き過ぎる感情を小さな器に注げば溢れる。知っている言葉が増えるといままでただ「ムカつく」で処理していた感情をこんな風に言われて恥ずかしかった、傷ついた、みじめだった、でもみじめだと認めたくなかった、だから強い態度を取ったと細分化できる。
    それぞれの器に注げば、溢れ出さない。よく器が大きい、小さいとかいうけれどもおれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思っている。でも小さい器をたくさん持つことはできると思っている、と暖は言うのだった。

    p126
    彌栄子さんは確かに傷つきやすくて繊細な人です。でもただそれだけの人とも思えません。
    諦めない人です。自分の心をまっすぐに見つめる人です。傷ついて、落ち込んで、それでも、それでも前に進もうとする人です。私が来たから変わったわけじゃなくて、最初からそうゆう人だったんです。
    本当は頭もいいし、強い。あなた達は知らなかったでしょうけど。知ろうともしなかったんでしょうけども。
    p132
    あんたを守りたいんだよ、あんたをあの家から切り離すことで二度と会わないことで、守ろうとしてる
    p140
    みんな、化け物を見てるみたいな顔で僕を見ていた。でも鳴海は違った。鳴海だけが全然違っていた。
    他の人が呆れる時にも面白がっているみたいに笑っていた。でも本当にやっちゃいけないことはちゃんと怒ってくれた。あなたと一緒にいると、僕は自分のことをおかしいと思わずにすんだ。
    自分をダメな子だって思わなくなった。
    あなたは僕のたった1人の仲間だった。なのに突然いなくなってしまった。
    その後父も母も変わった。親戚の連中はみんなあなたを泥棒だと言うよ。あな方がこの家をめちゃくちゃにしたって。何を信じればいいのか、ずっと分からなかった。混乱したまま大人になった。

    p191
    互いに歳を取った。過ぎた時間は戻らないし、死んだ人と関係を築き直す事はできないし、欠けた心は元の形に戻らない。
    それでも悲しい事だとは思わなかった。傷こそが、欠損こそが、その人をその人たらしめる。


    いやあ!!すごく良かった!!ザ寺地はるな!
    何か主人公は悪いことをして追い出されたように最初は感じたけど、全然違かった。
    人生を大きく変えてしまったけど、多分良い方向に鳴海が持って行ってくれたと信じたい。
    20年の歳月を経た書き方が秀逸でした。

    まだ読みたい寺地はるな作品↓
    リボンちゃん、名もなき生活は続く、世界は君が思うより、そういえば最近

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    2026年09月21日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    閉店が決まっているあかつきマーケット近くに住む人々の物語の数々。
    人々は知らず知らずのうちに関わり合っていて、同じ人が別の物語にも登場してくる。
    話によって人の印象は違い、人は様々な面を持っているのだ、と改めて気付かされる。
    以前、寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』を読んだ時に″普通″とは何か、を考えさせられたが、この物語でも普通は、普通は、と言われてきた女性の話がある。
    悪気のない何気ない言葉に苦しめられる人もいる。
    自分も含め、人をこうだ、という型にはめることはできない。
    人はみな違って、人のことは想像はできても全てをわかることはできない。
    そんなふうな考えを頭のどこかに置いていると、人との関係がうまくいくのかな、と思った。
    心に刺さる物語だった。

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    2026年09月16日
  • 最後の晩餐

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    こういう短編集は、初めまして、の方が多くて、その中から、これからよろしくお願いします、になる方もいるので好き。
    個人的には、寺地はるなさんと、井上荒野さんの各品が好きだった。
    寺地さん、井上さん、これからよろしくお願いします。

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    2026年09月16日
  • きよくしぶとくやかましく

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    閉塞感溢れる田舎のどんよりした話かと思いきや、ユーモアたっぷりでクスッと笑える。白日町の面々がタイトル通り、きよくしぶとくやかましい。婦人会の4人は、キャラは違うけれどそれぞれカッコいい。
    表紙も含めて日本昔ばなしのようでした!

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    2026年09月14日
  • 雨が降ったら

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    最近こういうタイプのほのぼの系短編の連作がとても増えてきたと感じる。ただ読んでなかっただけで、前からそうだったのかもしれないけど。中には極甘センチメンタルの塊みたいなのもあるが、この本はさすがに、人生のリアルな悲喜こもごもを、味わい深い日本語で描き出した、短編小説の魅力の結晶のような本だった。他と区別する魅力を少し考えてみると、一人称語りだけれども、語られている内容が作者の人間理解の成熟度を反映していることと、ところどころに飛び出す「笑い」の要素だろうか。気軽に読めるけど、じっくり味わって読みたい類の小説だった。

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    2026年09月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ネタバレ

    遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く人たちの物語。
    正社員、アルバイト、外部委託会社のスタッフ…。遊園地にはたくさんの人たちがいて、そのそれぞれに悩み事や、葛藤や、不安があります。
    一人ひとりにスポットライトを当てた連作短編集だけど、あるストーリーでは脇役だった人も次のストーリーでは主人公になるし、逆に主人公だった人は脇役になるので、それぞれの内面と他人から見た印象が語られるので、「ああ、そんなことを考えていたからあんな態度だったのか」という気づきもありました。そして、一週間、一日ずつの時系列で物語が進むので、登場人物の心の変化や成長も見ることができ、じんわりと温かい気持ちになりました。

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    2026年09月14日