寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特別大きな出来事は起こらないけど、何気ない人とのつながりと傘が、時には比喩としての傘…困難から身を守るもの…が、キッカケを与えて気持ちを変化させていく。主人公がいずれも40代女性で個人的に近いという事もあるが、いちいち共感できてスラスラ読めた。
当初、あらすじ聞いて勝手に、傘店の店主の快活なお婆さんが軽快に解決のヒントを与えていく話?と思ったが、お婆さん自身も実は心に傷を負っていて、登場人物たちが心上向けるキッカケに関わりつつも自分も助けられていた…という事が終盤で判る。
主人公達は同じアラフォー、アラフィフながら立場や性格は違うものの、どの話も、関わる男性を内心バッサリ批判する言葉など、エッセイやXでの軽快なつぶやきを見ているような場面もいちいち共感し面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少しシーンが飛んで分かりづらいところがあったけど、夜の散歩をここまで壮大な物語にしてしまうのはすごいなと思った。
最初一人で始まった夜の散歩が集団になり、また一人(いや二人?)に戻っていくというお話だった。みんなそれぞれの道を歩んでいく結果に収まったが伊吹さんのいうように二度と見られないものがあるって素敵だなと思った。その伊吹さんの考えが散歩全体と重なって、感動した。
みんないろいろ抱えているものがあり、1人では解決できないかもしれない。そのときは手を取りあって乗り越えて、不必要な干渉はしない。この距離感が心地よくて、事件など少し感情が揺さぶられるシーンはあったが癒された。 -
Posted by ブクログ
寺地さんの作品は、盛り上がるようなストーリーではないけれど、心の奥に染み渡るような読後感です。
心地よく、優しい、穏やかな気持ちになります。
兄弟って難しいですね。
同じように育てたよ
って親は言うけど絶対違うよね。
って思うことはいっぱいあるし
母も一生懸命子育てしていたんだろうし
私も母となりいろいろ考えたり
反省したりいろいろあります。
子供は子供なりに感じたり思うこともあって
葛藤もあります。
どうやっても
お互いに言い分もあるし、
張り合う気持ちや、劣等感
嫉妬してしまうこともあるけど
心も身体も少しずつ育っていく
道 羽衣子も少しずつ大人になって認め合えるようになっていく姿が微笑ましい。
道の気持ちも羽衣子の気持ちも
かわいいし、温かい。
この話好きだなぁ。と何度も思いながら読みました。 -
Posted by ブクログ
積読を抱えるもの泣かせ。といった読後感。
ほたるいしマジカルランドで働く人たちを、月曜日から日曜日まで追っていく。
最初は登場人物の多さに「誰だっけ?」となりながら読んでいたのに、曜日が進むにつれて一人ひとりに個性が生まれ、それぞれの家族の形や仕事への向き合い方、好き嫌いまでが見えてくる。
そして別の日には脇にいた人が、この日はこんなことを考えていたのか、と一週間を階段を上るように少しずつ知っていくのが心地いい。
だからこそ読み終えると、また月曜日に戻りたくなる。 この日に彼彼女がこう思っていたことを、あの日にはどう思っていたっけ。この登場人物、確かあの日にも出てたよな、と。
一度読んで星4。 でも繰り返し読むことで、たぶん自分の中では満点になっていく作品なんだろうなと思う。
積読はたくさんある。 なのに、もう一度マジカルランドに行きたい。 困った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレみんな何かを抱えていて、それの傷の舐め合いでもなく、ただ歩く。しかし最終的には自分がどうしたいか、おかしい方に流されてそれが楽だと思わないようにすることが大切だと感じた。
もう二度とフルメンバーの散歩は実現しないのだろうけれど、それぞれが1人でも正しいと思うほうに歩いていくのだろうと、そう思った。
個人的に気になったのが、自分がこの本を手に取ったのがあらすじで面白そうと思ったからであるが、思ったような話じゃなかったなと感じた。モヤヤンの登場が少なく、人間模様が丁寧に書かれていたが、得体の知れないもの、モヤヤンに苦悩する様と自分を照らし合わせたいと思っていたので、少し驚いた。(それが悪いという訳では無い)