寺地はるなのレビュー一覧
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手元供養という言葉をこの本で初めて知った。お墓に入れるか、散骨するか、そんなだと思っていた。私が手元供養するとしたら夫かなぁ。考えたくはないけど、子供の時もそうするだろう。
道はおそらく発達障害。診断はついていない。五歳年下の羽生子と祖父のソノというガラス工房をついでいる。ふたりはガラスの骨壷を作って売っている。
羽生子は道を認めたくない。いつだってちゃんとできないから、ちょっとできたら褒められてズルい。そのうえ道には特別な才能があった。ただ、羽生子の不誠実な彼氏から道が守り、嫌な叔父から羽生子が道を守ったことで少しずつ歩み寄っていく。 -
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手先の器用な刺繍の上手な男の子の話。寺地はるなは男の子を書くのが上手い。カレーの時間も良かったし。女の子を主役に据えると主張しすぎてしまうのかもしれない。
高校1年生の松岡清澄は手芸が好き。市役所勤めの仕事人間の母はシングルマザーで、祖母のお陰で家が回っている。清澄と祖母が料理、母が掃除、姉が洗濯という分担になっている。姉の結婚式のドレスを作ることになった。
水青はかわいいものが苦手だ。シンプルなドレスがいいと言ったのに、清澄のスケッチのドレスにはリボンがある。希望を口にすると、それは割烹着だと言われる。小学校の頃、男にスカートを切られた。それ以来ふりふりの服を拒んでいる。
結婚して子供 -
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男らしさにこだわるじいちゃんと、現代っ子の僕の話。寺地はるなにしてはスピード感と元気の良い作品で、そしてものすごく良かった。
第1話 隣の席の小西はどんどん侵略してくる。僕はは広げたくなんかない。自分の世界を快適に保つことにエネルギーを注ぎたい。
一昨年の夏に戦争が終わった。でも玉音放送はよく聞こえなかったし、何言ってるかさっぱりだった。橋の下で寝起きしてる男に、ご飯を恵んでもらった。母が自殺してからいろんな家をたらい回しにされている。飯のお礼にアケビを持ってくるといったら、いらないから、お前が大人になった時、腹を空かせている奴に食わしてやってくれと言われた。
僕桐矢とあずきの母は三女で -
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なんや、神経質で繊細な子やなぁと思った。
小松茉子は今日から6-7歳年上の従兄の伸吾を社長と呼ばねばならない。亀田さんは特別なパートさんだから会話に気をつけるように言われる。伸吾の父が心臓を患って引退して、社長職を継ぐ。事務の子が辞めるからと伸吾に誘われた。
家に帰ると満智花が両親と映画を見ていた。菜の花の辛子和えは満智花が作ったらしい。満智花は同じマンションに住む看護師。最近ちょっと茉子の家に入り込み過ぎているのではないかと思っている。
二ヶ月たった。亀田とは親しくしていない。亀田は以前、こまどり庵で勤めていたが、結婚出産後復帰して事務のパートに回っているらしい。江島さんのパワハラチッ -
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寺地さんの小説は引き込まれる。
そして最後には必ず優しい涙がこぼれる。
本当に大好きな作家さんだ。
詐欺師の話しでもあり、認知症や、家族の関係、周りの人との結びつき、色々な要素が混ざっていて本当に素晴らしかった。
眞は人生を悲観していて、むちゃくちゃな人生を送ってきたが、ふと30代になり自分の人生を考えるようになる。
私も10代、20代、30代と何も変わっていないと思っていたが、やはり人間は色々なものを吸収して感じて考えて生きていく生き物なんだと思った。
眞の周りに素敵な人達がいてよかった。
これからは眞が幸せになれそうでよかった。
私も自分のこれからのことをしっかり考えていきたいと思わせてく -
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遠縁の夫婦が運営している施設『のばらのいえ』で育てられた祐希は、高校卒業式の前日に幼少の頃から一緒に過ごしていた同い年の紘果を置いて逃げ出した。
〈かわいそうな子どもを救う〉という理想を掲げ、行き場のない母子をも受け入れていた『のばらのいえ』は、運営する夫婦と子供たちの間にいい関係は築けてなく、祐希は他の子供たちの世話をしたり、雑用をさせられたりしていた。
十年後、ある事件がきっかけで祐希は『のばらのいえ』に戻ることになり、紘果を助け出そうとするのだが。
祐希が『のばらのいえ』で過ごしていた高校時代の回想をはさみながら物語は進んでいきます。
他人に良く思われたい、崇められたいという身勝手で -
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主人公や、主人公の友達のように、自分の弱さに気づき認め、考えを改めることのできる人間になりたいと思う。
また、物事って一方の視点から見ただけでは正しいとか間違っているとか判断できないと分かっていても、自分の経験だとどうしても主観が入って偏りがちなんだけど、この話を読んでいると、客観的に一つの事象に対していろんな目線で話が見えるので、改めて人の選択にいいとか悪いとか決めつけてはいけないと思った。
この作者さんの作るお話を読んだ後は、現実世界が少し明るく感じる。
最後の主人公が、小柳さんへの気持ちをこぼすところは、店員さんとしてその場にいたいと思うくらい尊い場面だった…。その場にいたら叫び出してた -
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自分がなにかに悩んでいるとき、きまって、小説を手にとりたくなり、最初は気を紛らわすつもりで読み始めるのに、内容が次第に自分の悩みと重なっていく。おそらく勝手にこちらが重ねているだけなんだろうけれど、本作に登場する人物とは相性が良いのか悪いのか、気付けば自分が窘められていて、読みながらなんども謝ってしまった。ごめんなさい、私も先のことばかり考えて、今を蔑ろにするところある。大切な人へ気持ちを伝えることを恐れている。意地を張ることもある。それにより傷付けてしまった人々へ、ごめんなさい。
でも、大人ってだいたいそうじゃないか? 誰にも叱られなくなって、自分が確立されていって、他者を受け付けなくなって