寺地はるなのレビュー一覧

  • 世界はきみが思うより

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    寺地さんの物語はいつも、傷ついている人に優しい。でも、傷付けている側にも、表面からは見えない別の傷があるかもしれないよね…と見せてくれる。
    みんながみんな、自分のままでラクに生きられる世の中ならいいのだけれど、なかなかそうもならなさそうだから、せめて自分の心は、自分や周りを蔑視しないでいたいと思う。

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    2026年04月26日
  • 世界はきみが思うより

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    大切な人とめぐり逢ってともに歩いていくために交わされる言葉たちはとてもあたたかくて澄んでいてキラキラしているなあ

    寺地さんの本はいつでもあたたかい世界へ連れて行ってくれる

    特に第4章の恋とレモネードのパートが好きでした
    水田さんが紗里に掛ける言葉がいちいち良い…好きになってしまうよ

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    2026年04月26日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    あたたかいけれど、残酷な現実を改めて見つめ直させられる感じ。とても新しい、答えが出ないタイプの作品だった。物語だからといってなんでもかんでもうまくいくように作られる作品も多いけれど、現実はそうじゃない。自分自身も知らぬ間に偏見を抱きつつ、人に接していたのかもなと考えさせられた。私も、清瀬と同じように心のどこかでは、手を差し伸べられた人は素直に受け入れるべきだと決めつけてしまっていたと思う。

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    2026年04月25日
  • カレーの時間

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    何冊目かの╍寺地はるな作品╍
    一番好きかも

    カレーレシピを織り交ぜた食べ物ストーリーかと想像していたけど、深い人間模様だった
    自分の亡くなった父親と重なる部分もあり、いつしかこの頑固祖父(小山田 義景)が愛おしく大好きになった

    この時代の男の人って本当に不器用らしい
    でも心の中は温かく優しいの
    子どもへの思いをうまく表現出来なかった父親の本心を聞けて 心が熱くなった

    カフェで夢中に読んでいたら 読み切ってしまい、不覚にも涙を流してしまった 笑
    余韻に浸れなかったので 家に帰ってからまた最後を読み返した
    やっぱり愛おしい涙が溢れてきた
    私にとっては亡き父を思い出させる一冊となった

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    2026年04月22日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ネタバレ

    大学生ぶりに寺地さんの本読んだ。表紙の質感とイラストが優しくて気になって手に取った。
    子どもに関する願い事を叶える母子岩のある星母島で、幼い頃から育てられた千尋。託児所付きの宿を営み、子や育児に関する悩みをもつ様々な客の話を聞く。冷徹でハッキリ言う千尋と物語から、色んなヒントと気づきを得られる小説。
    出産前の妊娠中に気持ちが揺さぶられちゃう小説読み始めてしまったと後悔したけれど、後悔など一切なかった。
    取り巻く環境や初めての育児に困難な事は付き物だけれど、頼れる環境をみつけ、自分も子も誰1人作り物の天使になってはいけない。

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    2026年04月21日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    時田翼が物静かな性格であるが、芯のある姿に惹かれた。所々のユーモアある言葉や登場人物の可愛らしい一面に思わず口角が上がった。実際のシーンを想像しやすく、とても読みやすいと感じました。他作品にも興味が湧いてきた。あと、千夜子って名前確かにかっこいい、今時なら千夜っていいなーっ感じた。

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    2026年04月19日
  • 白ゆき紅ばら

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    ほとんど一気読みでした。こういうの大好き!
    寺地さん作品の中で個人的一位です。動揺をモチーフにしてるのも可愛くて好きだし、というか表紙もかわいいし居場所のない子供のシェルターのようなものが書かれた作品が何故か好きなのでずっと引き込まれてました。積読にある川のほとりに立つ者は、も近いうちに読もうと思います。

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    2026年04月17日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    困らせる人、問題を起こす人、たくさんいるが安全な場所から責めないようつとめたい。もし気づいてない家族の抱えた問題にも、神様的な人にでも頼ってみたい。

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    2026年04月17日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ページをめくり、読み進めるごとに「あぁ、凄く好きなお話だ…」と心が温かくなった1冊。
    双子の姉弟光実と歩。出来のいい方(姉)と出来の悪い方(弟)と長年周囲から言われ続け、お互いと比べて自分に劣等感を抱えつつも、突如帰らぬ人となった経営者の母が残した葡萄ワイナリーと葡萄畑での日々を通じて、少しずつお互いを認め合い、運命共同体のような、強い関係性に変化していく様子が凄く素敵だなあと思った。
    姉弟故に喧嘩も多いけど、2人みたいにああやって頻繁にぶつかって喧嘩できるの、羨ましい!と思ったり。笑
    後半最後あたりの、広田と光実の結婚式でのじいちゃんからのメッセージには泣いた(T_T)じいちゃん、一日でも元

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    2026年04月17日
  • リボンちゃん

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    登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。
    思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。
    優しい世界だなと思った。
    時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れる姿もどれも好き。
    社長さんにも「余計なことしました」ってハッキリ言えるところも、謝るけど引きずらないところも。
    みんなそれぞれが本当に相手を思いやっているのが伝わるし、失敗してもそれで居心地悪くなるわけじゃないところがとても読んでいて心地が良くて、こんな関係を築いていきたいんだなって思った。

    そしてはるちゃんの気持

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    2026年04月16日
  • 白ゆき紅ばら

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    胸をつかむ、心を放つ、読後感。
    天秤のように揺らぐ正しさに善意に、その好意に苦しむひとびとへ、贈られる本だと思う。
    生きるという苦しみを生きてという力強さでつつみ込んでくれる文章群に押しつけなく励まされる稀有な物語だ。

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    2026年04月15日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ずっと読み続けている寺地はるなさんのエッセイ。

    「主婦」と言われる人を「日中家にいて家事を担当する人」と言い換えるのはいいな、と思いました。

    そして「ケアをするならまず自分に」の章からが特によかった。

    「『忘れる』というのはそれほど容易なことではない。自分は忘れたつもりでいても心の内側の、ごくやわらかい部分に傷を残している。そしてコンプレックスや他者への不寛容さといった異なる(そして最悪な)かたちで表出され、他者への攻撃的な態度に変換されてしまうこともある。
    だから、忘れられない人たちには、『忘れなくていいよ』と伝えたい。そういう小説を書いてきたつもりだし、これからも書きたいと思っている

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    2026年04月14日
  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    他人に感情移入はしない。
    でも感情はある。
    これがとても刺さった。

    感情を分かち合えないと心無いように思われることってあるけど、ただ同じ感情を持たないだけ、なんだよな。

    「暗黙の了解」のような空気を読むことを当たり前にされ、それができないと出来損ないのように思われる風潮は本当にしんどいと思う。
    そしてそのしんどさはちゃんと感じるんだよね。

    誰も悪気がないからこそ救いがないような感じもした。
    傷つける意思がなくても、傷つく人はいるし、それはその人のせいではないし。
    特にお姉さんのとのやり取りは心に染みた。
    でも無理をしなくても一緒に過ごせる相手はいるし、どんな人でも誰かが必要としているのか

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    2026年04月13日
  • 水を縫う

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    さらさらと読めて、内容やメッセージ性の満足度がとても高い作品だった。おばあちゃんのような子育てがしたい。偏見や押し付けなどない世の中であってほしい。寺地さんの作品を他にも読んでみたい。

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    2026年04月11日
  • ガラスの海を渡る舟

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    人と同じ事が出来ない道と何でも無難に出来る羽衣子の兄妹は幼い頃から仲が悪い。そんな2人が祖父のガラス工房を引き継いでいく物語。不器用だけど道は人の本質がわかっている。曖昧な言葉は通じないし、お世辞を言ったり空気を読んだりしない。そんな道を嫌っていた羽衣子だが、いつしか道の言葉に救われる。2人の恋、両親のことや、ややこしい親戚の話、師弟関係…いろいろな事をそれぞれが受け止めて進んでいく物語で所々じんわりウルっとさせられる。

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    2026年04月11日
  • 川のほとりに立つ者は

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    少しずつ読み進めていたけれど、終盤からの展開が面白くて一気に読み進めてしまった。

    他者との関わりや障害への理解の難しさを掘り下げながら展開される物語。主人公が恋人の抱える秘密を追っていく過程は価値観の違いや共感・理解の難しさを丁寧に描いていると感じた。

    発達障害への理解が広がった現代だからこそ、「知っている」ことで生まれる余計な配慮や先入観が、当事者を苦しめてしまう側面もあるのではないかと思う。

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    2026年04月10日
  • 世界はきみが思うより

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    すごくよかった。
    ほっこり、ほっこり、ああなるほどなぁ、いい話だなぁと読み進めていた。
    冬真の母最強じゃんと、いいなこうありたいなぁという感想で読み終えると思っていたところ、、最後の数ページで止まらないくらい号泣した。
    全ての登場人物の背景や思いが、それぞれに違って、想像できて、ぐっときた。
    自分に重なるところもあるのかもしれないけど、心に刺さった作品になった。

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    2026年04月08日
  • カレーの時間

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    とっても大好きな作品。装丁もステキ、、美味しそう。

    最初は頑固でデリカシーがない祖父のことが苦手だったけれど、過去の回想を読んでいくうちに、家族への愛情や決意がちゃんとあったことを知れて、見え方が変わっていった。

    ただ、その過去を知れるのは読者だけで、桐矢たちはそこまで知ることができない。だからこそ、すべてが解決するわけではないもどかしさがあって、それがとてもリアルだった。

    人は簡単には「いい人」「悪い人」で分けられないし、過去も消えない。でも、一緒にカレーを食べる時間の中で少しずつ距離が縮まっていく感じがとてもよかった。派手な話ではないけれど、じわじわ心に残る、人間らしい物語だった。

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    2026年04月05日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    読み終わった後に、その人たちの人生があり、いろんな場所で生きていて、感じる感情。当たり前のことだけど、なぜかそれを眩しいと思わずにはいられなかった。
    それは、自分に対する悲観的な感情ではなく、物語に登場する人物同様に自分にもあの時にしか存在しなかった光のようなものがあり、それが切なくもあり敬意のようなものを感じたかもからかもしれません。
    他人にたいして感じる感情を各自がラベルを貼って見ている。
    私は、 自分が誰かを見るとき、また誰かに見られる時にどれだけ本物に触れているだろうかとふと怖くなりました。

    とても素敵な本に出会えてよかったです。

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    2026年04月04日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    目線(中心人物)が変わる構成、展開の楽しさ、着地感がよかった。「あの子は花を摘まない」に共感する。苦しかったこと、迷惑かけたこと、苦しませたことがつぎつぎと浮かんで消えるこのごろ、p153ではっとする、すがしいくらいに前を向いていきたい。

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    2026年04月02日