あらすじ
西洋菓子は開化の夢――。
明治の築地居留地近く、甘い香り漂う風琴屋(ふうきんや)。今日もまた、お菓子目当ての若様たちが集って嵐が巻き起こる!
お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。
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明治に入って日々変わっていく全てに翻弄されながらも一所懸命に過ごす菓子屋さんと警察のひとたちのお話。みんな頭の回転が良くて羨ましいです。そして作るスイーツがどれもおいしそうです。
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とってもおもしろい!
明治に入り20年すぎたころの、西洋菓子職人とその幼馴染巡査の仲間・幼馴染の女学生を中心に様々な出来事と向き合い解決していく、心温まる物語。
一応時代物なんだけどあまりそんな感じがしない。言葉づかいや文体なんかは近代文学に似通ったところがあるけど読みやすい。
ストーリーはもちろん、キャラがみんなすてき!
それぞれに個性が光っていて、読んでいるうちに、自分もするりとみんなの輪に溶け込んでいるような錯覚になった。
あとは作中によくでてくる西洋菓子がとってもおいしそう~、お腹が空いてきちゃう一冊でもあります!
わたしは主人公の皆川真次郎と幼馴染の長瀬巡査のかけあいが好きでした。
今後の展開が期待できそうな終わり方だったので、続編待機です!
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明治という激動の時代を、ミナの作る西洋菓子を味わいながら、駆け抜けたような気がします。
御維新が産んだ〝光と影〟。栄えた人間と、逆に衰えてしまった人間。そんな中でも強かに生きる若者達の姿に、未来の明るさを感じました。
和菓子でお馴染みの『しゃばけ』シリーズがすきな方にも是非。
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明治時代初期が舞台。世の中の移り変わりと、明治時代ならではの事件。そして、この頃ではまだまだ珍しいとされている西洋菓子。
登場人物が魅力的で、まるでその輪の中に自分が居るような感覚で楽しく読めました。
あと、登場人物たちがあまりに美味しそうにミナが作るお菓子を食べるものだから、ついつい甘いものが食べたくなった(笑)
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面白かったです♪
(再読したかもです…///ブログ再確認したら2012年に読んでたみたいだったから。。)
読み終わったら。。
アイスクリームとかワッフルとか甘いお菓子が食べたくなるお話でした(〃゚σ¬゚)ジュルリン..
沙羅さんと真次郎さんとの恋も見逃せないお話。。(〃ノωノ)
巡査の長瀬さんと真次郎さんとのシーンも好きでした。
あとがきに書いてある
続いての話の「若様組まいる」も気になりました☆★
文庫本になったら…ぜひ読んでみたいと思います!楽しみです♪
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「しゃばけ」シリーズが気に入ったので、畠中恵の作品を。
時代は江戸から明治に変わって20年後、藩の武士が録を失ってそれぞれ身を立てる方法を模索している時代のお話。
警察に入った元若様たちと、居留地で異人を間近で見て育って洋菓子屋をつくる主人公。明治になって成功した成金の商人の娘も加わって、色々な事件にかかわるお話。
ライトで読みやすく、面白い。これまでのしゃばけシリーズと雰囲気は共通しており、読み終わってホンワカできる作品でした。
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さすが畠中恵。とっても読みやすくてテンポ良く読めた。話も短く、そこもまた読みやすい。解説にもあったけれど、お菓子の語感など大変秀逸。おいしそうだなと思いながら読んでいた。登場人物全員をどんどん好きになってしまった。
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明治維新という激動の時代で繰り広げられる若者たちのにぎやかな騒ぎと心温まる人間模様、珍しい西洋菓子に向けられる好奇心とが織り成す、華やかで可愛らしくも先が分からぬ不安定さをも描いている世界観の短編集だった。
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明治23年。西洋菓子屋を開く真次郎と、元幕臣の警官たち若様組が、騒動を解決するために奮闘するお話。
西洋の文化がどんどんと入ってくる忙しなさは、現代の私から見ると新鮮な感じがしました。
そんな目まぐるしく変わっていく世の中でも、いつの時代も変わらない人の悩みや苦労、求めるものがあるのだなぁと感じました。
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文庫版読破20171108。
次巻の「若様組」を読む前に読み直してみました。うん、読んだの大学生の頃だからだいぶ忘れてました(苦笑)シユウクリームとかアイスクリンが美味しそう!「しゃばけ」シリーズと違うのは、時代背景がかなりリアルだと言うこと。明治は新しいものを取り入れ、戦いの時代に逆戻りした時だったんだなぁ。
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【あらすじ】
西洋菓子は開化の夢――。
明治の築地居留地近く、甘い香り漂う風琴屋(ふうきんや)。今日もまた、お菓子目当ての若様たちが集って嵐が巻き起こる!
お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。
【感想】
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登場人物のキャラがたってる。
面白れー。
ほのぼのとしたストーリーで、のほほんと読めて
読み終わりがほっこり。
こゆうの好き。
ゆるーいの好きな方なら、是非読んでくださいまし。
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ぅむ。
別に、スリルがどうとか、手に汗握るとか、そういうのじゃないんです。だから、涙腺が緩むとかでもないし、感動した!!とかっていうのでもない。
こういう類の本で4をつけることは、私にはなかなか珍しいんだけれども。
なんていうか、新鮮だったんですよね。そしてなんというか、秀逸だった。
なんのことのない青春群像という感じなのだけれども、部隊が江戸→明治に変わって少し経った頃。そして、そのころのお話って切った張ったになりやすいと思うのだけれどもそうではなくて、そのころの「一庶民」のおはなし。皆生活していて。歴史とか、お上に文句とか、そういうことじゃなくて、(ちょっと戦争の下りは唯一そういう意味で意図的に組み込まれたのか、面白かったけど)当時の人たちだから出たのかもしれない視点で(そういう意味で場面設定が面白かった)若者たちの心を映し出していた。
そして、1話1話の小タイトルが「シュウクリーム危うし」、とか、「ワッフルス熱し」お菓子の名前になっていて、そのお菓子が活躍するとともに、その名前に思わず唸るようなストーリーがお菓子とは関係なく与えられているのですよ。
そういう、ひねった感が好きでした。
そして、最後のなんとさわやかなことか!!
風が吹き抜け、思わず微笑んでしまいました。
こういう読後の本は久しぶりだな~。
そこまで面白くはなかったです。
西洋菓子店の真次郎と巡査の若様組と呼ばれる元士族の長瀬達が明治時代の中で人の為に色々頑張る話…って感じでした。
他レビューで主人公が誰か分かりづらいというレビューが多かったですが、まあ真次郎なのでしょうが長瀬達巡査が主に動いてもいるので小説で一人を主人公としたい人には誰が主人公が分かりづらいという事なんだと思います、私も小説や漫画の主人公は基本的に一人がいいので誰か分かりづらい小説は嫌でした。
まあ明治時代の西洋菓子を各タイトルに使ってる割にはそこまでお菓子が話に絡んできませんし(毎回少し真次郎が西洋菓子を誰かに届ける、作るの描写があるだけで大部分は明治で起こった事件の話)どちらかというとミステリー小説だと思いました。
真次郎の幼なじみの沙羅との恋愛ものにしては、彼女も真次郎に婚約の結果がどうだったのか何故か意味深に質問の答えを隠していて結局真次郎が好きなのか最後まで分からないので…恋愛って感じではないですしね、真次郎に対して失くした似たリボン貰ってそれらしい感情出してる割には恋愛描写が少なすぎますから。
ちなみに明治の新聞社の悩み相談は本当はペットの犬や迷子の相談や恋愛やら浮気やら色々あったのですが、真次郎と長瀬のゴシップ的な感じだったので何かつまらなかったですね…まあ町民達を面白くさせる為に悪く書く新聞社記者も中にはいるのでしょうが。
ちなみにいくら薄給の巡査とお金があまりない西洋菓子店の店主とはいえ、お金に困った時だけ、やたらと成金の沙羅を頼りにするという点はどうなのかなと思ってしまいました…これじゃ二人はお金としてしか沙羅を見てない感じに思えます、まあそれだけ階級低い身分はお金を集めるのが大変な時代と職業だったのでしょうけど。
同作者の作品、明治金色キタンと明治妖モダンは面白い事を期待します。
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明治時代の息吹を感じられる作品を探していて見つけた一冊。畠中さんなら間違いないと思って読みました。
確かに世の中が大きく変わる途中の様子は感じられましたが、登場人物の言動やエピソードがなんとなくこの時代に馴染みきれておらず、上滑りしている印象を受けた。もう少し続けていくことによって落ち着いてくるのかな。
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読んだことない著者で、食べ物を題材にした小説は好きなので手に取る。時は文明開化の時代、西洋菓子を扱う主人公を取り巻く個性の強い登場人物たち。
話も面白かったのだが、もう少し濃いキャラクターを掘り下げて欲しかった。よって次回作を期待したい。
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明治になってから20年、没落した士族が警察官になる傍ら
居留地で西洋菓子店を営む元士族の真二郎と警察官たちのお話
江戸とか幕末を描いた作品は数あれど、明治の話は珍しい
でも貧民街のあたりは近代化されていない江戸っぽさを感じるんだけどね
漫画だけど、るろうに剣心とかそのあたりをイメージすればよいか?
各話でビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム等のお菓子がキーアイテムとして出てくる
ストーリーとしては日常系ミステリ的な要素も少し
続編はいくらでもありそうな感じだけど、どうなんだろうね?
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しゃばけに比べて、時代考証が雑?かも、しれない
しゃばけの方はスっ、と江戸の世に入り込めたけれども、うまく明治時代に馴染むことが出来なかった。キャラクターがちょっと現代寄りなのかもしれません。
でも、なんとなく優しい雰囲気があって、読み物としては十分おもしろかった。ビスケット買って帰ります。
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本屋に並ぶ最新刊が気になり、まずは初めからということで読んでみた。
期待したほどではなかったけど、面白くないわけでもなく。ただ、話にまとまりがあまりないなぁ、と感じた。繋がり方が上手くないというか。
ワッフルとか普段食べたいと思わないけど本の中に出てくるとすごく美味しそうなものに感じます
2016.5.8
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息抜きに軽く読める作品。
バターとかそういう字をかいてたのね〜、分量を匁で書かれても調べなきゃわからない(笑)って感じで読んでました。
畠中恵氏の作品のヒロインはいつの時代も強く先進的な女性が多いですね。
真次郎くん尻に敷かれそう(笑)
コレラのストーリーはきちんと風呂敷をたたんで欲しかった。
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明治維新の頃のお話。
真次郎、長瀬、沙羅が中心となる。
今でいうシュークリームやエクレア、
アイスクリームなどなど、
おいしそうなものもたくさん。
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アイスクリンなど、美味しそうなお菓子が沢山出てきた。
話としては、ちょっと突飛というか、現実味がないというか…、まさにいつもの畠中ワールドという感じ。
しゃばけシリーズはそういうお話だから良いのだが。
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時代が「江戸」から「明治」になった後の東京が舞台。
西洋菓子職人の主人公。
元士族で警察官となった友人たちは「若様組」と呼ばれている。
彼らのまわりで起こる事件。
ちょっと期待はずれな部分もあり・・・
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「若様組まいる」とは違い、今回は洋菓子屋を経営したばかりの真二郎が主人公。
相変わらずみんないいキャラです。
が、若様組~のほうが面白かったかな。
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「若様組まいる」の前編に当たる小説である。ただし、出版された時期はこちら「アイスクリン強し」のほうが先である。明治になり、職を失った旗本の若様たちは警官になる。「若様組まいる」は警官になるまでの話だが、ここでは警官になった後にちょっとした奇妙な事件に巻き込まれる中、事件を自ら複雑にしながら解決するお話。複雑にしてくれる仲間と、それをまとめてくれる仲間。そんな掛け合いが面白い。スピード感あって読める。このシリーズに続編はでるのか、気になるところだ。
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実質は、★3.5。
明治期の元氏族の青年を中心とした物語。
警察官になったものもいれば、
洋菓子屋になったものもいます。
いやぁ、洋菓子の名前が色々出てきます。
もう少し、お菓子の描写が多いと、
もっと良かったとは思いますが、
お菓子の名前に関係付けた、
各事件のお話は、中々面白かったです。
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読んでから時間がたったので記憶があいまい。
なじみのない菓子や、知ってる菓子の古い表記があって、興味をそそる。
ストーリーがちょっとわかりにくい(しゃばけと同じ)。
ヒロイン(成り金の娘で、賢く勝気)が学校では同性から好かれていないところがリアル。
皆川くんや若様組は悪くないけど、名前を覚えられない。
全体に三浦しをんぽい、と思った。
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期待外れとまでは言わないが、勝手に期待しすぎたかと思い直している。
とはいえ、タイトルは目を惹き、装丁も良く、設定も独自性があって心惹かれる作品なのだから、期待もまた当然だったかな。それだけに残念である。
まず、タイトルから想像するほどには西洋菓子は関わってこない。何よりここが残念だ。お菓子屋の面目躍如たる描写は「チョコレイト甘し」に限られる。
また、伏線が弱い。どの短編も、解決するときに唐突に新しい話を始められたような印象を受けてしまったのだ。これまた残念。
そして何より、主人公を絞らなかったために作品としてブレている。真次郎か、長瀬か、沙羅か。誰かにもっと焦点をあわせた方がよかったと感じる。結局なんの物語だったのか定かでない。
しゃばけではあまり感じなかった不味さをいろいろ感じてしまった。良い設定だし、語彙の選び方も遊びがあって楽しかっただけに、残念である。
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「しゃばけ」シリーズの畠中さんだし、タイトルがよかったので
手にとってみました。
時代背景が、とても興味深かったです。
幕府が崩壊して、明治という新しい時代が来て…。
今までチョンマゲに着物が普通だった世界から、
急に髷を落として洋装になるんだもん、その変化といったら、相当なもんじゃないでしょうか。
若様組のように、食うに困って警察官になる、という人も、結構いたのかな。
新選組の斉藤一も、そんな感じだったんだろうか……。
と、時代はよかったのですが、その他が私には「う~ん」でした。
もっと洋菓子屋さんがメインで、お菓子のことが結構出てくるものかと思っていたら、食べ物がメインだった話って、結局一話目だけ?
後はタイトルにお菓子の名前があっても、サラ~ッと流されちゃってて、ちょっと期待外れでした。
それに登場人物のことが、よくわからなかった…。
真次郎と若様組の関係とか、若様組のそれぞれの人の背景とか、
そういうのもっと詳しく書いといてほしかったなぁ。
これが出た後に「若様組まいる」という本も出たらしいのですが、
ひょっとしたらそっちを先に読んだ方がよかった?
謎解きもな~んかちょっと……という感じで、
時代はいいのに、惜しいなぁと思いました。