畠中恵のレビュー一覧

  • ころころろ(新潮文庫)

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    シリーズ第8弾。
    短編集ですが、それが全て一つのテーマで繋がっていて、最後はまとまるという形です。
    時間をおいて読むとなかなか繋がらなくて読み直したりしましたが(笑)面白いです。
    困った母親が出てきたり、鬼のような女が出てきたり、人間臭い神様が出てきたり・・・と様々です。

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    2019年01月13日
  • ころころろ(新潮文庫)

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    江戸の大店廻船問屋兼薬種問屋長崎屋の一人息子の身体の弱い若だんなと彼のとりまきの妖たちが巻き起こすユニークな推理小説、しゃばけシリーズ第8弾。5編のストーリーでそれぞれなりたっていますが、全体としては、若だんなの失明の謎を解明する話になっていました。

    12歳のときに生目神とかかわっていた若だんなは、ある日急に目が見えなくなります。その原因が最初はわからず、忠実な若だんなの「兄や」たちは若だんなの目を治す方法をみつけるのに悪戦苦闘。どうやら、生目神に原因がありそうだということで、生目神を捜す旅に出た仁吉、夢の中で生目神の謎をとくため深い眠りへついた佐助。命がけの二人の活躍が実を結び、生目神が捉

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    2017年11月09日
  • こいしり

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    「まんまこと」の続き。みけとらふにと3匹も子猫が出てきて嬉しいかぎり。ふにぃ〜っと鳴くふにと遊びたい。主人公麻之助がしっかりもののお寿ずさんを嫁にもらいましたが、相変わらずぷらぷらふらふらしながら、でもきっちり厄介ごとを片付けています。最後にはお寿ずと2人して謎の懸想文を書いた人物とその思い人を探し出す。すっかりお寿ずも麻之助のペースに巻き込まれている。でも2人並んで歩く後姿が幸せそうです。お由有さんへの思いもまだ残っているようですが。

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    2017年10月16日
  • 百万の手

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    音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。両親を助けようと夏貴の目の前で燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に親友の声が聞こえてきた。彼の遺した携帯から。そして画面には死んだはずの彼の顔が…。不審火の真相を調べてほしいと彼は言う。家のなかに火の気はなかったし、消火活動も終盤に近づいて、なお激しく燃え上がった不可解な火事だった。放火なのか?なぜ正哉と彼の両親は死ななければならなかったのか?携帯から語りかける友人との二人三脚で、夏貴が探り出した驚愕の真相は…?
    畠中恵、初の現代小説。ファンタスティック・ミステリ。

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    2011年09月28日
  • ゆめつげ

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     しゃばけの様に妖は出てきませんが、主人公は夢の中で未来や過去をお見る不思議な力のある弓月禰宜。すごい力を持っているのにほんわかのんびり、弟にもしかられてばかり。 刀を振り回す浪士がいっぱい居て、何度も切られそうになったり吐血したり。浪士の目を盗んで脱出したり。ストーリーははらはら、ひやひや。 3人の新太郎候補の中から新太郎を見つけたり、ミステリー要素もあり面白かった。

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    2017年10月16日
  • 百万の手

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    「しゃばけ」とは全く違う,という感想もあるようですが,「反魂香」の現代語訳ってもしかして「クローン技術」?と思い至りました。
    死んだ親友が携帯電話に現れるのは,謎の解明を主人公に託すためと考えれば,途中で消えるのもうなずけるかな。ホストの東さん,実は超伝統のある家の出身で,びっくり。礼儀にうるさいし。いいキャラですね。

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    2011年09月12日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ 第5段今回は長編です。うそうそたずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ。神様の中にも自分に自信が持てずに、千年ほど迷い、うそうそ己を探し続けている方もいるとか。箱根に湯治に行ったのに、お風呂にも入れずまたまた事件に巻き込まれる若だんな。それぞれの正義が話をややこしくする。みんな目の前の事しか見えてなくて、自分の信じる正義の為なら他に害が及ぼうが頓着しない。神様すら、自分の気持ちに振り回されているのに病弱な若だんなだけは大きな視点を持っている。若だんなは、何かちょっと人とも妖とも違っているようだ。すごいなーと思う部分もあるのに全然格好良くない。十八歳になる若旦那なのに、童のお比

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    2017年10月16日
  • ゆめつげ

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    ネタバレ

    小さな神社の神官を務めるのんびり屋の兄・弓月、しっかりものの弟・信行。
    弓月は夢からお告げをえることが出来る『夢告(ゆめつげ)』の力を持っていた。普段はあてが外れたことばかり見ていた弓月だったが、なぜか大店の一人息子である『新太郎』を探してほしいと頼まれ…

    主人公・弓月ののんびりだけど飄々としたところが憎めなくて良い。
    幕末の混乱と事件が交錯していく点は面白いが、説明が長いと思う。
    ただ、一気に読めた。
    出来たらこの弓月の活躍(?)の続きをまた見たい気がする。

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    2013年05月01日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    「はるがいくよ」がすごく良かった。1000年以上生きる妖からしたら、人の一生も桜の花弁と同じくらい短いのだね。だけどやっぱり、1000年も生きたいとは思わないもんな。

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    2017年10月16日
  • ねこのばば(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【しゃばけシリーズ03】
    短編集。
    於りんちゃんとお雛さんがでてくる「花かんざし」が一番好き。
    相変わらず鳴家が可愛いし、於りんちゃんを助けようと抱きかかえて走る獺がいい。
    事件ごとに変わる登場人物の中で、お雛が一番のお気に入りです。

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    2025年04月10日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    【しゃばけシリーズ02】
    短編集。
    若だんなのまわりの主要な登場人物のキャラ(栄吉や松之助・仁吉)が際立つようなお話が多く面白かった。

    「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見しこと」の6篇収録。
    何度読んでも面白い。

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    2022年11月04日
  • まんまこと

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    「しゃばけ」シリーズの畠中恵の江戸庶民ものの別シリーズ。
    両方とも町民の跡取り息子が主人公だが、しゃばけの一太郎が病弱で妖(あやかし=妖怪)に囲まれて暮らしているのに対し、まんまことの麻之助は、やんちゃな遊び人でお気楽に過ごしている。でも二人とも、賑やでいなせな江戸市井で活き活きと活躍していく。

    江戸は神田の町名主の跡取り息子麻之助は、嫌々ながら父親の名代として町内の揉め事の仲裁を任される。町内の者たちは、このお気楽ものが本当に仲裁を出来るのかと心配するが、意外とちゃんとした裁定を行っている。
    お、なかなか鋭い推理だね。えっ、そう裁定するの、憎いねぇ。う~ん、なかなか粋な計らいじゃないか・・

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    2019年01月16日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    若旦那の友達である菓子司三春屋の息子、栄吉が主人公の「餡子は甘いか」が泣かせます。菓子屋の跡取りなのに菓子作りが下手な栄吉ですが、それでも菓子を作るのが好きで、努力を続けていくのだと決心します。周りの大人たちが、栄吉のゆっくりした成長ぶりを認めて、急かさずに見守っている感じも好きです。
    巻末に高橋留美子との対談も掲載されていて、お得感がありますよ。

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    2019年01月16日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    相変わらず、鳴家たちが可愛いです。若だんなに愛されていますね~。
    その若だんなは、両親や妖の兄やたちに愛されていて…。
    長崎屋には、いつも愛が溢れています。

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    2019年01月16日
  • いっちばん(新潮文庫)

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     おなじみ畠中さんの「しゃばけ」シリーズの中の1冊です。文庫で発刊になったので買いました。
     若旦那を始め登場人物もなじみですし安心して楽しめる一冊です。

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    2019年01月16日
  • つくもがみ貸します

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    100年以上大切に使われてきた「モノ」だけがなれる「つくもがみ」。これを貸して商売をする姉弟(本当のではないが)の物語。つくもがみ達の自分勝手な解釈や会話が楽しい。
    若だんなシリーズの鳴家たちとはまた違った展開で、楽しく読めた。これまたシリーズ化して欲しいところ。

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    2016年07月31日
  • ねこのばば(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久しぶりに「しゃばけ」シリーズを読みました。
    今回のは、ちょっと切なかったなぁ。
    最後の話がそうだから、切なく思ったのかな。
    若だんな、病弱だけどお家がお金持ちだから不自由なくて、親や手代たちに愛されて、友達もいて、好きになってくれる子もいて……なんて、「いいご身分じゃないの」と多少の嫉妬も挟みつつ読んでいたけど、やっぱり体が弱いっていうのは一番のネックで、自由に出かけられないし、自分が長く生きられるかわからないから、想ってくれる子に「うん」と言えなくて……。
    そんな若だんなの思いがすごく切なくて、今回で若だんなに愛着がわきました。
    う〜む、しゃばけシリーズ読むのしばらくお休みしてたけど、もっ

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    2023年09月01日
  • 百万の手

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    中学生・音村夏貴は火事で親友を失った。嘆き悲しむ夏貴に、死んだはずの親友が携帯から語りかけてきた。不審火の真相を調べて欲しいという彼の悩みに夏貴は立ち上がり友の魂と二人三脚で真相を探り出す。ファンタジック・ミステリー。

    面白かったです。
    親友や仲のよくなった女の子が途中で退場してしまうのが違和感あったけど。
    あと、義父がホストクラブの経営者だとか病院の描き方などちょっとミステリーとしてのリアリティが薄いなとも感じましたが・・。

    そういう欠点をさしひいても読みやすく、スピーディーに話が進み最後の方はドラマティックで、全体として面白く読めました。生命工学も興味のある分野だし・・。

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    2009年10月07日
  • 百万の手

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    ミステリーです。途中で思わず「嘘…」って否定したくなる悲しい展開もあって吃驚。でも物語はそこで終わらず続いていくんです。ゾワゾワしました。

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    2009年10月04日
  • 百万の手

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    『しゃばけ』シリーズとは完璧に趣向が違った。だけどなんだか雰囲気が同じだと感じたし、主人公がやっぱり病弱なのには少し笑えた。読みやすくて面白かったけど、まさか話が人工授精やクローンの方に流れていくとは思わなかった。

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    2009年10月04日