畠中恵のレビュー一覧

  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズは短編も面白いんだなあと思った。
    この2作目で、一太郎と妖たちの事件解決譚、ドタバタ劇で売っていくではなく、一太郎をはじめとする人や妖の関係性や思いや情に焦点を当てていくんだと、そこを大切にする話なんだとわかったことが嬉しかった。
    それを一番感じたのは、松之助にフィーチャーした「空のビードロ」と一太郎の胸の内がわかる「虹を見し事」。前者は、江戸時代、家族と呼べるような人もいなく、当然福祉制度などもなく、自分で身を立てていかなければならない中で生きていくことは、どれだけつらく寂しいことなんだろう…感じた。
    大河ドラマなどでは思い至ることがない、市井の人々に思いを馳せることができて

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    2024年12月14日
  • こいしり

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    いつも通りの麻之助、清十郎、吉五郎の関係と、ちょっと微妙な?麻之助とお寿ず、お由有の関係が少しずつでも変化していく姿に安心する。立場が変わっても変わらない幼じみ3人の姿が良いなあと思う。

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    2024年12月12日
  • なぞとき

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    若旦那、寝込む時間が少なくなってきたかな?
    強盗犯を見つけたり、奉公人が辞める時の困りごとを解決するよう親から頼まれたり、色々と動けることが嬉しくて仕方ないのだろう
    妖怪と人間がわちゃわちゃしているのは相変わらずで安心

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    2024年12月07日
  • まんまこと

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    久しぶりに再読。町名主の跡取り麻之助と悪友達が方々から持ち込まれる難題に挑むお話。しゃばけシリーズと同様にメインのキャラクター達皆に芯があって心優しく、心が和らぐ。麻之助の淡い恋物語も、家同士の結婚、という背景が強い時代だったしなあ…と切なく、儚い気持ちになる。


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    2024年12月04日
  • わたしの名店

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    著名人達が自分のお気に入りのお店を、エピソードともに描く。それぞれ個性が出ていて面白いし、一話がちょうど良い短さで終わるので、とても読みやすい。

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    2024年12月03日
  • わたしの名店

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    おいしい一皿と題されてはいるが、決してグルメ店巡りの内容ではない。
    28名の著名な方々にとって、思い入れのあるお店を紹介しながらその由来をエッセイとして綴られている。
    三浦しをんさんを筆頭に、西加奈子さん、瀬尾まいこさん、藤岡陽子さんたちが自分だけの大切なお店を語っておられるのだ。
    単なる食事処ではあるのだが、やはり食と人生の繋がりは人それぞれにあるものだと、読書後に思い至った。

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    2024年11月16日
  • 御坊日々

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    明治になって時が経ち。儲からない寺を維持するため住職が相場師として金を作っている、という設定が面白い。大きな事件が起きるわけではないけれど、人の温かさを感じる話が多く読後感は良かった。変化していく時代に置いていかれないよう支え合いながら生きていた庶民のリアルが描かれている。

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    2024年11月09日
  • うずら大名

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    随分前にしゃばけシリーズを読んでから久しぶりの畠中恵作品。
    昔は時代物はあまり好きじゃなかったけどしゃばけは面白くて好きだった。
    この本も読みやすく面白かった。
    しゃばけでは家鳴りが可愛くてほっこりしていたけど、うずら大名ではうずらの佐久夜が可愛い。
    こういう愛玩キャラ(?)がいると物語の所々でほっこりできてすごく好き。
    ストーリー自体は少しうーんというところもあったけど、畠中恵作品は登場キャラが良いので楽しめたかな。
    時代物が好きになった今、他の畠中作品も読みたいな。

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    2024年11月05日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    老々丸と笹丸のお話が印象的。人間よりも長く世にいるとはいっても、妖も永遠ではないのだな、と。
    それを見届けた兄やと長崎屋の妖たちの様子がまた切ない。ずっと若旦那を見てきた源信医師も隠居し、時の流れを感じた。これからの長崎屋も色々変化していくのかな、と楽しみなような寂しいような、不思議な気持ちになる

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    2024年11月05日
  • なぞとき

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    ネタバレ

    『なぞとき』
    表題作の挿絵、顔傷だらけで微笑み浮かべてる佐助、ちょっとシュールですよね。

    鳴家の手がやわらかいのは可愛い。
    事件自体は拍子抜けする程あっさり解決(?)してしまいましたし、伏線回収の爽快感も少なかったですが、佐助の人柄が出ていて良かったですかね。手代は結婚できないって言うのは厳しいですね。江戸時代、江戸は人口密度高かったって言うし、それでちょうど良かったのかも。仕事に生きるか、家庭を持つか。

    私はてっきり犯人捏々子河童の姐さんだと思ってたので、ちょっと残念。


    『かたごころ』
    鮪丸一匹。サイズにも寄りますけど、凄すぎますね。
    当時、魚の中では安い方なんだ。
    鮪はそんなに好き

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    2024年10月28日
  • またあおう(新潮文庫)

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    なんて変な世界!
    妖達はとにかく若だんな大好き
    病弱で寝込んでばかりの…
    どんな事件がおきようと
    「若だんなならきっとこうする」
    と若だんな抜きでやいのやいのと言いながら解決してしまうのだ
    かわいすぎる
    さあ、うまくいったから
    若だんなが甘いもののごほうびをくださるぞ
    「きゅべ」
    「きゅんい」

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    2024年10月27日
  • なぞとき

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    佐助が怪我をした。爪による傷は誰にやられたのか妖達が賭けをする「なぞとき」、料理屋の娘お照の縁談が破談になった原因を探る「かたごころ」、長崎屋の離れにやってきた鍵を好む黒の仔犬の飼い主を探す「こいぬくる」、夜分に若旦那の前に現れた見知らぬ女の怪異の正体を探る「長崎屋の怪談」、父藤兵衛から若旦那が長崎屋を辞める三人の話を聞いてほしいと頼まれる「あすへいく」。
    時が流れているような流れていないような長崎屋。奇抜な展開もない代わりに安定して読めるのが魅力だなと思う。

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    2024年10月27日
  • わたしの名店

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    そのお店が好きなんだなぁと伝わる内容だったと思うけど、時間がたって、覚えているのは朝井リョウだけ…。

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    2024年10月27日
  • なぞとき

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    人間の短絡的で愚かなありようが哀しい。けれども、人も妖も、若旦那と関わりができると良いように収まるようだ。自分の身を案じてもらえると、ひとまず気が済むからかもしれない。しかも、そうこうするうちに仲間が増えたので、若旦那が手に余る問題でも、助け船が出るようになった。それもまた若旦那の人徳かな。

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    2024年10月19日
  • つくもがみ、遊ぼうよ

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    <目次>


    <内容>
    読んだ順番が逆なので、大久屋の登場とか十夜の生まれの謎とか知った上での話でした。つくもがみたちがどんどんしゃっべたり、活躍したり、ニヤニヤしながら読みました。

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    2024年10月12日
  • 忍びの副業 下

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    下巻の結末は史実通りだと分かっているはずなのに、フィクションでもいいから覆ってくれと願いながら読みました。西之丸様…;;


    江戸中期についてその時代の将軍家の家系図について田沼意次について、詳しく知らなかったので一つの知見として勉強にもなりました。

    上下巻ともに表紙~裏表紙にかけての絵が素敵でした

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    2024年10月07日
  • 忍びの副業 上

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    幻の第11代将軍と言われた徳川家基に仕える忍びたち。
    畑中恵さんは『猫君』で実際の第11代将軍徳川家斉を描いていて、そちらでも家基の存在を丁寧に親しみを持って描いていたのを思い出した。(家斉が家基の存在を敬っていたというのは史実のようですし)
    思えば「しゃばけ」シリーズも江戸中期が舞台だし、ほぼ同時代なんですね。

    史実として家基の急死が不穏で謎に包まれているからこそ、この物語の中では特に“毒”に対して非常に過敏。だからこそ忍びの存在が良い。
    早々に鷹狩りのシーンが出てきてハラハラしました。


    若干スロースターターぎみな感触です。タイトル通り忍びたちを主役においてしまいますが、上巻の後半ほど

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    2024年10月07日
  • なぞとき

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    うっかり1巻飛ばして読んでしまった。

    なぞとき、と言いつつ謎自体はあっさり解けてその後の展開が面白かったりする。
    さすがだな。

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    2024年10月04日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    シリーズ12弾。
    今回も面白く読ませていただきました。
    お金を稼ぐ大変さ、後輩に教える大変さは昔も今も同じですね。
    お見合いもバタバタなりましたが収まるところに収まる。
    仁吉が記憶喪失になるのは意外でした。
    最後の話は幽霊より人間が怖いと思いました。

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    2024年09月30日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    「ちょちょら」とは弁舌の立つお調子者、との説明。「まんまことシリーズ」の主人公に近いかと思ったが、全然違う主人公だった。
    間野新之助は兄が留守居役だったが、その兄が自裁したため後任として留守居役になってしまった。優秀な兄と比較して劣等感を持っている新之助は失敗ばかりしてしまう。留守居役については上田秀人さんの『百万石の留守居役シリーズ』で詳しく知っていたので、同じ大名の留守居役組合の先輩方に相当虐められると思っていた。ところが、先輩方は愛情ある鉄拳指導で厳しくも教え導いてくれる。
    兄の元許嫁に対する憧れや、藩の上司である家老との剣を抜きあっての騒動とかてんこ盛りの内容。最後は印旛沼の開拓騒動で

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    2024年09月25日