あらすじ
時は流れて江戸から明治へ。夜の銀座で、とんびを羽織った男が人捜しをしていた。男の名は、仁吉。今は京橋と名乗っている。そして捜しているのは、若だんな!? 手がかりを求めて訪ねた新聞社で突如鳴り響く銃声! 事件に巻き込まれた仁吉の運命は――表題作「えどさがし」のほか、お馴染みの登場人物が大活躍する全五編。「しゃばけ」シリーズ初の外伝。
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「五百年前の判じ絵」古来より人が願う長寿というものは、居場所のない者にとってありがたくないことなのだなぁ。
佐助の、おぎんが500年名前を覚えてくれていたことを喜び、時々挨拶に寄らせてもらえたらうれしい、ということが私からしたら驚き。
子守は仕事であって、礼には見えないのに、微笑んでいそうな佐助の顔が目に浮かぶ。
「太郎君、東へ」禰々子は強くて頼りになるし、ちょっと抜けてるし、本当に魅力的。あんな親分ならほんと素敵だなぁ。
脳内配役の綾瀬はるかさんがほんとハマります。
「たちまちづき」京都を気にする秋英さん可愛い。安右衛門さんの解決は天晴れ。
「親分のおかみさん」日限の親分に赤子がやってきた経緯が気になっていたので、知れてうれしい。昔はああやって、捨て子も育てられていたんだなぁ。
「えどさがし」若だんなが亡くなってからの百年、探し続ける妖みんなの気持ちがチクリと胸に刺さる。まさか金次も一緒に待ってきたなんてね。いつか、再会した時の話も読みたい。仁吉は明治のとんび姿もきっと素敵だろうな。
しゃばけは、脳内配役でSnowManを配置して読んでいますが、長らく決まっていなかった佐久間大介さんは、奥さんを大切にし、妖が実は怖い、人のいい日限の親分がハマり役な気がしてきました。
若だんな:ラウールさん
仁吉:岩本照さん
佐助:宮舘涼太さん
松之助:目黒蓮さん
三春屋の栄吉:向井康二さん
屏風のぞき:渡辺翔太さん
秋英さん:阿部亮平さん
匿名
えどさがしで屏風のぞきの名前が出てこず、火事の事とか不安に思いましたが・・・、ホッとしました。
若旦那とどう再会するのだろう、その後も読みたいです。
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しゃばけシリーズのスピンオフ。
人とは違う時間軸で生きている妖の立場から描いた短編集は、いずれもシリーズを読んできた読者がワクワクするような魅力的な内容でした。
もっとこんなスピンオフを読みたいな。
若だんな以外の視点
ほぼ最後のえどさがし目当てで読みましたが…
ほかのお話も満足感のある読み応えでした。
えどさがしは…読み始めと読み終わりで2回泣きました笑
外伝の第2弾が発売されるらしいので楽しみです。
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文庫版オリジナルの番外編の短編集。どの話もほっこり優しい気持ちになれたけど、一番良かったのは、えどさがし。えどさがしの最後、どうなったのか。続きが気になる…。いつかえどさがしの続きが出ないかな…。と、すこーしだけ、期待してみる。
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しゃばけシリーズのスピンオフ作品。
シリーズは一通り読んでいますが、この本は特に大好き。
短編集で、全5作品。
一太郎は本当の本当のちょい役で一瞬だけ出ますが、ほとんどは一太郎がいない場面。
シリーズの主役が不在でも、その周りや前後で、他の登場人物がこんな風に存在して生きているのだなぁと感じられるのがとても幸せです。
個人的に一番好きなのは、「えどさがし」の最後の方に出てくる仁吉の描写。一太郎がだいすきで、心から慕っている様子がすっと入ってくるところがお気に入りです。
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外伝なので、若だんなの出番がちょこっとしかなかったのがさみしかったです。
この本を読んで、自分が思っていたよりも若だんなのことが、気に入っていたことに気が付きました。笑
若だんなが出てくる話を、読みたくなりました。
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しゃばけシリーズ。ハマって小説は楽しく読ませてもらってるのですが、こちらは「外伝」。
正直エッセイがいまひとつだったのでこれはどうだろうとビクビクしながら読み始めました。
が、面白かった!
佐助の過去や禰々子の話、日限の親分の話。どれも若だんなが出て来ないからこそしっかり書かれていて満足。
広徳寺の話は若だんなこそ直接は出て来ないけど、いつもとあまり変わらなかったかな。
特筆すべきは最終話。いつもの時代から100年も後の明治の頃、もちろん若だんなももういない世界のお話。
すぐにでも続きを読みたい!と思わされました。
外伝はもう1冊出ているようで、でも順番に読んでいるのであと10冊ほど読んだ後になります。
おぎんさんは鈴君と巡り会うまで1000年、他の妖たちも長年待ってるわけで、私もせめてそれまで楽しみに待ちながら読もうと思います。
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しゃばけシリーズの外伝。
しゃばけシリーズを何冊か読んだ人にとって楽しい小説。
個人的には禰々子さんのエピソードが歴史を覆すもので好き。
明治時代になっての妖達にも会えたのが嬉しい。
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表題作のほか、「しゃばけシリーズ」の登場人物5人を主人公にした短編外伝。えどさがし、は明治期に入ってから若だんなの生まれ変わりを探す仁吉と佐助の話・・ということは、令和の世も若だんな(の生まれ変わり)や仁吉や鳴家たちはいるのかしら、なーんてww
サブキャラにもそれぞれの事情があるものね、作者のキャラに対する愛が感じられます。
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若旦那以外の主要キャラの話
佐助が手代として引き入れられる経緯に大変興味があったので、
読んでて思わず「なるほど!!」ってなった!
好きなのは親分のおかみさんかなぁ…
精神的に強くならざるをえない環境が、
体もおっついて強くなってくれるといいな
親子そろって幸せになってほしいと願う
あと!とにかく最後!
仁吉…!!良かったねぇ〜!!!
生まれ変わっても、若旦那はきっと若旦那なんだろうなと思う
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しゃばけシリーズのスピンオフ作品5編で、若旦那を取り巻くおなじみのキャラをそれぞれ主人公にした作品でしたが、どの作品も面白かったです。個人的には最後の仁吉を主人公とした「しゃばけ」時代のその後の明治時代の話が好きで、これをベースとした第2シリーズ的な展開にも期待したいと思わせる作品でした!
Posted by ブクログ
江戸の薬問屋長崎屋の若だんなと妖たちがおりなすユニークな日々の物語、しゃばけシリーズの外伝だった。
●五百年の封じ絵
●太郎君、東へ
●たちまちづき
●親分のおかみさん
●えどさがし
印象深いのは、佐助とおぎんさんの五百年ごしの約束がつづられた「五百年の封じ絵」と、明治時代になって生まれかわった若だんなとのめぐりあいを待ち続ける仁吉を筆頭とする妖たちの物語「えどさがし」。
佐助、仁吉という二人の妖の兄やたちと長崎屋との繋がりがこの作品で明確にされていて感慨深かった。河童の禰々子と利根川の化身坂東太郎との物語「太郎君、東へ」も興味深い。5つの短編は、脇役にすぎなかった登場人物が主人公となり、独自の物語を展開している。要所要所に関連ある登場人物たちも出てきて面白く読めた。
特にラストの「えどさがし」には、「明治・妖モダン」シリーズの主人公、妖の秋村巡査が出てくる。妖同士の遭遇は意外であり、これからの先の物語を楽しく想像できた。
しゃばけは外伝も面白いし、鳴家は外伝でもいたずらっ子で、可愛いと思う。
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短編集。
しゃばけシリーズ初の外伝。文庫オリジナル。
五百年の判じ絵
犬神の佐助が若だんなに出会う前の話。
おぎんが狐たちに頼んで佐助を連れてきて貰い来年生まれる孫の子守を頼む。
えどさがし
江戸が東京となり二十年以上経っていた。
仁吉は京橋と名乗り、この世にいない若だんなを探していた。
妖で巡査の秋村と
長崎商会には、家鳴、金次、鈴彦姫、獺。
京橋が若だんなからかと思った新聞の投書は捕まっていた屏風のぞきが売られていく仲間に頼んだ投書だった。
佐助からの手紙には若だんなに違いない人を見つけた。これから会いに行く。
妖たちはそわそわ。
Posted by ブクログ
若だんなが主人公じゃない短編集。
日限の親分や寛朝さん、河童のねねこなどのお話。
どれもなかなか新鮮な視点でよかった。
最初の佐助の昔の話が割と好きだった。
ずっと1人だった佐助が若だんなに出会うまで。
そして、表題作のえどさがしは、明治の世の中、若だんなが居ない長崎屋。。。改め長崎商会。
妖怪たちと人間の寿命の違いが切ないけど、それでも仁吉たちの若だんなへの想いが薄れてないのがすごい。生まれ変わりを待つとかどんな大恋愛だ!
頭と締めが兄やコンビのある意味一太郎へのラブストーリーw
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しゃばけシリーズの外伝。
シリーズに登場する妖たちや馴染みのある人が主人公となる物語が五話。
佐助の過去の話で始まり、明治時代の仁吉の話で物語は終わります。
いつもは主人公の一太郎は登場しませんが、判じ絵あり事件ありで大賑わいです。
登場人物のキャラがしっかりしているので外伝も楽しかったです。
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主要登場人物が主人公の短編集。
「太郎君、東へ」は河童の大親分禰々子さんの話。
利根川が江戸時代に大規模な改修工事をした事実を
絡めてあって、なかなか面白かったです。
「えどさがし」は明治時代の話。
妖の面々が違和感なく先の時代に存在するって、
なんか楽しい♪
若旦那の生まれ変わりというのも気になりました。
Posted by ブクログ
今回は長崎屋の若旦那が出てこない番外編シリーズ。
でもこういう別視点も新鮮で面白かった。
五百年の判じ絵…佐助が若旦那の兄やになる前の話。佐助って空海が生み出した、猪を追い払うための犬神だったのね。
でも強引な狐に振り回される佐助、かなりいい人。そして、おぎんの謎は深まるばかり。。。
太郎君、東へ…利根川が江戸時代、流れを変えられたときの話。カッパのねねこ大暴れ。
江戸の殿様の命令で、武士なのに土木工事をやるはめになったかわいそうな小日向と、勝手に流れを変えられそうになり不機嫌な利根川もとい坂東太郎。
工事に失敗したら腹を切らねばならぬので、巻き込まないためにも嫁にはもらえないという覚悟の武士と追いかけてきた許嫁。
このラブロマンス面白い。
ひそかにねねこも武士にときめくところにキュンとした。
たちまちづき…気弱な夫はおなご妖怪に憑かれているはず、と広徳寺に乗り込んできた大店の妻。
それは気性でそんな妖怪はいないといっても信じない。そうこうしているうちに夫が何者かに襲われ、広徳寺で養生することに。はたして大店はどうなるか?
親分のおかみさん…長崎屋によく来る親分の妻は病弱だったらしい。だが岡っ引きの家に赤子を捨てるなんて度胸あるなー。前の長崎屋の赤子事件の裏側。
最後は明治20年の東京。京橋仁吉と名乗るようになった兄やは若旦那の生まれ変わりを待ち続け、探していた。
西洋化が進むご時世に活躍するあやかし達。
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しゃばけシリーズの外伝。
江戸が終わり、時代が明治になっても、妖たちは変わらず長崎屋に集っていて、生まれ変わった若だんなに会えるのをずっと待っているというのが、切なくもあり、うれしくもあった。いい最終回だった…いや終わってないけど。
禰々子ねーさんかっこよすぎ!
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しゃばけの過去と未来のおはなし集。
明治編はあんなところと繋がってる?とニヤリ。
しゃばけ・明治編も是非是非読んでみたいです。
書いてくれないかなぁ。
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しゃばけシリーズの外伝
『五百年の判じ絵』
佐助の過去が…
『太郎君、東へ』
利根川の工事の話と河童
『たちまちづき』
上野広徳寺の高僧寛朝さんのお話。
ここにもいろいろ事件のネタがありそう。
シリーズになってもいいような。
『親分のおかみさん』
いつも長崎屋に現れては甘いものをもらっていく、岡っ引きの清七親分とおかみさんのお話。
下町人情ほっこり。
『えどさがし』
明治の世になって、長崎商会をしきるようになった仁吉さんのお話。
いかにもな引きなんですが…
何だか続きがありそうな。
しゃばけシリーズが時代を移して始まるんじゃないかと思ってしまうのは私だけ?
Posted by ブクログ
しゃばけシリーズがついに明治突入!
主人公は仁吉。前世で死んだ一太郎の生まれ変わりを探しています。
明るくなった現世で、妖怪達が人に擬態するなどして世知辛く生きてます。人の側も動乱の時代で、それに伴う犯罪とか。
最後は一太郎の生まれ変わりと思われる人に会えそう!ってとこで終わります。
わかってたけど、やっぱりあのグループにも終わりの瞬間があったのだなーと淋しくなりました。
Posted by ブクログ
「しゃばけ」シリーズ 外伝相変わらずの家鳴り達が可愛いです。人は生きても100年かそこら長い時を生き、いつか若旦那が生まれ変わって来るのを数百年待ち続ける妖達ちょと切なくなりますね。
Posted by ブクログ
時代は江戸から明治へ。
妖や若だんなを取り巻く人たちがメインの1冊。
「五百年の判じ絵」と「えどさがし」で佐助と仁吉の過去と未来を知れて良かった。
今の若だんなと早く巡り合ってくれ〜〜〜!!
Posted by ブクログ
明治になっても、妖たちが若旦那を慕って待ってるところで、胸が熱くなった。
仁吉のとんび姿、見たいなぁ。
さぞ似合っているんだろうなぁ。
あえて、若旦那との再会を描かずに読者に委ねる形にしてるのも、いいな。
Posted by ブクログ
しゃばけシリーズの20冊目でそろそろ満たされてきた。
次の第20弾「もういちど」で終わりかな。
それとも第21弾「こいごころ」も読んでしまうかな。
Posted by ブクログ
しゃばけシリーズ外伝。
今回はシリーズの主人公若旦那は出てきません。
佐助の過去の話や、仁吉の話、そして別のシリーズの登場人物の話など、妖怪に関わる話の短編集。
若旦那が生まれる前と後の話で、心がほんわかします。
家鳴もかわいい。