畠中恵のレビュー一覧

  • ちょちょら(新潮文庫)

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    畠中恵だけど、妖怪が出てこない方w
    ミステリーというか、江戸の留守居役たちの物語。
    実際に江戸留守居役という役職は聞いたことがあったけど、実際にどういうことをするのか知らなかったので、なかなかそのあたりの話がもちろんフィクションも多分にあるだろうけど、たくさんの参考書籍をもとに書かれていたので、そういう意味で、面白かった。
    結局今の世の中でもネットワーキングというか、仕事って誰を知っているかって、結構大きいところがあるので、そういう意味では共感しましたね。
    結局は偉い人やパワーのある人、ツボを押さえて物事を頼んだり、回していくことが仕事をうまくやるポイントだと思うので、すごくそのあたりは共感出

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    2019年04月02日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    おおあたり…新作菓子の辛あられが大ヒットした栄吉。だが、それ以外は壊滅的な腕な栄吉はおいしい餡子が作れるまで修行したいが、孫がほしい婚約者お千代の父親から祝言をあげろとせっつかれ、お千代に一目惚れした上方の商人紀助に、祝言をあげないなら自分も参戦する!と宣戦布告され、さらに新作辛あられの偽物が世に出回りてんやわんや。
    栄吉~!!!アナタもう餡子諦めても良いのでは(笑)お千代と父親の心変わりの早さにも吃驚。

    長崎屋の怪談…暑い夏の日。長屋で貘の場久が怪談をすることに。逃げても追いかけてくる女の情念について話した後、なぜか場久をつけ回す人間が現れる。そして怪談に参加していた才蔵が行方不明になり、

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    2019年04月01日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    若だんな本人や周りの将来を見据えた連作短編集。

    若だんなや栄吉の許嫁が登場したり、若だんな周りの妖が若だんな離れの準備を始めたりと、何かと先を見据えた話が多かった。

    これまでの作品を通して、色んな所で妖や幽霊の居候が増えていたし、これからも増え続けるだろうと感じる巻でもあった。

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    2019年03月29日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    シリーズ第六弾の本作。短編5編の内容でしたが、主人公の若旦那一太郎が大火事の煙にのまれ三途の川までたどり着くという奇想天外な話から母のラブストーリー、兄の縁談、桜に関連した話など、どれも面白かったのですが、個人的には三途の川の話が一番面白かったです!
    次いで第七弾にいきます!

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    2019年03月26日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズの本作は、珍しい長編でした。長崎屋の病弱な若旦那が湯治で箱根を訪れることがきっかけで起こる珍道中という感じでしたが、道中、山神やその娘のお比女、そのとりまきの天狗との遭遇で、若旦那が数々の災難に遭遇することになりますが、最後は良い感じでハッピーエンドとなり、ほっこりさせられる展開が良かったと思います!

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    2019年03月16日
  • つくもがみ貸します

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    好きな著者だったので。

    付喪神を(も)貸し出す損料屋のお話。
    しゃばけシリーズとは違って、のっけから恋愛がらみ。
    それは良いのだが、
    登場人物たち、
    このシリーズでは付喪神たち、のキャラクターが立っていない感じ。
    自ら動くことができない「物」ばかりなので、
    仕方がないところはあるが、
    そこらへんが物足りない。

    冒頭、深川の様子が詳しく書かれていたのは面白かった。

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    2019年03月07日
  • つくもがみ、遊ぼうよ

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    やっぱり、いいわー。
    おやつ大好きなつくも神たち。
    家出しても、それってあり?(笑)
    跡取り騒動は、子供がかわいそうで、犯人たちが憎くて
    たまらない。
    地獄に落ちろ!

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    2019年02月17日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    シリーズ4作目の本作も、シリーズ作同様の短編5編という構成でした。孤者異(こわい)という忌み嫌われる哀しい妖怪の話を始め、これまでの作品同様、病弱だが知恵者の一太郎と妖怪たちとの謎解きファンタジー性のある話がどれも面白く、最後がどの話もほっこりさせられる話ばかりで癖になる面白い作品ですね!
    どんどん読み進めていこうと思います!

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    2019年02月17日
  • なりたい(新潮文庫)

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    生まれ変わったら何になりたいか。
    神から若だんなへの問いかけに対する答えを出すまでの短編集。
    今回は複数の問題を一気に解決する若だんなの機転と問題解決能力の高さが発揮された。
    短編だけど、下手なミステリーより面白い。

    妖になりたい…前の巻で婚約者ができた若だんな。これを機に長崎屋の仕事をしようと新しい薬を考えることに。薬に必要な蜂の巣を扱う甚兵衛は珍しい物を見たいという変わった人物。今度は妖になって空を飛びたいという彼の願いをに頭を悩ませていると、前の巻で僧の弟子となった天狗の黒羽坊の友、赤羽坊が現れ、妖になれる薬があるなら黒羽坊の羽も治せと詰め寄り甚兵衛を連れ去ってしまう。どうする長崎屋!

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    2019年02月17日
  • つくもがみ貸します

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    つくも神たちの活躍?が楽しくて。
    プライドが高くて、まだ清次たちと直接は話さないけど、
    意思疎通はされているみたいな(笑)
    困ったちゃんな佐太郎の件はどうなるかと思ったわ。
    男たち2人!
    お紅の女心をわからなすぎ!
    じれったいったら。
    収まるところに収まってよかった、よかった。

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    2019年02月13日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    今回いろんなおおあたりがありましたが、若だんなの働きたいのに働けない涙、そしてやっぱり若だんなに甘い兄や達・・・しゃばけはこうでなくてはね。

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    2019年02月02日
  • なりたい(新潮文庫)

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    人だからこそ、人でないものになりたい。
    人ではないから、人になりたい。
    あれになりたい、これになりたい。
    かと思えば、何になりたいか決められない・・・とか、出だしからヒヤヒヤしながら、楽しく、かつ、自分ももう一度目指して頑張ってみようかな、と考えてしまう勇気や元気をもらえるお話たちでした。

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    2019年01月24日
  • ころころろ(新潮文庫)

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    若だんなの目が見えなくなった!!!
    若だんなが光を取り戻すまでのお話なのだけれど、と同時に、時の流れのお話でもある。

    母とはぐれて長い年月母を探す心が人形にのり移った女の子の人形。

    男に捨てられて、捨てられるくらいならと男を喰らって鬼になった女の心が箱枕に宿り、夢の中で絶対に自分を捨てない男との暮らしを生きる女。

    好いた女が、自分がちょっと(と思い込んでいる)留守にした間に行方知れずになり、女が自分を捨てて身を隠したのではないかと女や人間に不信感を持つ生目神。

    神や妖は長い長い年月を生きる。それに比べて人間の一生は短い。

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    2019年01月24日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    弓手(左)、馬手(右)。
    その日、とある妖しを見かけた若だんなは、そのあとを追って左の道を行くところを右へ行ってしまった。
    そこから始まる数年の物語。

    左右の選択の違いから、そのあとの運命ががらっと変わってくる。
    それぞれに災難もあるし、出会いもある。

    さあ、どちらの道を進む?

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    2019年01月24日
  • 若様とロマン

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    久々若様組!だったので、どんなんだったか思い出せないまま読んだけれど、大丈夫でした。問題なし。

    それぞれが一歩踏み出したところでおしまい。続くのかな?園山さんのその後が気になる。

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    2019年01月23日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    長崎屋にかかわる人や妖たちの、行く先についてが明るくなるよう皆が励んでいることが心温まる気持ちいいお話ばかりでした。
    貧乏神さんがとっても怖いということも…。

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    2019年01月19日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    シリーズ第7弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    病弱な主人公の一太郎と、彼を守る妖怪たちの話。
    大人になろうともがき始めた若旦那と、少しずれた妖怪たちのやりとりが面白い。

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    2019年01月13日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    シリーズ第6弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    日本橋での大火に巻き込まれて三途の川まで行った若旦那の話や、おっかさんの若い頃の話、兄の話など家族の話も出てくる。

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    2019年01月13日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    シリーズ第5弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    病弱な主人公一太郎が、今回初めて江戸を出て旅に出ます。
    その旅道中での珍事件を妖怪たちと一緒に解決していく。

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    2019年01月13日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    最初の一篇「跡取り三人」がとても面白かった!シリーズを通して読んでいるからこそのオールスターズの大活躍と、新登場たちのがんばり!! すかっと気分が晴れます。
    他のお話にも、いつもの顔なじみの、ほっこりする場面も知ることができて、なんとも読んで得した気分に浸れるのも秀逸!
    共にいてくれることへの感謝と、明るい明日への笑顔のために知恵を絞って勇気を出して歩む江戸町奇譚(≧▽≦)いいですよ!

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    2019年01月12日