畠中恵のレビュー一覧

  • とるとだす(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ、16弾目。

    一人息子に甘い甘い長崎屋の大黒柱、藤兵衛が倒れてしまうという衝撃的な話で幕を開ける。
    父が倒れた分、己がしっかりしなければと意気込み若旦那はいつに増して無鉄砲気味。
    それにしてもシリーズを通してこんなにも若旦那が起きて仕事をしていたことあったかしら、とつい思ってしまうほどに頑張っている若旦那の姿はファンなら思わず胸がじーんとなってしまうはず。

    どちらかというと、妖達が人に振り回され気味だがおとぼけっぷりは相変わらずでそちらも読んでいてやはり楽しい。

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    2020年11月23日
  • つくもがみ、遊ぼうよ

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    アニメが面白いので原作を読んでみたのに、すでにアニメの主人公達の子供世代の話になっている。
    しかも清次とお紅が結婚して子供までいるって盛大にネタバレ食らってるし。
    鶴屋の再婚の経緯も読みたいけどあるのかな?

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    2020年11月19日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    はるがいくよ
    切ないお話でした。誰でもいつか、大切な人を見送るんですね。自分も見送られる時が来るのが世の常。見送るばかりでは辛いです。
    人ではないとは言え、きっと。

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    2020年11月17日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    安定の面白さ。今回も、妖が関わる、若旦那が巻き込まれる様々なトラブルとその解決のストーリー。これまでのシリーズに流れる、「滑稽なんだけどホロリとする」仕掛けが満載で裏切らない。テッパンの小説。

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    2020年11月11日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    レシピ付きの物語。
    今回は恋にまつわる話がメイン。
    藤兵衛旦那失踪物語は、微妙な回な気がしないでもないですが、長いシリーズそういう事もある。
    次の巻も読むでしょう。

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    2020年11月04日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    軽く読めるしゃばけシリーズ
    たまに読みたくなって、読むと次も読みたくなる
    餡子は甘いか の栄吉の頑張り
    ひなのちよがみ のお雛ちゃんの健気さ
    全編通しての若旦那の人の良さ
    どんどん登場人物を好きになってく

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    2020年11月02日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    シリーズとしてすっかり安定してきた印象。
    今回は屏風のぞきが活躍し、若だんなが何と吉原に行ったり充実しているなと思っていたら、最後の鳴家の大冒険にやられました。
    鳴家、よく頑張ったな。

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    2020年10月24日
  • つくもがみ笑います

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    つくもがみ戦います/二百年前/悪の親玉/
    見つかった/つくもがみ笑います

    つくも神も仲間がいた方がいいんだねやっぱり。そして仲が良い方がいいんだよね。この「悪の親玉」さんは悪人ではないと思うので、気に入りました。♪

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    2020年10月11日
  • つくもがみ笑います

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    ネタバレ

    視点は清次とお紅の息子である十夜。そして付喪神たちに移り賑やかに(^^)
    登場人物も増えた所で事件も倍増。
    時代は既に武士よりも町人たちへ。
    やはり安心して楽しく読ませて頂きました。

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    2020年09月30日
  • アイスクリン強し

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    明治維新という激動の時代で繰り広げられる若者たちのにぎやかな騒ぎと心温まる人間模様、珍しい西洋菓子に向けられる好奇心とが織り成す、華やかで可愛らしくも先が分からぬ不安定さをも描いている世界観の短編集だった。

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    2020年10月04日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    「鳴家稲荷(やなりいなり)」
    若だんなのお母さんのおたえさんの守り狐たちの
    お得意料理で鳴家の絵を書いたいなり寿司らしい。
    第10作はそれぞれの短編の最初に
    ちなんだ料理レシピが書いてあり、その但し書きがユーモアがあって、どれもクスッと笑ってしまった。

    でも、最後の「あましょう」という短編は
    男同士の友情を書いた
    私が一番好きな作品で
    これはウルッときてしまいました。
    病弱でほとんど外には出られない
    若だんなではあるけれど
    三春屋の栄吉との友情はとても固いもので
    それはこれからもずっと変わらないのだろうな。
    これからもこの2人の成長が楽しみです。

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    2020年09月05日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    弓手(ゆんで=左)馬手(めて=右)
    という題名。若だんなが4年前右に行ったばかりにいろんなことが起こる第9作。
    最初、お話の展開がわからず、2度繰り返して読みました。
    結局、何事も起こらなかったことになったらしく
    火事でいなくなった屏風のぞきも次回作ではちゃんといます(笑)
    ちょっと理解しにくいストーリー展開だったし
    せっかくの素敵なキャラ(今で言うなら宝塚の男役のような)の
    禰々子さんとも会ったことを忘れてしまうのですが
    一つ一つのお話は面白かったです。
    やはり、9作目ともなるといろんなことが起こりますね〜
    これからも楽しみです。

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    2020年09月05日
  • とるとだす(新潮文庫)

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    今回の短編5編は、生と死とそれに伴う時間がテーマの作品という感じでした。
    一太郎の父であり、長崎屋の主・藤兵衛が、病に倒れてしまったことを発端に一太郎が毎度おなじみの妖たちと父の病を治すべく奮闘するのが物語のベースになりつつ、それぞれの登場する妖たちや人々を通して、生と死とそれに伴う時間について、ひどく重苦しくはならないけど、考えさせられる内容でした。
    特に「しんのいみ」「長崎屋の主が死んだ」には物語全体や結末に切なさが混じっており、「めでたし、めでたし」だけでは終わらないところが、しんみりしつつも面白かったです。「長崎屋~」の方は、久々にぞっとする妖の登場で、ちょうど真夏に読んでいたせいもあ

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    2020年08月30日
  • ころころろ(新潮文庫)

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    どっぷりハマって第8弾。

    今回は若だんなの淡い初恋からはじまり、
    ほのぼのとしたお話かと思いきや
    次のお話では
    突然若だんなの目が見えなくなり、
    世の中で若だんなだけが無事でいれば良いと思っている
    手代2人と長崎屋に巣食っている妖たちが
    若だんなのために奔走することになる。

    イケメンクールな仁吉が妖に頼られて
    困りつつも助けてあげるお話や
    若だんな命で女の人に見向きもしないような
    佐助が夢の中で恋女房を助けてあげるお話が
    うまくつながって
    若だんなの目に光を取り戻すことができる。
    第8弾まで読んだけど
    どれもうまくお話ができていて
    ほんとに飽きない。
    やっぱり作家さんってすごいなぁ、と思い

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    2020年08月22日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    若旦那以外の主要キャラの話

    佐助が手代として引き入れられる経緯に大変興味があったので、
    読んでて思わず「なるほど!!」ってなった!

    好きなのは親分のおかみさんかなぁ…
    精神的に強くならざるをえない環境が、
    体もおっついて強くなってくれるといいな
    親子そろって幸せになってほしいと願う

    あと!とにかく最後!
    仁吉…!!良かったねぇ〜!!!
    生まれ変わっても、若旦那はきっと若旦那なんだろうなと思う

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    2020年08月04日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    20200801〜0803 しゃばけシリーズ第5段は初の長編。鳴家たちが何気に大活躍。自分の不甲斐なさに悩み、怯え、守り達の優しさにもつらくなり、、若旦那とお比女の憂いと苦しみは、なんか読んでいる私にも刺さってくる。でも、勇気を出して進むしかないのよね、頑張れ!

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    2020年08月23日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    「しゃばけ」シリーズ第5弾は初の長編。
    まめに死にかけている若だんながなんと!湯治に出かける。
    出かける前から不穏な空気が漂っているけど
    出かけた途端、頼みの綱の手代2人がいなくなり……
    いろんな人や妖が登場し、いろんなことが起こる。
    そのいろんなことが徐々に繋がっていき、無事に
    解決されて、所々でまたまた寝込んだりしている若だんなもようやく湯治ができそうなところで終わります。
    新しく登場したお侍の勝之進と孫右衛門、雲助の新龍、山神の娘のお比女ちゃんたちもそれぞれに訳ありで、
    個性豊かで魅力的でした。
    今月、第19巻が発売されたようで
    まだまだ先は長いです。

    ………私もどれだけ不味いのかとい

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    2020年07月27日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    どっぷりハマって第4弾。最近、新潮社の「しゃばけ倶楽部」というサイトも見つけて、キャラクター紹介とか、いろいろ見てます。
    もうすっかりマニアの域に達しているのでしょうか(笑)
    第4弾もとても面白くて、特にお雛ちゃんの塗り壁のようなお化粧にまつわるお話は、屏風のぞきがとってもかっこよくて優しいし、ほろりとさせられる良いお話です。
    最後の鳴家が主人公のお話も鳴家がとても可愛くて、
    若だんなとの絆にじーんとくる。
    柴田ゆうさんの挿絵もほんとに可愛いですね。

    これからもどんどん読み進めなければ。

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    2020年07月24日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    20200706-0711 どの話も何処かホロリとさせられるけど、可愛らしい。おまけのこ、は鳴家の小鬼の大冒険が微笑ましい

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    2020年07月11日
  • ひとめぼれ

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    ネタバレ

     『まんまこと』シリーズ第6作。麻之助はまだ町名主・高橋家の跡取りのままだが、盟友・清十郎は既に後を継いでおり、吉五郎は同心の養子となっていた。悪友三人組の周囲でも、時は容赦なく移ろいゆく。

     「わかれみち」。解決したはずのある事件が蒸し返された。読んだ記憶はあるようなないような…。短編にしては入り組んだ真相だが、懲りていないばかりか、この大物たちを敵に回す恐ろしさを知らなかったとは。

     「昔の約束あり」。毎度毎度、麻之助にはやっかいな話が持ち込まれる。ということは吉五郎も巻き込まれ…。男三人はともかく、女三人も無茶をする。結果的に助かったのだから、あまり強く責めることもできないか。

     

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    2020年06月22日