畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「しゃばけ」で人気の畠中 恵。そちらにちょいと乗り遅れたので初登場の角川文庫で。
江戸末期、上野の小さな神社の神官、川辺弓月と弟・信行。兄の弓月は、夢に入って過去や未来を見る「夢告」の能力をもっていたが、幾分ピンボケで判るようで判らぬことも多い。
そんな弓月のもとに、ある日、幼い頃に地震に遭い行方不明になった大店の一人息子・新太郎の行方を占って欲しいという依頼が舞い込む。礼金目当てに引き受けたところ、事態は思わぬ方向に…。
ゆっくりとした語り口ながら事態はどんどん転がって、単なる迷子探しの筈がそれで終わらず、終盤、弓月が決して丈夫とはいえない体に無理を重ねて「夢告」を続けるところは夢と現の間を