寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

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    とても面白かった。
    感情のあらわし方や、関係性の表現がいつも素敵だなと思います。
    これは共有したい本だな✨

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    2026年09月21日
  • 水を縫う

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    自分の殻を破る。
    一歩踏み出してみる。
    そんな勇気をもらいました。

    素直になれない、不器用な家族の形にも共感。

    〇〇らしさに悩む人に読んでほしい。

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    2026年09月20日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分も「川のほとりに立つ者」ではないか、と顧みてしまった。
    良い・悪いで割り切れるものはなくて、誰もがどちらの側面ももっている。
    それを片側からだけみてわかったような気になり、勝手にジャッジしている。

    寺地はるなさんの作品は「水を縫う」でもそうだったように、普通とは?と価値観や偏見に問題提起するような物語だな〜と思う。すごく良い作品でした。

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    2026年09月20日
  • いつか月夜

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    いつも月夜ではないけれど。読み終えてまずタイトルが秀逸で美しいなと思った。
    立場も年齢もまったく違う5人の夜の散歩から、それぞれの在るべき日常に、守るべき新たな生活に戻っていく。「可能性が少ないって、もう何者にもならなくていいって自由だね」可能性は無限だし何者にでもなれる、そういうことばかり叫ばれる現代でも、視点をかえると気が楽になる捉え方ができるなあ。素敵な作品だった。

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    2026年09月20日
  • 雨が降ったら

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    わかば洋傘店で繋がる縁、なんかいいなぁ。母と息子のキャラがいい。ちょっとクセがあるというのか
    。これだと、用事がなくてもついついお店に立ち寄ってしまいそうになるわな。

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    2026年09月19日
  • 雨が降ったら

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    特別大きな出来事は起こらないけど、何気ない人とのつながりと傘が、時には比喩としての傘…困難から身を守るもの…が、キッカケを与えて気持ちを変化させていく。主人公がいずれも40代女性で個人的に近いという事もあるが、いちいち共感できてスラスラ読めた。
    当初、あらすじ聞いて勝手に、傘店の店主の快活なお婆さんが軽快に解決のヒントを与えていく話?と思ったが、お婆さん自身も実は心に傷を負っていて、登場人物たちが心上向けるキッカケに関わりつつも自分も助けられていた…という事が終盤で判る。
    主人公達は同じアラフォー、アラフィフながら立場や性格は違うものの、どの話も、関わる男性を内心バッサリ批判する言葉など、エッセイやXでの軽快なつぶやきを見ているような場面もいちいち共感し面白かった。

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    2026年09月19日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    少しシーンが飛んで分かりづらいところがあったけど、夜の散歩をここまで壮大な物語にしてしまうのはすごいなと思った。
    最初一人で始まった夜の散歩が集団になり、また一人(いや二人?)に戻っていくというお話だった。みんなそれぞれの道を歩んでいく結果に収まったが伊吹さんのいうように二度と見られないものがあるって素敵だなと思った。その伊吹さんの考えが散歩全体と重なって、感動した。
    みんないろいろ抱えているものがあり、1人では解決できないかもしれない。そのときは手を取りあって乗り越えて、不必要な干渉はしない。この距離感が心地よくて、事件など少し感情が揺さぶられるシーンはあったが癒された。

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    2026年09月19日
  • ぬすびと

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    連作短編集ではない寺地さんの作品を初めて読んだ。この形式の方が個人的に好みかもしれない。

    泥棒、と言われた鳴海は一体過去に何をしたのか?と不穏な雰囲気で物語が始まったが、スラスラと読み進めることができた。

    読み終わって表紙を見て、20年越しに叶ったささやかな関係性が感じられて良かった。

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    2026年09月18日
  • きよくしぶとくやかましく

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    古い価値観が蔓延る田舎で、家父長制に抗って連帯する女性とホモソーシャルの輪から外れた男性。
    小気味良いテンポの文章と裏腹に気分が重くなる内容だけど、最後はなんだか愛おしい気持ちにさせられる。
    実際の田舎社会がどうなのかはわからないけど、こういう中高生の頃みたいな閉鎖的なコミュニティの中で生きるのは苦しいだろうな。
    わたしだったらきよくしぶとくやかましくを貫く前に、もういやだ!となって逃げ出してしまいそう。穴掘り女の憂さ晴らしじゃ死んで逃げ切りで足りなくない?

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    2026年09月18日
  • 最後の晩餐

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    江國さんの静謐な世界から、金原さんの「うるせw」ってなるギャルいパーティーの落差に風邪をひきそうになる。そこに角田さんの最後の晩餐がきて、くすり、ほろり。おかしな送別会に、故人の詮索、推し活仲間、嘘のような本当の話。粒揃いのおいしい読書体験。

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    2026年09月17日
  • ガラスの海を渡る舟

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    しみじみと伝わる言葉

    兄はある意味泰然と
    妹は求めてやまない愛と甘やかし

    それでも見捨てず、認め合えて良かった

    私も妹なので、100%意のままにならない親に愛に飢えていたかも
    しょうがないね、人間だもの

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    2026年09月17日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    他の人または自分に男らしさ、女らしさ、大人らしさなどを求める人が読んだらいい話かなと思った。
    鉄也の父の葛藤を知っても好きにはなれない。

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    2026年09月16日
  • ガラスの海を渡る舟

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    寺地さんの作品は、盛り上がるようなストーリーではないけれど、心の奥に染み渡るような読後感です。
    心地よく、優しい、穏やかな気持ちになります。
    兄弟って難しいですね。
    同じように育てたよ
    って親は言うけど絶対違うよね。
    って思うことはいっぱいあるし
    母も一生懸命子育てしていたんだろうし
    私も母となりいろいろ考えたり
    反省したりいろいろあります。
    子供は子供なりに感じたり思うこともあって
    葛藤もあります。
    どうやっても
    お互いに言い分もあるし、
    張り合う気持ちや、劣等感
    嫉妬してしまうこともあるけど
    心も身体も少しずつ育っていく

    道 羽衣子も少しずつ大人になって認め合えるようになっていく姿が微笑ましい。
    道の気持ちも羽衣子の気持ちも
    かわいいし、温かい。
    この話好きだなぁ。と何度も思いながら読みました。

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    2026年09月16日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    相手の気持ちを考えすぎて動けなくなってしまう翼。最後はレモンちゃんと良い方向に進み出せてよかった。
    学生の頃は、些細なことに傷ついて悩んで、大人になったらそんな悩みはなくなって毎日が楽しくなるものだと思っていたけれど、大人もそれぞれの苦しさがあって悩みながら日々を過ごしているし、大人の男でも泣きたくなるし、自分の責任を抱えきれなくなることだってあるんだと思った。

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    2026年09月16日
  • 世界はきみが思うより

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    目には見えない、でもそれぞれの事情が人にはある、そんななかで、お互い尊重し合いながら生きる。

    あたりまえっちゃぁあたりまえなんだけど、それが難しいから、この当たり前に心が響く。
    現実にこんなことあったら多分もっと殺伐してそうなことを、特に少年2人はしっかり受け止めている。

    私はこのタイトルのあとに、悪くはない、ってつけるかなぁ、今回のストーリー展開なら

    2026.9.14
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    2026年09月15日
  • ぬすびと

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    ネタバレ

    物語は、40代になった鳴海が喫茶店にいるシーンから、若かりし鳴海が、働いていた喫茶店を通じて、シッターとして、派遣された頃に戻って描かれる。2度と会わないと約束させられ、離れ離れになった2人だったが、
    また、40代の話に戻ってきて、再会するも、切ない展開だった。

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    2026年09月15日
  • ほたるいしマジカルランド

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    積読を抱えるもの泣かせ。といった読後感。

    ほたるいしマジカルランドで働く人たちを、月曜日から日曜日まで追っていく。

    最初は登場人物の多さに「誰だっけ?」となりながら読んでいたのに、曜日が進むにつれて一人ひとりに個性が生まれ、それぞれの家族の形や仕事への向き合い方、好き嫌いまでが見えてくる。

    そして別の日には脇にいた人が、この日はこんなことを考えていたのか、と一週間を階段を上るように少しずつ知っていくのが心地いい。

    だからこそ読み終えると、また月曜日に戻りたくなる。 この日に彼彼女がこう思っていたことを、あの日にはどう思っていたっけ。この登場人物、確かあの日にも出てたよな、と。

    一度読んで星4。 でも繰り返し読むことで、たぶん自分の中では満点になっていく作品なんだろうなと思う。

    積読はたくさんある。 なのに、もう一度マジカルランドに行きたい。 困った。

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    2026年09月15日
  • リボンちゃん

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    他人に変だとか言われても、自分のお守りであるリボンを身に着け続けるリボンちゃんを、強いとか簡単に言えないなと思った。
    むしろ、そういうこと(リボンを常に身に着けることとか)をしなくても平気に生きられる自分は、マジョリティとしての図太さや鈍さに守られているんだろう。
    少なくともそのことに自覚的であろうと常に努めていたいと感じた。

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    2026年09月15日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    最後、塩田さんや松江さんや伊吹さんたちと一緒に歩くことが無くなったのが、悩みから解放されて新たな生活への門出となったのかなと思えていい終わり方だと思った。
    實成が伊吹さんと猫のカフェに行く場面がとても好きだった。塩田さんや松江さんたちを好きだと思うように伊吹さんを好きだと思うこと、夜中にただ一緒に歩いてケーキを食べに行くという名前の無い関係が羨ましい。けれど、伊吹さんとは決別をして新しい生活に進んでいく實成は強いなと思った。

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    2026年09月14日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    みんな何かを抱えていて、それの傷の舐め合いでもなく、ただ歩く。しかし最終的には自分がどうしたいか、おかしい方に流されてそれが楽だと思わないようにすることが大切だと感じた。

    もう二度とフルメンバーの散歩は実現しないのだろうけれど、それぞれが1人でも正しいと思うほうに歩いていくのだろうと、そう思った。

    個人的に気になったのが、自分がこの本を手に取ったのがあらすじで面白そうと思ったからであるが、思ったような話じゃなかったなと感じた。モヤヤンの登場が少なく、人間模様が丁寧に書かれていたが、得体の知れないもの、モヤヤンに苦悩する様と自分を照らし合わせたいと思っていたので、少し驚いた。(それが悪いという訳では無い)

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    2026年09月13日