若様組まいる

若様組まいる

880円 (税込)

4pt

明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前――。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族たち、商家の子息たち、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。大好評『アイスクリン強し』の前日譚。

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若様組まいる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アイスクリン強しの続編、というか前日譚というか。長瀬をはじめとする若様組が、巡査になるため教習所(警察学校)に通うなかで起きる事件、育まれる友情。アイスクリンをもう一度読み直したくなる。
    長瀬がまだ若く、アイスクリンほど腹黒くもなく、弱い部分も描かれているが、まぁとにかく格好よい。時代を背景とした派

    0
    2018年05月14日

    Posted by ブクログ

    『アイスクリン強し』の前日譚であり、時系列としては、
    本作を読んでから、という流れがよいのかもしれない。

    薩摩に所縁のある者からすると、薩摩弁の扱いには、
    ちょっと違和感を抱く部分があるが(苦笑)、
    それはさておき、とても読みやすく、そして面白い!

    0
    2017年04月01日

    Posted by ブクログ

    畠中さんの江戸時代以外の時代の話は初めて。
    明治初期が舞台で明治維新で武士でなくなってしまった武家の元若様たちが警察学校に入学するが、そこには若様たちのほかに薩長出身者の息子、徳川と一緒に静岡に行った側の元武家の息子、商人の息子などが入り混じって騒動が起こるというストーリー。

    明治維新がありました

    0
    2016年07月26日

    Posted by ブクログ

    「アイスクリン強し」の前日譚のような話。
    主人公は皆川から長瀬たち巡査組に移っている。
    どうして長瀬たちが巡査になったのか、巡査になるまでのストーリー。
    これもおもしろかった…!長瀬たち「若様組」と呼ばれる8人と、前作には登場しなかった若様組以外の巡査仲間たちを含めた全員の成長・絆が深まっていく様子

    0
    2014年11月19日

    Posted by ブクログ

    アイスクリン強しでは脇役だった若様組。巡査となるまでの今で言う警察学校での彼らの活躍や将来への不安•••憂い•••一つの事件を通して、彼らの友情が強くなったり壊れそうになったり(笑)楽しいお話しでした。明治の若者の話し、もっ読みたくなりました。

    0
    2013年07月31日

    Posted by ブクログ

    タイトル通り若様達がメインのお話。『アイスクリン強し』より少し前、若様達が巡査になる為に入った教習所でのアレコレ。予想通りトラブルしかない。『アイスクリン』でもっと活躍して欲しかった若様達の人となりや関係性がわかって、とても面白かった。薩摩組や平民組の面々も個性的で、この後のシリーズにも出てきて欲し

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    前作ですっかりファンになったので真次郎主人公の話じゃないのかと残念がりながら読み始めたけど、長瀬もまた良かった!園山さんにぐんぐん惹かれるし、幹事もなかなかおもしろいキャラだし、いろんなキャラクターがいて読み応えあり。たのしかった。ただ、たのしいこといいことばっかりってわけでもなく、理不尽さとかも引

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    旧旗本や徳川家に付いて静岡に行った幕臣の子孫、片や官軍側の旧薩摩藩士、更には商才を活かして台頭した商人など、明治時代ならではの出自による優劣が興味深い。
    意外と少ないこの激動の時代の世相が分かる作品を探していたので、まさにドンピシャの内容でした。

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    私は面白かったです。
    「アイスクリン強し」も読みました。
    その前に、「明治・妖・モダン」「明治・金色・キタン」も読みました。時代が同じ頃です。

    「アイスクリン強し」は、この「若様組まいる」と主要な登場人物がかぶっていて、若様たちの友、皆川真次郎が主人公。若様たちの中には、園山さんのように、個性が強

    0
    2016年06月02日

    Posted by ブクログ

    アイスクリン強し、からのシリーズ。明治というどこかアンバランスさを感じる時代を生きる人達を描くやはり好きな話。
    軽快な文章に先先読ませるストーリー展開、人物が生き生きと動く様にまたこのメンツで次作があれば読みたいと思わせる。

    0
    2014年05月05日

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