畠中恵のレビュー一覧
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ネタバレ畠中さんの作品は二冊目。シリーズものの第二弾ですが、今度も面白かったです!
今回も麻之助が大活躍します。
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本シリーズの良さは、何といっても主人公麻之助のギャップ萌え的な魅力なのだと思います。
町名主名代として、奉行所にあげるまではいかないものの、長屋など町民同士では解決できないようなもめごとを裁定する。
16歳のふとしたことから真面目をどこかに落としてしまい、お気楽な若者となった麻之助。盛り場や賭場に知り合いが多く、演劇や賭け事など遊び上手。家にいれば嫁は取りたくないとか、仕事はしたくないとか、小遣い欲しいなど、謂いたい放題。でも、実は人の気持ちにきちんと配慮する気配り上手、義理堅いところがやはりいいのだと思います。
裁定を乞う二つのグループがいたとして、どちらの側もキチンと立て、心にわだかまりが無いように決着をつける、と。
もちろん、このように両者をすっきりさせるために綿密な調査!?を仲間とともにするのですが、このあたりはDetectiveモノの面白味があるのがまたいいですね。
因みに今回麻之助は結婚!します。前作「まんまこと」で偽装結婚じみた流れでしたが、今回とうとう年貢の納め時となりました。まあこれは以降への伏線にも見えますが。
てか、読んでない方には何の話だって感じですが、個人の備忘みたいなものなんでお許しを。端的に言えば面白いってこと!
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ということで、畠中氏の時代小説でした。
解説で細谷正充氏も仰っていましたが、実に場景が目に浮かぶ描写。彼はこれを「幻視者」と表現していましたが、言いえて妙。
私も江戸時代の街並みで麻之助を見ていたかのような思いで読んでいました。
江戸時代が好きな方、ライトな時代小説を試してみたい方にはお勧めできる作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎度お馴染み、しゃばけシリーズ第20弾である。暑さで倒れた一太郎。これだけならいつもの話だが、根岸の寮に一時移ろうとしていた一太郎が、赤ん坊に戻ってしまった! 長崎屋の面々は、どうしてこういう目にばかり遭うのか。
体は赤ん坊に戻っても、頭脳は元のまま。10ヵ月ほどかけて一太郎の体も元に戻っていくのだが、成長の早さを怪しまれないよう定期的に引っ越す必要が生じる。当然、息子を溺愛する藤兵衛には会わせられない。よく10ヵ月も我慢させたな。
「もういちど」。一太郎が赤ん坊に戻るきっかけにも突っ込みたいが、見た目は赤ん坊の一太郎の大冒険にはもっと突っ込みたいぞ。最後は助かるのがお約束とはいえ…。仁吉や佐助に叱られても、赤ん坊の一太郎には答えることができない。
「おににころも」。見た目は5歳ほどになった一太郎。元気に動き回れることが嬉しくて仕方ない。頭脳も働くだけに、危ない橋を渡ってしまうのか。暑さで苦境に陥った、裕福な村の事情とは。江戸の世相という面も考えさせられる1編。
「ひめわこ」。見た目は12歳ほどになった一太郎。芝居小屋通いをきっかけに、剣術に励む。体も元気で満更でもなさそうだが、何か起きるのがお約束。うーむ、この結末は…。強制終了と言うべきか。何とも苦い後味が残る。
「帰家」。タイトルからわかる通り、見た目がほぼ元に戻り、長崎屋に戻った一太郎。せっかく体調も落ち着いていたのに、どうしてまたこんな目に…。それなのに、相手を怒るのではなく丸く収めてしまうのが、一太郎という男なのだった。
「これからも」。だからさあ、何でこんな目にばかり…。一太郎でなくても寝込むだろうがっ! 実は結構な騒動なのだが、序盤で頭に入って来なくなった。
ネタばれですみませんが、結局元の病弱な一太郎に戻ってしまった。正直なところ、解説の人のような優しい気持ちにはなれなかったよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「外伝」、いつも中心にいる若だんなは出てこないんです、、が、ちゃんと、居る。若だんなの気配、というか。もしくは何冊にもかけて長崎屋離れを度々除いてきたファンとしては最早自分も同じ空気を共有してすぐそばにいると錯覚しているのかもしれない。 現実的に言うと、妖たちはたとえ若だんなが何日も眠り続けていても、中山道のほうへ出張(!)していても、彼らの思いや会話にはいつも若だんなのことが出てくるから、なのだ。
一番好きなのは最後の「かたみわけ」。豪快?な寛朝御坊が亡くなり、秋英御坊が心細さと戦いながら成長していく。寛朝からの大事な「かたみ」ともいうべき、寛春。寛朝御坊は自分亡き後の諸事まで全て整えられていたのだな、、と。