畠中恵のレビュー一覧

  • 若様とロマン

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    江戸の世が続いて入ればお家の跡取りたる若様方。明治という世になったのに、味方の人脈作りはこの方法??まるで江戸時代に逆戻りではありませんか!
    外国で勉強しようという気概を持ったお嬢様方のほうが逞しいですよね。

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    2018年09月02日
  • こいわすれ

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    ネタバレ

    まんまことシリーズ3巻。なんとなく、危ない空気が漂ってはいたものの、まさかの展開。当時の出産は、今よりはるかにリスクの高いものだったとはいえ、なんとも悲しい結果となってしまい、ここまでやるとは思っていなかったので驚いた。友人や家族、周りの人の暖かさが沁みる。
    清十郎も仕事を頑張りつつあり、男ぶりが増している。吉五郎は相変わらずまっすぐで、男にモテまくっている。今後、おこ乃やお由有がどう絡んでくるのか、切ない期待を込めつつ。

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    2018年07月24日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    短編集。
    しゃばけシリーズ初の外伝。文庫オリジナル。

    五百年の判じ絵
    犬神の佐助が若だんなに出会う前の話。
    おぎんが狐たちに頼んで佐助を連れてきて貰い来年生まれる孫の子守を頼む。

    えどさがし
    江戸が東京となり二十年以上経っていた。
    仁吉は京橋と名乗り、この世にいない若だんなを探していた。
    妖で巡査の秋村と
    長崎商会には、家鳴、金次、鈴彦姫、獺。
    京橋が若だんなからかと思った新聞の投書は捕まっていた屏風のぞきが売られていく仲間に頼んだ投書だった。
    佐助からの手紙には若だんなに違いない人を見つけた。これから会いに行く。
    妖たちはそわそわ。

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    2018年07月24日
  • こいしり

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    町名主の跡取り息子麻之助のまんまことシリーズ第2段。無事?お寿ずと結婚し、落ち着くかと思えば全く落ち着かないが、1巻よりも勢いがあって面白かった。中盤お寿ずが全く出てこず、扱いが…と思っていたが、最後は持ち直したか。苦しい恋のお相手ではないが、だんだん夫婦らしくなってきて一安心。吉五郎ファンとしては、吉五郎の(ある意味)最強振りを見られて満足。男に好かれる男は魅力的。

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    2018年07月20日
  • まんまこと

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    名主の遊び人?のような意外と真面目なような息子麻之助の時代物人情ミステリ。ミステリ部分は軽く、失った恋は重く切なく、友人仲間は温かく。
    面白いけど、畠中さんの本は主人公の性格がいつも似通っているような。飄々としていて、アクがなく、隠れハイスペック。

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    2018年06月28日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    プロローグの5つの宿題をなぞっていくシリーズ。若旦那があんまり活躍しないお話もありますが、仁吉が活躍してくれたりします。
    若旦那が商売をしちゃう?っていう長崎屋の離れを飛び出して活躍してくれるので少し新鮮ですが、病弱な若旦那が果たして盛り場なんかに出ちゃっておまけに商売だなんて、大丈夫なのか兄やじゃなくても心配ですw
    たぶんねこでも、やっぱりお店から離れたところにぽつんと置いて行かれて怖い人におっかけられたりして、歩いたりしたら死ぬんじゃないの若旦那!と心配になるので、兄やたちに毒されていると思いましたw

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    2018年06月21日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらず病弱な若だんな一太郎。今回は天狗にさらわれたり、お雛ちゃんの恋心と商売を見守ったり、幼馴染の栄吉のお菓子造りの情熱を見たりと、すぐに寝込んでしまいそうな案件満載です。少しずつ成長していく一太郎、今後も楽しみです。

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    2018年06月18日
  • うずら大名

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    一つ一つが別物の短編作品かと思っていたら繋がっていて大名家の売買に浅田さんの黒書院の六兵衛をちょっと連想してしまいました。最初の方で左源太が「有君」という呼び方が好きだったので後半出てこなかったのが残念。
    そして佐久夜が蓮の葉に降りた時の「お前鶉ではないか」等々佐久夜に対する有月の言い方が楽しかった。

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    2018年06月02日
  • まったなし

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    八木清十郎の嫁に誰がなる??町名主の八木家の今後を睨んでひと騒ぎ。色男はつらいねぇ。
    見守る麻之助が少し哀しい。麻之助こそ、お寿ずさんをその身のうちに住まわせたままでも愛しんでくれる人に出会えるといいね

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    2018年05月22日
  • まったなし

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    ネタバレ

     『まんまこと』シリーズ第5作。町名主・高橋家の跡取りである麻之助は、まだ悲しみが癒えない。一方、盟友・清十郎は、周囲からの嫁取りの圧力が、いよいよ強まり…。固定フォーマットながら、気になる展開もある。

     「まったなし」。まだ若い他家の町名主に泣きつかれた結果、三家分の相談事を一手に抱えた麻之助。同時に揉め事が降ってくるのはお約束だが、そもそもの発端とは…。個人的に、彼を責める気にはなれない。一人前になってほしい。

     「子犬と嫁と小火」。タイトル通りです。町名主としても、処遇に苦慮するであろうケース。現代社会にあてはめても、難儀するだろう。決着はさせたものの、苦い読後感が残る。これでよかったのか。いつまでも悩み続けるに違いない。

     「運命の出会い」。このシリーズとしては珍しい、大変説明しにくい内容。そういうことなのだろうと、読みながら想像はつく。あちらのシリーズだと考えると、納得できなくはない。やや尻切れとんぼな結末に、不安が残るが…。

     「親には向かぬ」。病に冒され、店を畳むことにした店主。すると、やっかいな問題が…。現代社会でも聞く話だろう。実力行使に出た相手に、どう対抗するか。本気で怒らせてはいけない男を、敵に回してしまったようだ…。

     「縁、三つ」。麻之助が知らぬうちに、勝手に裁定をした輩がいた。尻拭いをする麻之助。本格っぽい解決編がある上に、裁定は思わぬ方向に転がる。顛末がとても気になるところだが、最後の最後に急展開。めでたしめでたしか?

     急展開を受けて「昔から来た文」。ところが、とんとん拍子には進まない。その原因を調べると…。詳しくは書けないが、なぜこんな仕打ちを、と苦い気分にさせられた。これは一応決着なのだろうか。何だか波乱含みの結末で、すっきりしないなあ。

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    2018年05月21日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    若だんなが主人公じゃない短編集。
    日限の親分や寛朝さん、河童のねねこなどのお話。
    どれもなかなか新鮮な視点でよかった。
    最初の佐助の昔の話が割と好きだった。
    ずっと1人だった佐助が若だんなに出会うまで。
    そして、表題作のえどさがしは、明治の世の中、若だんなが居ない長崎屋。。。改め長崎商会。
    妖怪たちと人間の寿命の違いが切ないけど、それでも仁吉たちの若だんなへの想いが薄れてないのがすごい。生まれ変わりを待つとかどんな大恋愛だ!
    頭と締めが兄やコンビのある意味一太郎へのラブストーリーw

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    2018年04月23日
  • まったなし

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    色男の町名主清十郎の縁談話
    そしてずっと引きずってきた、お由有の麻之助に係わる過去が明らかになる。

    清十郎がつきあってきた娘達は皆過去を振り返ることなく前に進んでいた。皆たくましいねぇ。
    それに比べて、麻之助は。。。

    お気楽なふりをする麻之助の周りから、一枚、一枚とベールがはがされてゆく。
    麻之助が成長し、お気楽なふりで、身を守る必要がなくなり前に進む日は、いつだろうか?

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    2018年04月21日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    変わらぬ安定感。
    このシリーズ。いつまでたっても成長しない若旦那や変わらぬ環境に疑問を感じ、もう読むのをやめようかと思った時期もありました。
    ああ、でも、やめなくて良かった。
    今では、精神的にちょっと疲れる本を読んだ後、このシリーズを欲するようになりました。
    つまり、これが人気の秘密だったのか?

    『そこにいてくれる』安心感。ようやく私も、しゃばけに入れたのかも知れません。

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    2018年03月30日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ネタバレ

     しゃばけシリーズ第14作は、何やら不穏なオープニングである。神様から宿題を言い渡された一太郎。曰く、来世何になりたいのか? 冗談が通じない神様だけに、一太郎の答え次第で、世の中がひっくり返るかもしれない…。

     単行本のタイトルが『なりたい』で、全5編とも「○○になりたい」というタイトルで統一されている。いずれも無理筋の依頼ばかりだが、無下に断るわけにはいかないというシチュエーションである。一太郎を中心とした面々は、どうやって誤魔化…ではなく納得させるか、知恵を絞るというわけである。

     新薬の材料の仕入を、村の名主に打診すると、条件として「妖になりたい」と言う。そこになぜか、勘違いが絡み…という典型的なシリーズのフォーマット。一応両方とも解決なのか? それにしても、冗談が通じない佐助…。

     殺人事件の謎に迫る「人になりたい」。日限の親分が話を持ってこなければ、一太郎が首を突っ込むこともなかったろうに…。しかし、彼らが乗り出さなかったら、収拾できたかどうか…。しゃばけの世界の中で、謎は合理的に解かれる。

     今度はある裁定を求められる「猫になりたい」。長崎屋に住まう妖の思惑も絡み、何の勝負なのかぐちゃぐちゃになってくる…。お前が原因かっ!と言いたくなるが、で、そういう裁定でいいの? ま、まあ、一件落着だからいいか。

     他の4編とは一線を画す「親になりたい」。親になるのは大変だが、喜びもある。事情が事情だけに、やむを得ない結末なのかもしれないが、気持ちを思うとねえ…。遅かれ早かれ起きる事態なのだろうから、これでよかったのかもしれない。

     最後の「りっぱになりたい」は、一太郎と同年代の死が発端だった。「本人」の頼みを無下にはできない。ところが、葬儀の場でトラブルが起きて…。悲しみの裏で交錯する意図とは。死をきっかけに丸く収まった、ある意味シリーズならではの1編。

     複数の思惑が絡み合うのが、このシリーズのお約束だが、まさにお約束通りの全5編。宿題を出された一太郎の、回想という形で並んでいるが、「なりたい」という願望を描いたこれら全5編に、ヒントが隠されているのか。……。うーむ、一太郎が出した答えは、シリーズのすべての作品に当てはまるのでは。

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    2018年03月02日
  • なりたい(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズは気軽に読めるからいいなー、と気付けば14弾。
    何になりたいか、て簡単に決められないよね。何にでもなれるとしたら、アレコレなりたいものはたくさんあげられるけど。最後に若だんなが出した答えはいいね。これは「来世版」しゃばけシリーズを期待してもいいのかな?まぁ、「えどさがし」でそれっぽい感じがあったなぁ。
    次はどんな話か、楽しみ。

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    2018年02月18日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ネタバレ

    空を飛んでみたいなぁー「妖になりたい」
    忘れられた道祖神の夢見たものー「人になりたい」
    可愛い弟をずっと見守ってー「猫になりたい」
    子ができないからと離縁されたけれどー「親になりたい」
    身体の弱い跡取りが亡くなって霊になったー「りっぱになりたい」
    以上の5本。

    このシリーズ、読み始めこそ「なんでだよ」ってつっこんでばかりなんですが、1本目の途中からは世界にずっぽりはまってしまう。
    冬のこたつのような、心地よい抜けられない温かさ。
    今回あまり心配症の兄やたちは出番が長くなくて、若旦那が人や妖に頼られて相談事をもちこまれます。
    心優しい若旦那はどんなに虚弱だったとしても立派だと思います。
    いつもどおり、優しくカワイイお話たち。
    ほっこり。

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    2020年09月21日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    あの時の選択が違っていたら未来も違っていただろうに
    というお話
    神様をみた若旦那が向かった方向によりへんな寄り道をしてしまい大事な妖友達を失ってしまう。
    病弱でいつも1人で寂しい思いをしている若旦那にとっては辛い話
    このストーリーの書き方の面白いところは、現在からどんどん過去に向かっていき
    分かれ道に戻るところ
    胸にジーン来ました。
    シリーズの中で1番好きかも

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    2017年12月19日
  • アイスクリン強し

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    文庫版読破20171108。
    次巻の「若様組」を読む前に読み直してみました。うん、読んだの大学生の頃だからだいぶ忘れてました(苦笑)シユウクリームとかアイスクリンが美味しそう!「しゃばけ」シリーズと違うのは、時代背景がかなりリアルだと言うこと。明治は新しいものを取り入れ、戦いの時代に逆戻りした時だったんだなぁ。

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    2017年11月09日
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻

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    「しゃばけ」という人気小説を原作とした、漫画アンソロジー。

    色々な漫画家が書いているのに、作品世界がブレない。
    私は読んだことがないが、原作が確固たる世界を持っているのでしょう。

    マンガ家達が実力者揃い。
    皆この小説のことを愛しているのだろう。どの人も楽しんで書いているのが伝わってくる。
    (そして、鳴家という小さい鬼たちは、どの漫画家が描いても、かわいい。)

    話としては、「仁吉の思い人」(みもり)が面白かった。
    人情時代劇、輪廻転生の千年ドラマ、満たされない想い満載の恋愛、と、とにかくロマンチック要素抜群で、ぐいぐい引き込まれた。

    「ドリフのゆうれい」(鈴木志保)のクールな絵。素晴らしくかっこいい。

    女性漫画家が多かったからなのか、女性読者のBL的な人気もあるのかなと、ふと思った。

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    2017年10月31日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「寛朝の明日」で、場久の夢を使っての謎解き。安楽椅子探偵ではなく、お布団探偵となる一太郎。なんでもありですね。
    文庫版ならではの、おまけの対談も面白かったです。

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    2017年10月28日