畠中恵のレビュー一覧

  • とるとだす(新潮文庫)

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    藤兵衛が倒れたことで連なる物語。
    長崎屋の〜はびっくりするタイトルで、内容はひどく悲しく淋しい。
    ばけねこつきも手から零れ落ちる砂のように脆い話だったが、その後の彼の人生が全く別のものになっていて安心した。
    未来に待つ別れをそっと滲ませて、それでも一緒にはいけないからいつか巡る江戸を待ち侘びる。

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    2025年08月14日
  • アイスクリン強し

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    そこまで面白くはなかったです。

    西洋菓子店の真次郎と巡査の若様組と呼ばれる元士族の長瀬達が明治時代の中で人の為に色々頑張る話…って感じでした。

    他レビューで主人公が誰か分かりづらいというレビューが多かったですが、まあ真次郎なのでしょうが長瀬達巡査が主に動いてもいるので小説で一人を主人公としたい人には誰が主人公が分かりづらいという事なんだと思います、私も小説や漫画の主人公は基本的に一人がいいので誰か分かりづらい小説は嫌でした。

    まあ明治時代の西洋菓子を各タイトルに使ってる割にはそこまでお菓子が話に絡んできませんし(毎回少し真次郎が西洋菓子を誰かに届ける、作るの描写があるだけで大部分は明治で起こった事件の話)どちらかというとミステリー小説だと思いました。

    真次郎の幼なじみの沙羅との恋愛ものにしては、彼女も真次郎に婚約の結果がどうだったのか何故か意味深に質問の答えを隠していて結局真次郎が好きなのか最後まで分からないので…恋愛って感じではないですしね、真次郎に対して失くした似たリボン貰ってそれらしい感情出してる割には恋愛描写が少なすぎますから。

    ちなみに明治の新聞社の悩み相談は本当はペットの犬や迷子の相談や恋愛やら浮気やら色々あったのですが、真次郎と長瀬のゴシップ的な感じだったので何かつまらなかったですね…まあ町民達を面白くさせる為に悪く書く新聞社記者も中にはいるのでしょうが。

    ちなみにいくら薄給の巡査とお金があまりない西洋菓子店の店主とはいえ、お金に困った時だけ、やたらと成金の沙羅を頼りにするという点はどうなのかなと思ってしまいました…これじゃ二人はお金としてしか沙羅を見てない感じに思えます、まあそれだけ階級低い身分はお金を集めるのが大変な時代と職業だったのでしょうけど。

    同作者の作品、明治金色キタンと明治妖モダンは面白い事を期待します。

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    2025年08月14日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    オーディブルにて。
    暇つぶしにちょうどいい内容と、夢中になりすぎない面白さ。
    三途の川から一緒に逃げた冬吉とはここで再会。

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    2025年08月14日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    オーディブルにて。
    暇つぶしにちょうどいい内容と、夢中になりすぎない面白さ。
    賽の河原から一緒に逃げた子とはどこかでまた再会しそう。

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    2025年08月14日
  • いつまで(新潮文庫)

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    久しぶりの長編は、若旦那がタイムスリップする話だった。
    悪夢が5年後の未来に繋がった理由は、少し乱暴だが、神仏にも頼りにされる若旦那は、江戸下町の「影」の大物と認識されているんだね。
    しかし、なんとか店の役に立ちたいという気持ちは、なかなか実を結ばない。つらいねぇ。

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    2025年08月14日
  • なぞとき

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    周りの小さな謎を解く
    ばきゅうさん、かげん先生、いつまで、のわりと新参者たちもこうやってどんどん長崎屋に落ち着いていく
    そんで屏風のぞきなんかの古参の安定感が光る回でもあったなと思う

    個人的に屏風のぞきの若だんなを思う気持ちが大好きで最推し妖なんですよね

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    2025年08月13日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    誰にとってどんなことが『おおあたり』か。

    『おおあたり』栄吉が辛あられを当てるお話。
    儲ける手段やアイデアは生まれてくるものの、人の心は買うことはできない。
    『はてはて』金次のお話。
    自分が大事にしたい場所、自分を大事にしてくれる場所、大事なものを得てしまうと手放せなくなるんだろうなあ。
    『あいしょう』仁吉と佐助が長崎屋に来た際のお話。
    みんな知りたかった話では?若だんなはおぎん様似。
    『暁をおぼえず』
    なんだかほっとする家族と妖の話。
    誰かのためにつく嘘は決して悪いものだけじゃない。
    若だんなの成長が眩しい。

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    2025年08月12日
  • ああうれしい

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    「地位は人をつくる」というが、お馴染みの面々もそれなりに様になってきた。そんな中、代理ではあるが新人町名主が登場する。重責を担えば成長するとも限らないようだ。責任と己の力量を客観視できなければ、立場に溺れてしまうらしい。
    組織の在りかたについても考えさせられた。優秀なリーダーがきっちりと組織を束ねているのは、とても分かりやすく良い組織に見える。けれども、そのリーダーが抜けるとたちまち混乱する。リーダーが迷走したら歯止めが利かない。
    「うちのリーダーは出来が悪い」と、部下が愚痴をこぼしながらも一肌脱ごうと働いてくれる。そんなリーダーのいる組織の方が、健全なのかもしれない。
    人のつながりを大事にする。人に任せられるものは任す。個人的な能力よりも、大切なことのようだ。持ちつ持たれつが機能している場所は健やかな空間、そう感じた。

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    2025年08月10日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ここからもえどさがしに繋がるのかと思った。
    きっと探し出してくれる誰かがいるのなら、生まれ変わるのも怖くない。
    最近妖たちがとても自由に動くので、若だんなが中心の話がもっと読みたい。
    立派になった若だんなに目頭を押さえる仁吉に口元が緩んでしまう。

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    2025年08月07日
  • わたしの名店

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    著名人の心に残る数々のお店や、極上の一品の物語。どれも美味しそうで行ってみたいけれど、場所が伏せてあったり、行けそうにない場所だったりで、まぁたぶん行くことはないだろうけれども、やっぱり食べてみたい!そう思わせてくれる本だ。

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    2025年08月06日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    獏のお話がゾッとして好き。
    あとは雛小町というタイトルにつながるお話はちょっと分かりやすかったかも?
    仁吉と佐助と禰々子の喧嘩がすさまじくて面白い。
    みんな幸せになればと願う若だんなの幸せをみんな願っているよ。

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    2025年07月29日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    あましょうがまさかのオチでびっくりした。
    「こいしくて」も「あましょう」もコミカルに始まるも最後は物悲しくさみしい。
    ゆんでめての内容がうっすらありドキドキした。
    厄介な神様を殴り飛ばし若だんなから遠ざける妖たちが愛おしいし「人というのは、死にやすいんで厄介なんですよ」って言う佐助が妖の感性で好き。

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    2025年07月28日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    時代は江戸から明治へ。
    妖や若だんなを取り巻く人たちがメインの1冊。
    「五百年の判じ絵」と「えどさがし」で佐助と仁吉の過去と未来を知れて良かった。
    今の若だんなと早く巡り合ってくれ〜〜〜!!

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    2025年07月25日
  • なぞとき

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    いつも通りの若旦那と妖かしたちの日常の短編集。
    今回は物語の進展は何もなく、ちょっとした謎を、長崎屋の面々が解いていく。佐助がなぜ怪我をしたか、なぜ若い娘が一方的に破談になったのか、などささいな謎ばかり。

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    2025年07月23日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    会う筈であった誰かと、二度と会えぬような。
    返答は、もう聞けぬ気がした。

    パラレルワールドに迷い込むような巻。
    もしもあのとき、ああしていたらと後悔をすることは誰にでもあるんじゃないかと思う。
    失うのは一瞬でも、後悔や喪失感は簡単に消えてはくれない。
    こいやこい、花の下にて合戦したると内容としては楽しいがふとどこかに迷い込んだような心細さが常にあり落ち着かない気持ちになる。
    これから別の世界で会った誰かと巡り会うのかはまだ分からないけれど、解説を読む限りありそうかな。
    なんとなく佐助の出番が多いのは嬉しかった。

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    2025年07月20日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    5話構成の『しゃばげ』シリーズ第13弾
    若旦那と永吉、妖たちの関係にも変化が。
    ずっと同じではいられないですよね。
    止められない変化の中で何を考え選ぶのか。
    続きが楽しみです。

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    2025年07月20日
  • さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿

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    就職活動のとき、自分にどんな仕事が向いているかなんて全然分からなくて、志望動機と言われてもそれっぽいことをうまくまとめられなくて、うっすいことしか書けなくて途方に暮れたことを思い出す。
    氷河期と言われた時代だったこともあって、とにかくちゃんと働いてそれなりにお給料が出るならいい、くらいの勢いだった。そのなかで、自分に結構向いてたんじゃない?と思える職種に入り込んだんだから、とりあえず自分のことは褒めてあげたい。

    というわけで、いざ就職活動となって、給与や福利厚生の条件ばかりが膨らんで、どんな仕事をしたいのかに迷ってしまう聖の気持ちはよく分かる。ついでに、なんでもいいならここでいいじゃんと言いたくなる周りの大人の気持ちもとても分かる。だって多分向いてるし。

    自分の適性は自分では分からないのかも、というよりも、ハタチそこそこの学生に、自分で適した職業を選択せよという方が無理があるのではとか思う。

    最近の学校では、どういう職業に就きたいのかから、何を学ぶか、どんな大学に行くかを考えて、というようなことをさせたがるし、それがキレイなルートだとは思うけれども、そこに乗らない仕事も山ほどあるよとも思うのだよ。

    だからといって、周りの大人で就職先を決めてしまうこの結末もいかがなものか。

    前作がすごくよかった、わけではないのだけれど、シリーズの次が出ているならば読んでおこう、という感じで手に取った2作目。
    ちょうど選挙のタイミングで、タイムリー……ではあるかもしれないけれど、そこまで選挙活動が深く描かれているわけでもなく、今回は特に聖の就活の方がメインテーマ。元大物議員の事務員、という立場をうまく活かせているのかいないのか。
    日常謎解き系としても、まぁ普通。前作の方がおもしろかった気がする。
    ついでにやっぱりどうにも登場人物たちが話す言葉にところどころ古い言い回しが混ざってくるのが違和感として残ってしまう。

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    2025年07月17日
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

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    サクッと読みやすい。
    出てくる料理おいしそう。こんな酒場あったら、楽しそうだけど、常連客になるのは、なかなか難しそう…。

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    2025年07月12日
  • いつまで(新潮文庫)

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    若だんなが5年後の江戸へタイムスリップ

    このシリーズ久しぶりに読んだけど、若だんなの聡明さも周りの妖たちの甘やかしっぷりも記憶のままでよかった

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    2025年07月10日
  • いつまで(新潮文庫)

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    2001年第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞の「しゃばけ」 のシリーズ第24弾ぐらい?
    2016年にはこのシリーズで第一回吉川英治文庫賞

    コミック化アニメ化新潮特設サイトも準備されて
    過去作品も登場する妖も確認できます
    「小説新潮」連載中でなかなかの高待遇

    全巻一巻完結で読めますけど
    やはり第一巻「しゃばけ」は抑えておいた方が良いかなと思う
    廻船問屋で薬屋の若旦那が主人公
    病弱で妖達に大人気
    確か母親が妖で人間とのミックスだったと思う

    毎回いろんな事件を妖もと解決していくのだけど
    今回は、“以津真天”という怪鳥が鍵となる
    江戸時代の中でタイムスリップして未来で事件解決して どうにか帰宅

    25年も登場妖を増やしながら
    物語を創作し続けている著者を尊敬します
    ファンも多いんでしょう

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    2025年07月10日