寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公とその周りの登場人物を章ごとに丁寧に描いていて、それぞれの視点から読み進めることで物語全体に深みと広がりが生まれ、読後の満足感がすごい。
テーマとしてはセンシティブなものだけど、大阪弁でのやりとりが、軽やかさや温かみを与えていて、読んでいても暗くならずに前向きな気持ちで読み進められるところもよく考えられていると思う。
世間の空気やイメージよりも自分の好きを大切にすることを最終的に選んだ清澄や水青を通して、
男らしさ、女らしさや性別による役割固定といったアンコンシャスバイアスへのアンチテーゼを暗に投げかけているところも時代にあっていてよかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく良かった。実際に、そしてどこにでもいるように思える登場人物の思いや人生観を軽やかに切り取って、さらに1つの物語にしていくことの凄さ。
回復魔法をかけられてるみたいな小説で、元気が出てきた。そうだ、平凡な暮らしをしている私のなかにもドラマや思いがあって、それをわかってくれたような感覚になったのかもしれない。
物語に出てくる登場人物は、どこか世間の「らしさ」から外れている、または世間の「らしさ」どっぷりだけどそんな自分を見つめ直さざるを得ない人たち。
時田翼はなよなよしてる32歳の農協職員だが、内面にはやりたくないこと、やるべきでないことをしっかり持ってる、存外芯の強い男に見える。
自分の -
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寺地はるなさんの「水を縫う」を
読み終えました。
たくさんの思いが込み上げました。
何かを始めるのに年齢は関係ない。
遅すぎることはないということ。
諦めるのではなく 心を閉ざすのではなく
自分を守るために声をあげ戦うことの大切さ。
失敗だけの人生って本当にあるのだろうか。
自分が失敗と決めつけた人生の中でさえも
かけがえのない人との出会いと確かな幸せがある。
誰にでも「失敗する権利」と
「雨に濡れる権利」があるのだということを。
私らしくありたい。
そのために自分が本当に好きなもの 大切なものを求め 動きつづけたい。
血縁関係だけが家族なのではない。
そのことをあらためて強 -
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ネタバレ【あらすじ】
子どものころ想像していた大人にはなれなかった。
でも想定外の人生は、
連続ドラマの続きを待つようでわくわくする――。
「これから先」の人生が楽しみになる、著者の最高傑作!
夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。
子どもたちは独立し、収入は決して高くない。
将来に不安がないわけではないが、
自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。
ある日雨に降られて入った『わかば洋傘店』で、
60代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に、
「雨が降ったら傘をさせ」という言葉と
店名が大きく入った傘を貸してもらい――。
恋人と別れて以来、ひとりでUSJに行くこ -
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寺地はるなさんなのに神経質じゃなくて、悩める若者でもなくて、しぶとくたくましくて良かった!
午後11時、淑子さんの家からすごい音がして、起こされた私は淑子さんのうちに向かう。今は淑子さんは一人暮らし。呼び鈴を押してなぜかはな恵さん淑子さん美鈴さんが出てきた。家の中に押し込まれる。校長が死んでいる。病院で死んだのを運んできたらしい。
校長は美鈴さんに死装束をオーダーしていたが、それはレースフリフリのド派手なものだった。だけどそれを淑子さんに言えないまま亡くなったらしく、淑子さんは苦しむ。淑子さんは最終的に受け入れたが、それと、その死装束が地域に受け入れられるかはまた別問題だ。結局、校長が用意 -
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寺地はるなさんありがとう!万歳!!
おもしろい!この作品大好きです。
田舎町白日町の町内会の話。この閉鎖的な環境の中で何を考え、どう生きていくのか。うっすらとミステリーの香りが漂っているのが新鮮で、ワクワク…。
この作品では、普段呑み込んで忘れてきた…強いて言えば「名も無き不満」を掬い上げては鋭く言語化する。そしてさらにたっぷりのユーモアと愛で包んでしまうんだからたまらないです。ズルい!おもしろくてズルい〜!
登場人物全てのキャラクターも良いですね。主な視点である江南は、辛辣でいて冷静、正直で好感が持てます。江南の夫のマキオがまたなんとも良くて。思ってることの10分の1くらいしか口に出さ -
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ラピスラズリの紺色に、雨上がりの光が当たったような色が混ざっている雫型のペンダントのイラストが、とても美しい表紙です。
中学生の頃からお互いを知り、大人になってからも同じビルでそれぞれ仕事をしていた4人。永瀬珠、木下しずく、高峰能見(よしみ)、森侑(たすく)の間で起こった30年間の出来事が、5年ごとにさかのぼり綴られていました。
ジュエリーデザイナーの永瀬珠は、自分に自信がないけれど、なぜか人から相談される人。木下しずくは、不器用だけれど努力家で、見守ってあげたくなる人。長峰能見は、お坊ちゃんで人気者だけれど、本当は「味わい深い」人。森侑は、つらさや悲しみをさりげなく支えてくれる優しい人。