畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『しゃばけ』シリーズで、歴史小説とファンタジーとの取り合わせという新しい世界を提示してくれた、畠中恵。
その初となるエッセー集が文庫本になっていたので、読んでみることにしました。
作家デビュー以降に、著者が雑誌等に寄稿した文章が、集められています。
身辺雑記的なものも多いのですが、特に中核となっているのが、「読書」に関する記述です。
「思い出の本」や、文章を書く立場となって気をつけていることなどが、畠中恵らしい独特の文章で書かれています。
長編小説が終盤に差し掛かった時の感覚などは、自分が感じていることにとても似ていて、親近感が持てました。
その他、著者が本を楽しむポイントというのが、著者自身 -
Posted by ブクログ
「しゃばけ」シリーズの畠中さんだし、タイトルがよかったので
手にとってみました。
時代背景が、とても興味深かったです。
幕府が崩壊して、明治という新しい時代が来て…。
今までチョンマゲに着物が普通だった世界から、
急に髷を落として洋装になるんだもん、その変化といったら、相当なもんじゃないでしょうか。
若様組のように、食うに困って警察官になる、という人も、結構いたのかな。
新選組の斉藤一も、そんな感じだったんだろうか……。
と、時代はよかったのですが、その他が私には「う~ん」でした。
もっと洋菓子屋さんがメインで、お菓子のことが結構出てくるものかと思っていたら、食べ物がメインだった話って、結 -
Posted by ブクログ
「生まれてこなかったほうがいい命なんかない」よく言われるフレーズだが、科学の暴走によって生まれた命は守られるべきなのか。この作品当時よりも命が粗末にされている現代、突きつけられている問題はとても重たい。時代設定が未来でなく現代なので、突拍子のないストーリーながら物語に入っていきやすかった。最後に持ってきてもよさそうな種明かしが途中で入ってきてここからどう話が進むのかと思ったが、サスペンス色の濃い病院の脱出劇で締めくくられている。せっかく中学生が主人公なのだから、そちらではなく少し青春ぽいところがあってもと思わなくもない。最初怪しい人物だった義父の豹変振りが一番印象的だったかも。