【感想・ネタバレ】ぬすびとのレビュー

あらすじ

かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。
それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて……。

きっと、ページをめくるたび、あなたは力を取り戻していく。
傷も時間も刻んだ体で、どこまでも自由に踊り出すための物語。

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Posted by ブクログ

オーディブルにて。
不覚にも大泣きした。自分を大きく変えてくれた人は大きな自分の支えになる。憎んでも恨んでもよくて、でも自分の足で歩くことが生きることそのものだとも思えてくる。誰かに心を開いてみたいと、猛烈に思う。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

かつて子守をした男から20年ぶりに電話が。言葉にならないもどかしさが、すれ違いを生んでいく。

暖の言葉を通して、本を読むことは言葉を増やし、自分の中の器を増やすことなのだと感じた。小さな器をたくさん持つほど、人の気持ちを受け止められるのかもしれない。

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2026年07月24日

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ネタバレ

【あらすじ】

かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。
それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて……。

きっと、ページをめくるたび、あなたは力を取り戻していく。
傷も時間も刻んだ体で、どこまでも自由に踊り出すための物語。

『このあいだ用があって実家に電話をしたら、母から「市の健康診断でお父ちゃんの血圧が高かったので心配だ、もしあの人に先立たれたらどうすればいいのかわからない」という、母にとっては深刻な、しかしわたしにとってはものすごくどうでもいい話を延々と聞かされた。いいかげんな相槌を打ちながら、この人ほどきびしがり屋な人間を、わたしは他に知らない、と思った。ひとりでいることをとにかく恐れ、愛するよりも愛されたがる。』

『こっちが「賢く」あるまえば相手はこっちを軽く見て、いい気になってまた踏みにじってくるのだ。かわす、なんて。なんでこっちがそこまで我慢しなきゃいけないんだよ、あいつらが自重しろよ。その思いを説明するための語彙が、この時のわたしにはなかった。』

『自分が見たことがないのと存在しないのは違うんですよ。
「エミリ、わたしは減ると思うよ」
人の尊厳は、理不尽な扱いをうけるたびにごりごりと削りとられていく。つまりそいつらは、尊厳泥棒ということだ。』

『「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば溢れる。知っている言葉が増えると、いままでただ「むかつく」で処理していた感情を「こんなふうに言われて恥ずかしかった」「傷ついた」
「みじめだった」「でもみじめだと認めたくなかった」「だから、強い態度をとった」と細分化できる。
それぞれの器に注げば、溢れ出さない。よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つことはできると思ってる、と暖は言うのだった。』

『若いんだから、のあとになにか続けようとしたように見えたが、三枝さんはそのまま口を磨んでしまった。二十五歳のわたしはその沈黙を、「突き放された」と受け止めた。四十五歳のわたしはそれを三枝さんの誠実さとして思い出す。安易ななぐさめの言葉を口にしなかったのだから。』

『世間一般の基準では、暖は「いい夫」ではないのかもしれない。男性が持っておくとよいとされるものをなにひとつ持っていなかった。たとえば学歴とか社会的地位とか資産とか。でも、そんなのはわたしにとっては全部どうでもいいことだ。どうでもいい、と思えるような相手と結婚できたこと自体、とてつもない幸運だった。』

【個人的な感想】
読んでいる途中で泣きそうになった。
ページ数はそこまで多くないのに、寺地はるなさんワールド全開ですごく好きな話だった。
無理にハッピーエンドにしようとしないところが好きだった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

漫画の特典騒動前の本屋さんで何も転売屋と関係ないけど、緊張しながら高宮麻綾の退職願と購入。言葉で、人の気持ち試したらいかん。繰り返されたこの言葉がずっと残りました。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

過去に菓子メーカーの創業一家で、悪ガキ栄輝のベビーシッターをしていた鳴海。
その家の奥さん彌栄子に気に入られていると思っていたのに、ある出来事で全くの疎遠状態に。
20年が経過し、鳴海の元に栄輝から連絡が。
途絶えた時間が動き出す。
鳴海さんは、生活が楽ではなく、不満を抱えているが、思考回路が面白い
こんなこと、あるあるだと。
そして、鳴海の夫である暖もいい味出ている。
この人、社会人としてはどうなのかと思われるが、本当に人の気持ちが考えられるあったかい人だった。
192ページしかなくて、あっという間に読み終えてしまうが、余韻を楽しめるいい話でした。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

 シッターの仕事で巡り合った家族と20年ぶりの対面を果たし…

 私にとっての寺地はるな作品はすごくいいかズッコケのどっちかなのですが、これはいい方でした。

 鳴海が世間一般の人よりはやや破天荒ながら、辟易させるレベルのそれではない、自身を顧みるタイプの人だったことが私にとっては良かったのだと思います。それはともかく、彌栄子と鳴海の関係性というか、友情というか、そのちょっとねじくれたあれこれがとても良かったと思いました。

 真珠のネックレスがタイトルにつながっているわけですが、それがお墓につながっていくとか、きれいに差し込んだなあなんて感心しちゃいました。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

読み始める前はタイトル的にどんな話なんたろう?って思いながら読み進めたんだけど、読み進むにつれて登場人物の関係性とか、それぞれの人の目線を変えると見える他の面とか久し振りに目頭が熱くさせる場面があったり、本を読むことの素敵な面も垣間見れたりして…いろいろとほっこりしたりドキドキしたりさせられる作品で良かったです?寺地さんの読んだ作品で一番好きかも✨️文庫化されたら間違いなく即買いだなぁ~

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

寺地はるなさんは、これからの令和の文学を作っていく方だ。
丁寧に描かれる心理描写は、現代人の生きづらさを浮き彫りにする。

「ぬすびと」に出てくる鳴海と彌生子。複雑な家庭で貧しくもたくましく育った鳴海と、お嬢さま育ちの彌生子の2人が、お互いに意識しながら、嫉妬しながら、高めあう。

昭和ではありえなかった心の動きであるのだが、今の時代はすごく大事な価値観なんだろうな。そこを言語化して、掘り下げて小説にするところが素晴らしい


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2026年07月29日

Posted by ブクログ

パートでぎりぎりの生活をしている主人公のもとに、あるとき1本の電話がかかってくる。相手はかつて子守の仕事で面倒を見ていた本人。母がそちらに行っていないかというが、ある出来事をきっかけにその家に行かなくなったのは、20年も前のことなのだが。。。
思うように生きられない人生、そんな人に影響を与え、短期間で育まれる絆。
そんな絶妙に刺さる作品は、映画化して単館上映の映画館で一人で見たいと思ってしまいます。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ちょっとお久しぶりの寺地さん(^^)



知らぬ間に新刊が出ていて出遅れました(^◇^;)





とりあえず表紙を見て


ぬ、ぬすびと??


と確認してしまうほど
表紙のイラストと題名にギャップがありますね




内容読むと納得なんですけどね(^^)





清掃のバイトをしている鳴海のもとに
母がそちらに行っていませんか
と電話があります


20年も前に子守りのバイトをしていた栄輝からの電話でした


そして


泥棒でしょ、あなたは。


と続きます


20年前いったい何があったのか、、、、





200ページないくらいで
あっという間に読めると思います(^^)




やっぱ寺地さんの言葉はいいですよね
今回も何度も頷いてしまうような言葉たちがありました。





特に今回の主人公鳴海は
基本は全然似てないけど
なんか共感する部分があって



例えば


惣菜売り場のパックのほとんどに値引きシールが貼られているが、わたしの食べたいものはそこにない。正確に言うと、自分はなにが食べたいのかぜんぜんわからない。


とか笑




「白湯とか、湯冷ましとか、もうちょっとましな言いかたあるでしょ」
白湯は、美容や健康に気を遣っている人が飲むものではないのだろうか。ぞんざいにポットから注いだだけのこれを白湯と呼んだら、一緒にするなと思われそうだ。湯冷ましについては、たんにその単語が思い浮かばなかった。説明するのが面倒なので「いいんだよ、わたしが飲むのは「お湯』で」と応えた。


とか
わかるー!!って
笑ってしまった笑




いい言葉ってそういうことかい!
って思いました?笑


いや、ちゃんと響く言葉もありますよ!




夫の暖の本を読む理由が
とても素敵だったのでそちらを紹介して
終わりにします(^^)



(本を読む理由を聞かれて)
すこし考えて「器を増やすため」と答えた。

「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば溢れる。

知っている言葉が増えると、いままでただ「むかつく」で処理していた感情を「こんなふうに言われて恥ずかしかった」「傷ついた」
「みじめだった」「でもみじめだと認めたくなかった」「だから、強い態度をとった」と細分化できる。

それぞれの器に注げば、溢れ出さない。よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つことはできると思ってる



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2026年06月28日

Posted by ブクログ

かつてなぐも製菓の社長宅で子守の仕事をしていた鳴海。
社長夫人である彌栄子(やえこ)と、5歳の息子・栄輝と過ごした数ヶ月間。
お互いに大事に思うあまり、雇い主と雇われ人という関係性の一線を越えそうになる彌栄子と鳴海だったが、最後は苦い別れとなってしまう。

20年後に再会した彌栄子さんが、鳴海と離れた後の、どれだけ一人で戦ってきたか、どれだけ大変だったかを、その言葉や凛とした態度から感じ取ることができる。

親に振り回される子どもの気持ちは、大人目線だと「ごめん」しか言えなくなってしまう。でも、子どもたちに「大人は信じられない」と思われないように配慮する鳴海の心配りに、頬を叩かれた気がした。
大人だから間違えることも、ずるい嘘もつくことはある。
でも、鳴海のように、例え大人の都合で「ぬすびと」扱いされて追い出されようが、彌栄子のように「できない人」扱いされようが、その人が凛として生きていれば、その生き様から子どもや他人が受け取るものはきっとある。
そう教えてくれた本だった。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

小さな結び目を無かったことにして過ごした鳴海の20年。かつて子守をしていたいる栄輝からの電話をきっかけに、封印していた過去が明かされる。
現在の鳴海は、経済力は低いが常に彼女を見守り支える夫の暖と、精神的には満たされた日々を送っている。「ぬすびと」という言葉が強いが、彼女は何かを盗んだわけではない。栄輝の母彌栄子は、夫との関係に達観した態度を取りつつも傷ついていたが、鳴海とは心を通わせるようになる。鳴海は彌栄子の立場に関わらず、正しいと思ったことを正しいと言えるまっすぐな女性で、彌栄子にとっては憧れだった。だが彼女たちは「ぬすびと」事件から疎遠となってしまった。
再開した鳴海と彌栄子は、20年前の結び目をほどく。20年越しの彼女たちのダンスが心地良い。

鳴海の夫である暖がとても良い。
・言葉は人を試すために使っちゃいけない
・言葉を増やすのは器が増えること。小さい器をたくさん持てば溢れ出さない

なるほど

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

世代も立場も全く違う二人の女性が出会い、互いの存在が確固たるものになっていく。しがらみの中を助け合うかのように。
シスターフッドというのだろうか。

鳴海の夫の暖が良かった

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

高級ジムでパートで働く田原鳴海の元に、
ある日突然、電話がかかってくる。
「泥棒でしょあなたは。だから取り返しに
いったのかと思ったんですよ、昔盗まれた
ものを」
‥‥しょっぱなから不穏な空気。

20年前、南雲製菓会社の社長の息子、
栄輝の子守りに雇われた鳴海。そこで彼の
母親の彌栄子さんと出会う。彼女は無垢な、
少女のような女性だ。まさに箱入りお嬢様。
しかし、彼女が望んでそうなったわけでは
なく、周りが彼女に対して望んだことだった。

「いつの間にかできないふりをしていた。
そのほうが、いろんなことがうまくいくから。
できないふりをしてたら、ほんとうになにも
できなくなっちゃった」彌栄子さんの言葉に、
今までの彼女の苦しみを思い、心が痛む。

鳴海と一緒にいることで、彼女の中で何かが
変わり始める。
彌栄子さん念願の、お泊まり会こと
「パジャマパーティー」は、旦那さんが出張の時に
決行される。映画を見て、二人で踊って、
そんな楽しいひと時、突然、携帯電話が鳴り出す。

20年ぶりに再会した鳴海さんと彌栄子さんだが、
栄輝が、不倫親父の骨を取り返すという。
それを止めようと、鳴海が盗むって‥?
けれど、結局、骨を盗むことはなかった。
盗む必要も、もうない。
20年越しの鳴海と彌栄子さんのフォークダンスは
とても感慨深かった。
育ちの違いや年齢を超えた、
鳴海と彌栄子さんの友情。

彌栄子さんの、「ざまあみろ」は、
なかなかの名言(笑)

脇役である、鳴海の夫の暖や、南雲邸の
家政婦の三枝さんがいいキャラを出していた。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

高級ジムで清掃パートをやっている鳴海は貧乏筋の家育ちのようだが、イケメンの夫、暖(だん、彼もイケメン過ぎてハブられると無理に仕事続けない低収入系)とも仲が良いようだし、卑屈ではない精神性を感じさせる。そんな時、鳴海が職場で商工会ニュースなどチラ見して気にしていた老舗のお菓子メーカー次期社長、南雲栄輝の元婚約者が家に来ていた。そして栄輝から母の彌栄子がそこにいないかと電話がくる。なぜ、名家の南雲家とカツカツ生活っぽい鳴海が繋がっているのか?しかも20年前の繋がりのようだし、なぜ今?と気になる感じで物語は始まります。実際の生活に妥協しながらも芯の曲がらない鳴海の精神の強さが読んでいて心地良いのと、彌栄子さんの心根も惹かれるところあって、展開も気になりながら一気に読みました。短いし、好みはあると思いますが読みやすい本だと思います。結局なにがどうなったかはっきりさせたい人には寺地はるなは向いてないよね。
不倫などあるので中学校以上。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

人との出会いは人を変える。あの時のあの瞬間、同じ場所にいた人しか感じ得ない「なにか」がある。その大切さを思い出させてくれる作品。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

優しいだけじゃない、この世界観が好きだと思った。あの頃に戻りたいと思える人生、そんな一瞬があったなんて羨ましい。戻れないことなんてわかってるし、だからこそ生きていけるのかな。

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

寺地はるなさん、楽しみにしていた新刊ながら、
タイトルと概要を読んで、どうかなと思ったけれど・・・
やっぱり寺地さん。
おもしろく、またイマドキの感覚に、昭和女は我が身を重ねながら読みました。
今まで流されていたこと、当たり前だと思っていた価値観が
正しいのか、いつも考えさせられる、寺地作品。

回は、高級スポーツクラブで清掃を担当するパート従業員が主人公。
夫も正社員ではなくて・・・世間的な価値観からいったら、疑問符?
ある日、ほんの少しだけかつて子守をしていた男の子、長じて
今は26歳の社長、から連絡があって・・・
彼に「盗んだんでしょ?母の大事なものを・・・」と言われることから
過去と向き合っていくお話。

う~ん、今回も価値観の変遷について考え込んじゃいました。
見ないふりしていたの、私の過ち~♫
でも、エールなのよ、自分の力を自分で決めちゃだめ。ってね。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

主人公が世の中のモヤモヤを代弁してくれているようで、私は読んでいて「そうそう。わかる」とスッキリした。
心にジーンとくるところもあり、好きな話だった。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

表紙は可愛らしいのにタイトルが物騒で一体どんな話なのかとビクビクしながら読みはじめたが読んでみると過剰に構えすぎていたことに気付く。
どこかなげやりな主人公の女の子とお金持ちな一家と過ごす日々がギャップがあって面白くて、でもうっすら危うさも感じる。
どんなふうに物語が進んでいくのか最後までハラハラしながら読んだ。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

鳴海は、かつて喫茶店で働いていた頃に、友人が行くことになっていた菓子メーカーの創業一家・南雲家の子守り役を自ら受けて働き出す。
やんちゃで誰もがお手上げになるほどの気難しい少年・栄輝の世話もこなして、奥様の彌栄子とも心通わせていくのだが、社長の忠雄や親戚たちは鳴海に冷たかった。
やがて…忠雄が倒れた後、二度と彌栄子とも会えなくなり、20年が経った頃、栄輝から電話が掛かってくる。

たった1年の付き合いだったとしても、それは思いの外、心に深く刻み込まれている数々の思い出があって、彌栄子と鳴海の関係は友情よりも尊いものに感じた。
きっとそれは、真珠のネックレスを首にかけたときから…彌栄子さんから「あげたんです」と言われたときからだったのだろう。
返せないまま時が過ぎたのは、いつか再会できることを待っていたのかもしれない。
そして、そのときには真珠が似合う年齢になっていたことも。



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2026年07月29日

Posted by ブクログ

人の気持ちは言葉がないとわからないと思う一方で、言葉がなくても心を交わす、というより、人を想うことができる、と改めて思った。

鳴海がプールの清掃のときにエミリに似た人を見て、想いを馳せていたシーン、で特にそう感じた。

個人的に好きなのは、家政婦の三枝さん。ちょっと冷たいと感じるところもあるけど、一番にみんなのことを想ってくれてる感じがする!

ここも好き。

「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば
溢れる。...よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つことはできると思ってる(p.120)

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

25歳の時に「なぐも製菓」でベビーシッターとして働いていた鳴海。20年経って一本の電話をきっかけに再会。
登場人物それぞれがすこしずつ絡み綺麗なループができあがっていた。暖の人間性が素晴らしかった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

登場人物たちはみな少し変わった人。不器用で独特な空気感を持ちながらも、どこか素朴で「愛らしい」人間味に溢れており、自然と親しみを感じさせてくれる。こんな人間関係や信頼関係があったらいいなと思った

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
傷こそが、欠損こそが、その人をその人たらしめる。

この言葉はいいですね。
物語は終始重々しい感じでしたが、それぞれの登場人物が前に進んでいく姿はいいですね。

192ページで字は大きいので、サクッと読み終わります。
ほんと、淡々と重々しく物語が展開していく感じでした。

私も、傷だらけ、失敗だらけ、ほんと、恥ずかしいぐらい多くありますが、今の自分を作ってきたものだと思うと、まぁ、仕方ないなと、諦めることができます。

歳をとるごとに、理想の自分に近づいている気がしているので、まぁ、仕方ないかと。

何が良いか、悪いかは人それぞれ。
自分の声に耳を傾けて、より、高い次元で歩んでいきたいです。



/_/ あらすじ _/_/_/_/_/
あるとき南雲製菓という会社の創業者の家の子守としてアルバイトすることになった鳴海。
母親の彌栄子と仲良くなっていくが、1年経たずして離れることに。

それから20年経ち、また、彌栄子と再会を果たす。
それぞれが、凡庸な環境とは異なる中で、傷つきながら前に進んでいく。


/_/ 主な登場人物 _/_/_/ 
田原鳴海 45歳 アルバイト
田原暖 46歳、夫、警備会社、美しい
宏海  鳴海弟

モリタ ヘルスアンドウェルネス

南雲栄輝 25歳、なぐも製菓社長
南雲彌栄子 前社長

エミリ 鳴海一個下、昔の同僚

南雲忠雄 婿
大宮みやこ 忠雄不倫相手

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

寺地さん、やっぱり読みやすい。流れるような、すーっと入ってくる文章。どちらかというと重い話だけど、あっという間に読めた。
鳴海と彌栄子という育ちも性格もまったく違う二人が戸惑いながらも立場の壁を超えて、関係を深めていく姿が心に残った。

また、ぬすびとというタイトルにもいろいろ考えさせられた。
傍から見ると鳴海が盗んだものより、与えたもののほうが絶対に多い。
でも、鳴海はきっとそのことに気づけない。
私たちはいつだってしてしまったことを悔やんだり気にしたりするけど、与えたものには意外に気づけないものなのかもしれないと思った。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

サラッと描かれているけど、
よく考えればドロッドロな状況
まぁでも歳を重ねるのも悪くないかもしれないね、
と思えた。
オクラホマミキサーって、そうだったの!?と
ビックリしたけど。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

ワールドワイドなスリル味わった後のほのぼのも悪くはないけど、なんか物足りない。日常身辺雑記でも熱か刺さるものがほしい。寺地作品は好きだが。「ことばは、人を試すために使っちゃいけない」暖、いい味出してる。

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『いらない子』として利口じゃないふりをして生きてくるしかなかった彌栄子。
その息子は落ち着いた振る舞いができないまだ5歳の栄輝。
その子の子守りとして雇われた主人公の鳴海。

なかなか個性的な登場人物が盛りだくさん!

でも、私がすきなのは、鳴海の恋人で夫になった暖。

暖は顔はいいけど仕事が長続きしない。ダメなヤツと思いきや…。
器が大きくないから本を読んで小さい器をたくさん用意している。
大きな器がなくても小さい器が沢山あれば大きすぎる感情も溢れ出さないですむ…と語る。
なるほど…です。
何か事件が起こったとき、暖が皆を包み込んでいる感じがする。

鳴海の存在で自分を取り戻す彌栄子。
表面を取り繕っていた家族は崩壊するけれど、本当に良かったと思う。


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2026年05月24日

Posted by ブクログ

寺地はるなさんの新作。みなさんの高評価を見て楽しみにしていたけど、なぜだか私はあまり刺さらず…
なんでだろうかと考えてみると、登場人物の行動、中でも無鉄砲さが好きになれなかったせいだと思う。
基本的にみんないい人なんだけど、言動があまりに自分とかけ離れていると、どうも感情移入できなくなってしまうみたい。
最近の寺地さんの作品は、そう感じることが多い。前みたいにぐっと入り込める小説が読みたいなぁ。

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2026年05月16日

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