あらすじ
江戸は上野の小さな神社で神官を務める、のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。夢に入って過去や未来を見る「夢告(ゆめつげ)」が得意な弓月だが、迷い猫を捜せば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、全く役に立たないしろもの。が、何を見込まれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が! 礼金に目が眩み弟をお供に出かけたものの、事態は思わぬ方向に転がって……。大江戸・不思議・騒動記!
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もともと「しゃばけシリーズ」にハマっていたのもあって畠中恵さん著っていうので購入。
江戸の末期の雰囲気と和風ファンタジーと推理モノがうまくマッチしてて面白い。
キャラクターも魅力的で好き。
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畠中さんの描く妖がすごく好きなんだけど、こういうのもまたいいなぁと思った。
どういう事なんだろう?ってガンガン読み進めて楽しかった。
ちょうど今、神道とか寺と神社の分離についてとか調べてたから、こういう風に戸惑う人もいたのかなるほど…と思った。
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賛否両論分かれる話かもしれないけれど、個人的に大好き。
弟が兄を起こす時の容赦の無さが良い。この兄弟、本当に好きだ…!本編以前の話でよいので、続編熱烈希望。
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江戸後期のミステリーもの
白昼夢をみることができる能力の持ち主が主人公
最初はしゃばけシリーズのようなお悩み解決系かと思ったが、スリリングで展開も早く面白かった
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久しぶりの読書強化月間。こんなにも本を読むことに渇望していたのかと思うくらい楽しい。2冊目がこの本で良かったです。しゃばけのイメージで読み始めたものの全く違うテイストで最後は学生時代の歴史を思い出しながら読みました。クライマックスには続きを読みたいと思う気持ちだけが残りました。
続きが読みたいなぁ、待ってます。
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夢で占いをする家系に生まれた神官の弓月の元に、江戸の大金持ちの商家の子供の行方を探す依頼が舞い込んだ。
その子は幼い頃に江戸の大火で行方知らずになったのだが、数年後に候補者が3名集まり、そのうちの誰が本物の子かを当てるという依頼だ。
ただの占いの筈が、浪人に狙われ、監禁され、国に関わる大きな陰謀に巻き込まれていく。
幕末の時代の神官職、商家の立ち位置を描いているが、この視点は考えたことがなかったため面白かった。
江戸時代の謎解きもので、今作は夢告げというファンタジー要素がある。
読みやすい文章で、スラスラと入り込めた。
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時代小説?ミステリー?ファンタジー?
同カテゴリーするのが一番しっくりくるかわからないけど、自分が今まで読んだことないスタイルだと思う。
弓月の心境の部分が初めは全然理解できなかったけど、ゆめつげの曖昧さや複雑さを考えると、あとからジワジワくる。
好き嫌いがわかれそうな作品だけど、自分は好きな作品。
伏線が深く張られてる感はあったけど、結末は呆気ない感じもしないでもない?
表紙絵のポップな感じからは、想像できないような過激な内容でしたwww.
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時代小説。
夢の中で未来や過去を見ることができる、禰宜さんの話。
とある依頼を引き受けたことから、わけのわからぬまま浪人に殺されかけたり、夢告のしすぎで血を吐いたりと大変な目に。
死人もでて、話はますます複雑に……
まあまあ面白かった
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幕末、倒幕後の神仏のありようは?明治を予感させる内容がメインに?
夢告ができる神官の息子、そしてそれを利用使用する人
幕末の浪士と、資金調達を絡め、行方不明の札差の息子を絡めて進行する
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畠中恵さんのいつもの作品のように、和やかな話かと思ったら、思いの外物騒な話。
手に汗握る展開で、ドキドキしながら一気に読みました。
とりあえず無事に終わって良かった。
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江戸後期の話。しゃばたけシリーズのつもりで買ったのですが、どうやら違ったらしい。
しかし、怪奇話と推理話が適度に混ざって最後まで飽きずに読めました。
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小さな神社の神官兄弟・弓月と信行
頼りない兄と真面目なしっかり者の弟
兄は過去や未来を「ゆめつげ」出来る力を持っていた
ある日、由緒正しい神社の権宮司から「行方不明の大店の跡取り息子を消息を占ってほしい」と頼まれる
占いに行くと、行方不明の跡取り息子候補が3人いた!
誰が本物の跡取りなのかを占う間に次々と事件が起きて行く
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幕末を舞台とした、ちょっとSF(超能力もの)っぽい作品。
いつもの畠中作品と違って、付喪神はは登場しない。
ストーリー展開はありきたりと言えばそれまでだが、最後まで飽きることはなく、読み終えることができた。
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読みやすい。これは小説の一番大事な要素であろう。畠中作品は一貫して読みやすい。頼りなげな愛すべき人物が主人公なのが良いのだろう
彰彦が弓月を伴って京へ行かなんだは残念だがこれは別の作家の領分かも知れないと一人納得
Posted by ブクログ
しゃばけの様に妖は出てきませんが、主人公は夢の中で未来や過去をお見る不思議な力のある弓月禰宜。すごい力を持っているのにほんわかのんびり、弟にもしかられてばかり。 刀を振り回す浪士がいっぱい居て、何度も切られそうになったり吐血したり。浪士の目を盗んで脱出したり。ストーリーははらはら、ひやひや。 3人の新太郎候補の中から新太郎を見つけたり、ミステリー要素もあり面白かった。
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小さな神社の神官を務めるのんびり屋の兄・弓月、しっかりものの弟・信行。
弓月は夢からお告げをえることが出来る『夢告(ゆめつげ)』の力を持っていた。普段はあてが外れたことばかり見ていた弓月だったが、なぜか大店の一人息子である『新太郎』を探してほしいと頼まれ…
主人公・弓月ののんびりだけど飄々としたところが憎めなくて良い。
幕末の混乱と事件が交錯していく点は面白いが、説明が長いと思う。
ただ、一気に読めた。
出来たらこの弓月の活躍(?)の続きをまた見たい気がする。
Posted by ブクログ
江戸は上野の端にある神社で神官を務める粗忽な
兄としっかり者の弟。兄に夢告の能力があると
いう噂を聞きつけて舞い込んだのが、大店の
行方不明の一人息子の行方を占ってほしいという
依頼だったのだが…。
Posted by ブクログ
しゃばげシリーズのように入り込めるか?と思いきや。。
なんとなく、読むのに苦労をした。
そして、読んでいるうちに、宮部みゆきさんの作品だっけか?と、錯覚を幾度となくした。
なんでだろ??
最後の最後で、全ての話がきれいに理解できて、すっきり。
弓月が見たのは、はるかかなたの未来の世界。
さて。。
平成が終わりを迎えようとしている今、弓月が見た未来は、どんな未来なのか。。
かなり興味深い。
唯一思うのは、たくさんの人が亡くなり、たくさんの人が露頭に迷うようなのでなければ良いなと。
Posted by ブクログ
札差しの本当の子どもをみつけてほしいと頼まれた、夢占のできる禰宜弓月が、いつのまにやら大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
しかし、畠中さんの主人公はだいたいか弱いが、キップは半端ないな。こちらが連続して読んでいるからかも知れないが、場面設定を変えたしゃばけに見えてしまってなんとも。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
江戸は上野の小さな神社で神官を務める、のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。夢に入って過去や未来を見る「夢告」が得意な弓月だが、迷い猫を捜せば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、全く役に立たないしろもの。が、何を見込まれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が。礼金に目が眩み弟をお供に出かけたものの、事態は思わぬ方向に転がって…。大江戸・不思議・騒動記。
【感想】
Posted by ブクログ
安政の大地震で行方不明になった青戸屋の息子・新太郎を探すためにゆめつげを行う弓月と弟の信行。候補者の3人の子供たちとそれぞれの養い親。寺を抜け出そうとする人間を襲う浪人たち。夢の中に現れない新太郎の謎。青戸屋の息子に隠された秘密。
Posted by ブクログ
小さい社の神官兄弟の兄が夢を見て探し物を見つけたりできる力を持っている事で相談を受けて事件に巻き込まれる話。うーん、話の夢を見る力っていうところは凄く好きな感じなのだけど、事件が起きてからの流れがちょっとのろいような気がしてちょっと途中緊迫した雰囲気が続き過ぎて退屈になってしまった。何となく巷の軽い探し物とか事件をあてにならないゆめつげで解決?していくようなお話が見たかったかも。
Posted by ブクログ
「しゃばけ」のようなノリで読み始めたら、思いの外ミステリ!で話の流れにわくわくしながら読んだ。
お兄さんのキャラが好きですね!ちょっとインパクトは弱いけど…。話自体はおもしろかったと思うが、登場人物の印象が薄く、記憶には残りづらいなぁと思う。かといって何度も読みたいか、というと…;
また、最後の最後でふろしきを広げすぎた感も。倒幕や神社寺院の将来、ずっと先の未来の光景まで出てきてしまい、興ざめな感じがした。もっと身近なところで収めた方が個人的には好きでした。
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江戸のしがない神社の息子2人、弓月と信行。のんびりとした兄、弓月はしっかりものの信行にいつも叱られっぱなし。そんな弓月は夢に入って過去や未来を見る「夢告」を行うことができるが、その結果はいつも芳しくない。
ところが、さる大きな神社の権宮司がその夢告を見込んで、大店の一人息子の行方を占って欲しいと頼んできた……
夢告という特別な能力に加え、ミステリー、政治などが絡まって最後まで楽しめました。
幕末という動乱の時代を市井の人々がどう生きたかという様子も垣間見ることができました。
Posted by ブクログ
時は幕末。舞台はお江戸。
夢告ができるがおっとりとしていて一見頼りない兄と
その兄を理解し支えるしっかり者の弟。
貧乏神社の禰宜兄弟が主人公です。
何年も前に行方不明になった札差の息子の捜索から始まり、
町に横行する辻斬り、倒幕運動や寺社の未来にまで話は広がります。
話をやや広げすぎた感があり、
終わり方があっけないというか尻切れトンボのように感じましたが、
しゃばけシリーズとは一味違った面白さがありました。
Posted by ブクログ
「しゃばけ」で人気の畠中 恵。そちらにちょいと乗り遅れたので初登場の角川文庫で。
江戸末期、上野の小さな神社の神官、川辺弓月と弟・信行。兄の弓月は、夢に入って過去や未来を見る「夢告」の能力をもっていたが、幾分ピンボケで判るようで判らぬことも多い。
そんな弓月のもとに、ある日、幼い頃に地震に遭い行方不明になった大店の一人息子・新太郎の行方を占って欲しいという依頼が舞い込む。礼金目当てに引き受けたところ、事態は思わぬ方向に…。
ゆっくりとした語り口ながら事態はどんどん転がって、単なる迷子探しの筈がそれで終わらず、終盤、弓月が決して丈夫とはいえない体に無理を重ねて「夢告」を続けるところは夢と現の間を行ったり来たりでまずまず読ませる。
江戸時代末期の大政奉還の騒ぎまで塗して、まあそれは文脈上あるとして、最後の夢はそこだけトーンが生々しく、その分後口が複雑微妙。