畠中恵のレビュー一覧

  • こいしり

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    シリーズ第二弾。
    内容は、もののけの出ない「しゃばけ」シリーズ、みたいなもんでしょうか。

    事件と人情もの。事件といっても殺伐としたものはないので、読後はほっこりします。
    これは、この作者の特長ですね。

    このシリーズはまだ続くようです。

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    2014年01月31日
  • アイスクリン強し

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    読んでから時間がたったので記憶があいまい。

    なじみのない菓子や、知ってる菓子の古い表記があって、興味をそそる。
    ストーリーがちょっとわかりにくい(しゃばけと同じ)。
    ヒロイン(成り金の娘で、賢く勝気)が学校では同性から好かれていないところがリアル。
    皆川くんや若様組は悪くないけど、名前を覚えられない。
    全体に三浦しをんぽい、と思った。

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    2013年12月04日
  • アイスクリン強し

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     期待外れとまでは言わないが、勝手に期待しすぎたかと思い直している。
     とはいえ、タイトルは目を惹き、装丁も良く、設定も独自性があって心惹かれる作品なのだから、期待もまた当然だったかな。それだけに残念である。

     まず、タイトルから想像するほどには西洋菓子は関わってこない。何よりここが残念だ。お菓子屋の面目躍如たる描写は「チョコレイト甘し」に限られる。
     また、伏線が弱い。どの短編も、解決するときに唐突に新しい話を始められたような印象を受けてしまったのだ。これまた残念。
     そして何より、主人公を絞らなかったために作品としてブレている。真次郎か、長瀬か、沙羅か。誰かにもっと焦点をあわせた方がよか

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    2013年12月04日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ。
    シリーズ第9弾。
    今回は切ない話から始まります。
    屏風覗きや他のつくもがみたちを失ってしまう話から始まり、時間を遡るように他の妖怪や、若だんなの恋、水害などの話が展開する。
    「あの日右の道を選んでいれば、未来は変わったのだろうか」と言うのがテーマで、題名の「ゆんでめて」は「弓手(左手)馬手(右手)」のこと。
    最終話で、本来進むべきはずだった道へ進み、今までの話がなかったことに感じられますが、これから起こるということであり、なかったことにはならない。
    次作にも絡んでいるようで、次を読むのが楽しみ。

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    2019年01月13日
  • ゆめつげ

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    ネタバレ

    江戸のしがない神社の息子2人、弓月と信行。のんびりとした兄、弓月はしっかりものの信行にいつも叱られっぱなし。そんな弓月は夢に入って過去や未来を見る「夢告」を行うことができるが、その結果はいつも芳しくない。
    ところが、さる大きな神社の権宮司がその夢告を見込んで、大店の一人息子の行方を占って欲しいと頼んできた……

    夢告という特別な能力に加え、ミステリー、政治などが絡まって最後まで楽しめました。
    幕末という動乱の時代を市井の人々がどう生きたかという様子も垣間見ることができました。

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    2013年11月07日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

     色々浮気して戻ってみれば、やっぱり畠中さんは江戸物が一番良いかも、と思ってしまった一作。馴染みの薄い「留守居役」の仕事に焦点を当て、裏舞台での駆け引きが分かりやすく描かれていて、本の厚さを気にすることなく没頭できました。平々々凡々々と語られる主人公に親近感を覚え、中盤以降の見違えぶりに嬉しくなる人も多いのでは。どうでもいいですが、嘉祥菓子よりも最初の方で出てきた芋菓子の方が美味そうだと思った私は根っからの庶民です(笑)

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    2013年11月06日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    時代ものは面白い。
    太平の江戸、新米藩留守居役ご活躍の話。
    みんな少し人が好すぎる。お主も悪よのぉがいないとちょっと塩味が足らないかな。

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    2013年11月05日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    眉目秀麗な兄の務めていた江戸留守居役を、ひょんなことから突然継ぐことになってしまった平々々凡々々(と本に書いてある)な弟、新之介。
    ただでさえ資金繰りに苦しむ多々良木藩、印旛沼の開拓というさらに莫大な資金が必要なお手伝い普請からどうやって逃れるか、新之介たちの奮闘を描いた話。

    ストーリー自体はハラハラドキドキとてもおもしろかったけど、このストーリーならもうちょっとページ数少なく一気に読みたかった気も。
    逆に、兄がなぜ切腹したのか、両親や妹(けっこうキーパーソン)との関係など、新之介の家族に関する描写はもっと掘り下げてほしかった。

    それと岩崎様、さぞかし素敵な方と思うのだけど、挿絵を見ると・

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    2013年09月25日
  • 若様組まいる

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    若様達がどうやって巡査になったのかわかる一冊でした。二ヶ月で実践てなかなかスパルタですね。それにしても園山さん手刀で襖を真っ二つとは・・・しかも極冷静に姫田のだめっぷりを語るあたり大物です。

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    2013年09月23日
  • 若様組まいる

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    巡査教習所が舞台ということもあり、登場人物が多く、活躍しない人物もあって、場面をイメージしながら読むには苦労しました。

    登場人物一人ひとりのイメージを、園山さんくらい、もっと深く書いて欲しかったかなぁ。

    主要人物のスピード感と、事件解決までのストーリーのスピード感の差が残念な気が…。

    でも、世が世なら、立派に家督を継げたはずの「若殿様」達が、それぞれの苦悩を抱えながら事件に立ち向かって行くストーリーは、面白い切り口だなぁ、と。

    畠中さんの初読本でした。次は「アイスクリン強し」を読んでみたいと思います。

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    2013年09月23日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    駄目っ子新之介がお家の大事に立派に成長するお話かと思いきや、やっぱりどこか要領の悪いことでしたが無事解決して良かった。それにしても岩崎殿・・・あれだけ美男だと聞いたらどんな男前かと気になるじゃありませんか。次回に続いて欲しいです。

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    2013年09月10日
  • つくも神さん、お茶ください(新潮文庫)

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    『しゃばけ』シリーズの畠中さんのエッセイ集、
    長らく積読状態でしたが『本の運命』に引き寄せられるように。

    ただひたすらに、「本が好きなんだなぁ」と、
    そんな想いが伝わってきて、楽しくさらっと読めました。

     “首までどっぷりと“ヨム”にはまりたい”

    本を読むために半ドンになんて、羨ましい。
    なかなかそういった時間を作ることは少ないので、今度試してみよう。。

    そうそう「本」の中に出てくる料理を再現とは、、凄いですね。
    久々に『鬼平犯科帳』を読みたくなってまいりました。。

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    2013年08月12日
  • こいしり

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    このシリーズはなかなかさくさく読めないな~。と思っていたのだが、理由は主人公の中に「後悔と想いと未練」が有るから物語の粘度が高くなるのだろう。畠中先生の軽妙なものとは微妙に別ラインか?

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    2013年06月29日
  • こいしり

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    20130528

    短編集

    こいしり
    みけとらふに
    百物語の後
    清十郎の問い
    今日の先
    せなかあわせ

    食指がなかなか動かなかったけど、やっと読めた。
    前作より面白かったと思うけど、なんとなくぼんやりした印象なんだよねぇ・・・
    でも主人公たちの身辺がどんどん変わっていく楽しみがあって続きも気になります。

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    2014年03月22日
  • つくも神さん、お茶ください(新潮文庫)

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    ちょっと読みにくい部分もあり、読みやすい部分や興味深い部分だけさらりと読んでみました。
    著者の「食」に関する興味や、その丈夫な胃袋には感服。中国爆食ツアーのお話はおもしろかったです。

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    2013年05月13日
  • ゆめつげ

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    ネタバレ

    時は幕末。舞台はお江戸。
    夢告ができるがおっとりとしていて一見頼りない兄と
    その兄を理解し支えるしっかり者の弟。
    貧乏神社の禰宜兄弟が主人公です。

    何年も前に行方不明になった札差の息子の捜索から始まり、
    町に横行する辻斬り、倒幕運動や寺社の未来にまで話は広がります。

    話をやや広げすぎた感があり、
    終わり方があっけないというか尻切れトンボのように感じましたが、
    しゃばけシリーズとは一味違った面白さがありました。

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    2013年04月28日
  • つくも神さん、お茶ください(新潮文庫)

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    ネタバレ

    畠中作品はどれもすきなので、エッセイにも手を出してみた。ただ、最初の方のお話の書き方が僕に合わずとても読みにくかった。途中から普通の文体になりそこからは問題なかったのだけど。
    作者の考えが語られる部分も少なく、あまり読んでいて面白くなかった。

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    2013年04月02日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    もし、あのとき、右でなく左を選んでいたら。ifをテーマにしていることは、すぐわかるが、時間はリセットされてしまったのかと考えると釈然としない。Aの事柄がBに繋がりと云う訳でなく、それぞれは独立した物語だしね。
    解説によれば、完全にリセットされてわけじゃないとのこと。
    こちらが大切な何かを読み落としているかなと思うが、著者と当方のリズムがズレテきているような気が前作からしている。
    とりあえず、続巻まで判断を留保したい。

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    2019年05月02日
  • つくも神さん、お茶ください(新潮文庫)

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    『しゃばけ』シリーズで、歴史小説とファンタジーとの取り合わせという新しい世界を提示してくれた、畠中恵。
    その初となるエッセー集が文庫本になっていたので、読んでみることにしました。
    作家デビュー以降に、著者が雑誌等に寄稿した文章が、集められています。
    身辺雑記的なものも多いのですが、特に中核となっているのが、「読書」に関する記述です。
    「思い出の本」や、文章を書く立場となって気をつけていることなどが、畠中恵らしい独特の文章で書かれています。
    長編小説が終盤に差し掛かった時の感覚などは、自分が感じていることにとても似ていて、親近感が持てました。
    その他、著者が本を楽しむポイントというのが、著者自身

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    2013年03月14日
  • つくも神さん、お茶ください(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「しゃばけシリーズ」のファンなので、作品裏話などを読みたくて購入。
    最後まで飽きずに読み終えましたが、相性とか好みによるのでしょう、
    この作者の文章は、エッセイよりも小説のほうが私は面白いと感じました。

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    2013年01月01日