畠中恵のレビュー一覧

  • けさくしゃ(新潮文庫)

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    今人気の、書店もの、出版社もののお江戸版!
    さすが、目の付け所が違う。
    江戸の出版のシステムもいろいろ分かったし、決まり事やお上の締め付けも厳しいために様々な事件が起きたり、楽しい。
    江戸時代の人たちは、本文の中にも書かれていたけれど、読み書き人口が高くて、大勢の人が読書を楽しんでいた、日本が世界に誇れることだそうだ。
    本を出すことが危険だった時代でも、人を楽しませ、自分も楽しい、『戯作』をやめられなかった種彦先生。
    この「なにがあってもやめられない」感は、もちろん畠中さんの気持でもあり、創作する人に共通する活力の素なのだろう。

    善さんが素敵でしたよ。

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    2017年06月02日
  • こいしり

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    古町名主の跡取り息子,麻之助の飄々とした佇まいがなんとも言えず,遊び人風ではあるが,肝心なところでは間違わない,筋の通ったところが魅力的だ.連作短編風のちょっとしたミステリー仕立てで物語は進んでいく.なんでもない日常に積み重ねのようで,しっかり時が流れていくのもいい.

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    2015年07月06日
  • 百万の手

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    畠中恵氏の数少ない現代小説。
    こんな感じのミステリーも書かれるんですね。
    放火殺人がまったく別の方向へと導かれていくんですね。。。
    権力欲と倫理の対決だったのかもしれない。
    ラストは主人公が自立していこうとする姿勢が見えたのが救いかも。

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    2015年05月31日
  • けさくしゃ(新潮文庫)

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    なにがあっても「書く」ことを止められない、お武家さんのお話。
    物書きの業ですなあ・・・。
    当時の出版事情(言葉の意味等)もわかって面白かったです。

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    2015年05月23日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    江戸の大店、長崎屋の跡取り息子と妖たちが、困った人間や妖の頼みごとを解決していく。全5編からなる。悪い妖は登場しない。読みやすくて、面白かった。

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    2015年05月21日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    冬吉だのねね子だの、きれいさっぱりわすれてた。一応単行本最新刊以外は全部読んだんだけどなぁ。もう一回シリーズ後半読み直さないとなぁ。話の作り方としては円を描けていて、そこがとても好き。

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    2015年04月17日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『こいしくて』
    一太郎の周囲に集まる病の神様と時花神。通町で巻起こる恋愛の騒動。橋に結界をはる橋姫が消えた京橋。

    『やなりいなり』
    一太郎が寝込む離に現れた幽霊。昼間から現れる不思議な幽霊。薬に執着するが何故幽霊になったのか?駿府から江戸にやって来た盗賊団。幽霊・猪吉が川に投げ込まれた理由。

    『からかみなり』
    一太郎の父親・藤兵衛が三日間も長崎屋に帰ってこない。様々な想像をするアヤカシたち。通町で起きる小雷。藤兵衛が連れて帰ってきた子供の正体。

    『長崎屋のたまご』
    空から降ってきた玉。家鳴が遊んでいる内に外に飛び出してしまう。玉を追う家鳴たち。長崎屋にやって来た百魅。玉と落ちた九十八魅を探しにきた三十魅。百魅と三十魅の兄弟喧嘩。まだ姿を見せない九十九魅。

    『あましょう』
    栄吉の働く安野屋で喧嘩をする五一と新六。勝手に房州に行った五一を責める新六。新六の妹と五一の破談。新たな妹の縁談のために見映えの悪い女と縁組みする新六。新六の嫁になるおえんに迫る人伐りに刺される五一。

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    2015年02月12日
  • こいしり

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    江戸の言葉を少しずつ覚えてきたかも!
    昔の事を想像しながら読めて楽しい。
    登場人物たちのこともとても好きになりました。

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    2015年02月03日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズがついに明治突入!

    主人公は仁吉。前世で死んだ一太郎の生まれ変わりを探しています。

    明るくなった現世で、妖怪達が人に擬態するなどして世知辛く生きてます。人の側も動乱の時代で、それに伴う犯罪とか。

    最後は一太郎の生まれ変わりと思われる人に会えそう!ってとこで終わります。

    わかってたけど、やっぱりあのグループにも終わりの瞬間があったのだなーと淋しくなりました。

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    2020年11月21日
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻

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    畠中恵の『しゃばけ』コミカライズ。
    高橋留美子を筆頭に7人の作家によるアンソロジー。

    こちらは、色男の仁吉の巻ということで恋バナ成分もいくつかあり。
    あと猫又の「小丸(こまる)」カワユス。

    こちらも原作を読んでいると楽しみが増す構成なので、まずは原作の一読を。

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    2015年01月19日
  • アイスクリン強し

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    登場人物のキャラがたってる。
    面白れー。

    ほのぼのとしたストーリーで、のほほんと読めて
    読み終わりがほっこり。
    こゆうの好き。
    ゆるーいの好きな方なら、是非読んでくださいまし。

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    2015年01月15日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけのシリーズより良かったです。
    できれば、続きを読みたいです。
    この物語のように、ベテランが、未熟者の主人公を、表ではボロのカスのと小突き回しているようで、裏に回って何かと支えているような話は、結局そんなにひどい事にはならないであろうなと安心して読めるので、割と好きです。

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    2015年01月05日
  • つくもがみ貸します

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    若旦那シリーズとは違う妖たちの登場するストーリー本。これはこれで江戸時代の風俗が目に浮かび面白かった。

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    2014年12月14日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

    畠中さんの新シリーズ。しゃばけシリーズはまだまだ続いていきますが、江戸を舞台にした新しい世界が広がりました。主人公は、まぁ出だしの書きっぷりからよくわかる、頼りない感じの新米江戸居留守役。主人公を取り巻く登場人物のほうが頼りになる感じなので、ところどころで主人公に対してイラッとしたりしてしまいますが、話が進むにつれ新しい一面が見え、少し強くなり、最後は大役を演じきる。
    最後まで飽きないストーリーでした。そして、やはりお菓子が出てきましたね。畠中さんの本読んでから和菓子が食べたくてたまらなくなりました。
    次はどんな話が展開されるのか楽しみです。

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    2014年12月05日
  • こいわすれ

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    江戸を舞台に妖(あやかし)たちが活躍する『しゃばけ』シリーズで、新たな時代小説の形を提供してくれた、畠中恵。
    同じ江戸を舞台に、妖怪たちを登場”させない”物語が、『まんまこと』シリーズです。
    本作品はその第三弾。
    今回も、舞台は江戸、そして主人公は、町名主の跡取り息子、麻之助。
    現代で言うところの刑事事件を扱う奉行所に対して、民事事件を扱うのが、町名主。
    今回も、持ち込まれるさまざまな厄介ごとを、麻之助とその仲間たちが解決していく姿が、6つの連作短編の形で、描かれています。
    物語の楽しみの中心は、「謎とき」。
    それに加えて、今回の作品では、麻之助の妻、お寿ずの懐妊が、連作短編を通じての大きな柱になっています。
    そしてそれぞれの短編の中でも、江戸時代の結婚や宝くじ(富くじ)のしくみ、カレンダーの取り扱いなど、当時の生活の一端が垣間見れられる「なるほどな」という要素が、散りばめられています。
    「今後、どうなっていくんだろう」という形での終わりだったので、続編を楽しみに待ちたいと思います。

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    2014年11月20日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    「しゃばけ」シリーズ 外伝相変わらずの家鳴り達が可愛いです。人は生きても100年かそこら長い時を生き、いつか若旦那が生まれ変わって来るのを数百年待ち続ける妖達ちょと切なくなりますね。

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    2017年10月16日
  • アイスクリン強し

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    ぅむ。
    別に、スリルがどうとか、手に汗握るとか、そういうのじゃないんです。だから、涙腺が緩むとかでもないし、感動した!!とかっていうのでもない。
    こういう類の本で4をつけることは、私にはなかなか珍しいんだけれども。
    なんていうか、新鮮だったんですよね。そしてなんというか、秀逸だった。
    なんのことのない青春群像という感じなのだけれども、部隊が江戸→明治に変わって少し経った頃。そして、そのころのお話って切った張ったになりやすいと思うのだけれどもそうではなくて、そのころの「一庶民」のおはなし。皆生活していて。歴史とか、お上に文句とか、そういうことじゃなくて、(ちょっと戦争の下りは唯一そういう意味で意図的に組み込まれたのか、面白かったけど)当時の人たちだから出たのかもしれない視点で(そういう意味で場面設定が面白かった)若者たちの心を映し出していた。
    そして、1話1話の小タイトルが「シュウクリーム危うし」、とか、「ワッフルス熱し」お菓子の名前になっていて、そのお菓子が活躍するとともに、その名前に思わず唸るようなストーリーがお菓子とは関係なく与えられているのですよ。
    そういう、ひねった感が好きでした。

    そして、最後のなんとさわやかなことか!!
    風が吹き抜け、思わず微笑んでしまいました。

    こういう読後の本は久しぶりだな~。

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    2014年10月02日
  • こいわすれ

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    ネタバレ

    日常ミステリー江戸版。
    主人公たちが庶民的な、ちょっとした『ご町内』の問題を解決していくシリーズ3作目。

    時代が違っても、お金に対する執着、親子関係、男女関係の悩みは変わらないものだったのかな、と思う。
    これが外国ものだったらちょっと違うかもしれないが、日本人の物の考え方、というのは確かに不変だと思うのだ。
    江戸時代が身近になる。

    …にしても切ない展開。
    主人公の恋の行方は、もしかしたらそっちへ向かうの???
    続編が待たれます。

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    2017年06月02日
  • ゆめつげ

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    幕末、倒幕後の神仏のありようは?明治を予感させる内容がメインに?
    夢告ができる神官の息子、そしてそれを利用使用する人
    幕末の浪士と、資金調達を絡め、行方不明の札差の息子を絡めて進行する

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    2014年06月30日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    時代小説にファンタジーを取り込んだ作品で、読者に新しい世界を提供してくれている、畠中恵。
    その『しゃばけ』シリーズの第10作が、文庫本となって書店に並んでいたので、迷いなく?読んでみることにしました。
    今回も、大店「長崎屋」の若だんな、一太郎が主人公。
    病気がちで”離れ”で伏せている時間が長い彼の元に、やっかいな客や揉め事が、飛び込んできます。
    そしてその揉め事に、一太郎と、彼の昔からの馴染みの妖(あやかし)たちが立ち向かう、というストーリー。
    今作は5つの短編で構成されていて、それぞれの話は独立しています。
    ただし、共通のテーマとして「食べ物」が取り上げられていて、各話の冒頭に、その物語に登場する食べ物の、作り方が添えられています。
    全体で大きなストーリーを構成するというわけではないので、シリアスさを感じず、このシリーズらしい、暖かで優しい雰囲気を楽しむことができました。
    いつものメンバーが活躍しつつ、新しい人物が登場したり、登場人物たちが少しずつ、変化していくというのも、シリーズものの楽しみの一つですね。
    1年後の次作も、期待したいと思います。

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    2016年04月11日