畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「しゃばけ」シリーズの畠中さんだし、タイトルがよかったので
手にとってみました。
時代背景が、とても興味深かったです。
幕府が崩壊して、明治という新しい時代が来て…。
今までチョンマゲに着物が普通だった世界から、
急に髷を落として洋装になるんだもん、その変化といったら、相当なもんじゃないでしょうか。
若様組のように、食うに困って警察官になる、という人も、結構いたのかな。
新選組の斉藤一も、そんな感じだったんだろうか……。
と、時代はよかったのですが、その他が私には「う~ん」でした。
もっと洋菓子屋さんがメインで、お菓子のことが結構出てくるものかと思っていたら、食べ物がメインだった話って、結 -
Posted by ブクログ
「生まれてこなかったほうがいい命なんかない」よく言われるフレーズだが、科学の暴走によって生まれた命は守られるべきなのか。この作品当時よりも命が粗末にされている現代、突きつけられている問題はとても重たい。時代設定が未来でなく現代なので、突拍子のないストーリーながら物語に入っていきやすかった。最後に持ってきてもよさそうな種明かしが途中で入ってきてここからどう話が進むのかと思ったが、サスペンス色の濃い病院の脱出劇で締めくくられている。せっかく中学生が主人公なのだから、そちらではなく少し青春ぽいところがあってもと思わなくもない。最初怪しい人物だった義父の豹変振りが一番印象的だったかも。
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Posted by ブクログ
栄吉がすごいのか、好きな事なら続けられるものなのか・・・。一度は挫折しかかったけど、今日もまずい餡子を作り続ける栄吉はすごいな。継続は力なり??今回も飲み友達が欲しい天狗が出てきたりして面白い。最後の高橋留美子さんとの対談で、日本の怪にすごく怖いものが少なくて、どこか抜けていてちょっと親近感のわくようなのが多いのは、日本には人を襲う獣が少ないせいではないか?又、島国故侵略される事が少ない事も影響しているのでは?っとある。確かにそうなのかもなーっと思った。特にしゃばけシリーズに出てくる怪達はほんとに、その辺にいれば楽しいのになぁーっと思うような。猫を飼うような感じで一緒に暮らせそうな気にさせられ
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Posted by ブクログ
☆3つにするか4つにするかで3つ。
話的には面白かった。
「しゃばけ」シリーズの印象のまま作品は読まない方が良いと思います。
同じ作者か?と言うほど内容違います。
ああ云うほのぼの系ではございません。
テーマとしては人の命とは?と重たいものを扱っています。
帯に「ファンタスティックミステリー」とかありましたが全然ファンタスティックじゃないです。
リアルです。
どちらかといったらSF?サイエンス的なと言うかメディカル的なと言うか・・・
羊のドリーはどう思っていたのか・・・
と
そういう風に考えさせられる話だと思っているのに何故☆3つかと言うと
結構あやふやに書かれている部分が多かった事