畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸時代を舞台にしたファンタジー小説『しゃばけ』シリーズの作者、畠中恵。
この作家さんが明治時代を舞台に描いた小説が、『アイスクリン強し』。
西洋菓子作りにいそしむ主人公の友人として、作品のなかで存在感を放っていたのが、明治の街を守る巡査たち。
今回は、その巡査たちが主人公になった作品です。
時は明治20年。
かつての幕臣の当主の息子で、”若様”と呼ばれる20歳前後の若者たち。
しかし時代は変わり、禄がもらえなくなった家で、まだ残る元家臣たちを養わなければいけない年代へとさしかかります。
人生の岐路に立った彼らが、リーダー格である長瀬の発案で、巡査となるべく、開設された教習所に通うことになります。
教習所に集まってきていたのは、官軍側、元町人などなど、出自様々な個性的な面々。
さらにはクセのある、教習所の所長、幹事(教頭)、そして教師陣。
このようなメンバーの中で当然のように起こる、諍いの数々。
教習所を無事に卒業するために奮闘する、長瀬をはじめとする若様たち。
そして全編を通じてからんでくる、ピストルに関する事件。
これら大波小波のストーリーが、作者独特の優しいタッチで、描かれていきます。
明治を舞台としたミステリーとして楽しめる作品なのですが、それ以外にも、
・江戸時代と維新時の影響が交錯する、身分間の微妙な関係
・立ち上げ初期の、警察官養成のしくみ
などが伺えて、興味深く読むことが出来ました。
シリーズものなので、登場人物の”キャラクターだのみ”の匂いも感じますが、そのなかでストーリーや時代背景を楽しませてくれるというのが、この作家さんの一味違うところですね。
今回もいっきに、読み進めてしまいました。 -
Posted by ブクログ
長かった。。。
本当にあった役職なんであろうと思うけど。。。とっても調べてあるなぁと思ったけれど。。。
長い。話が上手くて引き込まれて、すらすら読めるのが救いだったけれど。けどやっぱり長かった。
天地明察のような雰囲気。話の流れもだいたい一緒で、自分の意思とは関係なく職務絡みで主人公が振り回され、最終的に大事を成す、という。
そう言っては元も子もないんだけれど、天地明察読んでれば別に読まなくても良かった。。。かなぁ。
あちらは史実らしいので、当たり前だけど登場人物に厚みがあるし。
泣ける…!!ってシーンもなかったし、達成感も天地明察ほど感じなかったし、やっぱり読まなくても良かった。。。かも。
とっても偏見でしかない個人的な意見ですので悪しからず。 -
Posted by ブクログ
眉目秀麗な兄の務めていた江戸留守居役を、ひょんなことから突然継ぐことになってしまった平々々凡々々(と本に書いてある)な弟、新之介。
ただでさえ資金繰りに苦しむ多々良木藩、印旛沼の開拓というさらに莫大な資金が必要なお手伝い普請からどうやって逃れるか、新之介たちの奮闘を描いた話。
ストーリー自体はハラハラドキドキとてもおもしろかったけど、このストーリーならもうちょっとページ数少なく一気に読みたかった気も。
逆に、兄がなぜ切腹したのか、両親や妹(けっこうキーパーソン)との関係など、新之介の家族に関する描写はもっと掘り下げてほしかった。
それと岩崎様、さぞかし素敵な方と思うのだけど、挿絵を見ると・・・???
あと、『ちょちょら』という題名と内容が合っていないような。
とはいえ、続編のありそうな終わり方、次も読んでみたい。