【感想・ネタバレ】わが殿 上のレビュー

あらすじ

『しゃばけ』『まんまこと』の著者が描く、幕末痛快小説!

幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐなか、大野藩も例外ではなかった。
才気煥発な藩主・土井利忠に借財の返済という大役に任命されたのは、
僅か八十石の家の長男・内山七郎右衛門。並々だと思っていた己の毎日が、
突然動き始めた!? 惚れ込んだ”わが殿”に時に反発しながら、
藩の再生に奔走するが――。著者初の痛快歴史小説。

※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

借金十万両、石高4万石、実質石高1万2千石の大野藩を石高15万石並みに引き上げた内山七郎右衛門。家柄より才を好む土井利忠に見出され、家老にまで上り詰める男の一代記。やはり経済感覚に優れた武士というのは魅力的であり、それを取り立て力を自由に発揮させる優れたマネージャーというのも得難いものだなと実感した

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2023年10月21日

Posted by ブクログ

しゃばけで有名な作者さん
のんびりひた江戸のあやかし達とのいやし系のお話がお得意かと思う。
わが殿は実在の人物の事績が元になった歴史小説だった。
越前大野藩の幕末に実際にいた殿と家臣の物語。
おっとりとした語り口が楽しい。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

四歳年下の殿に仕える七郎右衛門。なんだか気弱そうな彼に殿の命令をやり遂げることができるのか?こちらが不安を感じているのに何とかなっていくのが不思議。
敵が多くなるのはしょうがないか。目くじらを立てるのではなく、ひょうひょうと過ごしていくこの人は本当は凄い人?見つけて託す殿もすごいよね。

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2023年02月27日

Posted by ブクログ

江戸時代後期、財政難の大野藩の藩主 土井利忠は藩政改革に取り掛かる。その手始めか能力のある人材の登用。財政の能力を見込まれた七郎右衛門は、多額の借金の返済を命じられる。収入の拡大と支出の縮小。両面での施策を、藩主を使いながら、大胆に実施する。
ヒリヒリする状況で、大きな賭けにでる。
細心と大胆、七郎右衛門の独創性、意思の固さに驚かされる。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

幕末期、財政赤字に喘ぐ大野藩主に借財の返済と
いう大役に任命されたのは、僅か八十石の家の
長男・内山七郎右衛門。”わが殿”に惚れ込んだ
七郎右衛門は、無理難題を一手に引き受け…。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

小藩の武士が若き俊英藩主に惚れ込み、藩主の目標である藩政改革を援けるため、藩主に見込まれた金勘定の能力で東奔西走する話。
藩内の小さなコミュニティの人間関係に苦労したり藩主の無茶振りに振り回されたりしながらも、妻との関係や子供が生まれない悩みと向き合い、自分の人生を生きていく。
上巻を読む限りでは、財政物や殿とのバディ物というよりは、幕末の動乱前の静かな時代を必死で生きた1人の武士の話だと思った。

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2023年01月28日

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