畠中恵のレビュー一覧

  • たぶんねこ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    跡取り三人、こいさがし、くたびれ砂糖、みどりのたま、たぶんねこ。にぎやかな両国の町を仕切る親分さんのもとに住み込んで仕事探し、見合いと恋話にまきこまれ、栄吉の修行先の菓子屋の薬騒ぎ、仁吉と神の庭、中途半端な幽霊。

    自分一人の力でお金を稼ぐ、お見合いの手番など、成長した若だんなの姿。

    0
    2022年11月06日
  • 御坊日々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     明治期のお坊さん(訳あり)とお寺にやってくる人たちがこうも繋がってくるとは。。。師の件は大臣にボカされた感じが否めず、ホントに??って顔してしまったけど、大穴を開けることが出来てちょっとスッキリ。特に辰馬の気持ちはそうだよなって納得してしまった。
     今だったら2話目の件はすぐ解決してしまうけど、それでもあのお母様は納得しないだろうなあ〜。知らぬが仏かも。
     あと、最後の世がどんどん変わっていくって話はまさに今と同じだと思った。そんな目まぐるしい中を(変わっていくものは違えど)自分も生きている。

    0
    2022年11月02日
  • アイスクリン強し

    Posted by ブクログ

    明治時代の息吹を感じられる作品を探していて見つけた一冊。畠中さんなら間違いないと思って読みました。
    確かに世の中が大きく変わる途中の様子は感じられましたが、登場人物の言動やエピソードがなんとなくこの時代に馴染みきれておらず、上滑りしている印象を受けた。もう少し続けていくことによって落ち着いてくるのかな。

    0
    2022年10月15日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    切ない読後感

    今回、個人的には読みづらく感じてしまった。
    なぜ花見の席にいなくなったはずの屏風のぞきが…?とか。
    あとがきで解説されていた通り、この巻は敢えていつもと違う時系列で書かれていたからだと思います。
    それと初っ端から屏風のぞきが消えてしまうという暗い雰囲気で始まり
    いつもよりしゃばけシリーズのほのぼの感は無いように感じました。
    最後の話まで読んでなるほど〜という感じにはなりましたが、
    禰々子河童はもう登場しないのかな。。結構魅力的なキャラクターだったのに。
    どちらの道を選んでも得られるものもあれば失うものもあるよ、という感じでしょうか。

    0
    2022年10月05日
  • うそうそ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1作目以来の長編。
    序盤がやけに冗長気味に感じたので、このお話は短編が好きかな。
    中盤からは安定の面白さでした。
    鳴家が好きだなー

    0
    2022年09月28日
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構シビアだけれど軽く読める不思議なバランスの本でした。「酒場」、行ってみたい。面白かったです。
    百均で売られている缶「とっても不幸な幸運」、それを(だいたい「酒場」で)開けることで巻き起こる悲喜交交。
    健也の名前も知らないけど懐かしい感じのするお友だちの話、立花さんの『棺桶屋』の爆弾話が特に印象深かったです。棺桶屋みたいな、本人は軽犯罪なのに関わった人が死んでしまうような人いそうだけど質悪い…報われてよかった。。
    のり子ちゃんが見た幻覚?はスルーされたけど本当のところどうなんだろう。他のは酒場で開けてたから集団幻覚だったけれど。百均で売られている謎缶、これからも常連さんたちは持ち込んでワイワ

    0
    2022年09月27日
  • けさくしゃ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    けさくしゃ=戯作者=江戸の作家と 江戸の出版業界の物語。主人公は、柳亭種彦さん。江戸後期の流行作家で、ちっちゃい殿様(小普請)で実在の人物。映画「HOKUSAI」で永山映太さんが演じていた人。
    北斎と仲良しだったみたいですね。挿絵も多いみたい。主人公の相棒の版元=出版社が山青屋。こちらも実在されていたみたい。
    彼らが売れる本を書いて出版しようとする当時の出版業界のしきたりや慣例などを、盛り込んだ江戸の町の読書事情。
    種彦さんは、書けないとか売れないとか合作するとか、芝居に上演されてトラブルに巻き込まれたりと、畠中さんの現状の気持ちに思えるほど、江戸の出版事情は現在と似たような感じかな。

    0
    2022年09月25日
  • またあおう(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最後の『かたみわけ』が少々先の未来の話で、どこまで明らかになるのかドキドキしました。於りんちゃんが一緒に夕飯食べていて嬉しくなり、人にとっては未来でも、妖にとってはほぼ変わらない時であることを改めて伝えてきたと思った。(この話題はしゃばけシリーズの中で唯一のシリアス面だなと思っていて、すごく考えさせられる)

    それと、もしやと思ったらありましたね「河童九千坊」という麦焼酎が!!

    0
    2022年09月24日
  • つくもがみ笑います

    Posted by ブクログ

    古道具を貸し出す出雲屋には付喪神がいて、店から貸し出されることで働いている。
    しゃばけシリーズとは違い付喪神が小さくて偉そうなのが可愛らしかった。

    0
    2022年09月20日
  • ねこのばば(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白いです。安心してさくさく読み進められます。
    なんでかなーって考えると、長く愛されているこのシリーズって、嫌いになる要素がないんですよね。胸くそ悪い登場人物とか、心えぐるような大きな難問とか事件とかそういう類のことは起きない。読む側の精神状態が良かろうが悪かろうが、読み進められる小説というか。いや、しんどい時ほどサラリと読みたくなるというか。じわじわ登場人物への情を育てながら読み進めてしまう。なんかもう、シリーズも3になると、若旦那の身内気分で読んでる感覚。私の中で、すっかり愛が育ちました笑
    万人から愛され続けるって、めちゃくちゃ好きな要素があるより、嫌われない要素がたくさんあることなんだな

    0
    2022年09月20日
  • またあおう(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いつもの長﨑屋の妖怪達のお話ですが、なんか違う…
    妖怪達は頑張っているしかわいいのに、若旦那が出てこないと、読んでいてなんか不安になる。。
    いつもかるーく読んでいるシリーズものの安心感が少なくて、ちょっと読む進度が遅くなりましたが、最後の『かたみわけ』が、若旦那が長﨑屋の後を継いだあとの話、ということで、出場がなくても、元気でいることがわかるだけで嬉しくなるし安心感増し増し。
    自分も長く読んでいて若旦那贔屓の妖怪と同じになってきたか。。

    『一つ足りない』
    河童の親分達のカッコ良さは、仲間の為に存在するリーダーであることの自覚がハンパないところだと思う。
    若旦那のリーダーシップともまた違うけど

    0
    2022年09月18日
  • おまけのこ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シリーズ第四弾。
    第一弾ほどの不気味さはもうみられなくなった。事件は変わらず起きるが、短編にもなったためかサクサク解決される。
    読みやすい。

    0
    2022年09月13日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シリーズも6作目。
    短めにさらりと読める内容ではあるが、「うそうそ」がとても良かったので、少し物足りない。

    0
    2022年09月12日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

    Posted by ブクログ

    畠中さんのしゃばけシリーズが好きで、自分も物語書いてみたいなーとふと思い読んでみました。資料の探し方、保管場所、人物、プロットの作り方についてインタビュー形式で詳しく書かれており、勉強になりました。

    0
    2022年09月05日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

    Posted by ブクログ

    小説ってこんな風に構築されて書かれているんですね~
    好きな作家畠山恵さんの話は、実際本を読んでいるせいか、「ふむふむ。なるほど」と思いながら楽しく読めました

    0
    2022年08月19日
  • やなりいなり(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今回はちょっとしたお料理レシピも〜!

    ・こいしくて
    お江戸に変わった病が流行る?色んな神様が登場!

    ・やなりいなり
    お江戸にて凶悪強盗が多発!そんな中、長崎屋に来たお客は幽霊?何者?目的は?

    ・からかみなり
    若だんなのお父ちゃん藤兵衛が行方不明に?どこに行った〜?

    ・長崎屋のたまご
    長崎屋の庭に落ちた空色のキレイな玉子?鳴家が大暴れ!

    ・あましょう
    若だんな&栄吉、五一&新六の友情物語。

    福田浩さん×畠中恵さん対談

    0
    2022年08月13日
  • つくもがみ貸します

    Posted by ブクログ

    付喪神と共生する損料屋、お互いの声は聞こえるのに決して会話を交わしてはいけないという設定は面白いものの、付喪神たちの言動がまだぎこちない。
    もう少しシリーズとしてこなれていくと、作者の思惑を超えてあたかも自分の意思で行動するような雰囲気になるのだろうな。それを楽しみに、次作も読んでみよう。

    0
    2022年07月31日
  • またあおう(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    しゃばけ外伝の5短編、長崎屋あれこれ・はじめての使い・またあおう・一つ足りない・かたみわけ、病弱な若だんなの出番がなくて済むよう、妖たちががんばって解決する。

    いつもの仲間、鳴家たち、屏風のぞき、貧乏神、おしろ、守狐、兄やたち、場久、鈴彦姫..若だんなが出てこないのは、ちょっと残念だけれど。

    0
    2022年07月24日
  • しゃばけごはん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シリーズに出てくる料理の再現写真がおいしそうやった。ってことだけかな。しかし、この内容にこの薄さで、710円+税って・・・

    0
    2022年07月20日
  • 若様組まいる

    ネタバレ 購入済み

    いまいち

    多分、結局、ピストル強盗と銃弾の横流しの話。
    最後、なるほど。と、思うけど、どこが面白いのか分からなかった。

    0
    2022年07月11日