畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初出2020〜21年「週刊朝日」
廃仏毀釈、徳川埋蔵金、欧化政策、の三題噺的なストーリー展開だが、4分の3くらいまではかなり退屈。
浅草の東春寺は、廃仏毀釈で弱体化させられたうえに、寺町を潰して3番目の公園をつくる騒動に巻き込まれ、住職が死んで廃寺となったが、弟子の冬伯が相場師になって寺を再興していた。
舞台は明治20年、経営が悪化した料理屋からの相談を受けたり、貧民窟の頭たちが徳川埋蔵金を目当てに乗り込んでくる、という事態は伏線。外務大臣(きっと井上馨)がまた埋蔵金を使って東京の都市改造を計画していると聞いて、かつての師の死の経緯を知るため、料理屋での怪談芝居を使って大臣に迫り、真相を -
ネタバレ 購入済み
切ない読後感
今回、個人的には読みづらく感じてしまった。
なぜ花見の席にいなくなったはずの屏風のぞきが…?とか。
あとがきで解説されていた通り、この巻は敢えていつもと違う時系列で書かれていたからだと思います。
それと初っ端から屏風のぞきが消えてしまうという暗い雰囲気で始まり
いつもよりしゃばけシリーズのほのぼの感は無いように感じました。
最後の話まで読んでなるほど〜という感じにはなりましたが、
禰々子河童はもう登場しないのかな。。結構魅力的なキャラクターだったのに。
どちらの道を選んでも得られるものもあれば失うものもあるよ、という感じでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結構シビアだけれど軽く読める不思議なバランスの本でした。「酒場」、行ってみたい。面白かったです。
百均で売られている缶「とっても不幸な幸運」、それを(だいたい「酒場」で)開けることで巻き起こる悲喜交交。
健也の名前も知らないけど懐かしい感じのするお友だちの話、立花さんの『棺桶屋』の爆弾話が特に印象深かったです。棺桶屋みたいな、本人は軽犯罪なのに関わった人が死んでしまうような人いそうだけど質悪い…報われてよかった。。
のり子ちゃんが見た幻覚?はスルーされたけど本当のところどうなんだろう。他のは酒場で開けてたから集団幻覚だったけれど。百均で売られている謎缶、これからも常連さんたちは持ち込んでワイワ -
Posted by ブクログ
けさくしゃ=戯作者=江戸の作家と 江戸の出版業界の物語。主人公は、柳亭種彦さん。江戸後期の流行作家で、ちっちゃい殿様(小普請)で実在の人物。映画「HOKUSAI」で永山映太さんが演じていた人。
北斎と仲良しだったみたいですね。挿絵も多いみたい。主人公の相棒の版元=出版社が山青屋。こちらも実在されていたみたい。
彼らが売れる本を書いて出版しようとする当時の出版業界のしきたりや慣例などを、盛り込んだ江戸の町の読書事情。
種彦さんは、書けないとか売れないとか合作するとか、芝居に上演されてトラブルに巻き込まれたりと、畠中さんの現状の気持ちに思えるほど、江戸の出版事情は現在と似たような感じかな。