寺地はるなのレビュー一覧
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ずっと読み続けている寺地はるなさんのエッセイ。
「主婦」と言われる人を「日中家にいて家事を担当する人」と言い換えるのはいいな、と思いました。
そして「ケアをするならまず自分に」の章からが特によかった。
「『忘れる』というのはそれほど容易なことではない。自分は忘れたつもりでいても心の内側の、ごくやわらかい部分に傷を残している。そしてコンプレックスや他者への不寛容さといった異なる(そして最悪な)かたちで表出され、他者への攻撃的な態度に変換されてしまうこともある。
だから、忘れられない人たちには、『忘れなくていいよ』と伝えたい。そういう小説を書いてきたつもりだし、これからも書きたいと思っている -
Posted by ブクログ
ネタバレ他人に感情移入はしない。
でも感情はある。
これがとても刺さった。
感情を分かち合えないと心無いように思われることってあるけど、ただ同じ感情を持たないだけ、なんだよな。
「暗黙の了解」のような空気を読むことを当たり前にされ、それができないと出来損ないのように思われる風潮は本当にしんどいと思う。
そしてそのしんどさはちゃんと感じるんだよね。
誰も悪気がないからこそ救いがないような感じもした。
傷つける意思がなくても、傷つく人はいるし、それはその人のせいではないし。
特にお姉さんのとのやり取りは心に染みた。
でも無理をしなくても一緒に過ごせる相手はいるし、どんな人でも誰かが必要としているのか -
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とっても大好きな作品。装丁もステキ、、美味しそう。
最初は頑固でデリカシーがない祖父のことが苦手だったけれど、過去の回想を読んでいくうちに、家族への愛情や決意がちゃんとあったことを知れて、見え方が変わっていった。
ただ、その過去を知れるのは読者だけで、桐矢たちはそこまで知ることができない。だからこそ、すべてが解決するわけではないもどかしさがあって、それがとてもリアルだった。
人は簡単には「いい人」「悪い人」で分けられないし、過去も消えない。でも、一緒にカレーを食べる時間の中で少しずつ距離が縮まっていく感じがとてもよかった。派手な話ではないけれど、じわじわ心に残る、人間らしい物語だった。 -
Posted by ブクログ
読み終わった後に、その人たちの人生があり、いろんな場所で生きていて、感じる感情。当たり前のことだけど、なぜかそれを眩しいと思わずにはいられなかった。
それは、自分に対する悲観的な感情ではなく、物語に登場する人物同様に自分にもあの時にしか存在しなかった光のようなものがあり、それが切なくもあり敬意のようなものを感じたかもからかもしれません。
他人にたいして感じる感情を各自がラベルを貼って見ている。
私は、 自分が誰かを見るとき、また誰かに見られる時にどれだけ本物に触れているだろうかとふと怖くなりました。
とても素敵な本に出会えてよかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ父の死後に時々不安など負の感情に駆られるようになって、それを断ち切るために夜な夜な町を歩いている主人公。歩いている時に偶然出会った会社の同僚とその知り合い、元カノとその知り合い。それぞれに悩みを抱えた人たちが「夜の散歩」に加わっていく。
知り合い以上友だち未満、みたいな、お互いに深いところには触れないけど、それでいてお互いを思い合っている(だんだんそうなっていく)関係が素敵だと思いました。私も夜にウォーキングをするので、そういう仲間がいればいいなと思いました。
個人的には主人公たちの恋愛観に印象を受けました。主人公は「いつもそばにいて同じものを眺めて笑い合えるような恋愛関係」を望んでいる。 -
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寺地作品の好きランキングでかなり上位に食い込む、これは。最近は家族のことを書いてるのをよく読んでたけど、家族じゃない人との交わりメインの寺地さんもいいんだよな〜。「いつか月夜」のタイトル回収も美しかった。ミスチルの「足音」みたいな一冊。
おこがましいけど、實成くんと人間関係に対する価値観が結構近いと思った。必要なときに近づいて役割が終わったら離れていくって諸行無常感について、丁寧に言語化してくれた。
あと、人間関係って良くも悪くも「出会い直す」瞬間ってあるのを思い出した。「いい人だと思ってたけどそうでもないよね」を描くときの、絶妙に人を苛つかせるレベルの人間の裏表が好き。(でもその人の背景の -
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何冊か持ってはいるけど初めましての作家さん
寺地はるなさん。(ヨミタカッタノ!)
未来屋書店100イベントで、サイン入り文庫として手に入れたうちの一冊。ウサギさんのイラストがサインに添えられて、かわいい。
寺地さん、こんなに読み心地が良いなんて
早く違う作品も読みたーい!
ガラス工房でガラス作品をつくりながら成長していくお話ですが、ステキなフレーズが満載。
いわゆる発達障害という個性を持つ兄と、
いわゆる普通に過ごせるが無個性な妹。
お互い苦手意識で関係が上手くない兄妹。
兄視点の章が特に良く、次第に兄を認めはじめる
妹の関西弁が心地よい!
プロジェクトヘイルメアリーからの一冊だったの -
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ネタバレ子どもの頃から常に髪にリボンをつけているから、「リボンちゃん」と伯母からも呼ばれる百花、33歳。周りから浮いてるけれど、本人はあまり気にせずにその日の気分で色んなリボンをつけて過ごしている。
3年前に母親を病気で亡くし、父親は再婚相手のマンションで暮らし、実家で一人暮らしをするリボンちゃんには、良き理解者である母の姉・加代子さんがいる。そんな加代子さんは、今は施設に義父と亡き夫がやってきた「テーラー城崎」で洋服のお直しなどを仕事として細々と暮らしている。洋裁の能力がありながらも、「テーラースーツを作るのは職人の男がするもので、女がするもんじゃない!」(本文の文章とはちがう)という言葉に従い続け -
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**コードネームは保留**
殺し屋になりきって生活することで、日々の寂しさや辛いことから自分を守っている会社員。
殺し屋なら、ひとりでおにぎりを食べて寂しいなんて思わない。そんな女性が好きになった同僚を想って発した言葉。
> P42
でも、好きな人にどうあってほしいか、ということならばすぐに答えられる。
**「好きな人に、ちょっといい枕で眠ってほしいとよく思います」**
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**タイムマシンに乗れないぼくたち**
学校、家、友人関係…いろいろなことで悩む小学6年生のボク。博物館で出会ったおじさんとはなし、時間を共有することで少しの安らぎと、勇気をもらう。
タイムマシンには乗れ -
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ネタバレ椿さんの心の声にスカッとしたり
それでいいんだと思ったり
クスッと笑えたり懐かしかったり
いい言葉がたくさんあった。
まだ生まれて10年もたってない小さい子に
私は何を強いてしまってるんだ、、と反省した。
振っても振っても靴から砂が出てくる
自分を名前からぼく、おれへと進化する
ダンスが嫌なんじゃなくて、きれいな石を拾って
落とさないように握りしめて頭がいっぱいだったのかもしれない
ほんの数年前までおむつをあてていた小さい人が
軽くはないランドセルを背負い、決められた時間
席に座って授業を受けているのはものすごいこと
自分の家庭を持ってない女性は幸せじゃない?偏見も甚だしい
戻りたい。甘いミ