畠中恵のレビュー一覧

  • こいしり

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    ネタバレ

    畠中さんの作品は二冊目。シリーズものの第二弾ですが、今度も面白かったです!
    今回も麻之助が大活躍します。

    ・・・
    本シリーズの良さは、何といっても主人公麻之助のギャップ萌え的な魅力なのだと思います。

    町名主名代として、奉行所にあげるまではいかないものの、長屋など町民同士では解決できないようなもめごとを裁定する。

    16歳のふとしたことから真面目をどこかに落としてしまい、お気楽な若者となった麻之助。盛り場や賭場に知り合いが多く、演劇や賭け事など遊び上手。家にいれば嫁は取りたくないとか、仕事はしたくないとか、小遣い欲しいなど、謂いたい放題。でも、実は人の気持ちにきちんと配慮する気配り上手、義理堅いところがやはりいいのだと思います。

    裁定を乞う二つのグループがいたとして、どちらの側もキチンと立て、心にわだかまりが無いように決着をつける、と。

    もちろん、このように両者をすっきりさせるために綿密な調査!?を仲間とともにするのですが、このあたりはDetectiveモノの面白味があるのがまたいいですね。

    因みに今回麻之助は結婚!します。前作「まんまこと」で偽装結婚じみた流れでしたが、今回とうとう年貢の納め時となりました。まあこれは以降への伏線にも見えますが。

    てか、読んでない方には何の話だって感じですが、個人の備忘みたいなものなんでお許しを。端的に言えば面白いってこと!

    ・・・
    ということで、畠中氏の時代小説でした。

    解説で細谷正充氏も仰っていましたが、実に場景が目に浮かぶ描写。彼はこれを「幻視者」と表現していましたが、言いえて妙。

    私も江戸時代の街並みで麻之助を見ていたかのような思いで読んでいました。

    江戸時代が好きな方、ライトな時代小説を試してみたい方にはお勧めできる作品だと思います。

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    2024年05月15日
  • しゃばけ(新潮文庫)

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    ので設定で読み進められないということはありませんでしたが、どうも妖怪ウォッチの登場人物に脳内変換してしまって、主人公はケータに、その取り巻きはジバニャンにコマジロウにと妖怪ウォッチを見ているように読んでしまいました。

    和菓子屋の息子の作る餡子がどうしても不味くて可哀想でした。沢山シリーズが出ているのでどこかで美味しい餡子を作れるようになっていれば良いなと思いました。

    主人公がひ弱で2日間とか寝込んでしまうのですが、そこまでひ弱に描く理由があったのでしょうか、沢山出ているシリーズの中で分かれば読んでみたいなと思いました。

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    2025年12月03日
  • わたしの名店

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    著名人(主に作家)が紹介する、推しの店とメニューをエッセイで。
    読んで良さそうだったら行ってみようと思っていたのだが、遠くの店やら居酒屋やら(自分はお酒を飲まない)が割と多く、行けそうにない店のほうが多い。
    ってことは、ただでさえ文章、表現が冴えてる人たちだけに、フィクションを読んでいるのと同じなのではないか。
    というわけで、普通にエッセイを楽しみました。
    もちろん、実在店なのでお店の場所と写真は検索しながら。
    おかげでスマホが低速に切り替わりました。。。

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    2026年06月09日
  • アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿

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    うーん。
    畠中さんの作品は時代ものなら解決への筋が安易でも納得でき、またそれくらいのレベルが楽しく読めるのですが、舞台が現代になると軽すぎて物足りないです。

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    2024年03月31日
  • いわいごと

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    「まんまこと」第8弾
    お気楽者の麻之助は、頼まれ事の解決のため、当事者への聞き取りや知り合いなど他人にも協力を仰いで、解決に導いていく。
    お気楽者と言われる麻之助だが、周りもその手腕を認めてきている。
    だからこそ、麻之助が心を決めた縁談があっと言う間もなく決まって行ったんだろうと思う。
    相馬小十郎が与力になるなど、変化が大きい巻でした。

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    2024年03月31日
  • つくもがみ貸します

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    ネタバレ

    <目次>
    略

    <内容>
    『しゃばけ』シリーズの畠中恵さんの作品。相変わらず付喪神が登場するが、ここでは主人公の清次との、直接の絡みはない。でも付喪神から主人公が情報を得ることは一緒。連作の最後に「ねえさん」と呼ぶお紅都の関係が変わるが、それは呼んでのお楽しみ!

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    2024年03月30日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    平凡
     特殊といふのではなくて、ごく一般的な書きかたの紹介本。めあたらしさはなく、なんだか要領を得ない気分になる。

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    2024年03月08日
  • もういちど(新潮文庫)

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    ネタバレ

    <目次>
    略

    <内容>
    江戸の町は夏も雨が降らず、みんなが龍神に祈り、お酒を献げたら、酔っ払った龍神と天の石が衝突、その衝撃で若だんなは赤ちゃんになってしまった。それから元に戻るまでの1年が描かれる。近作はネタが尽きそうだけど、いろいろ考えるね。

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    2024年03月06日
  • もういちど(新潮文庫)

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    ネタバレ

     毎度お馴染み、しゃばけシリーズ第20弾である。暑さで倒れた一太郎。これだけならいつもの話だが、根岸の寮に一時移ろうとしていた一太郎が、赤ん坊に戻ってしまった! 長崎屋の面々は、どうしてこういう目にばかり遭うのか。

     体は赤ん坊に戻っても、頭脳は元のまま。10ヵ月ほどかけて一太郎の体も元に戻っていくのだが、成長の早さを怪しまれないよう定期的に引っ越す必要が生じる。当然、息子を溺愛する藤兵衛には会わせられない。よく10ヵ月も我慢させたな。

     「もういちど」。一太郎が赤ん坊に戻るきっかけにも突っ込みたいが、見た目は赤ん坊の一太郎の大冒険にはもっと突っ込みたいぞ。最後は助かるのがお約束とはいえ…。仁吉や佐助に叱られても、赤ん坊の一太郎には答えることができない。

     「おににころも」。見た目は5歳ほどになった一太郎。元気に動き回れることが嬉しくて仕方ない。頭脳も働くだけに、危ない橋を渡ってしまうのか。暑さで苦境に陥った、裕福な村の事情とは。江戸の世相という面も考えさせられる1編。

     「ひめわこ」。見た目は12歳ほどになった一太郎。芝居小屋通いをきっかけに、剣術に励む。体も元気で満更でもなさそうだが、何か起きるのがお約束。うーむ、この結末は…。強制終了と言うべきか。何とも苦い後味が残る。

     「帰家」。タイトルからわかる通り、見た目がほぼ元に戻り、長崎屋に戻った一太郎。せっかく体調も落ち着いていたのに、どうしてまたこんな目に…。それなのに、相手を怒るのではなく丸く収めてしまうのが、一太郎という男なのだった。

     「これからも」。だからさあ、何でこんな目にばかり…。一太郎でなくても寝込むだろうがっ! 実は結構な騒動なのだが、序盤で頭に入って来なくなった。

     ネタばれですみませんが、結局元の病弱な一太郎に戻ってしまった。正直なところ、解説の人のような優しい気持ちにはなれなかったよ。

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    2024年02月18日
  • またあおう(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「外伝」、いつも中心にいる若だんなは出てこないんです、、が、ちゃんと、居る。若だんなの気配、というか。もしくは何冊にもかけて長崎屋離れを度々除いてきたファンとしては最早自分も同じ空気を共有してすぐそばにいると錯覚しているのかもしれない。 現実的に言うと、妖たちはたとえ若だんなが何日も眠り続けていても、中山道のほうへ出張(!)していても、彼らの思いや会話にはいつも若だんなのことが出てくるから、なのだ。
    一番好きなのは最後の「かたみわけ」。豪快?な寛朝御坊が亡くなり、秋英御坊が心細さと戦いながら成長していく。寛朝からの大事な「かたみ」ともいうべき、寛春。寛朝御坊は自分亡き後の諸事まで全て整えられていたのだな、、と。

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    2025年05月23日
  • もういちど(新潮文庫)

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    安楽椅子探偵系シリーズ小説なので仕方がないとはいえ、最後に病弱に戻されてしまうのが些かむごい。読み切りなら少し身体が弱い程度くらいに落ち着いて終幕できただろうか

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    2024年01月24日
  • もういちど(新潮文庫)

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    これだけ妖たちにがっちりガードされていながら、何故次から次と色々な目に合うのか、一太郎。
    ついに三春屋の栄吉が結婚。マンネリでありながら、じわじわと時間が進む。

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    2024年01月19日
  • わたしの名店

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     名店にまつわるエッセイ集。それぞれの著名人にとっての「わたしの名店」が紹介されている。全国にまたがっているが、ほとんどは東京。どこもおいしそうだったが、とくに早稲田のカレーと佐賀の餃子に惹かれた。

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    2025年12月07日
  • もういちど(新潮文庫)

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     ついに幼児(赤子)化とは……段々と公式夢小説のようなネタが増えてきましたね……?
     子どもになったことで何故か体がじょうぶになった若だんなの、「悪さをしてみたい」「やっとうを振り回してみたい」というような願いが、なんとも胸に切ないですね。
     長屋のあやかしたちの出張りっぷりも板に付いてきた昨今、相変わらずの鳴家の可愛らしさに癒やされつつ、はてさて、このシリーズはこの先どう展開していくのやら……?

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    2024年01月07日
  • もういちど(新潮文庫)

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    天の星の代替わりに巻き込まれた、若だんなが赤ん坊に若返った。しかし魂はそのまま。病弱だった身体は、一新したかの様に強くなり、かつてはできなかった経験をする。この経験は、若だんなのこれからに、どんな影響をもたらすのだろうか?
    新たな起点となりそうな巻だ。

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    2024年01月03日
  • とるとだす(新潮文庫)

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    「ぎゅべっ」「きゅんげーっ」
    「きょげきょげー」「きゅわきゅわ」「げっ、ごふっ」「きゅんいー」「げふっ」「きゅんわ」
    鳴家達の騒ぎ方が好きで読んでいたが少々飽きてきたか?「徹子の部屋」がそうであるように

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    2024年01月03日
  • まんまこと

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    もめごとの裁定をする町名主の跡取り息子、麻之助。
    悪友の清十郎、吉五郎とともに巷の揉めごとを解決していく短編集。

    畠中恵作品らしく、ハラハラするシーンはありつつも、穏やかに読み進められる一冊でした。

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    2023年12月31日
  • 猫君

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    普段読まないジャンルでした。
    独特の言い回しは慣れるまで少し読みにくく感じるところもあり、前半はちょっと読むのがしんどかったですが慣れてからはスイスイ読めました。

    内容は猫好きにはたまらない内容なんだろうという感じでした。
    そして作者の猫愛も感じられる作品でした。

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    2023年12月15日
  • あしたの華姫

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    夏草が頼りない分、華姫の活躍が面白い
    2020年に上梓されたもの
    お夏や山越がこれからどうなっていくのか、続きが楽しみ

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    2023年12月06日
  • まことの華姫

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    美しい木偶人形華姫と、影の薄い芸人月草が江戸の両国で人々のまことを見通していく話。
    特別不思議なことがおこるわけじゃないけれど「華姫には本当にまことを見通す力があるのでは?」と思ってしまうような魅力的な華姫。
    気が弱くて影が薄い月草ととてもいいコンビ。
    賑やかな江戸が華やかで、楽しくあっという間に読めてしまう。

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    2023年11月19日