寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    切ない。
    特に「妥当じゃない」で平野さんの視点から見る色々な人の模様が特に切なかった。
    誰かみたいに明るく生きたい。あの人みたいに真っ当な人生を送って、いい頃あいになれば自分を心から愛してくれる人がめぐってきて結婚するものだと思っていた。
    でもそれは思い込みで幸せは自分で手に入れなければならない。白馬に乗った王子様なんていないのだと。
    「翼がないなら飛ぶだけだ」もよかった。
    結婚とは親や親戚とするものではない。
    本人同士が好きで結婚したければすべきなのだ。
    確かになぜ親に許してもらわないといけないのか。
    ましてや親戚など全く関係ないのに。
    それでも旦那の親や親戚に媚を売って気に入られようとして

    0
    2026年05月13日
  • 雫

    Posted by ブクログ

    中学4人組の30年。

    2025年4月 珠が20年勤めた「タカミネジュエリー」がお店を畳むことになった。不動産部門は残るけど、珠はジュエリーのデザイナーなので、辞める。明日から無職。

    2020年2月 珠の母はボケかけている。昔から母が好きでも嫌いでもない。母の世話は姉に任せている。

    2015年12月 お父さんの形見のオニキスのカフスを自分のピアスにリフォームする。この頃はしずくの周辺をしずくの父がうろついている。

    2010年7月 姪のりんの運動会に来た。そこで知り合った長田さんの家にバーベキューに行った。長田さんにお付き合いしたいと言われて帯状疱疹になる。

    2005年4月 珠はヤンおば

    0
    2026年05月13日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    裁縫好きの男子高校生が、姉のウェディングドレスを仕立てる話。

    表紙で青春ものと思っていたら違った。関西弁が心地よい。服飾の世界と3世代の描写がとても自然ですごくよかった。寺地さんはおばあちゃん描写が上手。全と清澄のドレスが見てみたい

    0
    2026年05月10日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    遊園地で働く人たちの話。
    どんな人にも葛藤はあって、でもそこで頑張ってやっていると道が開ける。そういう事ってあるかもな。

    0
    2026年05月10日
  • 水を縫う

    Posted by ブクログ

    今まさに、私が思っている、もがいていることをテーマにしていると感じた。
    自分らしさを大切にすることの尊さと難しさ。

    そして何より、ウェディングドレスを見たい。と強く思った。

    0
    2026年05月08日
  • いつか月夜

    Posted by ブクログ

    1冊を通して、特段目立った場面展開がある訳ではなく、深い繋がりがある訳でもない、不思議な繋がりの人たちをただ夜をお散歩するだけのお話。人には何とも形容しがたいぼんやりとした不安や悩みがつきもの。そういった気持ちを、穏やかに丁寧に、時にはクスッと笑っちゃう表現で描いていて、そこが『いつか月夜』の大好きなところだなあと再読して改めてしみじみ思った!
    特に理由はなく、ただぼんやりのんびり夜を散歩するのって、もしかしたら凄い気分転換になるのかもしれない…!
    あと、實成って苗字がかっこよすぎる響きだと感動すら覚えたのは私だけ?笑 えびの背ワタを取るところとか、實成の自炊場面が何気に好きだという新しい発見

    0
    2026年05月04日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    短編集とか説明されていた気がしたが、一つの物語を複数の視点で綴った作品だった。
    現代の価値観に否定され過去に固執しながらも、今目の前にある大事なもの、大切な人を受け入れていく姿に、心が浄化された。最後の涙をクライマックスに、様々な人を通して確かに存在する愛に気付いて向き合っていく展開が、とても美しい。それぞれが飾らずさりげないことも、私には刺さった。
    男女の役割、親子など、世代間で変わる価値観があったとしても、最後に突き詰めていくと、愛する人のために何ができるかであり、実は時代が変わっても本質的には同じ根がはっているのではないか。

    0
    2026年05月02日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ

    「誰かのこと、嫌いって言ってもいいよ。
    家ではね。好きなだけ言っていい」

    誰の悪口も言わない、愚痴も言わない。

    大人でもむずかしいようなことを、わたしたちは
    生まれて十年にも満たない子どもにさせようとした。

    良い子は他人の悪口を言いません、なんて。
    とてもひどいことだ。

    『わたしの良い子』 / 寺地はるな

    ---

    「どうしてちゃんとできないの?他の子みたいに。」
    という帯のセリフに惹かれて手に取ってみた

    子育てに限らず、兄弟や親、上司、同僚とか
    色んな人間関係についての描写があって考えさせられた

    子育ては未経験だけど、前もって読めてよかったし、
    ずっとお守りとして本棚に置いてお

    0
    2026年05月02日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    すごく読み易かった。今の2人なら、幸せは不幸に勝つだろうね。

    無意識に他人を苦しめる人、なんでもないことのように他人を救える人、私は後者でありたい。

    0
    2026年05月02日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    そこには、なんのためにもならない“豊かなもの”があります(帯の言葉)←読み終えた後にすごくジーンときた。

    遊園地で働く色んな立場、年齢、キャラクターの従業員の5つのエピソード+最終章は全部をまとめたクロージングという構成。
    遊園地の社長がメインで出てくるのか?と思ったところ、社長はあくまで脇役!でも各登場人物のストーリーに出てくると言うのも予想外でおもしろかった。

    0
    2026年04月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    北部九州出身として、海がにおってくる作品でした。作品にはどれも重要な人物が出てきてましたが、なぜか後半押しかけて来た人物が、こんなにチープな人か、となぜか逆に印象深かった。

    0
    2026年04月29日
  • 川のほとりに立つ者は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あたたかいけれど、残酷な現実を改めて見つめ直させられる感じ。とても新しい、答えが出ないタイプの作品だった。物語だからといってなんでもかんでもうまくいくように作られる作品も多いけれど、現実はそうじゃない。自分自身も知らぬ間に偏見を抱きつつ、人に接していたのかもなと考えさせられた。私も、清瀬と同じように心のどこかでは、手を差し伸べられた人は素直に受け入れるべきだと決めつけてしまっていたと思う。

    0
    2026年04月25日
  • カレーの時間

    Posted by ブクログ

    何冊目かの╍寺地はるな作品╍
    一番好きかも

    カレーレシピを織り交ぜた食べ物ストーリーかと想像していたけど、深い人間模様だった
    自分の亡くなった父親と重なる部分もあり、いつしかこの頑固祖父(小山田 義景)が愛おしく大好きになった

    この時代の男の人って本当に不器用らしい
    でも心の中は温かく優しいの
    子どもへの思いをうまく表現出来なかった父親の本心を聞けて 心が熱くなった

    カフェで夢中に読んでいたら 読み切ってしまい、不覚にも涙を流してしまった 笑
    余韻に浸れなかったので 家に帰ってからまた最後を読み返した
    やっぱり愛おしい涙が溢れてきた
    私にとっては亡き父を思い出させる一冊となった

    0
    2026年04月22日
  • 彼女が天使でなくなる日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学生ぶりに寺地さんの本読んだ。表紙の質感とイラストが優しくて気になって手に取った。
    子どもに関する願い事を叶える母子岩のある星母島で、幼い頃から育てられた千尋。託児所付きの宿を営み、子や育児に関する悩みをもつ様々な客の話を聞く。冷徹でハッキリ言う千尋と物語から、色んなヒントと気づきを得られる小説。
    出産前の妊娠中に気持ちが揺さぶられちゃう小説読み始めてしまったと後悔したけれど、後悔など一切なかった。
    取り巻く環境や初めての育児に困難な事は付き物だけれど、頼れる環境をみつけ、自分も子も誰1人作り物の天使になってはいけない。

    0
    2026年04月21日
  • 大人は泣かないと思っていた

    Posted by ブクログ

    時田翼が物静かな性格であるが、芯のある姿に惹かれた。所々のユーモアある言葉や登場人物の可愛らしい一面に思わず口角が上がった。実際のシーンを想像しやすく、とても読みやすいと感じました。他作品にも興味が湧いてきた。あと、千夜子って名前確かにかっこいい、今時なら千夜っていいなーっ感じた。

    0
    2026年04月19日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    ほとんど一気読みでした。こういうの大好き!
    寺地さん作品の中で個人的一位です。動揺をモチーフにしてるのも可愛くて好きだし、というか表紙もかわいいし居場所のない子供のシェルターのようなものが書かれた作品が何故か好きなのでずっと引き込まれてました。積読にある川のほとりに立つ者は、も近いうちに読もうと思います。

    0
    2026年04月17日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

    Posted by ブクログ

    困らせる人、問題を起こす人、たくさんいるが安全な場所から責めないようつとめたい。もし気づいてない家族の抱えた問題にも、神様的な人にでも頼ってみたい。

    0
    2026年04月17日
  • 月のぶどう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ページをめくり、読み進めるごとに「あぁ、凄く好きなお話だ…」と心が温かくなった1冊。
    双子の姉弟光実と歩。出来のいい方(姉)と出来の悪い方(弟)と長年周囲から言われ続け、お互いと比べて自分に劣等感を抱えつつも、突如帰らぬ人となった経営者の母が残した葡萄ワイナリーと葡萄畑での日々を通じて、少しずつお互いを認め合い、運命共同体のような、強い関係性に変化していく様子が凄く素敵だなあと思った。
    姉弟故に喧嘩も多いけど、2人みたいにああやって頻繁にぶつかって喧嘩できるの、羨ましい!と思ったり。笑
    後半最後あたりの、広田と光実の結婚式でのじいちゃんからのメッセージには泣いた(T_T)じいちゃん、一日でも元

    0
    2026年04月17日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。
    思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。
    優しい世界だなと思った。
    時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れる姿もどれも好き。
    社長さんにも「余計なことしました」ってハッキリ言えるところも、謝るけど引きずらないところも。
    みんなそれぞれが本当に相手を思いやっているのが伝わるし、失敗してもそれで居心地悪くなるわけじゃないところがとても読んでいて心地が良くて、こんな関係を築いていきたいんだなって思った。

    そしてはるちゃんの気持

    0
    2026年04月16日
  • 白ゆき紅ばら

    Posted by ブクログ

    胸をつかむ、心を放つ、読後感。
    天秤のように揺らぐ正しさに善意に、その好意に苦しむひとびとへ、贈られる本だと思う。
    生きるという苦しみを生きてという力強さでつつみ込んでくれる文章群に押しつけなく励まされる稀有な物語だ。

    0
    2026年04月15日