畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
切なく苦い「こわい」以外は、どれもほのぼのとした話が続いたように思います。
今までは比較的簡単に死人が出ていた本シリーズですが、今作では死人は出ませんでしたね。
過去、吉原に近い地に住んでいたことがあったので、あぁ、自分の生活していたところの近くに若だんなが来ていたのか、と、まるで有名人が馴染みの店に来ていたかのような高揚する気持ちでした。
(都内に住んでいたことがあるので、そもそも吉原に限らず、若だんなたちが暮らす辺りも、私自身徘徊したことがあるんですけどね)
本シリーズは今後も短編なのでしょうか。それとも1作目のような、一冊通してのお話があるのでしょうか。
それも含め、今後も楽しみで -
Posted by ブクログ
上巻では、淡々と何か事件が起きる雰囲気を残して終わり、下巻から、どんどん甲賀と徳川家を中心に
陰謀が徐々に表に現れてくるのが面白い。
ただ、話の盛り上がりが中々起きないので、そこで
少し退屈しそうになってしまった。
忍びという生き方は、江戸時代の平穏な時には中々
自分の技や知識を活かすことが難しかったのかなと思ったけれど、自分たちの技や知識を少しでも生かそうと模索して生きていたのかなと思った。
最後のシーンで主人公が語る言葉
「最初はなかなか、考えたようにはいかないと思われます。ですが始めなければ、何も出来ませぬ」
甲賀の忍びとしての覚悟を感じ、改めて、忍びとして生きようとする主人公の覚 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み心地がよかった。
「畳紙」と「動く影」が好き。
解説で谷原章介がしゃばけシリーズの話について、「まるで神様が今まで気になっていたこの場所にズームインしてみよう」と言っていたのがその通りだなあと思った。
著者はしゃばけの世界を俯瞰して丁寧にみていて、「次はここのお話しを書いてみよう」という印象を受ける。
漫画作品だと、主人公以外にフォーカスする話を読んだことがあるけど、小説では初めてかもしれない。
今でこそ長く続くシリーズとわかっているけど、読者を急かさない話しの進み方から、著者がこのシリーズに丁寧に向き合っていることが伝わってくる。
だからこその長く続くシリーズなのだなあと感じさせる短編