畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「生まれてこなかったほうがいい命なんかない」よく言われるフレーズだが、科学の暴走によって生まれた命は守られるべきなのか。この作品当時よりも命が粗末にされている現代、突きつけられている問題はとても重たい。時代設定が未来でなく現代なので、突拍子のないストーリーながら物語に入っていきやすかった。最後に持ってきてもよさそうな種明かしが途中で入ってきてここからどう話が進むのかと思ったが、サスペンス色の濃い病院の脱出劇で締めくくられている。せっかく中学生が主人公なのだから、そちらではなく少し青春ぽいところがあってもと思わなくもない。最初怪しい人物だった義父の豹変振りが一番印象的だったかも。
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Posted by ブクログ
☆3つにするか4つにするかで3つ。
話的には面白かった。
「しゃばけ」シリーズの印象のまま作品は読まない方が良いと思います。
同じ作者か?と言うほど内容違います。
ああ云うほのぼの系ではございません。
テーマとしては人の命とは?と重たいものを扱っています。
帯に「ファンタスティックミステリー」とかありましたが全然ファンタスティックじゃないです。
リアルです。
どちらかといったらSF?サイエンス的なと言うかメディカル的なと言うか・・・
羊のドリーはどう思っていたのか・・・
と
そういう風に考えさせられる話だと思っているのに何故☆3つかと言うと
結構あやふやに書かれている部分が多かった事 -
Posted by ブクログ
「しゃばけ」で人気の畠中 恵。そちらにちょいと乗り遅れたので初登場の角川文庫で。
江戸末期、上野の小さな神社の神官、川辺弓月と弟・信行。兄の弓月は、夢に入って過去や未来を見る「夢告」の能力をもっていたが、幾分ピンボケで判るようで判らぬことも多い。
そんな弓月のもとに、ある日、幼い頃に地震に遭い行方不明になった大店の一人息子・新太郎の行方を占って欲しいという依頼が舞い込む。礼金目当てに引き受けたところ、事態は思わぬ方向に…。
ゆっくりとした語り口ながら事態はどんどん転がって、単なる迷子探しの筈がそれで終わらず、終盤、弓月が決して丈夫とはいえない体に無理を重ねて「夢告」を続けるところは夢と現の間を