【感想・ネタバレ】若様組まいるのレビュー

あらすじ

明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前――。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族たち、商家の子息たち、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。大好評『アイスクリン強し』の前日譚。

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Posted by ブクログ

アイスクリン強しの続編、というか前日譚というか。長瀬をはじめとする若様組が、巡査になるため教習所(警察学校)に通うなかで起きる事件、育まれる友情。アイスクリンをもう一度読み直したくなる。
長瀬がまだ若く、アイスクリンほど腹黒くもなく、弱い部分も描かれているが、まぁとにかく格好よい。時代を背景とした派閥もありながら、段合宿生活のなかで深まっていく友情や鬼教師との関係はまさに青春。ミナも含めて若様組が皆純粋で爽やかな気持ちになった。

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2018年05月14日

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『アイスクリン強し』の前日譚であり、時系列としては、
本作を読んでから、という流れがよいのかもしれない。

薩摩に所縁のある者からすると、薩摩弁の扱いには、
ちょっと違和感を抱く部分があるが(苦笑)、
それはさておき、とても読みやすく、そして面白い!

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2017年04月01日

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畠中さんの江戸時代以外の時代の話は初めて。
明治初期が舞台で明治維新で武士でなくなってしまった武家の元若様たちが警察学校に入学するが、そこには若様たちのほかに薩長出身者の息子、徳川と一緒に静岡に行った側の元武家の息子、商人の息子などが入り混じって騒動が起こるというストーリー。

明治維新がありました、新政府ができましたということは学校でも習ったが、武家は廃止されました、そのの人々は?という感じだったので興味深かったし、キャラクターがたっていてとても面白く読めた
なかでも美男子で乱暴者の園山さんが格好良い。
続編希望。

時代小説ほぼ読んでないが手を伸ばしてみようと思う。

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2016年07月26日

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「アイスクリン強し」の前日譚のような話。
主人公は皆川から長瀬たち巡査組に移っている。
どうして長瀬たちが巡査になったのか、巡査になるまでのストーリー。
これもおもしろかった…!長瀬たち「若様組」と呼ばれる8人と、前作には登場しなかった若様組以外の巡査仲間たちを含めた全員の成長・絆が深まっていく様子も描かれていて、読み終わったころには全員の保護者になった気分でした。
もちろん、前作の主人公であった皆川も西洋菓子職人を目指している若者として出てくるから、あのおいしそ~うなお菓子も健在!
今回もやっぱりおいしそうだったなあ…
今作もやはりあまり「時代物」という感覚はなかったけど、江戸から明治への移り変わり、時代の流れに揉まれる若者たちのつらい一面・楽しそうな一面などたくさんの面が見れたかなと思う。たくさんの感情が流れているのが分かる小説でした。

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2014年11月19日

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アイスクリン強しでは脇役だった若様組。巡査となるまでの今で言う警察学校での彼らの活躍や将来への不安•••憂い•••一つの事件を通して、彼らの友情が強くなったり壊れそうになったり(笑)楽しいお話しでした。明治の若者の話し、もっ読みたくなりました。

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2013年07月31日

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タイトル通り若様達がメインのお話。『アイスクリン強し』より少し前、若様達が巡査になる為に入った教習所でのアレコレ。予想通りトラブルしかない。『アイスクリン』でもっと活躍して欲しかった若様達の人となりや関係性がわかって、とても面白かった。薩摩組や平民組の面々も個性的で、この後のシリーズにも出てきて欲しい。登場した時にはアクが強すぎて圧倒的に嫌なキャラだった幹事が、ラストではとても好きになっていた。

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2024年04月16日

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前作ですっかりファンになったので真次郎主人公の話じゃないのかと残念がりながら読み始めたけど、長瀬もまた良かった!園山さんにぐんぐん惹かれるし、幹事もなかなかおもしろいキャラだし、いろんなキャラクターがいて読み応えあり。たのしかった。ただ、たのしいこといいことばっかりってわけでもなく、理不尽さとかも引っくるめて明るく?生きてる長瀬たちに惹かれる。

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2024年01月31日

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旧旗本や徳川家に付いて静岡に行った幕臣の子孫、片や官軍側の旧薩摩藩士、更には商才を活かして台頭した商人など、明治時代ならではの出自による優劣が興味深い。
意外と少ないこの激動の時代の世相が分かる作品を探していたので、まさにドンピシャの内容でした。

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2022年12月17日

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私は面白かったです。
「アイスクリン強し」も読みました。
その前に、「明治・妖・モダン」「明治・金色・キタン」も読みました。時代が同じ頃です。

「アイスクリン強し」は、この「若様組まいる」と主要な登場人物がかぶっていて、若様たちの友、皆川真次郎が主人公。若様たちの中には、園山さんのように、個性が強い人もいるので、気になっていて、「若様組まいる」で若様たちの一人一人が少しずつわかってきて楽しかったです。

ピストルが一般の人にも、お金さえあれば買えたとか、まだ色んなことが、手探り、だましだましだったのだなあと思います。なんとなく納得いかない部分もあるけど、短編集の「アイスクリン強し」より読み応えあったし、これは時代ものとかミステリーというより、青春ものという感じです。

メッセージ性とか、妖怪のような怪しさとか、大どんでん返しなど求める方にはお勧めしませんが、明治版の青春群像劇という感じで、楽しめば、いいと思います。

続きの「若様とロマン」も読みたいです。

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2016年06月02日

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アイスクリン強し、からのシリーズ。明治というどこかアンバランスさを感じる時代を生きる人達を描くやはり好きな話。
軽快な文章に先先読ませるストーリー展開、人物が生き生きと動く様にまたこのメンツで次作があれば読みたいと思わせる。

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2014年05月05日

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畠中さんは、しゃばけシリーズが最初の出会いで、以降見つければ買う感じ。
易しく柔らかい文体で、とっても場景深く分かりやすいのに、しっかり残るのが好き。癖になる。

続編ですが、過去話なので、単体で読んでも、こちらを先に読んでも問題ないと思います。
江戸が終わり、明治の世になり20年。世が世なら「若殿様」と呼ばれたであろう坊っちゃんたちが、警官になるべく切磋琢磨し、挙げ句事件を解決する騒動記です。
リーダー格の長瀬率いる若様組、薩摩から来た若者たち、士族、平民出の者たち、若様たちの知人と、登場人物はすこぶる多いのですが、ワクワクしながらページ進めていけるので、意外と頭に残ります。

キャラクターも魅力的。
根っからのリーダーである主人公長瀬くんや、冷静沈着な参謀タイプの福田さん、今回は何かと暗躍してくれたミナこと皆川くん、そして個人的に大好きな、恐ろしく美形で武道の達人なのに、すぐキレる園山さん!
映画やアニメになっても、見栄えしそうだなーと思います。
いつも終わりかたに余韻があって、とっても好きです。

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2014年02月07日

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江戸の流れがまだ身分には残る明治維新から20年の世の中で理不尽なことや自分ではどうしようもないことと向き合いながら生きていく道を探していく若様とその仲間たちがすごく好きです。

今の世よりも自分ではどうにもできないことも多く、親や周りから期待も大きい、その中での恋模様は切なく、普段の生活は厳しい。

でも、それでも必死に楽しく生きていく姿がとっても、羨ましく愛しいなと思いました

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2014年01月02日

Posted by ブクログ

連作短編かな、と思ってましたが、長編でした。
それぞれの章の描写が面白く、また、作者らしくあたたかく、その描写で読み進めました。ストーリーの展開はゆっくりで、まぁ、その分、主要な登場人物をじっくり書き込んだっていうことなのでしょう。なんだか、この登場人物たちなら、もう少しストーリーがテンポよく進む連作短編の方があっているような気もしました。
読み終わった直後、棚から「アイスクリン強し」を引き出し、再読しています。

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2013年12月26日

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 安定の畠中さん。ミステリと時代物がうまく融合していて、勉強になりながら楽しめます。個人的に、やはりこの明治シリーズの方が江戸ものや現代ものより合っているかもしれません。けどアイスクリンの方が好きだったかな。ところでこの若様組、出番が多い長瀬・園山・福田以外のメンバーの見分けがつかないのは私だけだろうか……真次郎くんのがよっぽど活躍してるし。

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2013年08月26日

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「アイスクリン強し」の前日譚です。
若様たちの生き生きとした様子が伝わってきました。

個人的には、土屋さんを説得するシーンにちくりと来ました。
友達から酒を分けてもらえなくなるような人間にならないように気を付けないと^^;

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2013年08月20日

Posted by ブクログ

正統派エンタテイメント小説。
派閥により仲の悪かった同士が次第に仲良くなっていくのは、これぞ学園物という感じで清々しい。舞台が明治の巡査訓練学校というのも目新しくて良かった。当時の様子が分かって面白い。

若様組はちょっと人数が多すぎて、活躍していない人がいて勿体なかった。

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2013年08月06日

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これはこれで面白い。いつも畠中さんのはよく調べたなぁ…と感心してしまうぐらい時代背景がきちんとしているから、どっぷりこの世界に浸かれる。
「あいすくりん前夜」として読むよりは、「また別のお話」として読むほうが楽しいかも。

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2013年08月05日

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「アイスクリン強し」の若様組が、巡査になろうと入った巡査教習所での七転八倒が描かれている。

最初は、若様組、薩摩組、静岡組、平民組それぞれで対立していたが、教習所で発生した事件を追ううちに仲間意識の芽生えとそれぞれを認め合うことによる連帯していく様子は、若者らしく清々しい。

「しゃばけ」の若だんなとの雰囲気の違いは時代の雰囲気も写しているのかもしれない。

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2013年08月03日

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旧幕臣の若様達は、元家臣達を養うために巡査を目指すことを決意し、みんなで巡査教習所に通う。
アイスクリン強しの前日譚。
江戸幕府が倒れて20年。薩摩出身で官軍側のものや、旧幕臣で徳川について静岡に行ったもの、同じ旧幕臣でも維新後に江戸に残って新政府に加わったもの、そして平民出身のものなど、立場の違う学生達が衝突する。商人で力をつけたものもいれば、元旗本は養う家臣ばかり多くて貧乏だったり、立場の変化に戸惑う様子も興味深い。ピストル強盗や胡散臭い教師など、問題は次々に押し寄せ、後半は犯人探しに奔走する。
面白いが、登場人物が多すぎて混乱するのと、最後の謎解きもわかりにくくて盛り上がりに欠けたのが残念。

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2025年05月19日

ネタバレ 購入済み

いまいち

多分、結局、ピストル強盗と銃弾の横流しの話。
最後、なるほど。と、思うけど、どこが面白いのか分からなかった。

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2022年07月11日

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いつも通り非常に読み易い作風です。
明治時代と私の好きな時代設定なので楽しめました。シリーズを読み切るかどうかは未定。

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2018年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前――。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族たち、商家の子息たち、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。大好評『アイスクリン強し』の前日譚。

【感想】

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2017年08月10日

Posted by ブクログ

「武士」としての身分制度が瓦解した明治に生を受けた若様達が、現実を受け入れて、けっこう堅実に人生を考えて巡査になるための学校にはいる。この世の中の価値観がガラリと変わった明治という時代が若者の目線から描かれた作品は初めて読んだけれど、これがかなり面白かった。ただ、推理ものとしては後半の展開にあまりワクワクせず…あとは、物語のキーとなるピストルで狙われた商家出身の姫田のキャラクターをもう少し立たせた方が良かったかな、と。署長、幹事、師範方も、人数ばかりが多く、一人ひとりの特徴を出すにはページが足りなかったような。その辺りは少し物足りない。

この作品は、舞台「若様組まいる」を見たのをキッカケに読んだのだけど、ベースの設定以外、舞台版とまったくストーリーが違っていたので驚いた。「原作」の世界観を忠実に再現することを至上とする2.5次元舞台ばっかり見てるから、こういう改変がアリということにビックリした。

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2016年08月28日

Posted by ブクログ

明治もだいぶ進んだ頃の元旗本の子息たちが、警察官になるための訓練所に入所した際のドタバタを描いた物語。薩長官軍の別が引きずるがその子供たちはどうしたら良いのか?確かにそんな中途半端な時期にも物語はあるだろう。
登場人物が広範囲でしかもいろいろな背景を抱えており、判りにくい。しかもこの物語で訴えたいことは結局なんだったのか?必ず分かりやすい必要はないが、それでもメッセージ性は薄いような気が。もう少し他のも読んでみたら良いだろうか?

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2016年05月08日

Posted by ブクログ

若様たちが巡査になるために、教習所で濃い2か月を過ごしていくお話。勝ち組と負け組で分かれ人間関係に苦労する中発砲事件が発生し、日々の勉強時間が減ってますます巡査への道が遠のく若様たち。だんだんとまとまりのないみんなが一丸となっていくのが読んでいて楽しいです。そして憎たらしい幹事がまさかの。小泉商会の主に負けない腹黒さでしたが頼りになります。希望としてはもう少しミナたちが出てほしいようにも思いました。

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2015年07月20日

Posted by ブクログ

前回と違って長編
若様組が巡査になるまでの話で、主役が長瀬になってます
展開上仕方がないのかもしれないけど、ちょっと話の進め方が強引に感じてしまう

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

一言で言うと、雰囲気小説。
アイスクリンも雰囲気小説でした。
設定がおもしろいし、キャラもそれぞれ個性があり、読んでて楽しかった。警察学校の話もよく調べられていて興味深かったしで普通に面白かった。
でも、読む人によっては前作同様、どうしても好みが別れるんだよなぁ、といったところ。
真剣にではなく、楽な気持ちで内容や人物のやり取りを楽しみたい人はおすすめです。
台詞や行動等がきちんと昔言葉でないと許せない人や、歴史に忠実な堅い時代小説が好きな人には向いてないと思います。文面や展開が万人向けなので。
私は面白かったと思いました。ただ、次があるのならアイスクリンの未来の続編が出て欲しいと思います。
そして、すべての伏線を回収して欲しいです。面白い展開になったところでいつも尻すぼみ。前作はコレラにかかった知り合いが無事なのかとか、福田さんと百合さんはどうなったのか、など、結構謎を残したままなんですよね。これが全て伏線で、実は三冊目で全てが繋がるとかだったらすごく尊敬すると思います。

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2014年09月01日

Posted by ブクログ

『アイスクリン強し』に登場する若様組が
巡査になるまでのお話。
世が世なら若殿様だった8人が教習所で
色々な謎に巻き込まれていく。
あー、おもしろかった。

いろはの牛鍋、食べてみたいなぁ。

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2014年08月26日

Posted by ブクログ

江戸時代を舞台にしたファンタジー小説『しゃばけ』シリーズの作者、畠中恵。
この作家さんが明治時代を舞台に描いた小説が、『アイスクリン強し』。
西洋菓子作りにいそしむ主人公の友人として、作品のなかで存在感を放っていたのが、明治の街を守る巡査たち。
今回は、その巡査たちが主人公になった作品です。
時は明治20年。
かつての幕臣の当主の息子で、”若様”と呼ばれる20歳前後の若者たち。
しかし時代は変わり、禄がもらえなくなった家で、まだ残る元家臣たちを養わなければいけない年代へとさしかかります。
人生の岐路に立った彼らが、リーダー格である長瀬の発案で、巡査となるべく、開設された教習所に通うことになります。
教習所に集まってきていたのは、官軍側、元町人などなど、出自様々な個性的な面々。
さらにはクセのある、教習所の所長、幹事(教頭)、そして教師陣。
このようなメンバーの中で当然のように起こる、諍いの数々。
教習所を無事に卒業するために奮闘する、長瀬をはじめとする若様たち。
そして全編を通じてからんでくる、ピストルに関する事件。
これら大波小波のストーリーが、作者独特の優しいタッチで、描かれていきます。
明治を舞台としたミステリーとして楽しめる作品なのですが、それ以外にも、
・江戸時代と維新時の影響が交錯する、身分間の微妙な関係
・立ち上げ初期の、警察官養成のしくみ
などが伺えて、興味深く読むことが出来ました。
シリーズものなので、登場人物の”キャラクターだのみ”の匂いも感じますが、そのなかでストーリーや時代背景を楽しませてくれるというのが、この作家さんの一味違うところですね。
今回もいっきに、読み進めてしまいました。

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2014年01月04日

Posted by ブクログ

若様達がどうやって巡査になったのかわかる一冊でした。二ヶ月で実践てなかなかスパルタですね。それにしても園山さん手刀で襖を真っ二つとは・・・しかも極冷静に姫田のだめっぷりを語るあたり大物です。

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2013年09月23日

Posted by ブクログ

巡査教習所が舞台ということもあり、登場人物が多く、活躍しない人物もあって、場面をイメージしながら読むには苦労しました。

登場人物一人ひとりのイメージを、園山さんくらい、もっと深く書いて欲しかったかなぁ。

主要人物のスピード感と、事件解決までのストーリーのスピード感の差が残念な気が…。

でも、世が世なら、立派に家督を継げたはずの「若殿様」達が、それぞれの苦悩を抱えながら事件に立ち向かって行くストーリーは、面白い切り口だなぁ、と。

畠中さんの初読本でした。次は「アイスクリン強し」を読んでみたいと思います。

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2013年09月23日

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