寺地はるなのレビュー一覧

  • 水を縫う

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    家族との関係性をとらえ直すことのできるお話。
    後から分かることもある。今、全て分かろうとしなくていい。
    そんなほっとする気持ちになれた。

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    2026年04月01日
  • 雫

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    じわじわと温かくなる話でした。。
    読めて良かったです。。
    永瀬珠としずくは同級生。
    珠はジュエリーリフォーム店で働いており、しずくは、そのジュエリーを加工する職人。
    中学時代に出会った、性格が全然違う2人が、友達になり、45歳になる。その時の永瀬珠さん目線で話が進んでいく。
    今日が雨でよかった。雨は流れて海へ行き、そしてまた雨になる。何かが終わって何かが始まる。

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    2026年03月29日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    父の死後に時々不安など負の感情に駆られるようになって、それを断ち切るために夜な夜な町を歩いている主人公。歩いている時に偶然出会った会社の同僚とその知り合い、元カノとその知り合い。それぞれに悩みを抱えた人たちが「夜の散歩」に加わっていく。

    知り合い以上友だち未満、みたいな、お互いに深いところには触れないけど、それでいてお互いを思い合っている(だんだんそうなっていく)関係が素敵だと思いました。私も夜にウォーキングをするので、そういう仲間がいればいいなと思いました。

    個人的には主人公たちの恋愛観に印象を受けました。主人公は「いつもそばにいて同じものを眺めて笑い合えるような恋愛関係」を望んでいる。

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    2026年03月29日
  • 川のほとりに立つ者は

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    2023年の本屋大賞ノミネート作だったらしい。
    どこらがそこまで良いのかはよくわからないけれど、私はなんとか読み終わったなぁという感想。松木くんが意識を取り戻すまでが長くて単調に感じられてしまったのと、樹くんが意識戻ったらしばらくして松木の意識が戻ったのが現実的ではないように感じたのと(医者なので仕方ない)、最初「清瀬」が男だと勘違いして読み進めて、え?婚約者?は??男同士で結婚?いや良いんだけど、そもそも唐突に恋人出てきたな、いや男性同士で誰もつっこまない世界??ってなって、あら女の人でしたかなんてやってたので、最初から物語に入れなかったためかと思われる。
    女性男性名は分かりやすくして欲しい

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    2026年03月28日
  • いつか月夜

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    寺地作品の好きランキングでかなり上位に食い込む、これは。最近は家族のことを書いてるのをよく読んでたけど、家族じゃない人との交わりメインの寺地さんもいいんだよな〜。「いつか月夜」のタイトル回収も美しかった。ミスチルの「足音」みたいな一冊。

    おこがましいけど、實成くんと人間関係に対する価値観が結構近いと思った。必要なときに近づいて役割が終わったら離れていくって諸行無常感について、丁寧に言語化してくれた。
    あと、人間関係って良くも悪くも「出会い直す」瞬間ってあるのを思い出した。「いい人だと思ってたけどそうでもないよね」を描くときの、絶妙に人を苛つかせるレベルの人間の裏表が好き。(でもその人の背景の

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    2026年03月28日
  • ガラスの海を渡る舟

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    何冊か持ってはいるけど初めましての作家さん
    寺地はるなさん。(ヨミタカッタノ!)

    未来屋書店100イベントで、サイン入り文庫として手に入れたうちの一冊。ウサギさんのイラストがサインに添えられて、かわいい。

    寺地さん、こんなに読み心地が良いなんて
    早く違う作品も読みたーい!

    ガラス工房でガラス作品をつくりながら成長していくお話ですが、ステキなフレーズが満載。
    いわゆる発達障害という個性を持つ兄と、
    いわゆる普通に過ごせるが無個性な妹。
    お互い苦手意識で関係が上手くない兄妹。
    兄視点の章が特に良く、次第に兄を認めはじめる
    妹の関西弁が心地よい!

    プロジェクトヘイルメアリーからの一冊だったの

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    2026年03月26日
  • いつか月夜

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    元恋人だったり同じ職場の人だったり関係性は複雑だけど、家族や恋人、友達以外でお互いに干渉せず、否定もせずになんとなく話ができる相手がいることすごく素敵でした、それにわざわざ話さなくても散歩してるだけで、特に話をしなくても間が持つっていうのも。

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    2026年03月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    「お母さん気取りの赤の他人」
    「私が本物の甘えを見せたろか?と言う気分になる」
    などなど、最初から最後まで思わず吹き出してしまう箇所多数。

    「この世で一番嫌いなものは」では、なぜその家事が嫌いなのか考えて逃げ道(対処)を考えるのっていいな、と膝を打った(化石的表現)。そうか、私もトイレブラシを使うのが嫌なのか!使い捨てトイレブラシを買ってみようっと

    クスッと笑えて緩い、共感しかないエッセイでした。視点が好き。
    表紙のイラストは内容とぴったりのテイストで、これも好き。

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    2026年03月19日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    この年になってきて、自炊することやご飯を食べることの大切さを感じている

    中学生の苦い思い出の中に蜂蜜の甘い記憶が覆い被さり、それが主人公の心の支えになって人生を照らしてくれていた

    ご飯、はちみつの描写が美味しそうすぎる

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    2026年03月14日
  • リボンちゃん

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    ネタバレ

    子どもの頃から常に髪にリボンをつけているから、「リボンちゃん」と伯母からも呼ばれる百花、33歳。周りから浮いてるけれど、本人はあまり気にせずにその日の気分で色んなリボンをつけて過ごしている。
    3年前に母親を病気で亡くし、父親は再婚相手のマンションで暮らし、実家で一人暮らしをするリボンちゃんには、良き理解者である母の姉・加代子さんがいる。そんな加代子さんは、今は施設に義父と亡き夫がやってきた「テーラー城崎」で洋服のお直しなどを仕事として細々と暮らしている。洋裁の能力がありながらも、「テーラースーツを作るのは職人の男がするもので、女がするもんじゃない!」(本文の文章とはちがう)という言葉に従い続け

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    2026年03月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    **コードネームは保留**
    殺し屋になりきって生活することで、日々の寂しさや辛いことから自分を守っている会社員。
    殺し屋なら、ひとりでおにぎりを食べて寂しいなんて思わない。そんな女性が好きになった同僚を想って発した言葉。

    > P42
    でも、好きな人にどうあってほしいか、ということならばすぐに答えられる。
    **「好きな人に、ちょっといい枕で眠ってほしいとよく思います」**
    >

    **タイムマシンに乗れないぼくたち**
    学校、家、友人関係…いろいろなことで悩む小学6年生のボク。博物館で出会ったおじさんとはなし、時間を共有することで少しの安らぎと、勇気をもらう。
    タイムマシンには乗れ

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    2026年03月06日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    椿さんの心の声にスカッとしたり
    それでいいんだと思ったり
    クスッと笑えたり懐かしかったり
    いい言葉がたくさんあった。
    まだ生まれて10年もたってない小さい子に
    私は何を強いてしまってるんだ、、と反省した。

    振っても振っても靴から砂が出てくる
    自分を名前からぼく、おれへと進化する
    ダンスが嫌なんじゃなくて、きれいな石を拾って
    落とさないように握りしめて頭がいっぱいだったのかもしれない
    ほんの数年前までおむつをあてていた小さい人が
    軽くはないランドセルを背負い、決められた時間
    席に座って授業を受けているのはものすごいこと
    自分の家庭を持ってない女性は幸せじゃない?偏見も甚だしい
    戻りたい。甘いミ

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    2026年03月05日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    自分以外の人間のために生きたらダメ。人生に失敗した時、生き詰まった時、絶対、それをその誰かのせいにする。その誰かを憎むようになる。そんなのは、よくない

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    2026年03月04日
  • 雫

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    今日が晴れでよかったか、
    今日が雨でよかったと思えるか、

    久しぶりの寺地はるなさん
    こんな形容の仕方は失礼と思いつつ、寺地はるなさん的な青山美智子さんっぽい短編集。
    ラストがほんとによかった。
    5年ごと遡りつつ、じんわり温かくなる。
    出てくる人物は少しずつ何かを抱え、少しずつ自分自身を変えていく。そこに主人公永瀬がちょっとずついる。

    主人公の永瀬は「ポトスライムの舟」のナガセを思い出させるような、淡々としつつ観察力があり、芯のある女性。

    三月
    なにかが終わってまたなにかがはじまる
    そういう時期に読めて、いい本だった。

    今日が、雨でよかった
    と思える1日もいいな

    ティアドロップのアクセ

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    2026年03月02日
  • わたしたちに翼はいらない

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    つらさを抱えて生きる三人が交錯する物語。

     正直寺地はるなさんを「そろそろ結婚あきらめて自分探し始めようとする女性向けの話を作る作家たちの一人」というように意地悪にとらえていたことを申し訳なく思いました。そのくらい、とても素晴らしい作品でした。

     いつもどこかの小さな会社の中で起こる日常のちょっとした延長でしかない、その辺の女性の等身大の話なのに、登場人物が交錯しつつ話が絡み合っていき、それぞれの持つ負い目や恨みを消化できずに持て余す、薄暗い感情をどうにか処理したいというかなり深く暗い心理描写がとても巧みに描かれていると思いました。

     特に秀逸と感じたのが、莉子のような本来勝ち組となって

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    2026年03月02日
  • ほたるいしマジカルランド

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    心温まる、泣ける、さみしい、優しい、温かい、いいお話たち。すごくよかった。
    全部を描き切らない感じが、マジカルランド。
    でも、いろんなエピソードの続きが気になる…!

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    2026年03月01日
  • ナモナキ生活はつづく

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    エッセイ本というよりも雑誌のコラムを読んでいるような感覚でサクサク読みやすかった!そしてユーモア溢れる寺地さんのキャラクターと文面に、元気と笑いと優しさをたくさんもらった♪

    わたしもそれやってる!そう思ってた!
    という共感ポイントもあれば、
    え、そこ?そういう捉え方もあるのか〜!
    という新鮮で驚かされる子供あり、
    付箋を貼った箇所を名言集としてまとめたくなった。

    「この世界は君が思うより」を先日読んで
    初めて寺地さんのことを知ったけど、
    人柄も魅力的でさらに大好きになってしまった。
    著作をもっと読んでみたい。

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    2026年02月28日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ネタバレ

    最高だった...
    前半の家事系の話は、クスッと笑ったり共感したりしてとても面白かった。
    ケアの話も最近あついし、リバーフェニックスなど寺地さんの人生の話も読むことができてじわっとくる本だなと思った。

    自分の家は自分が心地よく暮らすためのもので、○○なければいけないことはなく、ただ紡いでいけばいいのかもしれない。

    まめごはんが懐かしすぎて、グリーンピースを買った。近々つくります!

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    2026年02月26日
  • ガラスの海を渡る舟

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    語彙力なくなるくらい、すっごい良かった!
    田舎の、坂の上の、緑に囲まれた工房が頭の中に浮かんだ。2人の姿も生きてるように浮かんだ。
    最初は苦手だった妹も、年をとるごとに落ち着いていって、成長を感じられるのも楽しかった。

    2025年読んだ本で1番好きだった。周りにも布教中。

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    2026年02月23日
  • いつか月夜

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    暗い夜道、その中を歩く人たち。
    誰かが一緒だと心強い。
    でも、その誰かが増えていくと、
    小さな温もりも増えると同時に
    小さなモヤモヤも増えていく。

    仲間がいてくれることは嬉しい。
    でも、その喜びは、いつも仲間と同じ
    温度や形ではない。

    小さなモヤモヤと、ぶつかりながら
    少しずつ逃げずに対峙していく主人公。
    相手に投げかけた想いは、
    自分の思い通りに返ってくるわけではない。

    それでも、出会えたことで
    モヤモヤも心強さも、悲しみも喜びも
    いろんなものが得られる。

    人は出会ったら、別れていく。

    かつて、仲間だったみんな、
    元気かな。
    そんな懐かしく、恋しい気持ちになれた。

    後半は、泣きっ

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    2026年02月08日