畠中恵のレビュー一覧

  • ときぐすり

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     前作のラストがラストだったので、今回どうなるかとひやひやしていましたが……読み終えてみれば、ちゃんと、麻之助が少しずつ回復していくように書いてくださっていて安心しました。「ときぐすり」の数吉・むめ婆・滝助の三人の関係性が微笑ましくて素敵。

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    2015年09月19日
  • ときぐすり

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    ネタバレ

    2015/9/14
    ちくしょう!お寿ずさん殺しやがって(作者が)!
    なんだい!お由有とくっつけるんじゃないだろうね!?
    もう読むもんか!フン!!
    って思ってた前作。
    でもドラマもやってるしー、続きがあるなら気になるしー、で読んじゃった。
    読んでよかったけどさ。
    絶望の物語は大嫌いだけど絶望から立ち直っていく人の様子は感動的だものね。
    それを見せるためには絶望がいるしね。
    でも嫌いなんだもん、暗い話や悲しい話。
    楽しいばっかりじゃそれもまた物足りないけどさ。
    麻之助が悲しいのを見てるのもつらいけど、簡単にお寿ずさんを忘れて立ち直られても腹が立つ。
    流石というか、そこら辺がいい塩梅で傷心の麻之助が

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    2015年09月15日
  • ときぐすり

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    お寿ずさん亡くなった時はどうなることかと思いましたが…
    麻之助がだんだんと日常に戻っていく本。
    まさにタイトル通り、「時が解決してくれる」
    なんだか切ないですが、残された人はそうやって日々を生きて行くしかない、生きて行くのが良いのだろうな、と、江戸の市井の人たちのあれやこれやの、生きているからこその事件の中で、読者も麻之助も気づいていったのではないかと思います。

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    2017年06月02日
  • ときぐすり

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    お寿ずさん‥‥思い出しては沈み込む時に少しずつ馴染みながら困りごとを解き明かしていく麻之助。気遣ってくれる友人や周りの人に支えられて立ち直ってきたのが嬉しい。

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    2015年08月10日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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     久々に読んだ、しゃばけシリーズ第10作。前作『ゆんでめて』、前々作『ころころろ』は、全編を通した仕掛けが施されていたが、通常のフォーマットに戻っただろうか。

     「こいしくて」。ただでさえ病弱な一太郎なのに、長崎屋がある通町界隈には厄病神が溢れる。その原因とは…おいおい。知られざる江戸の防衛システム。神様も人間と同じということですか。後始末をどうするのか、気になる。

     「やなりいなり」。長崎屋の離れに現れた奇妙な霊。一方、日限の親分はある事件を追っていた。最後にどう繋がるかや、霊の正体など、意外性があって面白い1編。あまりにも相手が悪かったねえ。そして、「彼」の運命は。

     「からかみなり

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    2015年08月07日
  • ときぐすり

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    女房のお寿ずを亡くし、魂をなくした麻之助が、友達、家族、町内のみんなに心懸けられ、助けられて、心癒やされていく。

    麻之助の回復を待つ「周囲の目」と「とき」がくすりとなり、事件を解決することを通じて、麻之助は、徐々に回復していく。

    くすりとなる「とき」は現代ではどこに流れているだろうか?きっとどこかでは流れているはず。

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    2015年08月01日
  • まんまこと

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    テレビドラマにはまって読んだ。
    おもしろいけど、先が気になって寝る時間を削ってまで読むというほどではない。

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    2015年07月31日
  • ときぐすり

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    今回は悪友三人が三者三様に話の中心となっていて楽しかったです。「何故金沢丹後にゆくかな」とぼやく清十郎も可笑しく。辛いこともときが解決してくれることがあるという話を麻之助がするのにもじーんときました。
    でも、買ってからしばらく「ときすぐり」だと思っていて・・・しゃばけシリーズでも「ちんぷんかん」を「ちんぷんかんぷん」だと勘違い。畠中さんややこしいです!

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    2015年07月26日
  • まんまこと

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    面白かった。登場人物がとても魅力的でどんどん読み進めていった。
    このシリーズも楽しそうでワクワク^^

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    2015年07月25日
  • こいわすれ

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    シリーズ第三作。前作にときに、お寿ずのキャラクターが見えにくいと感じたのだが、このような結末であれば納得はいく。コミカルな内容に比べて重苦しい出来事に唐突に訪れるので、大きな違和感は感じるけれど。

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    2015年07月25日
  • こいしり

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    麻之助シリーズ第二作。前作に比べ、ミステリー仕立ての強い作品になっているため、さくさくと読める。細やかな筆致で安心して読める感じ。ただ、お寿ずさんのキャラクターが少し平凡すぎて物足りなく感じた。

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    2015年07月21日
  • まんまこと

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    「しゃばけ」などの若旦那シリーズと比べると、こちらのほうが内容がやや一般的といえるだろうか。最近NHKの時代劇シリーズにも採用されていることから、万人受けするとみられているのではないだろうか。人情物としては危げない内容だと思う。表現は細やかで、時代劇のシリーズものにありがちな手抜きな感じはしない。

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    2015年07月20日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

    江戸時代のお仕事小説(笑。
    帯の一文がぴったりでした。
    出来の良かった兄と比べてすぐにしょんぼりする主人公だけど、やればできるというか、追い込まれたら兄より断然すごかったですね。
    だからこその求心力か。
    終盤の水野様とのやりとりはドキドキしたぁ。

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    2015年10月06日
  • けさくしゃ(新潮文庫)

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    今人気の、書店もの、出版社もののお江戸版!
    さすが、目の付け所が違う。
    江戸の出版のシステムもいろいろ分かったし、決まり事やお上の締め付けも厳しいために様々な事件が起きたり、楽しい。
    江戸時代の人たちは、本文の中にも書かれていたけれど、読み書き人口が高くて、大勢の人が読書を楽しんでいた、日本が世界に誇れることだそうだ。
    本を出すことが危険だった時代でも、人を楽しませ、自分も楽しい、『戯作』をやめられなかった種彦先生。
    この「なにがあってもやめられない」感は、もちろん畠中さんの気持でもあり、創作する人に共通する活力の素なのだろう。

    善さんが素敵でしたよ。

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    2017年06月02日
  • こいしり

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    古町名主の跡取り息子,麻之助の飄々とした佇まいがなんとも言えず,遊び人風ではあるが,肝心なところでは間違わない,筋の通ったところが魅力的だ.連作短編風のちょっとしたミステリー仕立てで物語は進んでいく.なんでもない日常に積み重ねのようで,しっかり時が流れていくのもいい.

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    2015年07月06日
  • 百万の手

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    畠中恵氏の数少ない現代小説。
    こんな感じのミステリーも書かれるんですね。
    放火殺人がまったく別の方向へと導かれていくんですね。。。
    権力欲と倫理の対決だったのかもしれない。
    ラストは主人公が自立していこうとする姿勢が見えたのが救いかも。

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    2015年05月31日
  • けさくしゃ(新潮文庫)

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    なにがあっても「書く」ことを止められない、お武家さんのお話。
    物書きの業ですなあ・・・。
    当時の出版事情(言葉の意味等)もわかって面白かったです。

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    2015年05月23日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    江戸の大店、長崎屋の跡取り息子と妖たちが、困った人間や妖の頼みごとを解決していく。全5編からなる。悪い妖は登場しない。読みやすくて、面白かった。

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    2015年05月21日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    冬吉だのねね子だの、きれいさっぱりわすれてた。一応単行本最新刊以外は全部読んだんだけどなぁ。もう一回シリーズ後半読み直さないとなぁ。話の作り方としては円を描けていて、そこがとても好き。

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    2015年04月17日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズの外伝
    『五百年の判じ絵』
    佐助の過去が…
    『太郎君、東へ』
    利根川の工事の話と河童
    『たちまちづき』
    上野広徳寺の高僧寛朝さんのお話。
    ここにもいろいろ事件のネタがありそう。
    シリーズになってもいいような。
    『親分のおかみさん』
    いつも長崎屋に現れては甘いものをもらっていく、岡っ引きの清七親分とおかみさんのお話。
    下町人情ほっこり。
    『えどさがし』
    明治の世になって、長崎商会をしきるようになった仁吉さんのお話。
    いかにもな引きなんですが…
    何だか続きがありそうな。
    しゃばけシリーズが時代を移して始まるんじゃないかと思ってしまうのは私だけ?

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    2017年09月28日