寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    思い込みや先入観で何も気を遣うことなく
    誰かと話していて、
    知らない間にその誰かを傷つけてしまう。

    それが例えばSNSとかで炎上したりして、
    対岸の火事のように自分には関係ないように
    ああ、燃えてる。と思うだけ。

    知らない間に誰かを傷つけていたことが
    初めて自分で自覚したとき。
    知らない間に誰かに傷つけられていたり、
    自分のなかで何かを抱え込んだりしていることを
    誰かに改めて教えてもらったとき。

    周りの人たちを、自分を
    もっと大切にできるんじゃないかと思う

    0
    2026年01月12日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構ばっちりお仕事小説だった。
    クチコミで気になってたセリフ「言わなきゃ伝わらないよ」ってアドバイスする人は、結局恵まれている人、っていうのは見逃してしまった。

    一番インパクトがあったのは、
    主人公の目線。
    違和感があったら見逃しちゃいけないということ。
    社会人を20年もやっていると
    色んなことがあったけど、
    その都度見過ごしてきた問題があったなと思う。

    それぞれの問題が積み重なって
    自分の中に積もり積もっているように感じた。
    その山が、人それぞれ異なっているんだよね
    という事を改めて感じた本。

    0
    2026年01月11日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    心の中のモヤモヤに容赦なく触られた感じなんだけど、それは嫌な感じじゃなくて「こんな気持ちになるのは私だけじゃないんだな」と思わせてくれる作品だった。
    容姿についての話は、共感しすぎて少し苦しかった。美人に生まれていたら… というたらればは、何回考えたか数え切れないなぁ…
    でも、私が羨んでいる子も、喉から手が出るほど欲しいものがあるかもと思うと、気が楽になるなぁと思った。
    色々と悩んでいる時に読みたくなる本だなと感じた。明るいだけの話じゃないのが逆に慰めになる感じがする。

    ラスト、天と藤生をくっつけなかったの良いなと思った。あの時の気持ちに区切りをつけて、前に進んでいる感じがして良い。

    0
    2026年01月10日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    第1話から第5話まであります。

    第1話を読んで”好き”と思って、
    第2話を読んで”大好き”と思って、
    第3話を読んで”やっぱり好き”と思って、
    第4話を読んで”さらに好き”と思って、
    第5話を読み終わって”絶対好き”と思いました♡

      ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
     百花(ももか)さん(33歳)は、加代子(かよこ)さん(68歳)(母の姉)から「リボンちゃん」と呼ばれています。
     百花さんは、ハーフアップにした髪に、いつも、リボンを結んでいます。
     百花さんが、リボンをつけはじめたのには、あるきっかけがありました。

     「リボンちゃん」は本書のタイトルであり、百花さんのあだ名でもあり、もうひとつのもの

    0
    2026年01月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    好きな言葉が詰まった本だった

    寺地はるなさんの登場人物の誰を肯定するでも、否定するでもなく、色々な生き方や考え方を描いていく感じに心がやわらかくなる

    私も子どもの頃、大人は泣かないと思っていた
    勿論曽祖母が亡くなった時にはみんなで泣いたし、母が実はこっそり泣いているところを目にしたこともある
    だから、正確には声を出してワンワン泣くことはないと思っていた

    だけど私が大人になった今は、大人の方がたくさんの経験をして色々な人の考え方や人生を知ってしまうからこそ、自分の人生を自分で進めなければいけないからこそ、考えることも、悩むことも沢山あるし、その分泣くに決まってるって思う

    だけどそれでいい

    0
    2026年01月09日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    ほっこり、すっきり!!ハチミツが食べたくなる!!
    誰しも完璧ではない人間味、人と人との繋がりの温かさ、屈さず一歩踏み出す勇気、どんなことも楽しむ姿勢
    つまってた〜 こんな風に生きたいなあ〜

    0
    2026年01月04日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    かなり好きな本だった。
    百花ちゃんもえみちゃんも、加代子さんもマリエさんも福田くんも波瑠ちゃんも愛瑠ちゃんも小百合さんも好き。
    新しく知った”善性”って言葉が、最近自分の中でのキーワードなんだけど、この本の中でもそれを感じた。えみちゃんとの居酒屋さんの場面とか。私こういう子好きだな。
    新年早々、そしてこのタイミングでこんないい本と出会えてよかった。

    0
    2026年01月04日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    人と接するときに、私は相手のことを理解しているつもりになっているかもしれないな。清瀬のように他者を知ったつもりになっているときに、すれ違いや相手を傷つけてしまうことがあるかもしれないなと思った。

    0
    2026年01月04日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    昭和の男なお爺さんと、多様性の時代に生きる孫の、分かり合えないけど寄り添おうとする話が面白かった。お爺さんの孤独な生い立ちや、離婚した理由、文句を言いながらも娘たちを愛しているのに、それを伝えられない不器用さが感動的だった。

    0
    2026年01月02日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    女らしさ、男らしさの押しつけにモヤモヤしたり、抗いながら人として、親として、成長していく家族。

    特に刺繍が好きでお姉さんのウェディングドレスを作ろうとする弟の清澄は、いわゆる男らしくはないかもしれないけど、「普通はこう」というジェンダー的な抑圧を感じながらも、その馬鹿馬鹿しさを見抜いて同調しないことを選択できる強い子だと思った。

    0
    2026年01月01日
  • ガラスの海を渡る舟

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさん作品2冊目。本作もみずみずしくも深くじんわり心に残る文章が多く、メモが止まらなかった。
    なかでも道のまっすぐで誰にとっても分かりやすい言葉に、ハッとする場面がたくさんあった。

    ガラス工房を営む兄妹。兄の道はコミュニケーションが苦手で、協調することができない。妹の羽衣子は、何事もそつなくこなせるが個性を見つけられずにいる。正反対のふたりの物語。


    「なんでも許されると思ってんのか、それは世間への甘えとちゃうんか、みんなお前よりがんばってんねんぞ」
    苦手なことがたくさんある道に対する、この言葉がずっと引っかかっていた。

    どうしてこの人は、道がどれほど頑張っているのか分かるんだろ

    0
    2026年01月01日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    あんなすごい作品書く人はどんな人なのか、私はそういうことがとても知りたい類の人間なので、エッセイが出ると待ってましたとばかりに読む。
    初めは寺地はるなさんも普通の主婦であられたのか…と読んでいたら、やはり、ん?!という記述にぶち当たる。(当然)ただものではなかった。
    言葉えらびの鋭さに打ちのめされる一方、気さくな語りかけに安心したりする。
    一日中、起きている時はいつも小説のことを考えながら生活していて、その中で家事をこなすということの失敗談もあるが、そこから生まれる発想の転換、哲学とも言える考え方の方向がわかってとても面白かった。
    しかも、共感できる価値観が多かったのも、自分にしてみれば意外だ

    0
    2025年12月31日
  • ナモナキ生活はつづく

    Posted by ブクログ

    えぐい。すごい本だった。。読み終わって思わず天井を見上げ唸るくらい良かった。読み応えありすぎる。ただの家事エンタメエッセイではない。
    序盤は「なんだこのファンキー主婦は」と笑いながら四コマ漫画を読むくらいのテンションで呼んでいたのに後半の深すぎる貫禄のあるようなエッセイが刺さりすぎてページをめくる手が止まらなかった。「この人おもろいなー」からのギャップがすごい。とてもファンになってしまった。絶対ほかの小説を読もう。
    読むか悩んでる人は最初の方のエッセイに加えて、後半の方の『モモと私』を読んでほしい。
    なんでもないような日々でも学ぶことがあり笑える日に変えることができると思えました。

    0
    2025年12月27日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いい小説だった!
    最後、全についての気持ちが書かれるのかと思ったら全は黒田さんや清澄の名前の由来についての思い出しについての登場で、
    ただ、ドレスを仕上げる本気の全と子供の名前についての本気の全、自社製品を任せられている本気の全が垣間見れて全って恨めないやつなんだって心が暖かくなりました。
    いろんなものにそれぞれが振り回されながら自分を見出して自分を大切に生きていく姿、とても良かったです。

    何より結局全は全のまま特に大成功!みたいな終わり方じゃないのがどこにでもある幸せのあり方、生活が感じられて良かったです。

    家族だからこそ分かり合えてないことも多いし、私も家族だからわかってよ、と思いなが

    0
    2025年12月27日
  • 雨夜の星たち

    Posted by ブクログ

    実際に三葉みたいな子がいたら『なんか面倒くさいなぁ』と思ってしまうかもしれない。友達にはなれないかもしれない。でも作品の中の三葉に共感出来たり出来なかったりしながらも気になってサクサク読めてしまい一気読み。
    物語が面白いだけではなく、気づかされることがたくさんあって最終的には三葉がとても愛おしく感じられた。彼女は自分自身ができること、出来ないことをよく知っていてそれを受け入れている。ある意味とても強い女性だと思った。
    私自身の経験から思うに、常識や暗黙の了解というのは自分の周りの環境によって都合よく変化する。それを私たちは気づいていないことが多く、自分は常識やマナーを守って行動しているような気

    0
    2025年12月26日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    タイトルの「やわらかい砂のうえ」とは、主人公・万智子の言葉で、「心もとない」ことの例えだ。正しいこと・正しくないことで白黒はっきりつけたがる性格の万智子が、年代の異なる友人たちとの交流を通じて変わっていく。
    「自信」とは、「自分が自分のまま世界と対峙する力」を持つこと。他人に授けられるものではなく、自分で決めて持つものであること。
    「好きな服を着て、好きな靴を履いて、好きな場所を目指す」。
    「自分の好きな自分」でいることの大切さを教えてくれる作品。

    0
    2025年12月25日
  • 雫

    Posted by ブクログ

    良かった。恋愛とは距離を置いた人間同士の感情が細やかに伝わってくる。世知辛い世の中での葛藤や成長の過程、人生について考えさせられる。華々しさや驚きはないが、さまざまなキーワードを繋いで遡っていく構成に徐々に引き込まれて行く。

    0
    2025年12月22日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    表紙に惹かれて買いました!初めての寺地はるなさんの作品でどんなものかなと思って読み進めていくととっても好きな作品でした!読み終わったあと心が温かくなりました。ぜひ読んで欲しい作品です!

    0
    2025年12月19日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私はおせっかい焼きなので、この本を読めて良かったなと思う。
    そして、私は人と話していて、この人はこういう人だなと勝手にレッテルを貼るところがある。品川さんの言葉で、ハッとさせられた。
    また、松木の生い立ちについて、すごく共感した。人と比べて、自分は恵まれている。天音さんのように、誰が見ても辛いと思うような経験をしている人じゃないと、弱音を吐くことは甘えみたいな風潮はあるよなと思った。もちろん天音さんの経験が辛くないというわけではないが。

    0
    2025年12月19日
  • こまどりたちが歌うなら

    Posted by ブクログ

    可愛い表紙に反し、『こまどりたちが歌うなら』は、職場の理不尽やパワハラを容赦なく描く物語だった。おかしいことをおかしいとハッキリ言う主人公・茉子の姿は、声を上げて傷ついた過去の自分と重なり、痛みを残した。私は物語のように、茉子のように、上手くはいかなかった。おかしいことをおかしいと言って何が悪いのだろう。人間を不当に、理不尽に扱い、法律を犯している会社に対して声を上げることの、何がいけないのだろう。正直、読むのは辛かったか、目を背けてはいけない一冊だと感じた。現実はフィクションのように上手くはいかない。

    0
    2025年12月16日