畠中恵のレビュー一覧

  • ひなこまち(新潮文庫)

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    町民、僧侶、武家、妖・・・皆それぞれの生きる上での苦労はあれど、誰かを想ったり、より良き未来を願ったりは同じなのね。なんとも、ほんわか気持ちよく、楽しく読めました。ねねこ姉貴が私は好き

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    2019年01月08日
  • 新・しゃばけ読本(新潮文庫)

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    前の『しゃばけ読本』も持っていたけれど、やっぱり新しいのも買ってしまった。だってだって、鳴家を単独で表紙に持ってくるとかずるくないですか?
     
    改訂版なので登場人物解説が前より増えてます。ほかに金次・おしろ・場久の家の間取り図があったり、畠中先生のロングインタビュー、柴田先生のお仕事道具に関するページなどなかなか面白かった。畠中先生の持ってる蔵書印がかわいい! 蔵書印とか憧れるなあ。
    巻末の絵本の「みぃつけた」は何度読んでも好き。

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    2019年01月07日
  • 若様とロマン

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    今回は若様達を始め、皆の旅立ちの時でしたね。園山さんのことがけっこう気に入っていたので、結婚してしまったらさみしいな・・・と思って読んでいましたがさて、どうなったんでしょうか。
    その後の皆にまた会いたいですねぇ。

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    2018年12月15日
  • おおあたり(新潮文庫)

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     毎年きっちり同じ時期に、新刊と文庫が出るしゃばけシリーズ。第15作になりましたか。序盤、一太郎は「おおあたり」という言葉について考える。いいことを指すとは限らない。くじに当たるなら嬉しいけれど、食当たりは勘弁願いたい。

     「おおあたり」。菓子屋で修行中の一太郎の盟友・栄吉が、あられを作ったところ評判になる。ところが、似た商品が出回るようになり…。パクリ騒動の一方、栄吉はある決断を迫られることになる。栄吉が餡子をうまく作れる日は、来るのだろうか。

     「長崎屋の怪談」。噺家は仮の顔、正体は夢を食らう獏。そんな場久はもちろん妖なのだが、誰かに付けられていると訴える。噺家として技量が高いだけに、

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    2018年12月06日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    三途の川で立ち往生するお話が、面白さと切なさのマーブルで刺激してくるので、笑いたいのに泣けるし、泣きたいのに笑ってしまう。
    別のお話でも、屏風のぞきの若だんなへの口のききようが、とっても好きですわ。

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    2018年12月05日
  • うずら大名

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    面白かった!! 普通だったら有月が主人公、いい味出してる脇役が吉之助、にしそうだけどそうしないところが良い。

    泣き虫吉之助のおかげでこちらも真相がわからないまま、最後に有月がネタバラシをしてくれる流れが心地よい。 すっきり爽快!ではなく、どこかほろ苦さが残る終わり方も好みです。

    そして畠中さんの作品はいつも、またこの登場人物たちに会いたいな、と思わせてくれる。今回も例に違わずそう思えて嬉しい限りです。

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    2018年11月29日
  • つくもがみ貸します

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    アニメを途中まで見て疑問がわいたので、途中だけど原作に手をつけてしまった。
    結果、大正解。
    アニメ面白くなかったな、という人にほど読んでほしい。

    この作品の何がよいかというと、つくもがみたちが、人からすれば身勝手で傲慢に見えるけれど彼らなりの決まりや秩序を守って過ごしているのがわかるところ。

    このところ人間に友好的な妖怪の話ばかり見ていたせいで忘れていたけれど、種族(いや種別?)が違う存在というのは、そもそもの常識が異なる。この作品でそれを思い出させてもらった。

    つくもがみたちの自由で身勝手で気ままに見える振る舞い、いいなあ。それをお紅と清次がきちんと踏まえているのもいい。
    ふたりの行く

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    2018年11月26日
  • つくもがみ貸します

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    百年経過し「怪」となった器物たち付喪神。
    達観しているのかと思ったら、噂話もいたずらも好きで、優雅で、おせっかいで、頑固で、ここぞというときは仲間思いで、とっても頼もしい✨ ちょっといじわるなところも、人くさいしで、親しみがあります。
    なんだか、一緒に噂話や冒険譚を聞いている心地になりますゆえ、ぜひにも、仲間に加えてもらいたいと思える楽しさでございました(*^▽^*)

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    2018年10月13日
  • つくもがみ貸します

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    タイトルの通り妖怪もの。ただし人は人、物は物、付喪神は付喪神とそれぞれに一線が引かれている設定。個人的にはもっと親密な人と付喪神の絡みをみたかっただけに少々物足りなかった。香炉に始まり香炉に終わった一冊でした。

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    2018年10月10日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    江戸の薬問屋長崎屋の若だんなと妖たちがおりなすユニークな日々の物語、しゃばけシリーズの外伝だった。

    ●五百年の封じ絵

    ●太郎君、東へ

    ●たちまちづき

    ●親分のおかみさん

    ●えどさがし

    印象深いのは、佐助とおぎんさんの五百年ごしの約束がつづられた「五百年の封じ絵」と、明治時代になって生まれかわった若だんなとのめぐりあいを待ち続ける仁吉を筆頭とする妖たちの物語「えどさがし」。

    佐助、仁吉という二人の妖の兄やたちと長崎屋との繋がりがこの作品で明確にされていて感慨深かった。河童の禰々子と利根川の化身坂東太郎との物語「太郎君、東へ」も興味深い。5つの短編は、脇役にすぎなかった登場人物が主人

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    2018年09月26日
  • まったなし

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    いよいよ清十郎にお嫁さんが・・・。いつまでも何だかんだで一人でいてほしかったので少し残念(笑)
    お由有さんと麻之助さんはずーっとどこかもやもやしていたものが今回すっきりでも人生は一つに交わらない、難しいですね。

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    2018年09月21日
  • うずら大名

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    ネタバレ

    とても鶉を飼いたくなります。
    泣き虫名主と大名隠居が数々の事件に立ち向かうお話。泣きすぎではというくらいよく泣きます。それだけ純真なんでしょうね、今ではとても希少なひとです。

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    2018年09月13日
  • なりたい(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ14弾。
    空を飛びたいから妖怪になりたいという人間。
    どうしても子供を育てる親になりたい女性。
    お菓子を作りたくて人間になりたがる神。
    など、「なりたい」というテーマで5つの短編が書かれている。
    仁吉や佐助以外の妖怪たちも大活躍。
    最近のしゃばけシリーズは他の妖怪たちの出番が増えた気がする。
    そのせいでにいやたちの活躍のシーンが減ったような・・w

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    2019年01月13日
  • 若様とロマン

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    江戸の世が続いて入ればお家の跡取りたる若様方。明治という世になったのに、味方の人脈作りはこの方法??まるで江戸時代に逆戻りではありませんか!
    外国で勉強しようという気概を持ったお嬢様方のほうが逞しいですよね。

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    2018年09月02日
  • こいわすれ

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    ネタバレ

    まんまことシリーズ3巻。なんとなく、危ない空気が漂ってはいたものの、まさかの展開。当時の出産は、今よりはるかにリスクの高いものだったとはいえ、なんとも悲しい結果となってしまい、ここまでやるとは思っていなかったので驚いた。友人や家族、周りの人の暖かさが沁みる。
    清十郎も仕事を頑張りつつあり、男ぶりが増している。吉五郎は相変わらずまっすぐで、男にモテまくっている。今後、おこ乃やお由有がどう絡んでくるのか、切ない期待を込めつつ。

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    2018年07月24日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    短編集。
    しゃばけシリーズ初の外伝。文庫オリジナル。

    五百年の判じ絵
    犬神の佐助が若だんなに出会う前の話。
    おぎんが狐たちに頼んで佐助を連れてきて貰い来年生まれる孫の子守を頼む。

    えどさがし
    江戸が東京となり二十年以上経っていた。
    仁吉は京橋と名乗り、この世にいない若だんなを探していた。
    妖で巡査の秋村と
    長崎商会には、家鳴、金次、鈴彦姫、獺。
    京橋が若だんなからかと思った新聞の投書は捕まっていた屏風のぞきが売られていく仲間に頼んだ投書だった。
    佐助からの手紙には若だんなに違いない人を見つけた。これから会いに行く。
    妖たちはそわそわ。

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    2018年07月24日
  • こいしり

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    町名主の跡取り息子麻之助のまんまことシリーズ第2段。無事?お寿ずと結婚し、落ち着くかと思えば全く落ち着かないが、1巻よりも勢いがあって面白かった。中盤お寿ずが全く出てこず、扱いが…と思っていたが、最後は持ち直したか。苦しい恋のお相手ではないが、だんだん夫婦らしくなってきて一安心。吉五郎ファンとしては、吉五郎の(ある意味)最強振りを見られて満足。男に好かれる男は魅力的。

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    2018年07月20日
  • まんまこと

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    名主の遊び人?のような意外と真面目なような息子麻之助の時代物人情ミステリ。ミステリ部分は軽く、失った恋は重く切なく、友人仲間は温かく。
    面白いけど、畠中さんの本は主人公の性格がいつも似通っているような。飄々としていて、アクがなく、隠れハイスペック。

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    2018年06月28日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    プロローグの5つの宿題をなぞっていくシリーズ。若旦那があんまり活躍しないお話もありますが、仁吉が活躍してくれたりします。
    若旦那が商売をしちゃう?っていう長崎屋の離れを飛び出して活躍してくれるので少し新鮮ですが、病弱な若旦那が果たして盛り場なんかに出ちゃっておまけに商売だなんて、大丈夫なのか兄やじゃなくても心配ですw
    たぶんねこでも、やっぱりお店から離れたところにぽつんと置いて行かれて怖い人におっかけられたりして、歩いたりしたら死ぬんじゃないの若旦那!と心配になるので、兄やたちに毒されていると思いましたw

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    2018年06月21日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    相変わらず病弱な若だんな一太郎。今回は天狗にさらわれたり、お雛ちゃんの恋心と商売を見守ったり、幼馴染の栄吉のお菓子造りの情熱を見たりと、すぐに寝込んでしまいそうな案件満載です。少しずつ成長していく一太郎、今後も楽しみです。

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    2018年06月18日