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Posted by ブクログ
実在の大野藩の財政を立て直すべく奮闘する七郎右衛門。
主君土井利忠の政策の断行や部下への思いやりあふれる魅力的な人柄への忠誠心。
銅山で新たな坑道を探す挑戦、新しい学問所の開設。
そんな七郎右衛門が周囲の嫉妬を受けてひどい目にもあったりするなんて、理不尽すぎる。
不可抗力みたいな災難がふってきたりするし。でも、それに対する七郎右衛門の反応に悲壮感がないのは救いだった。
幕末から明治にかけて、長い長い時間をかけての2人の戦いを読み終えて、ほーっと大きく息をはいていた。
本当に、お疲れ様でした。
テーマゆえではあるのだろうけど、七郎右衛門の妻の存在感が薄かったかな。
Posted by ブクログ
越前大野藩は明治になった折に、借財がとても少なかったという。たった4万石、実高2万8千石にしては異例。その要因を取材して構成された作品になる。
身をもっての戦いなどの場面はないものの、借金を返すための事業やら、そのせいでの軋轢、成功させるための大きな博打!など。
生きる上で現在でも行われる経済的な戦い。
武士は金に頓着せぬ物といい、金勘定に長けた人を下に見る風潮があった。そんな中、藩の歳入の10倍にもなる借財を返して事業をおこしてお金を稼いでいく。刀での戦いよりよほどしんどい努力が必要だと思った。
無理難題のような新企画を打ち出す殿だが、種痘や洋式軍備の必要性など、未来への嗅覚はとても鋭い。それに家臣を信頼してケツ持ちをする度量がある。ついていきたくなる、わが殿。
そして主役の内山七郎右衛門、今まで知らなくてすまなかった。
あなたは偉人だ。
4歳ちがいの主従の、武器を使わない精一杯の戦い。
お互いへの信頼が、読んでいてたまらなく心地よかった。
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