畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ江戸の町を舞台に、器物に宿った妖が大活躍する「つくもがみ」シリーズ。
本作、てっきりシリーズの続き!?と思い購入しましたが、違いました笑
ただ、どういう方が書いているのかが分かり、なかなか面白かったです。
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なかなか変わった経歴の方ですよね。
もともと漫画家志望で、就職歴もあり、漫画家アシスタント経験もあり、その末に文章教室に通い(七年!)、最終的に『しゃばけ』で賞をもらって作家デビュー。そしてその時齢四十を過ぎていたとのこと。
そんな筆者の、読書論エッセイ(作品を戸建ての家にたとえ、その中に主人公や登場人物が住まう)、過去の名作(文学作品、映画作品)に寄せた小文、書評、はたま -
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ネタバレ
そこまで面白くはなかったです。
西洋菓子店の真次郎と巡査の若様組と呼ばれる元士族の長瀬達が明治時代の中で人の為に色々頑張る話…って感じでした。
他レビューで主人公が誰か分かりづらいというレビューが多かったですが、まあ真次郎なのでしょうが長瀬達巡査が主に動いてもいるので小説で一人を主人公としたい人には誰が主人公が分かりづらいという事なんだと思います、私も小説や漫画の主人公は基本的に一人がいいので誰か分かりづらい小説は嫌でした。
まあ明治時代の西洋菓子を各タイトルに使ってる割にはそこまでお菓子が話に絡んできませんし(毎回少し真次郎が西洋菓子を誰かに届ける、作るの描写があるだけで大部分は明治で起こった事件の話)どちらかというと -
Posted by ブクログ
「地位は人をつくる」というが、お馴染みの面々もそれなりに様になってきた。そんな中、代理ではあるが新人町名主が登場する。重責を担えば成長するとも限らないようだ。責任と己の力量を客観視できなければ、立場に溺れてしまうらしい。
組織の在りかたについても考えさせられた。優秀なリーダーがきっちりと組織を束ねているのは、とても分かりやすく良い組織に見える。けれども、そのリーダーが抜けるとたちまち混乱する。リーダーが迷走したら歯止めが利かない。
「うちのリーダーは出来が悪い」と、部下が愚痴をこぼしながらも一肌脱ごうと働いてくれる。そんなリーダーのいる組織の方が、健全なのかもしれない。
人のつながりを大事にす -