畠中恵のレビュー一覧

  • うずら大名

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    一つ一つが別物の短編作品かと思っていたら繋がっていて大名家の売買に浅田さんの黒書院の六兵衛をちょっと連想してしまいました。最初の方で左源太が「有君」という呼び方が好きだったので後半出てこなかったのが残念。
    そして佐久夜が蓮の葉に降りた時の「お前鶉ではないか」等々佐久夜に対する有月の言い方が楽しかった。

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    2018年06月02日
  • まったなし

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    八木清十郎の嫁に誰がなる??町名主の八木家の今後を睨んでひと騒ぎ。色男はつらいねぇ。
    見守る麻之助が少し哀しい。麻之助こそ、お寿ずさんをその身のうちに住まわせたままでも愛しんでくれる人に出会えるといいね

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    2018年05月22日
  • まったなし

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    ネタバレ

     『まんまこと』シリーズ第5作。町名主・高橋家の跡取りである麻之助は、まだ悲しみが癒えない。一方、盟友・清十郎は、周囲からの嫁取りの圧力が、いよいよ強まり…。固定フォーマットながら、気になる展開もある。

     「まったなし」。まだ若い他家の町名主に泣きつかれた結果、三家分の相談事を一手に抱えた麻之助。同時に揉め事が降ってくるのはお約束だが、そもそもの発端とは…。個人的に、彼を責める気にはなれない。一人前になってほしい。

     「子犬と嫁と小火」。タイトル通りです。町名主としても、処遇に苦慮するであろうケース。現代社会にあてはめても、難儀するだろう。決着はさせたものの、苦い読後感が残る。これでよかっ

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    2018年05月21日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    若だんなが主人公じゃない短編集。
    日限の親分や寛朝さん、河童のねねこなどのお話。
    どれもなかなか新鮮な視点でよかった。
    最初の佐助の昔の話が割と好きだった。
    ずっと1人だった佐助が若だんなに出会うまで。
    そして、表題作のえどさがしは、明治の世の中、若だんなが居ない長崎屋。。。改め長崎商会。
    妖怪たちと人間の寿命の違いが切ないけど、それでも仁吉たちの若だんなへの想いが薄れてないのがすごい。生まれ変わりを待つとかどんな大恋愛だ!
    頭と締めが兄やコンビのある意味一太郎へのラブストーリーw

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    2018年04月23日
  • まったなし

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    色男の町名主清十郎の縁談話
    そしてずっと引きずってきた、お由有の麻之助に係わる過去が明らかになる。

    清十郎がつきあってきた娘達は皆過去を振り返ることなく前に進んでいた。皆たくましいねぇ。
    それに比べて、麻之助は。。。

    お気楽なふりをする麻之助の周りから、一枚、一枚とベールがはがされてゆく。
    麻之助が成長し、お気楽なふりで、身を守る必要がなくなり前に進む日は、いつだろうか?

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    2018年04月21日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    変わらぬ安定感。
    このシリーズ。いつまでたっても成長しない若旦那や変わらぬ環境に疑問を感じ、もう読むのをやめようかと思った時期もありました。
    ああ、でも、やめなくて良かった。
    今では、精神的にちょっと疲れる本を読んだ後、このシリーズを欲するようになりました。
    つまり、これが人気の秘密だったのか?

    『そこにいてくれる』安心感。ようやく私も、しゃばけに入れたのかも知れません。

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    2018年03月30日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ネタバレ

     しゃばけシリーズ第14作は、何やら不穏なオープニングである。神様から宿題を言い渡された一太郎。曰く、来世何になりたいのか? 冗談が通じない神様だけに、一太郎の答え次第で、世の中がひっくり返るかもしれない…。

     単行本のタイトルが『なりたい』で、全5編とも「○○になりたい」というタイトルで統一されている。いずれも無理筋の依頼ばかりだが、無下に断るわけにはいかないというシチュエーションである。一太郎を中心とした面々は、どうやって誤魔化…ではなく納得させるか、知恵を絞るというわけである。

     新薬の材料の仕入を、村の名主に打診すると、条件として「妖になりたい」と言う。そこになぜか、勘違いが絡み…

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    2018年03月02日
  • なりたい(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズは気軽に読めるからいいなー、と気付けば14弾。
    何になりたいか、て簡単に決められないよね。何にでもなれるとしたら、アレコレなりたいものはたくさんあげられるけど。最後に若だんなが出した答えはいいね。これは「来世版」しゃばけシリーズを期待してもいいのかな?まぁ、「えどさがし」でそれっぽい感じがあったなぁ。
    次はどんな話か、楽しみ。

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    2018年02月18日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ネタバレ

    空を飛んでみたいなぁー「妖になりたい」
    忘れられた道祖神の夢見たものー「人になりたい」
    可愛い弟をずっと見守ってー「猫になりたい」
    子ができないからと離縁されたけれどー「親になりたい」
    身体の弱い跡取りが亡くなって霊になったー「りっぱになりたい」
    以上の5本。

    このシリーズ、読み始めこそ「なんでだよ」ってつっこんでばかりなんですが、1本目の途中からは世界にずっぽりはまってしまう。
    冬のこたつのような、心地よい抜けられない温かさ。
    今回あまり心配症の兄やたちは出番が長くなくて、若旦那が人や妖に頼られて相談事をもちこまれます。
    心優しい若旦那はどんなに虚弱だったとしても立派だと思います。
    いつも

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    2020年09月21日
  • なりたい(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズ第14弾、短編5つ。
    妖になりたい/人になりたい/猫になりたい/親になりたい/りっぱになりたい

    若だんなはついに来世のことまで考えはじめたかな。せっかく許婚きまっても、そこはぜんぜん進展しなかったな。長崎屋の離れはいつもどおり、相変わらずであった。もう、あらゆる妖たちの能力とかがわかってる状態でないと、なぜ解決したのかもわからないような初見に厳しい作りになってるけど、だからこそファンにはいいのかもな。ぜんぜん進まない変らない、キャラだけが増えていくみたいなアンパンマン状態になりつつあるけど、非現実的なあの離れの舞台のなかで、つねに上品で優しい若だんなに癒された、いま自分が荒ん

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    2018年01月04日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    あの時の選択が違っていたら未来も違っていただろうに
    というお話
    神様をみた若旦那が向かった方向によりへんな寄り道をしてしまい大事な妖友達を失ってしまう。
    病弱でいつも1人で寂しい思いをしている若旦那にとっては辛い話
    このストーリーの書き方の面白いところは、現在からどんどん過去に向かっていき
    分かれ道に戻るところ
    胸にジーン来ました。
    シリーズの中で1番好きかも

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    2017年12月19日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    若旦那がどんどん悩み成長していく。黄泉の国で出会った若者とも再会を果たす。栄吉さんも菓子作りを頑張る。だんだんとこのストーリーにはまってしまってます。

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    2017年12月06日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    若旦那、三途の川まで行って帰ってこれるのか?
    どんどん周りの人が離れていくのに自分だけがそのままで、、、そんなこんなでも、今日も明るく病気をしながら生きていく。

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    2017年12月03日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    若旦那が江戸からでるって?最初から、ハプニング続出で、珍しいことに長編。色んな難題を片付けて、なんとか江戸まで帰ってくるよ。若旦那これでまた成長したね

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    2017年12月03日
  • アイスクリン強し

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    文庫版読破20171108。
    次巻の「若様組」を読む前に読み直してみました。うん、読んだの大学生の頃だからだいぶ忘れてました(苦笑)シユウクリームとかアイスクリンが美味しそう!「しゃばけ」シリーズと違うのは、時代背景がかなりリアルだと言うこと。明治は新しいものを取り入れ、戦いの時代に逆戻りした時だったんだなぁ。

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    2017年11月09日
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻

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    「しゃばけ」という人気小説を原作とした、漫画アンソロジー。

    色々な漫画家が書いているのに、作品世界がブレない。
    私は読んだことがないが、原作が確固たる世界を持っているのでしょう。

    マンガ家達が実力者揃い。
    皆この小説のことを愛しているのだろう。どの人も楽しんで書いているのが伝わってくる。
    (そして、鳴家という小さい鬼たちは、どの漫画家が描いても、かわいい。)

    話としては、「仁吉の思い人」(みもり)が面白かった。
    人情時代劇、輪廻転生の千年ドラマ、満たされない想い満載の恋愛、と、とにかくロマンチック要素抜群で、ぐいぐい引き込まれた。

    「ドリフのゆうれい」(鈴木志保)のクールな絵。素晴らし

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    2017年10月31日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「寛朝の明日」で、場久の夢を使っての謎解き。安楽椅子探偵ではなく、お布団探偵となる一太郎。なんでもありですね。
    文庫版ならではの、おまけの対談も面白かったです。

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    2017年10月28日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズの外伝。

    シリーズに登場する妖たちや馴染みのある人が主人公となる物語が五話。
    佐助の過去の話で始まり、明治時代の仁吉の話で物語は終わります。

    いつもは主人公の一太郎は登場しませんが、判じ絵あり事件ありで大賑わいです。
    登場人物のキャラがしっかりしているので外伝も楽しかったです。

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    2017年10月21日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    毎年、夏になるとこのシリーズの新作を読むのを楽しみにしていました。
    2013年に子供が産まれてから、しばらく読書とは遠ざかっていたので、気がついたらしゃばけシリーズはだいぶ進んでいました。
    数年ぶりに読んでみると、私の環境や心境が変わったせいか、また別の面白さがあります。
    「たぶんねこ」可愛い題名ですが、内容はなかなか深くて面白かったです。

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    2017年10月18日
  • しゃばけ漫画 佐助の巻

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    佐助テーマな、しゃばけマンガ版。
    もー様はかなり読み込んでいるな~な内容。
    しかも32P!!絵も描きこんでいるし・・・さすがです♪
    最後の温泉シーンはサービスかも(^^;
    他の作家さんのは・・・ん~。
    最後のしゃばけ4コマは、柴田さん!面白かった♪

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    2017年10月15日