寺地はるなのレビュー一覧

  • いつか月夜

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    暗い夜道、その中を歩く人たち。
    誰かが一緒だと心強い。
    でも、その誰かが増えていくと、
    小さな温もりも増えると同時に
    小さなモヤモヤも増えていく。

    仲間がいてくれることは嬉しい。
    でも、その喜びは、いつも仲間と同じ
    温度や形ではない。

    小さなモヤモヤと、ぶつかりながら
    少しずつ逃げずに対峙していく主人公。
    相手に投げかけた想いは、
    自分の思い通りに返ってくるわけではない。

    それでも、出会えたことで
    モヤモヤも心強さも、悲しみも喜びも
    いろんなものが得られる。

    人は出会ったら、別れていく。

    かつて、仲間だったみんな、
    元気かな。
    そんな懐かしく、恋しい気持ちになれた。

    後半は、泣きっ

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    2026年02月08日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    映画を観たあと、原作も読んだ。
    映画はやっぱり景色がきれいだったし、同世代のわたしにとって、家の中の様子や小道具が懐かしかった。
    役者さんの丁寧な演技や方言もよかったなあ。
    小説では、映画で省略された事情や考えていたことなどが細かいところまで分かったので、読んでよかった。

    家族であっても、愛せない、理解できないこともあって当たり前で、それでも、存在を認めてかかわる、そんな形でもいいんだと思うと気持ちが楽になりました。

    小説から抜粋
    「役に立たないものがごくあたりまえに存在をゆるされる世界は、なんと豊かなのだろう。」
    本が大好きなわたしにとって、強く心に響いた。
    この平和な世界がこれからも続

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    2026年02月07日
  • 世界はきみが思うより

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    他人の料理が食べられない、太るのが気になって、食事がたくさん食べられない、同性が気になる、、、。さまざまな生きづらさを抱えた人々が交わることによって、心を開いていく物語。
    スラスラと一気読みした。

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    2026年02月06日
  • 世界はきみが思うより

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    『寺地はるなさんの作品の中で一番好きが上書きされた』

    すごく良かった。高校生の青春友情小説かと思いきや、センシティブなテーマを繊細に物語にした素朴で優しい作品。ストーリーに大きな山や谷はないのに、登場人物たちの心の機微を丁寧に紡ぎ、読者自身がどう捉えるか考えさせられるような余白を感じる。

    今まで数多くの寺地作品を読んできたが、寺地さんは書き手として「誰も傷つけたくない」という配慮のような、ポリシーのようなものを感じる。この物語のように、他人に言葉や態度の刃を向けることなくフェアな接し方ができれば、世界はきみが思うよりもっと良くなるはず。この本を好きな人とはとても仲良くなれる気がする。

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    2026年02月06日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんは『水を縫う』に続いて2作目。
    読みたいリストにずっと入っていたもので、今回やっと読むことができました。

    『大人は泣かないと思っていた』本のタイトルと同じ名前の話から始まる短編集。
    主人公の時田翼から始まり、その周りの人たちにも焦点が当てられていきます。

    時田翼の人間性が素敵だと思いました。
    農協の同僚・平野さんが主役のエピソードでは、「別に、やりたかったことを仕事にしなくてもいい。きちんと真剣に仕事ができているならそれでいい。やりたかったことを仕事にしている人と比べる必要はない」と平野さんに伝えていて、
    まさにその通りだなと思いました。

    私は夫もこの土地も捨てたから、と言

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    2026年02月05日
  • ガラスの海を渡る舟

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    初めて読んだ作者さん!
    表紙が綺麗だったから手に取ったけど
    読んで良かった〜
    嫌なモヤモヤもなくスラスラ読めた。

    誰かに認められたい、特別でありたいって気持ちわかる。羽衣子の感情も。

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    2026年02月04日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ふだんなかなか読まない、結構苦手分野のエッセイ

    寺地はるなさんの著作は読んだことがなく、
    普段の作風も知らない。
    そんな中書店で見つけて、直感で
    「この本おもしろそう!読みたい!」となった一冊。


    読み進めるたびにクスクス笑える内容で、
    楽しく読み終えることができました( ◠‿◠ )

    ふとしたときに読み返したくなりそう〜!!


    (どれがすきかこつこつ読書メモをとっていたのですが、消えてしまっていました…)


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    2026年02月02日
  • 世界はきみが思うより

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    人の数だけ想いがある。
    相手を理解して受け入れてやさしさを見せたつもりでも、それが相手を傷つけてしまうこともある。
    複雑で難しい。
    冬真が、時枝くんが話していないことは自分からは話さない、としたスタンスが、1番相手を思いやった行動なんだなと思った。

    ほたるいしマジカルランドが出てきた!
    寺地さん好きとしてはうれしい。

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    2026年02月02日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    家族うまくできない人たちの話。子どもを持ったからって直ぐに完成系の父母になれるわけじゃないもんね。山吹じゃないけど、私は架空じゃない犬と猫を飼っていたおかげで生きてこれた。山吹が最後リアル犬をお迎えしたけど、絶対家族を幸せにできる人だから、頼との赤ちゃん来てくれたら良いね。頼にも笑ってもらって幸せに暮らし続けてほしい。そして父母が目が覚めて同じ価値観で過去を振り返るところは物語だなぁって絶望感あったな。現実では其々見てる世界も体感も違うからそう簡単には答え合わせできない。私も体力あるうちにもう一度わんこ飼いたいな!

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    2026年02月01日
  • 世界はきみが思うより

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    連作短編集
    作品に漂う雰囲気がとても好きでした

    読み終わってから、漠然としか受け止めきれず、タイトルに続く言葉は何だろうと考えていました

    生きづらさや辛さ、抱えている問題など、粛々と描かれていてさらさらと読んでしまうけれど、取り上げられている事柄は重い。
    それでも、少しずつ受け止めて一歩ずつ切り開いていく姿をかみしめながら読みました

    菜子さんや冬真の母がいてくれて本当に良かった

    人を好きになったときのいろんな気持ちがたくさんあってそんな気持ちがたくさん詰まっている。

    今までに世界への信頼ができなくなっていても。
    今後、何が起こるかはわからないけれど。

    もう一度噛み締めながら読みたい

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    2026年02月01日
  • 声の在りか

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    子供が小学生の頃を思いだしました。
    こんな感じだったと、あの雰囲気、空気感が上手く表現されていました。
    子供が育つにつれて、関係がなくなるので気に病むことなんてないと思うのだけど、小さい頃はそうもいかないのでモヤモヤする事もあったなぁと。

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    2026年01月30日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分の無知に嫌気がさした。
    そして同情すればするほど自分が川のほとりに立つ者であることを思い知らされて、胸の奥が苦しくなった。

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    2026年01月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    心が洗われていくような感覚で一気読み。
    道の言葉にハッとさせられ、考えさせられ、癒された。日々の生活の中で人と自分を比べたり、穿った見方をしてしまったり、自分と違う考えを受け入れられず排除してしまいそうになったり、無意識にバイアスがかかってしまう自分を矯正するために定期的に読み返したい。砂村かいりさんの解説もすごく素敵で、この本に出会えて本当に良かった。

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    2026年01月29日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分から見えている部分は、その人全てではない事。普段の生活すら変えられる本だと思った。見えているものが全部じゃない。
    例えばいつも不機嫌な身近な同僚だって、何かしらの理由があるのかもしれない。『不機嫌』だって、私が思っているだけかもしれない。私がその人を決め付けたらいけないよな…。反省してしまった。寺地はるな先生の本は以前も読んだけど好き。

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    2026年01月29日
  • 水を縫う

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    それぞれの想いと葛藤があり、それが全て解消されるわけでもなく、でも少しの理解と受け入れる気持ちによって関係性が少しずつ変化していくのが読んでいて引き込まれた。失敗する権利がある、という言葉が自分の人生の考え方をも軽くしてくれるような物語でした。

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    2026年01月26日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    自分が嘘をついていることに気が付かずに、「思いやり」「良い子」と勘違いしたまま過ぎていく日々。
    自身と重なり、深く共感できた。

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    2026年01月26日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんって、ちょっとへんてこでおもしろい。小説を読んで抱いていたイメージは「人の気持ちに敏感できちんとした人」みたいな感じだったけど、このエッセイを読んで変わった。
    寺地さんはきっと、「人の気持ちにスーパー敏感で、他のことにはまるで気の回らない人」。
    余計なお世話ですね笑 そんな寺地さんがもっと好きになりました。

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    2026年01月26日
  • ナモナキ生活はつづく

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    初めて読んだ寺地はるなさんのエッセイ。寺地はるなさんの作品のファンになったものの、作者さんのことについてはまったく知らなかったので、こんなにも感性豊かな、面白い方だと初めて知った。その豊かな感性が羨ましかった。やはり良い小説を書ける方というのはこういう方なのだな、と思った。

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    2026年01月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    間も無く閉店する商店街、あかつきマーケットを舞台に、様々な人間模様が描かれる。友人の来人の頼みでマスコットキャラの「あかつきん」の着ぐるみの中に入る事になった柊(しゅう)は、様々な事情を抱えながらもこの街で生きている人々と接していく。皆一人ひとり違うこと。自分を大事に生きていくことの大切さ。自分を大事に生きていくことが亡くなった人にとって一番の供養になること。自分の人生は自分のもの。他人に渡したらいけない。「普通」とは何なのか。『好き』を恋愛感情や友情や世間に存在するパターンに当て嵌めなくてもいい。生きていく上で人々が直面する問題や悩みがリアルで、いろんな大切な教訓が詰まっている作品だった。

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    2026年01月23日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ADHDというカミングアウトが出る前に、あ、私は品川さんタイプだなと思った。
    後半の清瀬とまおさんとの対峙も、どちらかといえばまおさんの方に私は共感する。
    『持っている人間』『出来る人間』は、そうじゃない人間のことが、ああ、わからないんだな、仕方ないな、と諦めている。
    作中にもあったが病名が付けられて自分の正体が知ることが出来て安心することもあるし、余命を突きつけられたような気持ちになる場合もある。
    境遇であったり才能であったり、それが生まれつきにしろ努力で身につけたものにしろ、それは『たまたま』とか『運』とは思わない。
    良いものを持つにしろ悪いものをもつにしろ、それらは『違い』でしかない。私

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    2026年01月23日