畠中恵のレビュー一覧

  • えどさがし(新潮文庫)

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    主要登場人物が主人公の短編集。
    「太郎君、東へ」は河童の大親分禰々子さんの話。
    利根川が江戸時代に大規模な改修工事をした事実を
    絡めてあって、なかなか面白かったです。
    「えどさがし」は明治時代の話。
    妖の面々が違和感なく先の時代に存在するって、
    なんか楽しい♪
    若旦那の生まれ変わりというのも気になりました。

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    2017年10月15日
  • こいしり

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    清十郎の父が亡くなりましたが、麻之助はお寿ずと夫婦になりました。
    これからも登場する高利貸の丸三、両国の顔の貞、
    おこ乃ちゃん、猫のふにが初登場の賑やかな短編集です。
    「百物語の後」が秀逸。意外な結末に感服です。
    いろいろ事件がありますが、
    お寿ずと心が通うようになっていく様子が好ましい。

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    2017年10月14日
  • こいわすれ

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    「お江戸の一番」の考えれば違う分野で1番争いって何?
    な話や、「御身の名は」のような嫉妬が原因な話の
    ように、現代社会にもありそうな事柄が登場の短編。
    「おとこだて」のように一本筋の入った女性への
    優しさはかっこ良いですね~。
    そして「こいわすれ」・・・まさかこんな話になろうとは!
    麻之助の今後がどうなるか!

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    2017年10月14日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    松之助の縁談が話を追うごとに少しずつ進んでゆく。

    印象的な話は、おたえと藤兵衛の馴れ初めについて。

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    2017年10月01日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    兄は結婚、幼馴染みは修行のため。
    理由はそれぞれだけど二人が一時に離れていき元気のない若だんなを喜ばせたくて、贈り物を考える妖たちが健気。
    自分の病弱っぷりに悔し涙する若だんなが徐々に大人になっているんだなぁと、兄やや両親に負けず劣らずの、若だんなに対して甘々な読者になりつつあります。

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    2017年09月24日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    なんとなく佐助の方が雑っぽい印象があるものの、意外と仁吉のほうが粗忽者なのでは…?と思いました。若旦那もなんとなく健康になってきてる…ことはありませんでしたね(笑)相変わらずの巻き込まれ体質で、いつも通り、賑やかで非日常な日常でした。

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    2017年09月04日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今回は長崎屋の若旦那が出てこない番外編シリーズ。
    でもこういう別視点も新鮮で面白かった。

    五百年の判じ絵…佐助が若旦那の兄やになる前の話。佐助って空海が生み出した、猪を追い払うための犬神だったのね。
    でも強引な狐に振り回される佐助、かなりいい人。そして、おぎんの謎は深まるばかり。。。

    太郎君、東へ…利根川が江戸時代、流れを変えられたときの話。カッパのねねこ大暴れ。
    江戸の殿様の命令で、武士なのに土木工事をやるはめになったかわいそうな小日向と、勝手に流れを変えられそうになり不機嫌な利根川もとい坂東太郎。
    工事に失敗したら腹を切らねばならぬので、巻き込まないためにも嫁にはもらえないという覚悟の

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    2017年08月25日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    ゆんでめてで語られた未来のもう一つの話。
    同じネタで2話かけるっていうんだからまあある意味作家さんとしてはいい思い付きな気がしますがね・・
    やっぱ屏風覗きは元気でなくちゃ調子が出ませんね。
    若旦那の恋話はこのあとまた出てくるのかなぁ。。。河童の姉御とか、どんどんレギュラー化しそうな妖怪が増えていきますね。まさに百鬼夜行ですw

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    2017年08月15日
  • アイスクリン強し

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    西洋菓子は開化の夢――。
    明治の築地居留地近く、甘い香り漂う風琴屋(ふうきんや)。今日もまた、お菓子目当ての若様たちが集って嵐が巻き起こる!

    お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。

    【感想】

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    2017年08月12日
  • まんまこと

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    名主の息子で跡取りの麻之助が町で起こるいざこざを解決していく。いい加減そうだが道理に優れと人情に厚い良い男。

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    2017年07月30日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第7弾。
    あいかわらず優しさが漂う短編集。

    表題作の「いっちばん」は
    若旦那の兄も幼馴染も若旦那の元を離れ、若旦那は寂しいんじゃないか?だから我らが慰めなくては!という妖達の優しさから話が進みます。若旦那が喜んでくれる贈り物をしよう、と妖達がチームを組み、それぞれ奮闘、それがラストにはドタバタ賑やかで笑顔になれました。

    「ひなのちよがみ」
    白粉屋さんの厚化粧のお雛ちゃん。前回は店が火事に巻き込まれ店が大変、厚化粧どころじゃなくなりました。薄化粧になって店を立て直そうと頑張るお雛ちゃん。
    薄化粧になった途端、周りの見る目が変わった様で…。
    心根の優しいお雛ちゃんは元々好きな登

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    2017年07月04日
  • まんまこと

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    町名主の跡取り息子とその悪友2人が、
    身の回りの問題や謎を解いていく。

    どこぞの若旦那と違い妖の力は借りられないが、
    娑婆で鍛えた問題解決能力(物理)があるので、
    こちらも安心して読める。

    酸っぱいような苦いような過去や現実。
    のほほんとしているようで、少し重い話。

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    2018年08月15日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    シリーズを通して読んでるので手に取った
    5編からなる短編で構成されるシリーズ13弾

    正直惰性で読んでるシリーズではあったのだが、
    今巻は素直に楽しめた
    若旦那と妖達の今後の関わり方にも触れられていて、
    シリーズの転換点になる巻だったのではないかと思う

    シリーズ物の難しさで、
    進まないとマンネリするし、下手に進むと魅力がなくなる
    この辺のバランスがうまい巻だなと思った

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    2017年06月08日
  • ころころろ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1話目は、過去の、若だんなの淡い初恋の話かあ、なんてのんきに読んでいたら、なんと、2話目では、その絡みで、なんの非もない若だんなに大変なことが起こる。

    今回の災難は、大きくて理不尽。なのでいつもよりシリアス。それでも何とかしようと奔走する兄やたちが大活躍。というか、二人の行く手にも困難が待ち受けていた。

    私は二人の兄や達が大好きなので、珍しく単独行動で、語り手が兄や達であるのも、よかったです。二人を心配して、寂しがる若だんなもかわいい。

    仁吉はいつも冷静で冷たそうなのに、弱い者達に次々頼られてしまって、放っておけないところとか、佐助は危険とわかっていても、若だんなのために、躊躇なく怪しい

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    2017年05月29日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    長崎屋のお金持ちっぷりが発揮されてる。相変わらず病弱な若だんなではあるけれど、頼もしいところが増えている気がする。

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    2017年05月23日
  • ゆめつげ

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    時代小説?ミステリー?ファンタジー?
    同カテゴリーするのが一番しっくりくるかわからないけど、自分が今まで読んだことないスタイルだと思う。

    弓月の心境の部分が初めは全然理解できなかったけど、ゆめつげの曖昧さや複雑さを考えると、あとからジワジワくる。

    好き嫌いがわかれそうな作品だけど、自分は好きな作品。
    伏線が深く張られてる感はあったけど、結末は呆気ない感じもしないでもない?

    表紙絵のポップな感じからは、想像できないような過激な内容でしたwww.

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    2017年04月09日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    この物語の仕掛けに感服.4年3年2年と遡る形でターニングポイントに戻っていく.あり得なかった未来の中で出会った人とこれからどう関わるのか,ねねと佐助もいい感じだし,次巻が楽しみ.

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    2017年03月24日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    ネタバレ

     一見短編集、でも実はつながっていて、全ての謎が解ける最後の短編「河童の秘薬」が面白かったです。特に、安吾さんと雪柳さんの正体を知ったときはカタルシスがありました。ああ、このための短編連作だったんだと、納得しました。
     屏風覗きは「あ、死んだ」のセリフと共に、明るくあっけなく、また死んでしまったかと思いました。生きててくれて、本当に良かったです。
     相変わらずやなりたち妖も可愛いし、兄や達のマジ喧嘩(一瞬だったけど)は興味深いし、佐助とねねこの今後がすごく気になりました。しゃばけシリーズは外れがなくて本当に楽しいです。

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    2017年03月11日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズの外伝。
    江戸が終わり、時代が明治になっても、妖たちは変わらず長崎屋に集っていて、生まれ変わった若だんなに会えるのをずっと待っているというのが、切なくもあり、うれしくもあった。いい最終回だった…いや終わってないけど。
    禰々子ねーさんかっこよすぎ!

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    2017年03月02日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

     しゃばけシリーズ初の外伝『えどさがし』を挟み、第13作が文庫化された。単行本は第15作まで刊行されており、まだまだ続くと思われる。

     「栄吉の来年」。一太郎の親友にして菓子屋三春屋の長男・栄吉に見合い話が持ち上がる。ところが、事情を探ってみると…。シリーズの王道的内容だが、いつの世も色恋ってやつは。最大の発見は、あの妖を怒らせてはならないってことか。

     「寛朝の明日」。妖封じで名高い広徳寺の寛朝が、小田原まで出張することに。同行したいけどできない一太郎と、現地を繋ぐ手段とは。すげえ、江戸時代なのに通信手段がSFっぽいぞ。江戸にいながら、現地に指示を送るとは。しかし、事態は収拾したものの、

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    2017年02月13日