畠中恵のレビュー一覧
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しゃばけシリーズの三作目で、五編が収録された短編集です。
病弱ながらも、事件を解決に導く高い推理能力を持つ若だんなと、個性豊かな妖(あやかし)たちが活躍するこのシリーズは、時代小説が苦手な方でも十分楽しめるのではないかと思います。
事件の裏側に潜むものに、背筋が寒くなったり、ただただ悲しくなったりするのですが、若だんなの優しい人柄から滲み出る温かな気持ちが、読者の救いになっているのではないでしょうか。
何より、妖との強い絆が感じられるところが
良いですね。
シリーズ一作目から二十年以上経っても、多くの方が読まれているこのシリーズを、いつかは読破したいと思っています。 -
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ある時、ふと現れた『お願いです、助けて下さい』という木札。そこから始まる。
・ろくでなしの船箪笥
若だんなの友・七之助が亡くなった祖父から形見としてもらった船箪笥…何故か抽斗が開かない!
・ばくのふだ
悪夢を食べる漠の物語り。漠が噺家に?
・ひなこまち
美しい娘を1人雛小町に選ぶというイベントが事件を引き起こす!
・さくらがり
若だんな花見に行く。もちろん妖たちも一緒…何も起こらないはずがない(笑)
・河童の秘薬
河童からもらった秘薬。
さくらがりで知り合ったお侍さんにあげるが…またまた怪奇なできごとに巻き込まれてしまう若だんな。
・お馴染まない一席・・・柳家喬太郎 -
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来ました!しゃばげシリーズ!
年末年始は重いテーマの本が多かったので、ほっこりしまくりです。
・はじめての
若だんなが12歳の頃の話し。
はじめての…恋???失恋???
さ〜物語りの始まりです。
(今回は短編でありながらの長編作です)
・ほねぬすびと
若だんなの目が見えなくなる?!
長崎屋が請け負った運びの仕事。荷物が消えると言う事件が。
若だんなも長崎屋もピンチ!
・ころこころ
若だんなの光(視力)を取り戻すため奮闘!
これは仁吉の奮闘記。厄介者を面倒見ながら…仁吉はどうなるか?
・けじあり
こちらは佐助の奮闘記。
ん?佐助が結婚???優しい佐助が見られます。
・物語のつづき
若だ -
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今回は『じんわり』と来るものが多かったかな?
何にしてもホッとできるシリーズ。
・いっちばん
若だんな、日限の親分と江戸で横行してる掏摸を追う。
小さい物語りの中でバラバラの物語りがスルスルと1つにまとまってく…楽しかったです。
・いっぷく
長崎屋が『品比べ』に巻き込まれる。
若だんなに新たな友ができる?
・天狗の使い魔
若だんなが誘拐される!
大人しく人質となっていない若だんな(笑)
さて、どうなるか?
・餡子は甘いか
若だんなの親友・栄吉の目線で書かれてる章。
栄吉、がんばれ!
・ひなのちよがみ
薄化粧のお雛さん。それはそれは美しく可愛らしい。
お雛さん・許嫁の正三郎、そこに現れ -
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明治という激動の時代を洒脱に強かに生きる僧侶と、彼らを取り巻く人達から持ち込まれる問題を解決していくお話。
帯に「ミステリー感」を匂わせていますが、ミステリーではないです。
謎を解くというより、知恵を絞って問題を解決していく人情物で、テーマは「縁」。
本筋に「師僧の死の謎」がありますが、本筋よりも各話で舞い込んでくる問題解決の方が良かったです。
私的には2話目が1番良かった。
1話ごとに繋がっていく人の縁に優しさを感じせるストーリーで、私にとっての「縁」というものを考えるきっかけになりました。
主人公の冬伯さんが、人間味があり、御坊さんだけどとても身近に感じさせるフランクさもあり魅力的 -
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★3.5
やっぱり…ホッとしますね〜。若だんな。
江戸通町一帯が火事に見舞われる。長崎屋も被害に。
・鬼と小鬼
若だんなが冥土行き?
が、タイトルにある小鬼こと鳴家も着いてきた。
鳴家を元の世に戻すため若だんなが戦います!
・ちんぷんかん
ここでは目線は広徳寺の僧・秋英。
成長する秋英が見れます。
・男ぶり
若だんなの母・おたえの若き日の恋物語。
父・藤兵衛との馴れ初めも❤︎
・今昔
若だんなの兄・松之助に縁談が。
縁談の決着版です。
・はるがいくよ
離れの庭先に植えられた桜の木。
寂しい若だんなの心と合わさり、不思議な出来事が。
感動の物語り。 -
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ネタバレ畠中恵「しゃばけシリーズ」第18弾
と言っても 1作目を読んでからずいぶんご無沙汰で、登場人物(妖達も)を思い出すのに一苦労だった。
主人公の若旦那は 祖母が大妖のおぎんで、体は弱いが、妖達に守られながら 楽しく過ごしていた。
そこに毎回毎回 巻き起こる謎の事件。
妖達と一緒に その事件の解決をしていく。
第18弾の中で なかなか厄介で、人間の業を感じるのが題名になっている「てんげんつう」だろう。
【千里眼は持ちたいが、人には嫌われたくない、生きやすさが欲しい】他人より優位に立てる力は欲しい、がその弊害は欲しくないのは 世の常。
自分の力量や素質が大いなる力に見合わない場合 やはり人を狂わ