畠中恵のレビュー一覧
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「ちょちょら」とは弁舌の立つお調子者、との説明。「まんまことシリーズ」の主人公に近いかと思ったが、全然違う主人公だった。
間野新之助は兄が留守居役だったが、その兄が自裁したため後任として留守居役になってしまった。優秀な兄と比較して劣等感を持っている新之助は失敗ばかりしてしまう。留守居役については上田秀人さんの『百万石の留守居役シリーズ』で詳しく知っていたので、同じ大名の留守居役組合の先輩方に相当虐められると思っていた。ところが、先輩方は愛情ある鉄拳指導で厳しくも教え導いてくれる。
兄の元許嫁に対する憧れや、藩の上司である家老との剣を抜きあっての騒動とかてんこ盛りの内容。最後は印旛沼の開拓騒動で新人ながら全ての大名を巻き込み指導的役割を果たして行く。兄の死の真相探しなどミステリー的要素も盛り込まれていて、500ページ以上のボリュームながらなんとか読み終えられて良かった。 -
Posted by ブクログ
【2024年139冊目】
長崎屋の若だんなはとかく体が弱い。故に周りの者はいつも戦々恐々、病に倒れないかと心配をする日々。そんな境遇に鬱屈とした感情を抱いていた若だんなは、ひょんなことから初めて江戸を出て、箱根くんだりまで湯治に赴くことになる。ゆったりと湯につかって体を強くするつもり――だったのだが。「しゃばけ」シリーズ第五弾。
うっかり続きものを途中から読んでしまったぜシリーズです。ただの時代小説ではなく、妖怪も出てくる建付けで、物語としては結構いろいろあるんですけれども、なぜだが全編ゆったりと時間が流れる不思議なお話でした。
テンポが悪いわけでも、良いわけでもなく、物語の展開も次々と変わっていくのですが、なぜだかゆったりと読める。一重に、主人公である若だんなの鷹揚さによるところなのかもしれませんが、話の展開的にもう少しハラハラする感情を抱きたかったな〜という感じ。
テンポの合う、合わないは結構はっきりわかれそうです。そもそも途中から読むなよいう話かもですが。時代小説や妖怪小説が好きな方は、世界観が合うかもしれません。